12月限定の価格です!
掲示をしています日本刀の販売品に掲載のものを、価格変更致しました。
以前よりかなりお安い価格となっていますので、この機会に是非、ご購入を頂ければと思います。
この手の彫刻入りのまともな日本刀は、海外への流出が多く、国内の現存品が少ないとも言われています。
ご興味のある方は、まずはお声がけを頂きまして、実物をご確認の上、ご購入を頂ければと思います。
掲示をしています日本刀の販売品に掲載のものを、価格変更致しました。
以前よりかなりお安い価格となっていますので、この機会に是非、ご購入を頂ければと思います。
この手の彫刻入りのまともな日本刀は、海外への流出が多く、国内の現存品が少ないとも言われています。
ご興味のある方は、まずはお声がけを頂きまして、実物をご確認の上、ご購入を頂ければと思います。
刃物の刃付き確認の為に、プリンター用の普通紙を使いますが、それは毎回同じものを必ず使っています。
厳密に言うと、使っていたはずでした。
途中で切断して使いやすくしておいたものが、本来だと切断テスト用にしないものまで含まれてしまっていたようで、それに気付くのに時間を要してしまいました。
どうも最近のテストで、良し悪しがどうも大きく変化し、おかしいと思っていたのですが、まさかの失敗です。
本来はテスト用に回していなかった用紙は、見た目はほぼそっくりで、厚みも変わらないのですが、切断しにくいというより、少し繊維質が硬い所があり、刃に損傷がないにも関わらず、引っかかった感じになる事が問題で、それでテストには使わなくなっていたのです。
ここ2カ月ほど、これの問題で悩まされていたと思うと、本当に情けない結果ではありますが、自分の技術的な部分での問題はなかったと思うと、少し安心をしました。
ただ、一部の刃物に関しては、明らかに悪い結果でしたし、それに関しては、刃物の製造上の問題であると感じていますので、流石にそれに関しては、切断テストの問題ではないと言い切れます。
以前からテストしていた製品候補が、また一つ、合格となりました。
販売までには、時間がかかると思いますが、いずれ商品として販売をします。
今回のものは、初期から良いイメージでしたが、色々なテストを重ね、販売出来るレベルにあるという判断ですが、価格から考えると、かなり良い方でしょう。
ひとまず安心しました・・・。
日本刀研磨で、過去に意外な人気があった研ぎに関して、問い合わせが結構あります。
日本刀研磨=美術研磨ではありますが、居合抜刀試斬の範囲で考えますと、居合研ぎ=美術研磨の安いやつという扱いで、見た目は美術研磨に近いものが使われていましたが、試斬の練習用としては、見た目を必要としない事や、実用特化で問題は無いという判断から、白研ぎをご利用になられる方も多くいらっしゃいました。
価格が安い事や納期が早い事も影響はしていたと思いますが、どうせ使ってまた直ぐに研ぐし、汚れやサビの問題もあるので、見た目にお金を使うのは・・・というご意見も多かったですから、確かにそれで良かった部分はあると思います。
内容変更を重ねていく中で、どうしても白研ぎの仕上がりのバラツキを指摘する声があり、完全に色目を一致させる事は不可能な為、そこに見た目を気にされてしまっても・・・と思う部分もあり、他にも理由はありましたが、結局取り扱いをやめてしまった部分があります。
必要範囲に必要な事を求められるのは良いのですが、必要無い範囲に必要だと言われても・・・と思うのが、率直な意見でして、見た目をある程度求めるなら、上の研磨をご選択頂ければ解決します。
その後、居合抜刀用面精度研磨に「霞」を作ったのは、白研ぎの雰囲気が好きだとおっしゃって頂ける方が一定数いらっしゃったので、見た目もそれなりに揃えつつ、濁った感じを出せたらと考えた部分があった為です。
ちなみに、この「霞」の仕上げですが、表面は梨地状に仕上がる為、油の保持が良いというのは特権としてあります。
斬れ方に関しては、微妙なざらつきがある事と、表面が磨かれて油を弾くような状態とで、どちらが良いのか?と聞かれる事がありますが、そこまで大きな差はないものの、油が少しでも多く残せる「霞」の方が、実は良いのではないか?というご意見もあります。
私自身、これは確認が出来ていないので、あくまでも頂いたご意見でのお話になりますが、参考にはなると思います。
話を戻しますが、白研ぎに関して、復活は検討段階にあります。
以前もお話をしましたが、ある程度のご希望がある内容は、出来る限り対応出来るように、形を作っていきます。
現在、仕事以外の部分で、止む無く時間を取られてしまう事が増えています。
特に11月は、仕事も含め、週の全てが予定で埋まっていましたし、12月もまだ未確定な部分もありますが、多くの曜日で予定が入っています。
また1月には、諸事情により、少し仕事を離れる必要が出て来そうなので、その期間の事も考え、一応お話をしておこうと思います。
作業自体には、なるべく時間を使えるようにと考えていますので、その分、他の部分でのやる事を、全体的な割合として減らすように考えています。
その為、事務的な部分の振り分を減らし、作業優先として考え、一般のお客様の対応範囲としましては、メール等のご連絡に関しまして、今までよりも対応が遅れる場合があります。
通常は営業で2日以内には出来る限りご連絡をしていますが、メールや作業が重なった場合、さらに数日頂く場合もあるかと思います。
メールくらい直ぐに送ってよ!と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、特に当方のメールでは、色々な説明を行ったり、質問にお答えしたりと、一通に対しての時間をだいぶ割いており、出来る限りで内容を濃く対応していますので、日に10通来たとすれば、それだけで一般刃物の研磨作業にして、何本分もの作業時間を消費する事も少なくはありません。
HPに説明や注意書きを多くして、事前確認とさせて頂いていても、しっかり読んで頂けていないケースがあり、それに関して無駄に対応の時間がかかる事も多いので、その辺りは今一度ご確認を頂き、最小量のやり取りで商談が進められるよう、予め必要な刃物の情報や、ご希望の作業内容などもHPで確認をして記載するなど、詳細を予めご記載頂くよう、改めてお願いを致します。
こちらからの連絡やご質問に関しても、その内容に合わせた選択の回答を明確に頂くなども、必要な事になります。
こう書いていると、面倒だと思われるかもしれませんが、予め情報が出ているという事は、お互いに確実な内容で早く決められますし、それに関して必要な要素を満たしているか、確認も可能だと思います。
何かの研磨など、作業依頼の場合、往復2通もあれば、刃物の内容や状況の確認が可能ではありますし、その後、実物の確認からお見積りをお作りし、そのまま商談は成立するケースが多いです。
それだけ、ご利用に関しての内容を、しっかりと見てくださっている方も多い事は、非常に助かります。
出来る限り、お客様がご依頼の有無をご判断いただけるよう、情報はかなり掲示してありますが、文章が多すぎて分かりにくいという方も、中にはいらっしゃるかもしれません。
その辺りは、特別難しい事は書いてないと思いますし、簡略化しすぎない程度で、分かりやすく書いてはいますので、それでも頑張って読んでご利用を頂けますと、こちらとしてはかなり助かります。
常連様でも、色々と刃物ごとに、研磨の内容変更がされている場合がありますので、ご依頼前に一度ご確認の上で、ご依頼に関する内容の選択がある場合には、それを決定してから、お見積りのお話まで進めてください。
色々とご面倒をお掛けしますが、ご協力の程、宜しくお願い申し上げます。
年齢と共に、色々とガタが来ますね。
ただ救いなのは、無理をした事による体への負担は、特別大きくはない事です。
この辺りは、過去からの故障個所のケアや、きつい時期でも体が動かせるよう、体作りをしてきた部分にあり、限界値が特別上がった訳ではありませんが、限界手前に近づくにつれ、動きが落ちていく現象はほぼ無いので、その辺りは上手くいっているでしょう。
そう考えると、やはり年齢的な部分での問題があり、何かに関する回復が遅かったり、新しい何かの影響を受けてしまうなど、その辺りは年齢との向き合いが必要だと感じています。
先日記載をしました、「当店で加工を行った刃物の販売」の加工状況ですが、無事に完成しました。
今回は、サイズの事や使い勝手を考え、元の形をそのまま生かすようにしましたので、面白いものが出来ました。
多分仕事でお使いになっても、ご自宅で趣味として使っても、この使用感は非常に良いと思います。
厚みや形状のバランスも、良くあるタイプに収まっていますし、あとは好みに合うかどうかという所でしょう。
今後の研ぎ管理は、結構楽な設定にしてありますし、金額も少しお安く出来ますので、メイン使用でもサブでも、どちらでもおすすめ出来ます。
時間が取れる時に掲載の準備に入りますので、UPするまでお待ちください。
なお、何度か記載をしてきていますが、こういう刃物はありますか?や、希望の形のものを予約は出来ますか?や、完成はいつですか?のようなご質問がありますが、基本的にUPしたときが販売とさせて頂いています。
ですので、次に何が出て来るかは、未定の状態ですし、特にお答えする事はありません。
一応以前に公表した内容としては、包丁関連が今は多くありますし、私が包丁の加工を得意としている部分もあるので、あまりう冒険をし過ぎないという意味では、包丁関連が多く出て来るかと思います。
刃物に合わせ、砥石を選んで使いますが、多くの方は砥石の数を多くお持ちではありません。
そうなると、どの刃物相手でも、同じ砥石で全てをまかなっている部分があり、それだと対応しきれないと考えます。
しかし、その問題だけではなく、数を多くお持ちの方でも、この砥石を使えば・・・と、それで満足をしているケースもあり、それもある意味で危険です。
砥石の性能は、絶対ではなく、あくまでも刃物次第で変わりますから、そこをしっかりと考慮し、刃物が生きる研ぎが必要です。
刃物によっては、繊細な砥石との相性が悪く、性能をかえって潰す事もありますし、逆もまたあります。
目が揃わない砥石を使う事で、あえて良い切れ味が出る事もあるという事です。
その辺りは、経験でなんとなくは分かる方がいらっしゃると思いますが、大体の範囲で見ると、傾向はそれなりにあるので、データが多く集まっていればいる程、その辺りの砥石の選定は上手く出来ると思います。
開始をしています、当店で加工を行った刃物の販売ですが、今まではサイズや鋼材などが違う仕様のものを基本として、生産をと思っていましたが、ある程度まとまった数で、ほぼ同等のものが作れる可能性が出て来ました。
まだ確定では無いですが、十分に可能性があると考えています。
今までは近いものは作れても、同じと言えるレベルでは作れませんでしたが、未加工品が多く入手出来そうなので、それを今後は販売に含めたいと思っています。
もちろん、入手ルートはちゃんとしたところからなので、その辺りは変わらずご安心ください。
大手メーカーや販売ルートによっては、相当な金額差になって出てきますので、個人で加工をしている分、性能は同じでも金額はかなり安いです。
その浮いた分のお金で、他の刃物や砥石も買えますし、当方で加工したものに関しては、確実に研磨や研ぎや修理が可能ですから、その辺りも安心かと思います。
特に研磨や研ぎに関しては、入荷して販売するだけで、加工を自社で出来ない所も多いですから、加工技術を持つ所が、ダイレクトに販売をする意味は、とても大きいと考えています。
いずれまた、何らかのご報告が出来るかと思いますので、楽しみにお待ちください。
現在、古物としての販売品の準備を進めています。
色々と予定が遅れているので、こちらも遅れてしまっていますが、来月中にはUP出来るでしょう。
まだ売れていない物もありますが、それと合わせ、改めてご覧頂ければ幸いです。
組織が良くないと感じた刃物に対し、色々な可能性を考え、研ぎなどを試してみました。
細かくし過ぎる事で、組織の悪い部分は出やすくなりますから、あえて荒目にしてみたり、中目くらいにしてみたり、刃角を変えて見たりと、色々出来る事はやってもダメでした。
それ以外でも、刃返りの取り方が不足なのか?と、やり方を変えてみたり、刃返りを出さない研ぎにしてみたり・・・。
結局は最初の研ぎからは大きく結果が変わる事はありませんでした。
良く言えば私の普段の研ぎは、それだけ安定して状態確認も合わせて出来ているという事ですが、それで満足出来る訳ではなく、今回は何か方法が無いか探したいという思いが強かった分だけ、この結果は残念でした。
明らかに組織が良くない刃物は、このような感じで、回避策はほぼありません。
特に研ぎ方がある程度決まってしまう刃物の場合、自由度がありませんので、更に条件は厳しくなりますから、どうしようもないという結論は早く出てしまうでしょう。
砥石も色々なタイプがありますが、特に繊細なタイプであっても、組織の悪さは隠しきれないので、まずは良い刃物を手にする事は、一番重要な事だと考えられます。
過去の刃物の研磨で扱っていた仕様で、もうやめてしまった内容ですが、最近お客様からあれをまた復活させてほしい!と、ご要望を何件か頂きました。
メインでお使いの刃物には、おすすめはしていませんが、練習用や脇役用や予備の為としては、それでも良いのかもしれません。
実際に私も、過去にその仕様で練習をしていましたが、問題はもちろんありませんでした。
もう少しご要望があるようでしたら、復活も検討したいと思います。
見た目がばらつくので、個人的にはあまり好きではなく、それに近い仕上げはだいぶ前からご用意があるので、そちらの利用をおすすめしたいのですが、金額の部分なのでしょうか・・・。
ある刃物の作業で、だいぶ時間がかかってしまっていますが、途中からやり直しています。
かなり最後の方まで作業は進んでいましたが、どうしても納得がいかず、やり直す事に。
それなりに妥協点は必要だと思いますが、私の中で許せない範囲だったので、やり直しをしています。
これをお客様に説明して、そこまでやってくれてありがとう!と言われるか、そんな程度の事はいいから早く納品して!と言われるか、正直分からない所ですが、使って結果が出る可能性があるので、今の段階ではやり直して良かったと思っています。
色々と設定が難しい刃物もありますから、そういう範囲の場合、こうしてやり直す事はあります。
何もかも、作業した結果がこうでした!では、プロとして恥だと思いますので、止むを得ない場合を除いては、なるべく良い方になるよう、作業をしていきたいと思っています。
先日、ある刃物の研磨を行っていて、最終的な段階で気付いたのですが、刃先に穴が空いていました。
欠けやサビはありましたので、それは十分に取り除いたのですが、刃付けをしている段階で、穴が出て来たというのが正解です。
どうも浸食サビが、内部に侵入していたようです。
それも、鋼の部分の中だけで、錆が進行していたので原因を探りましたが、最終的に結果が分かりました。
理由は、見えない程度の亀裂が生じ、そこに使用中、刃先が動く事により、亀裂の中に汚れが入って、そこだけがサビていたようです。
表面的に見ると、亀裂はほぼ見えず、明らかなサビの発生も無かった状態です。
その亀裂自体、完全に盲点でしたが、更にその奥にだけ、錆が発生して内部から崩壊をしていた事は、さすがに気付けませんでした。
結局、更にそこから削り進め、亀裂を取り除きつつ、内部サビとなった範囲まで落として、問題は解決しました。
僅か数ミリの話ですが、こういう事も起こるのだと、良い勉強になりました。
私が色々とテストをしたり、触って来た刃物の中からのお話ですが、刃物には丁度良い頃合いというのがあります。
そこから外れたものは、どんなに良くしようと頑張って作っても、性能が格段の落ちます。
それであれば、ある意味で無難な所で落ち着かせた方が、刃物は研ぎやすく使いやすい部分が多く出て、結果として幅広く使えるという評価になります。
熱処理や鍛造の問題は、過去から色々な議論がされてきていますが、私が感じ取って来た限り、限界を超えた刃物は、組織が悪くなりますし、負担が大きかった事が明確化し、決して良いとは言えない刃物になっています。
当たりか外れか、その刃物を購入した人からすれば、単純に答えは二つしかありませんし、製造をする側はそれを十分に考え、良い刃物となる意味を理解し、製造や流通をさせる必要性があると思います。
大量生産物は特別に性能は出ていなくても、意外と使って良いと思えるという声も多いのですが、超高額の支払いをし、失敗品を掴む事になってしまった方からすれば、その気持ちは良く分かります。
私自身も刃物を購入し、仕事で使っていた側ですから、本当に悲しい結果を見るのは、なんとも言えない気持ちになります。
過去から考えていた機械の構成として、いくつかまだ不足な物があります。
それらがあると、作業効率が上がり、納品が早く出来るものが増えるので、初期導入は高くでも、出来る限り入れたいと考えています。
機械さえあれば!と思うかもしれませんが、機械は高いものですし、それに関わる部分の部材なども高額なので、管理していくにもお金はかなりかかります。
個人での作業場としては、結構色々と揃っている方ではあると思いますが、肝心な部分が実は足りていなかったりするので、そちらを先に導入した方が良かったかな?と、最近になって今更考えたりもしています。
しかし、そのおかげもあって、他の部分の作業は特別に出来る範囲が多くあるのも事実なので、幅広く色々な加工が可能だと思えば、それも一つの方法ではあったのかもしれません。
これから少しずつ、言われないとお話をしていないような、表に出していないような出来る事を、解放してお客様にご提案していくと思います。
それを見て、こんな事もできたの?と驚かれる範囲もあるかもしれません。
意外と幅広く、色々な勉強をしてきましたので、全部ここで頼めたんだ・・・とおっしゃる方も、今後出て来るかもしれませんし、驚かれるのはまた一つの楽しみでもあります。
少なくとも、何でも屋にだけはならないように、気を付けないといけませんね。
最近のスマホやモバイル用の充電器は、恐ろしい程に小さくなりました。
昔からACアダプターを見てきている身としては、本当に小さく高性能になった事を実感します。
ケーブルも多種あり、それぞれで用意をする必要はありますが、充電器本体としては、超小型の物が一つあれば、大体の用事は済みます。
内部を確認していないので分かりませんが、それぞれの部品が小さくなっていたり、回路や頭脳の部分が上手く作られているのでしょうね。
発熱の問題なども考えれば、小型化が必ずしも良いとは言えないと思いますが、置き場所に困らない事や、持ち運びで楽な部分は、非常にありがたいと思います。
刃物の場合、小さすぎると出来る事は減りますが、大きすぎると小回りがきかなくなりますし、どちらかと言われると、小さい方を取る方が多いようですから、充電器も同じなのかもしれません。
ここ半年くらいでしょうか・・・。
ずっと使っていて、これは長く使いたいな!と思える砥石があり、それを自分の刃物を研ぐ場面で使用しています。
なぜお客様の刃物にそれを使わないのか?と聞かれたら、対する刃物との相性の問題があるからです。
日頃から使っている刃物の性質は、十分に理解をしていますから、相性を明確に理解していて、丁度良い範囲に入っているのが確認できますが、それ以外の刃物だと、結果が悪い場合があります。
相性が良いと判断をすれば、使いたい所ではありますが、もし最終的な刃付けの状態まで来ていて、それが相性が悪いとなれば、また最初からやり直しになる可能性があります。
刃付けくらい、少し多く研いでも良いのでは?と思われるかもしれませんが、仕事の内容によって、わずかな研ぎだけで、結果を出さなければならない事も多いので、そこに対し賭けに出る訳にもいかないのです。
多分、分かる方には分かる世界ですが、上手くまとめる為に必要な部分として、最後の刃付けは非常に重要であり、そこの為の他の作業を頑張ってきているので、一瞬で無にする事にはしたくありません。
刃物が安定しているのであれば、同じ砥石を全てに使えば、同じような結果になるのですが、砥石よりも刃物の性能差の方が多く、そこに相性の問題が出る事が多いと思います。
他の仕事と並行しながらなので、かなり生産は遅い状態ですが、「当店で加工を行った刃物の販売」にいくつか追加の見込みです。
それは比較的近いうちになると思います。
途中まで終わっていた物が一本あり、それに関しては、あとは柄付けと最終的な仕上げ段階で終わりますが、それ以外にも、新規で加工を始めていた物がいくつかあります。
新規でのモノは、サイズや仕様が今までのとは少し異なる予定ですので、金額もある程度差が出ると思います。
同じような刃物の場合には、なるべく厚みと身幅があり、長さも確保出来ていて、形の良いものは金額が高くなり、そこからサイズが小さくなると、それに合わせて金額は下げる予定です。
テスト的に作成をしたものもいくつかありますが、これは商品の確認サンプルにする予定なので、今のところ販売に回す予定はありませんが、欲しいとおっしゃる方がいらっしゃれば、それらも販売は出来るレベルで仕上げてはあります。
今はサンプルが少なすぎるので、これらを出す訳にはいきませんが、次の製作が進むようであれば販売に回す事はあるかもしれません。
今のところ過去製作品で、十分に市場で通常品として出せるレベルのサイズモノが、まだ残っていますので、様子見になります。
内容的には、同様の市場品と比較すると、だいぶお得に出せていますし、加工も当方で行っていますので、安心してご購入を頂ければと思います。
将来的に、研ぎや修理的な研磨が必要な場合でも、性能を大きく落とす事なく、高いレベルを維持できます。
柄の交換の有無により、仕上げ方はだいぶ制限がありますが、性能自体には影響は出ないのが、当方での研磨や研ぎのやり方です。
その分、かなり加工は難しく大変にはなりますが、プロのお客様からの評価はかなり高いので、レベルの差は感じて頂けると思います。
最近は集中力が落ちる事が増えていて、あまり良くないと感じています。
仕事自体への影響が出るレベルではありませんが、今後何かが起こらない為にも、今一度集中するように、環境を整えたいと考えています。
私の場合、細かい振動や音などが非常に気になるので、人の動きがあるとどうしても気配や声などに気を取られてしまいます。
その為、特に集中力を必要とする作業は、どうしても夜中の作業がメインになります。
ずっと防音室にでも閉じこもって作業をすれば、それも解決かもしれませんが、一日中ずっと集中するのは、一般的な方達と比べると、仕事の時間も長いですし、他にもやる事が多いですから、どちらにしても作業の事だけを考えられる訳ではないので、ある程度の妥協は必要だと思っています。
集中できない理由はある程度は分かっているので、それが解決さえすれば、多分安定はするのですが・・・。
今ある商品を探していて、色々と見ていますが、ピンキリで安いものと高い物の差が凄いです。
格安品だと使い物にならず、超高額品だと金額的に買えないのと、そこまで必要が無いのとで、丁度良い頃合いを見ている所です。
購入するにも資金が必要ですし、気軽に何もかも買える状況ではないので、色々と購入をする予定のものは、少しずつ順番で・・・となっています。
欲しい物ばかり増えて、購入する数の方が少ないので、この状況をなんとかしたいものです。
刃物を研ぐ場面で、色々と言われている研ぎの説明では、明らかに不足があります。
研ぎが出来ない方に、難しい話をしても分からないからと、適当な説明がされていると思えば、分かりやすいでしょう。
つまり、もっとまともな内容を知り、それをベースとして研ぎを学ばないと、そもそも成功する訳ではないのです。
良く言われるような正しい方法は、正当なやり方とは言えません。
それを知るには、まともな技術と知識を持つ人に、直接教わる事です。
適当に何となくできる方から教わっても、それも正しくない事が多いので、本当にちゃんとした方から教わってください。
その先の方向が、全く変わってきますから、折角の技術となる可能性を潰さないように・・・。
刃物が切れる時の感動は、それはそれは大きなものです。
刃物を普段ご使用の条件だと、切れないと感じていたり、こんなものだろうと思っていても、まだまだまともな切れ味が存在しています。
それも、ただ異常に切れる刃で、刃持ちがしないものではなく、切れ味と刃持ちの両立が大事になります。
より多くの条件を満たせば、特別に良い刃にも巡り合えますし、良い刃物と良い研ぎの競演と、使用が良くなると、今よりも刃物を使う事が楽しくなるでしょう。
まずは刃物を、最低限度で必要なランクまでは、ご自身で購入しておく事は必要です。
刃物が欠けると、直すのがかなり大変になります。
ある程度の大きさからは、プロにお願いをして直してもらった方が良いと思います。
見えるか見えないか程度のわずかな欠けであれば、研いで使っているうちに消えますし、小さな小欠けまでであれば、ご自身で研いで直す事も可能ではあります。
欠けを取り除く時のポイントは、先に欠けが取れる領域まで、刃を潰しておくことです。
刃を潰さずにそのまま研ぎ進めて、欠けが取れる所までいこうと思っていると、その間に欠けが進行する可能性があります。
刃を潰すという意味は、欠けた部分だけの刃部を研いで潰すのではなく、全体が均等に減るよう、刃を潰してください。
そこから刃を出していく研ぎを行い、今までと同じ角度となるようにし、刃を出して仕上げていきます。
これをやるだけで、2次被害を防げますので、欠けは先に潰しておくという事を、覚えておいてくださいね。
私が刃物に求めるのは、基本的な安定です。
もちろん、性能は十分に必要だと思いますが、必ずしも最高である必要はありません。
そもそも、それだけの刃物の性能を、どれだけの方が生かせるかと考えると、かなり割合的には低いからです。
しかし、先ほども記載をしました通り、基本となる性能は十分に必要ではありますので、低レベルで良いという意味ではありません。
良く刃物であるのが、高性能を狙い過ぎた結果、ランクがかなり落ちた性能で仕上がってしまっているもので、これは中の上よりも性能的に落ちるケースもあります。
多くは組織的な悪さで、ある程度の細かさで研げば、それは一目瞭然です。
また、砥石との反応の具合でも、良し悪しが見えて来る事もありますが、研ぎが入りにくかったり、場合により、研ぎが入り過ぎてしまう事もあるので、硬度設定はどうなっているのか?と、疑問ばかりが残ります。
それであれば、狙い過ぎない性能の範囲で、それなりのレベルは狙いつつ、安定された刃物の方が、安心して購入を出来ますし、安心して使えると考えます。
この辺りは、多くの刃物を研ぐ身である私からすると、かなり細かく情報を持っていますので、特にその差を感じます。
刃物自体、潜在的性能は製造時に決まっており、これを研ぎだけでカバーしきれる訳ではないのですから、外れを引いた人は残念に思うでしょう。
高性能狙いで、高性能化に成功をしたものは、もちろん特別な良さもありますから、それを生かして頂きたいと思いますが、その為の研ぎや使用の勉強も必要になります。
ただ使い方が上手いとか、そういう話だけではなく、対する素材への知識と、保管管理やメンテナンスに対する知識や技術も必要になりますし、それを生かせるだけの状況が、どこまで作れるかだと思います。
丁度良い頃合いでの製品は、色々と神経を使う事も無いので、そういった範囲のものを使うのも、決して悪くなないでしょう。
研ぎや刃付けというのは、同じ刃物に対しても同じではなく、何パターンも必要になる事があります。
それは、用途であるとか、性能であるとか、それらに準じた使用に合わせ、自分で考えて変えていく部分ですし、それを基準としつつ、定期的にプロに修正の研磨や研ぎを行って貰い、安定したぎや形状として維持出来るよう、ちゃんとした管理を行っていきましょう。
以前にも何度かお話をした事がありますが、商品や道具のお話をする際に、必要な要素の事です。
これを外してしまうと、何を言っているのか、誰にも伝わらない事がありますので、十分に注意しましょう。
例えば、以前にも良くあった事ですが砥石のお話で、シャプトンの2000が!と、そういう商品のお話のしかたをする方が多くいらっしゃいました。
これは、ある業界に特に多かったのですが、最近はほぼいなくなりました。
正解は、シャプトンの刃の黒幕の#2000の事だったのですが、他の製品を知る人からすれば、過去に販売されていました、M5、M15、M25、カバド#2000、刃の黒幕#2000、硝子砥石#2000、が当時は該当しました。
これで正確な答えを見つけるのは無理です。
そのお客様には、直接説明の事で、お話をさせて頂き、それ以降は正しい情報をお伝え頂けるようになりました。
何が問題かと言えば、わざわざ商品名をお伝え頂いているにも関わらず、その商品名を再度聞き直さなければならない事です。
ご本人からすれば、シャプトンの#2000は、刃の黒幕の#2000だったかもしれませんが、その頭の中にある製品は、他の人には伝わりません。
また、刃物でもそれらはあり、和剃刀のお話の際に、金文字が!と言われましたが、それは私が知る範囲だったので、作者銘が分かりました。
ただ、それも砥石のお話と同じように、他の方にお話をする際に、その作者を知らなかったら、理解が出来ない話し方になりますので、それもやはり注意が必要になります。
ちゃんとお話をする事は、こうして間違いなく伝える事に意味がありますので、皆さんも正しい情報を正しく伝え、瞬時に理解してもらえるような形で、お話をするようにしましょう。
私も極力気を付けていますし、細かく説明をするようにはしていますし、あえて専門用語を出して検索しやすいようにしたり、あえて専門用語を使わずに説明をしたりと、色々な工夫はしていますが、それでも言葉で伝えるのは、非常に難しいです。
画像もあって、その画像にここ!と→でもあれば、部位の説明としては分かりやすいと思いますので、場合によってそういった画像の説明であったり、図を書いてご説明をするなど、方法は模索しています。
少なくとも、ご自身が使っている刃物メーカーや銘や刃物の種類の名前、使っている砥石のメーカーやシリーズや#番手の事など、それらは最低限度として把握をし、お話をして頂くよう、お願い致します。
使っているものが分からないという時点で、こちらではなんともお話のしようがありませんので・・・。
久しぶりに、日本刀用の砥石で、良いものを手に入れました。
基本的には人造砥石を使っていますが、ご依頼内容により、天然砥石ももちろん使います。
公立や安定して性能を出す意味では人造砥石ですが、購入額は高くても寿命が長いという意味では、天然砥石に分があります。
美術研磨方面でも、人造砥石の使用率は上がっていますから、必ずしも天然砥石でなければならないという訳では無いでしょう。
当方の場合には実用研磨であり、特別な見た目を作る事はほとんどありませんので、人造砥石で必要十分ではあります。
今回は、天然砥石を一つ入手しました。
普段使う訳ではないと書いたばかりですが、たまに使うその時の為に用意をしてあり、それに対する追加です。
金額的にはさほど高くはありませんが、性能としてはまあまあの当たりだったと思います。
あとは相性の合う硬度や組織の刀身に使えば、良い結果になると思います。
斬れ味や切り込みや斬り抜けに対し、天然砥石派の方がいらっしゃるようですが、実際のところ、正直変わらない程度だと考えています。
指先や手先で使う刃物の場合、その切れ方はダイレクトに伝わりますが、振って斬るような刃物の場合、同等の荒さでの仕上げりであれば、そこまでの差は感じ取れません。
ただ場合により、斬り口に差が出る事はあるので、どう使うかという場面によっては、天然砥石も必要になる事はありますので、100%意味がない訳ではありません。
どこまで何を求めるかですが、日本刀の研磨や刃付けに関しては、最近の研究の中で、面白い答えも見えてきましたし、これが有効であるというデータが多く取れたら、まさに敵なしの状態になると思います。
問題は日本刀の刀身の性能と、使用者の技量の部分で、そこはこちらでは何ともできませんから、総合的に上手くまとまれた時に、その成果は大きく表れると言えるでしょう・・・。
最後まで綺麗に研いで使うのが難しいとされるのは、片刃の刃物です。
和式とも言われる片刃は、日本では当たり前に使われていますし、片刃ならではの良さもあるので、この先も全てが両刃に変わる事はないはずです。
一般的に言われる両刃は、日本式の話で、両面から研いであるものを指しますが、海外で両刃と言うと、剣のように両側が刃になっている物になります。
そこからみて日本で両刃と言えば、双刃が存在しますが、この双刃は解釈が難しく、二つ刃がついていればする為、両刃で通用していますが、正式に言えば、諸刃が正解ではあります。
両刃という言葉の旅に、諸刃と以前にも何度も書いてきていますが、両刃で通じていますので、そのまま両刃と表現をします。
両刃と片刃では、両側を研ぐか、片側を研ぐか、その違いだと思っていらっしゃる方も多いようですが、実際は意味合いがだいぶ違います。
研ぎの場面だけを考えると、片側だけ研げば終わるから楽!と思っていらっしゃる方が多いようです。
確かに、片面をそれなりに研いで、裏はさっと当てる程度と思えば、そう考える部分もありますが・・・。
両刃は両面から直せる部分もあるので、片刃は片側で何とかしなければいけないと考えれば、実は結構厳しい部分も多いです。
また、研ぎが難しいとされるのは、両刃だと言われますが、それは通常範囲の話であり、レベルの高い研ぎを行う事を考えると、片刃の方が明らかに難しくなります。
簡単に言えば、両刃の難しさは左右のバランスで、片刃の難しさは片側でなんとかしなければならない事、だと思います。
その片刃の難しさの部分に、精度の維持がありますが、どんなに表の研ぎで頑張っても、裏が合わない事は良くありますし、段々と反りなどの影響で、裏が合わなくなっていく事もあるので、それらの修正が必要になります。
歪取りと裏鋤による精度のUPをしつつ、表面の研ぎもかなり丁寧に行い、位置調整をしますが、それによって、その先の研ぎや使用が楽になり、切れ味も明確に出やすくなります。
その直しは、使用者の方がどこまで許容範囲と出来るかによりますが、ある程度、裏押しの幅が2mmを越えて広くなったり、裏の当たり方がおかしくなってきていたら、早めに修正をする事をおすすめします。
この辺りは、確実にと言えるくらい、研いで使って行けば、ズレが生じるものなので、高確率で直す必要性があるお話です。
色々とやらないといけない事が山積みで、思うように細かい所が調整出来ていません。
販売品や研磨などの作業の部分で、内容変更がまだ一部以外は終わっていませんので、これは出来る限り早く終わらせます。
まだ変更前の内容と価格となりますので、現在の内容をお気に召して頂けている方は、ご依頼をお急ぎください。
今年は特に多く書いて来た内容ですが、本当に良くある事なので、また書いておこうと思います。
状態が悪い刃物を、無理に直そうとして、取り返しのつかない事になっている例が多いです。
これに関しては、お客様の考えもあると思いますが、その刃物を最後まで自力で直していこうという考えや、どんなに状態が悪化しても使い続けるという気持ちがなければ、本当に無理をしないでください。
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これがある事で、刃物の刃先は、その先にくっついた物の先端が先となり、刃物が切れない状態を作りだします。
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刃返りは研ぎが出来ている象徴でもあるので、邪魔な扱いをしてはかわいそうですが、そういう事もあるというのは、知っておいた方が良いでしょう。
ご自身で刃物の研ぎをされる方が、普段適当にしてしまったり、技術が無くて形を崩してしまう場合、それがいつまでも直せない事は多いでしょう。
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ご自身で直そうとしてダメだった方や、最初から直せる自信がない方や、頑張ってみようと思ったけど、それ以上悪化させるのが怖い方は、状況が悪くても直す対応をしてくれる所に、刃物の研ぎ修理の依頼をしてください。
もちろん当店でも大丈夫です。
もし、悪化したまま、それを研いで使い続けた場合、段々と直る事はまずありません。
なぜなら、状態が悪化したという事は、普段の研ぎでは不足があるので、そうなってしまった為です。
それを現実として受け入れ、別の方法でと考えると、研ぎを学んで悪化しないようにしたり、少しずつ直せるレベルにするか、先ほどの記載のように、研ぎ修理を依頼した方が良いです。
刃物は上手く使う方と、そうではない方で比較をすると、大体3倍くらいは、刃物の寿命に差が出ると考えられます。
実際に使えない領域を作ってしまって、それを直すために削る分や、切れなかったり刃持ちが悪く、研ぎが多くなって無駄な研ぎで消耗してしまう分もそうです。
今までの修正や修理の経験から、場合により5倍以上の差になる事もあると考えています。
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安く済ませて、安心して使い続けるには、早め早めに研ぎ修理にお出し頂き、修正や修復にならないよう、心がけて頂く事です。
刃物は切れて当たり前!と思う方も多いのですが、刃物という名前なだけで、まともに使えないものは多数あります。
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最高レベルを望むのであれば、一部の製品以外ではそれはかなえられませんが、使えればOK!という場合には、大体は研ぎでなんとかなります。
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刃物が一生を終えるまでに、一番コストがかかるのは、研ぎの部分です。
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刃物の研ぎで、新しい研ぎの導入に向け、切れ味や刃持ちに関して、色々と検証をしてみました。
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包丁の研ぎは、色々なやり方があり、多くの方が行う方法と、一般的な説明や基本とされる部分が、大きく異なる場合があります。
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刃物や砥石や研ぎの絡みは迷宮と同じです。
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実はまだ、今すぐ思いつく所で、3つの導入を考えています。
やりたい事が多すぎて、それに追い付いていない状態なので、色々と改善をする事の方が先なのかもしれませんね。
研磨の世界は、ぱっと見分からない程度の事で、非常に大きく変わる事があります。
また、ぱっと見で大きく違いそうなのに、実際には何も影響が出ない事もあります。
この差が良く分からずにいます。
ちょっとした部分が気になっても、それがどう影響を及ぼすのか、見ただけでは分からない事も多いのです。
ですので、なるべく良さそうな物を・・・と、簡単に言う方もいらっしゃいますが、実はそっちが外れな場合もあるかもしれません。
ようやく涼しくなってきまして、暑がりの私としては、かなり体力的には楽になってきました。
まだ体調不良が残っている事もあり、十分な体力や余裕をもって仕事が出来ている訳ではありませんが、暑さによる体力の低下は抑えられています。
未だに作業中は、Tシャツでやっていますが、それ以外の時間は、もうそろそろ長袖の準備が必要になりそうです。
今日はやる事が全く終わっていないので、短いですがここまでとします・・・。
近代の刃物は、全体的に硬くなってきていますから、人造砥石で研ぐ事は、かなり厳しくなってきています。
過去には、荒砥~超仕上げまで、色々な天然砥石も使用していた時期がありましたが、もうその手の力程度では、まともに研ぎが乗りません。
そして、人造砥石であっても、そこそこ性能が良いとされていた物ですら、研ぐ事が辛い時代になりました。
そこで必要なのは、ダイヤモンド砥石です。
過去にダイヤモンド砥石は、あえて使う必要が無いような立ち位置だったと思いますが、早く研ぎたい方や楽をしたいという方が使うモノという認識でした。
しかし今はもう、使わないと厳しいと思う刃物が増えてきているので、普段使いする必要性が出てきています。
特別硬い刃物を研がない方は、まだ必要無いと思いますが、それでも使えば便利で早いという利点はありますので、お使いになる事をおすすめします。
人造砥石で研ぐ場合には、砥石を5段階で使用して研がないといけない場面があったとして、それがダイヤモンド砥石で研ぐ場合、2~3段階で済みます。
それだけ研磨が早く楽になり、傷も早く取れるという利点があるので、その分だけ楽になります。
あとは、刃物の種類やタイプにより、硬度などの相性もあるので、その辺りはご相談ください。
当方で現在メイン販売しているダイヤモンド砥石はこちらにあります。
砥石の種類によって、研ぎの質が違います。
良い悪いの意味では無く、効果と考えれば分かりやすいかもしれません。
例えば、研ぎ汁が多く出るタイプは、研ぎでの刃物の仕上がりは濁りやすく、研ぎやすい感じがするでしょう。
それに対し、研ぎ汁が出にくいタイプは、光って仕上がり安く、研ぎにくい感じがすると思います。
この中間が幅広く存在していますが、どの砥石を使えばこうなるよ!ではなく、刃物と砥石の相性の問題ですし、地金がある刃物と、全部鋼の刃物とでは、砥石への乗り方がそもそも違うので、その辺りも含めて考えると、色々な砥石を用意して、適材適所で使う必要性はあると思います。
私はガチガチに硬い砥石はあまり使いません。
過去には、硬い方向を使っていた時期もありましたが、硬すぎる砥石は、硬く荒い粒子が含まれていたり、集合してしまっている場合には、それが荒い傷となって明確に出てしまうので、それを避ける意味もあります。
中硬~気持ち硬めが、特に良く使う部類にはなりますが、それも先程のお話のように、相性によって変わってきますので、その時によって使う幅が違います。
砥石自体の組織的部分を考えると、均一な粒子のタイプと、複合的な荒さのタイプがあり、同条件でも全く違う仕上がりになりますから、実際に研いでみてどうなるかで、判断をしていくしかありません。
必ずしも、研ぎ目にバラツキがあってはいけない訳でもなく、揃い過ぎても良いとは限らないのが砥石なので、表面的な考えだけでは、砥石の効果は見えてこないと思います。
今は便利な確実な砥石の面修正器も出ていますし、それをどう使っていくかでも、結果が色々と変わっていきますから、とにかく色々使って試していくしかありません。
刃物の良し悪しについては、数えきれない程の数で色々と書いてきました。
お客様とのお話の中で、使いたいと思う刃物の姿は、色々と見えてきています。
好みはそれぞれでありますが、幅広く好まれる刃物というのは、一番重要なポジションにあると考えますので、その辺りを大切に考えています。
丁度良い範囲に含まれる刃物は、そこそこ程度の価格物も多いですから、このくらいで安心して購入できるなら!とお考えになる方は多いかと思います。
バランスよく使いやすい刃物は、本当に安心して使えますね。
それに対し、最高の製品を求めると、最悪の場合もあったりしますから、その辺りは十分に考えて購入した方が良いでしょう。
私も色々な刃物を触ってきて、こうじゃない感・・・が強い刃物は、多数ありました。
最高の刃物とは何か?!と考えると、総合バランスであると、私は考えていますので、そういうものに出会う瞬間は、特別にわくわくはしませんが、この範囲で良かった・・・という安心度は非常に高いです。
世の中には、優れた刃物風の刃物が多く存在しますから、それらに魅了されないよう、気を付けてください。
体調を崩してからもう2カ月以上となっていますが、未だに波があり、全体的に見ると、状況が悪い時ははっきり悪いです。
病院には行っていますし、投薬治療も続けており、最悪の状態よりは良くなりましたが、回復したと言えるまでには、まだ時間がだいぶかかりそうです。
さて・・・。
余談はそのくらいにして、刃物を購入したけれど、研げないというご相談が、ここ数年は増えています。
鋼材の基本性能に関わらず、硬度や密度や耐摩耗性や靭性などの影響により、砥石で研ごうとしても、刃物がまともに研げない事があります。
その現象に関しては、かなり昔からですが、自ら体験をして理解をしていますので、その方々のご苦労は十分に分かります。
これが手作業だから大変なだけで、機械でやれば全く同じように削れるでしょ???と思っている方も、多くいらっしゃるかもしれませんが、そんな事はありません。
一般論で言う所の、「硬い」と表現される刃物は、機械で削るにしても磨くにしても、当然時間がかかりますし、場合によっては、機械でも滑りが多く削れない事があります。
そういった刃物は、耐久性が高いからという事で、受けが良い部分もあるのですが、もしお客さがご自身で研ぐ場合、ダイヤモンド砥石の準備は、必須になるかもしれません。
どんなに目立てをした良質な砥石でも、ダイヤモンド砥石程の力は出ないので、砥石の上で滑っているだけという事も、十分にあり得る話です。
私個人としては、硬質刃物も好きですし、完全否定はしませんが、一般的におすすめをするという意味では、硬すぎる刃物や、研ぎが大変な刃物は、おすすめをしません。
それなりに研ぎが出来て、それでいて刃持ちが良いとか、強度が高いのであれば、問題は無いと思いますが、必死になって研がないといけないような刃物は、いずれ使用のメインから外し、使わなくなると思います。
もしくは、100%で当方のような研磨や研ぎを行う所に出し、自分は使用するだけにするか、小刃だけを軽く研いで使い、段がそこそこ付いてきたら、早めに研磨にお出し頂く形であれば、問題は無いと思います。
最悪なのは、ちょっとでも欠けた場合です。
わずかな欠けだから・・・と思っていても、それは一般的な硬度の刃物であって、砥石を弾くような力を持ってしまった刃物では、そのわずかな欠けが、膨大な欠けに感じる事でしょう。
それでも覚悟があって、そういった刃物を使うのであれば、利点はもちろんありますので、良いと思います。
丁度良い頃合いがあるというのは、こういう硬度でも当然言える事なので、ギリギリのラインを超えると、大きなマイナスが増える事も、十分に理解をしてください。
相当高い金額を出して、意気込んで買って、そういう思いをするのは、非常に悲しいと思いますので、程々のところまでにしておいた方が、失敗は無いと思います。
表題がごちゃごちゃで、分かりにくいかもしれませんが、一つずつ・・・。
研ぎとは砥石を使って研ぐ場面。
修復はかなり状態が重度な物を回復する為に行う大掛かりな研磨。
修理は直しを入れるという中度の研磨。
修正は修理と同じような感じでも軽度の範囲。
と思って頂けると分かりやすいかもしれません。
これらを総合して、研磨や研ぎと言われていますが、それぞれの所で、表現は異なるかもしれません。
簡単に研ぐ場面や、軽度~重度の削り直しなどを含む作業を行う事に関して、今回は書きたいと思います。
例えば、中度~重度の状況となっている刃物があり、それを普段はお客様が研いで使っているとしましょう。
まずはそれを前提に・・・。
そして、その場合、こちら側としては直しの方法がいくつか選択できます。
例えば、一般的なお話になると、出来る限り直しを入れるという意味で、比較的簡易的な作業によるものや、綺麗になるように完全に直すなど、考え方があります。
その中にも、必要箇所のみを簡易的に直す事で、一気に寿命を縮めるような加工を行わず、一部だけの必要部位を研いで使えるようにする場合と、やはり手の込んだ仕上げに合わせ、出来る限り直すという場合があります。
この選択により、刃物の寿命をどれだけ残せるのかという意味と、今後、また短期で研磨の依頼をされる可能性があるのであれば、その時まで状態が維持出来る範囲までというのも、考え方に含まれます。
一般的には、決まった形があって、その通りに研磨の依頼を受ける所がほとんどだと思いますが、こういう考え方を、当方では行っています。
そんな中途半端な修理で、ちゃんと使えるようになるの???と、ご心配になる方もいらっしゃると思いますが、刃物の種類によっては、それでも十分に効果が出て、普段通りに使う事は可能です。
そこにあるのは、一気に直しすぎて、いきなり小さくなったとか、薄身になったとか、軽くなったなど、今までとは違った刃物への変化を嫌う方に、特にこういったお話はしています。
実際は、出来る限り直す事を、私はおすすめしていますが、それでもその直しは、半永久ではなく、いずれまた、整形や修正などが必要にはなると思いますので、それまでの期間が長くなるというところです。
良くある刃物のお話として、刃物を購入して、一切プロに研磨の依頼を出さず、使い終わる事は、難しいとされていますが、それは刃物の初期状態が、最後まで使える計算にはなっていないからです。
そこまで出来ている刃物は、本当に僅かだと思います。
特に、研ぎに癖を持っていて、通常減らさない場所を減らしてしまう方や、部分研ぎをどうしてもしてしまう方、手抜きを重ねて直せなくなって困る事がある方は、どんなに状態が良く出来ている刃物を手にしても、ある程度の期間ごとに、直しが必要になります。
そうなると、毎回きっちりと直し続け、寿命を確保する事は、難しくなりますので、そういう必要部分を上手く加工して、そのまま使い続ける選択肢もありかな?と思います。
分かりやすく言うと、整形を完全にしないとか、裏鋤部がベタになりかけても、刃先側だけを鋤いて裏押しが出来るようにするとか、鎬がズレていても気にせず使うなど、そういう部分が特に目立った内容になるかと思います。
まずは研ぎが出来る状態にするまでが、最低限度のラインとなり、その先に初期状態に近づけるよう、簡易的に作業を行う事があり、更にその先には、より状態が良くなるように、出来る限りの手を尽くす事があります。
もっと細かく分ければ、色々な部分を調整出来る場合もありますが、分かりやすく三通りにまとめました。
こういった考えも、打ち合わせや金額の事などもあり、面倒に思うお店や企業が多いと思いますが、私が使い手側の考えがメインとなっているので、出来る限りで選択肢を作りたいと思っています。
おまかせの内容の場合、どの刃物でも、こういった選択はお受けできませんが、その都度のお見積りになる内容の場合には、この手の内容をご選択頂く事も可能ですので、必要に応じて、ご相談ください。
また、HPに乗せてある以上の内容で、研磨や研ぎをお受けする事も可能です。
その場合、完全に時価となりますが、ご希望の内容を全てとは言えないものの、かなり多くの事が可能になります。
無理のない範囲で、ご用命頂く分には、それに合わせてお見積りをしますので、お問い合わせ頂ければと思います。
過去にも記載をした事があるような内容ですが、砥石と研ぎの関係についてです。
砥石は使い方で、色々と変化をします。
砥石の面修正の観点から見ますと、荒砥のようなもので修正するタイプや、粉末(砥粒)を撒いて修正するタイプや、電着ダイヤなどで修正するタイプがあります。
その他にも色々とありますが、多く使われるタイプはこの辺りなので、一応3種のみを記載しました。
この3種で見ても、修正の具合は異なります。
面の精度に関しては、修正のやり方や、修正砥石や修正器の精度にもよるので、一概には言えませんが、一般的にやりやすいのは、電着ダイヤのタイプでしょう。
細かいお話は割愛しますが、砥石の修正目がそれぞれ異なり、それにより、研ぎの目も変わります。
また、修正の細かさなどによっても、研ぎ汁の量も変わり、研ぎやすさやスピードにも影響します。
それをまずベースに考え、次は研ぎ方と修正の頻度によっても、研ぎ目は変わります。
ここで考慮すべきは、硬い砥石を使うか、柔らかい砥石を使うかで、当然その辺りの影響も、変わってきます。
そして、刃物の硬度も、研ぎ方だけではなく、根本として影響を色々と及ぼします。
つまり、何もかもが影響して、研ぎが変わるのです。
もう頭が混乱した方は多いかもしれませんが、ここで砥石の話に戻します。
砥石での研ぎは、こうして色々な影響により、同じ研ぎは出来ませんから、その砥石をどう使うのかを考えつつ、仕上がりに何が変わるのかを考えてみましょう。
このお話の減点は、お客様と同じ砥石を使い、同じような感じに研いでいるように見えても、全く研ぎ上がりが異なった事がかなり多い事から生まれた話です。
その理由は、色々とありますが、同じ段取りで研いだはずなので、同じような仕上がりになると思うのが一般的でしょう。
ただ、砥石の使い方一つで、全く異なる刃になるという事を、理解して頂く事が大事です。
砥石を使いこなすだけで、色々な事が大きく変わります。
それっぽい研ぎで終わるか、それなりの研ぎになるか、それ以上の研ぎになるかは、あなた次第です。
本当にその改善は、改善と呼べるのでしょうか???
何をもって改善と考えるかですが、私が思う改善は、幅広く良いと言って頂ける範囲を、如何に作り上げるかだと思っています。
改善という名の改悪が多く、それは単純なコスト削減であったり、改善をしたつもりになっているだけだったりする事も、決して多くはありませんので、前に戻してもらいたい・・・と思われる方も、結構いらっしゃるでしょう。
私も過去に、改善という形で、行き過ぎた加工をして、改悪になってしまった経験があり、その時の反省を生かして、今の研磨を形としてきています。
お客様に・・・と、良く軽々しく口にするケースがありますが、改善はそんな簡単な事ではありません。
結局、自分や企業としての思う形を、ただ改善としただけで、その改善という名の改悪で、使う人が良くないという判断をしてしまえば、それはマイナスにしかなりません。
良かれと思っての改善での失敗は、次に生かせると思っていますので、他では出来ない事を、思い切ってやる事もあります。
しかし、悪くなる可能性があったり、悪くなる事を理解した上で、それを改善と考えているのであれば、まさに悪だと思えますから、信用性に欠ける決断だと思います。
あまりに行き過ぎた改善では、他を犠牲にする事が多くなります。
一般的な範囲からではなく、それなりにレベルの高い範囲からでは、そうならないよう、回避する部分を考えつつ、良い事が多くなるようにするのが、改善だと思っていますので、方向性を間違わないようにだけは、いつでも考えている事です。
瞬間的な良さもあれば、その先長く使っての良さもあります。
使う事に苦労が出るなら、それは改悪と言われても仕方がないので、そうならないよう、総合的な使用の範囲を考えつつ、改善をするようにしています。
これだけ色々な事をやり込んで研究しても、まだ細かい所で色々と考えと結果が出て来るので、それをさらに追及し、思う性能を生かせるように、研磨や研ぎに力を注いで行きたいと思っています。
色々と機材や道具も、もっと増やして行けば、出来る事が増えますし、面白い事も出来るかもしれませんから、刃物や研磨や研ぎに対して、意欲を持って接していきます。
今後も、色々と新しいご案内が出来る事が、増えていくと思いますので、情報をチェックしておいて頂ければと思います。
現在もいくつか、新しい内容を用意していますので、それらが皆さんの刃物ライフの助けになればと思います。
お客様が刃物を購入されて、直ぐに当店へ研磨のご依頼を頂くケースが、結構あるというお話は、過去にも記載をした事がありますが、今回もその系統のお話です。
刃物を購入して直ぐは、良い状態でそのまま使って不満が無いレベルのモノは、ほとんど存在していません。
その理由は、機械加工による製造が基本となっている事や、そこまで研ぎと言われる範囲に、コストをかけていない事が挙げられます。
また、それっぽい事をやっていても、実際にはそこまでのレベルではなく、多少改善された程度であったり、残念な事も多いと言われています。
最悪の場合、いわゆる研ぎは受けて貰えず、機械加工として、刃物の初期化作業しか無く、新品のように戻ったとしても、あくまでもそこレベルで終わりになるので、求めているのはそういう事ではない・・・と、かなり苛立つ方もいらっしゃいます。
私が良くおすすめをするのは、まず購入時点で、そのまま使えるかどうか、試して頂く事です。
使ってみて、ご自身が今まで使ってきた刃物と比べ、どう違いがあるのかや、そのままでどこまで使えるのかは、多少なりともまずは感じ取っていただきたいです。
また、研ぎがされたものであったとしても、最上級を求めない範囲としてみて、まだ不足があるかどうかは重要です。
不足を感じたら、改善をどうしたいのかを考えつつ、ご依頼を頂ければと思います。
2割程度と結構な割合で、構成を最初から作り直す必要が出て来る事もあります。
その場合、歪取りから入り、全体的な削りによる加工と、手研ぎと合わせた精度や研ぎやすさの改善を行い、最終的に刃付けをするような形になるので、かなりの大掛かりな加工になります。
研ぎがされていないにしても、ご自身で研ぎを行って、どうもまとまりが出なかったり、上手く研げないと感じる場面が出て来る場合、なぜそのまま研いでもダメなのかというと、つまりこういう事になります。
刃の性質が悪くない事は結構多いのですが、結局研磨が良くないので、研ぎにくかったり、まともに研げなかったり、刃というものが作りにくい条件になってしまっている訳ですから、その為の改善は、削り直しから入る研磨とまともな手研ぎとなります。
厳密に考えると、固定器具などを使った加工が行われれば、正しく形が作れると勘違いをされる方も多いのですが、もちろん何も無ければ、そのように加工が出来ます。
しかし、業界でその手の加工や、全自動による機械加工で、精度の出た研磨が出来ない理由は、刃物が動く事にあります。
刃物は熱処理され、緊張感を持っている金属ですし、それぞれの部位が支え合っています。
それらのバランスが崩れたり、元々熱処理でのムラなどがあれば、全て加工時に癖として出てきます。
つまり、そういった加工を正しく行おうとしても、行えないのが事実としてあるので、これなら大丈夫という事はありません。
そうなると、かなりの精度を持たせる歪取りを行う能力や、機械加工で自由に造形出来る技術など、それらが必要になりますが、残念ながらその辺りはかなり難しい技術ですし、加工にかなり時間もかかるので、多くが流れ作業的に行われ、一つずつに対しての時間と技術とコストを盛り込めないというのもあるでしょう。
その理由は、刃物を購入する際に、少しでも安くと思われる事が多いからです。
刃物にコストをかけ、研磨にコストをかければ、それだけの製品が完成しますが、そうできない理由もあったりします。
簡単にだけ説明をしましたが、研磨の範囲をメインとした考えの中で、刃物を改善に導く為のお話ではありましたが、色々な事が関係しているという事を理解した上で、どこに研磨や研ぎを出すのか、良く考えてみてください。
実用品である刃物は、実用品としての研磨や研ぎが必要になります。
その事を理解し、どれだけの考えを持って、その刃物と向き合うのかで、かなり良い刃物ライフが送れると思います。
私自身、自分で使う刃物は、もちろん基本的に自分で研磨をし、研ぎを行っています。
その中で色々な加工をし、色々と試していますが、余程の無理な事や、冒険をし過ぎない限り、市販のそのままより、明らかに良い状態で使えていますので、まずは基本構成を変え、そこにレベルの高い研ぎをしっかりと行う事で、こうして刃物を使う事に対し、ストレスを無くす事が出来る事は、自らが体験をしている事です。
色々と苦労をされている方であれば、特にこのお話は良く分かる事だと思いますので、是非ご相談ください。
内容次第にはなりますが、改善するケースがほとんどなので、決して損にはならないと思います。
家庭用包丁の研磨の「三徳、牛刀、ペティ」でご利用頂ける、おまかせ研ぎに対して、導入をした研磨と研ぎですが、今回は特に評価を高く頂いています。
これは、私の中では今までにない考え方を含め、作業の確実性もあり、切れ味が明確に出やすく、永切れにも繋がるという、良い所が多くある研ぎに完成しています。
切れる事とは何なのか?!と、改めて考えた結果、これが良いのではないかという結論に、今は繋がりました。
強度を考えると刃は持ちますが、その代わり切れ味や使い勝手に不備が出やすく、切れ味ばかり考えると、刃持ちが最悪になる事もあります。
もちろん、使い手によって、大きく変わるお話なので、同条件の刃物と同条件の研磨があっても、完全に同じ話にはなりません。
またいつか、考えが変わったり、結果が良くなる方法を見つけるかもしれませんが、現状ではこれが一番良いと考えています。
毎年何度もご利用を頂いている方は、変化に気付かれると思いますが、初めてのお客様でも、当店の研磨にお出し頂いて良かったと思って頂けるでしょう。
今までの研磨だと、鋼材や硬度により、加工にばらつきが多少でていましたが、今のやり方ですと、かなり安定します。
この安定の意味が、酷いレベルではなく、使用に影響が出るようなものでもないのですが、一定の考えの中で見ると、多少あったというだけのお話です。
その影響が出るのは、一般のお客様で言えば、毎週研ぎを行ったとして、数か月~数年後と、まさに将来の可能性論の事で、今すぐどうこう問題が起こる話でもないので、気にされる方はほぼいらっしゃらないと思いますが、私は隠す事無く、普段からお話をお伝えしていますので、自分で思う所ではそうであるという事は、お話をさせて頂きます。
かなり人気がある(?)話題の一つに、小刃のお話があります。
小刃付けと呼ばれたり、小刃研ぎと呼ばれたりで、固定的な名前はありませんが、小刃を付けるという意味で、大体通用するでしょう。
その小刃についてですが、まだまだ誤解をされている方が多いです。
小刃の研ぎとは、極小サイズのものを指し、段刃を指している訳ではありません。
また、小刃研ぎばかり続け、研ぎにくいからと、ガタついた状態で研いだものは、多くが丸っ刃と言われる状態になってしまっていて、特にその恩恵はありません。
小刃としての効果が大きいのは、下地をしっかりと作る事です。
ベタ研ぎではなく、軽いハマグリ刃程度で構成された面に対し、少し角度を付けて軽く数往復だけします。
それで刃が付かない場合、基本となる面の研ぎが出来ていないので、正直やり直した方が良いでしょう。
そこで必死に刃付けをしようと、ひたすら多く研ぎ続けると、段刃が完成します。
では、その小刃の存在は、かなりシビアなのではないか?と、良くご質問を頂きますが、その通りです。
良く言われているような、小刃で刃を付けるというお話は、いわゆる研ぎの逃げでしかなく、私が良くお伝えをしている小刃は、あくまでも研ぎの補助的に、確実性や切れ方を大きく損なわずに、刃の耐久性を上げる意味があり、それで何もかもが決まる訳ではありません。
ですから、小刃について、ちゃんと学びたいと思ったら、面の構成や、安定した研ぎを基本とする為に、面修正をしっかりとしながら砥石を使ったり、均一に研ぎやすい砥石を使うなど、それなりの努力をしてから、最後の最後で、小刃に移るという形でなければ、何も生かせません。
大袈裟に聞こえるかもしれませんが、そうでなければ、小刃を付ける意味も無いというところでもあります。
この小刃のお話は、細かく色々と見ていくと、本当に難しい内容が多く含まれていて、これで性能を決定する訳ではないのですが、あまりにも間違った情報として、小刃の事ばかりが前に出てしまっている例も多く、皆さんが勘違いをされないように、何度でも記載を致します。
研ぎは簡単な部分と、そうではない部分があります。
確実に研ぐという意味では、小刃は脇役でしかないので、まずは面の構成などから、きっちりと作れるようにしましょう。
完璧を求めないにしても、研ぎの基礎となる構成が、ちゃんと出来ていると思えるレベルの方は、そう多くはいらっしゃらないので、如何に研ぎが上手く出来ていないのかです。
色々とおしいと思える方が結構いらっしゃいますが、どこから何の情報を仕入れ、それを自分の研ぎに変えるかで、その先は大きく変わります。
間違った情報を受け入れ、方向性を誤ってしまうと、戻って来れない所に行ってしまう方も多いようですから、十分にご注意ください。
刃物の使用で、怪我をされた事は、皆さん大体の方はあると思います。
その理由は、使い方が悪かったか、変に力を入れてしまっていたか、他に気を取られてのたまたまだったなど、色々あると思います。
特に手を切った経験がある方の多くは、包丁に集中しています。
その包丁の研ぎで、子供用として、切先やアゴを丸く削る事も、当店では行っています。
そんな事をしたら、切先の使い方や、アゴの使い方が学べないじゃないか!と、思う方もいらっしゃるとは思いますが、まずは大きな怪我にならないよう、使い方を学ぶ意味では、これはありだと考えています。
子供用としてでは無くても、切先は特に使わないし刺さったら危ないから・・・や、アゴはこじって使いたいし叩いて傷みやすいから・・・と、刃をあえて落としたり、丸く削り取るなど、そういったご希望がたまにありますので、その方に合わせての加工は、このように行っています。
それにより、安心して使えたり、使い勝手が上がるなど、良い点も多くなり、その方に合った包丁に変化をしていると思います。
切れ方に関しては、真っ直ぐに刃が使えない方は、刃の欠損やまくれに繋がる可能性がある為、ある程度の鈍角気味に刃を仕上げたり、刃先をあえて分厚くしてから、鈍角刃を付けるなども、有効ではあります。
その場合、気持ち良い切れ味であったり、食材を傷めにくい切り方とは、少し方向性は異なりますが、それにより、損傷を回避出来たり、永切れする部分はあります。
結局、包丁の研ぎの多くは、基準があるにしても、包丁の性能や作りが一定化されていない事を考えると、こうしてカスタマイズをして使う事で、その方に合わせていく事が、実は正解なのでは無いかと考える部分があります。
それは絶対にやめた方が良いです!と、私が言い切るような内容以外は、許容範囲内に性能は収まると思いますので、必要に合わせて、研磨のご依頼の際に、ご希望をお伝えください。
※おまかせ内容などでのご依頼の場合には、あくまでおまかせでの対応となり、個別のご要望にはお答えできませんので、ご注意ください。
当店の常連で、日本刀研磨の初期段階より、ご利用を頂いているお客様より、研磨後のご報告を頂きました。
今回ご利用を頂きましたのは、居合抜刀用面精度研磨の「斬れ味重視」となり、私が研磨を行う中では、完全に上級者向けとしていますが、現状で一番の斬れ味と斬り抜けを計算した研磨となります。
以下、全文をそのまま転載致します。
”””””””””
昨日やっと斬り稽古が出来まして
先日研ぎ上がった刀を試すことができたのでご報告いたします。
先ず
この前お話しした通り、この刀に関しては数年前までの記憶しか無いため
感覚に関して詳細には覚えていないので不確実な部分もありますが、
昨日の感じだと以前よりも確実に抜けが良く使い勝手が上がったように感じました。
何太刀かは、あたかも間合いを読み違って当たらずスカしてしまったかのような軽い切れ味と抜けの良さが有りましたので驚いたくらいです。
あとはどれだけこの性能が持つかだとは思いますが、それはこれから定期的な斬り稽古を重ねながら見てまいります。
素敵な研ぎをありがとうございました☆
”””””””””
このようにご報告を頂きましたが、狙って開発をし、色々と調整を多く行う特別な日本刀研磨としては、まともに結果として表れていると思います。
色々と今まで、日本刀研磨を行ってきて、私が自ら試して来た部分と、特に上級の腕をお持ちのお客様からのご意見を含め、完成させたのが、この居合抜刀用面精度研磨の斬れ味重視です。
ただなんとなく、研ぎを変えた感じではなく、部分ごとのバランスや形状などの構成も含め、厳密に調整を行い、色々と変更も加える形で、腕に追い付く日本刀に仕立てるのが、この斬れ味重視です。
管理はシビアに行いますので、作業には納期と代金が多く必要になりますが、その分、確実に今まででは表現できなかったレベルへと、変化を加え、それを維持していく事も可能です。
これは、過去に本当研磨をご利用頂いた方々が、年々進化を感じて頂けた以上に、これまでにない飛躍的な違いだと言えます。
私自身、過去から記載をしてきましたが、重度の腰痛持ちの為、身体を大きくひねり、力を加える事が出来ません。
その為、軽い力と、最低限度の動きで、どれだけ斬れる状態を作れるのかを、ずっと研究してきましたが、年々進化を続ける中で、現状では最高レベルの所まで、引き出す事に成功をしました。
日本刀の性能と、使用者のレベルも、この研磨には必要となる部分がありますので、上級者向けとしての設定をさせて頂いていますから、斬り損じが多かったり、負担が多くかかる斬り方をする方には、不向きとなりますが、繊細で丁寧に、かつ早い動きに対して、この研磨は邪魔をする事無く、性能を引き出せるようになります。
大袈裟な話ではなく、これは実際に可能な内容です。
世の中の一般論が、私の研磨の考えや結果として、検証を行ったものと異なる事もあるため、当方がお話する事を、信用されない方もそれなりにいらっしゃいますが、色々な刃物の研究をしてきて、それを表現する技術があるからこそ、この研磨は完成された事です。
ですから、同じような事をしたところで、計算が分からない方達には、決して真似が出来ない内容となっています。
私は昔から、形状を見ただけで、部位ごとに刃物の断面図を頭で描けるので、それを使いながら、設計を行っていきます。
これはいわゆる特殊な能力だそうですが、線や面だけではなく、立体図も見る事が出来るので、様々な角度からのサーチで形状を見つつ、手のセンサーで重さのバランスなども感知しながら、こういった想定を研磨に盛り込む事が出来ますから、この時点でただ研ぎが出来るとか、そういうレベルでは出来ない事は、ご理解頂ける事と思います。
今後も、私にしか出来ない設計の研磨を行い、皆様の負担軽減や、ストレス回避になればと思っていますので、是非ご利用ください。
金額以上の価値を、感じて頂ける事と思います。
私が日頃から良く使用しています、砥石メーカーのシャプトン社が、新しい砥石の販売を開始しました。
その名も「Rock Star」です!
まさに砥石の中のスターになれるよう、名づけられたのであろうこの砥石は、なんとなく見覚えのある方もいらっしゃるでしょう。
短期間のみ国内では販売をされていました、硝子砥石がベースとなっていますが、強化ガラスの砥石ベースは無しになっていて、その分、砥石の厚みが、5mmから1cmに変わっています。
それと、過去には砥石ケースは存在しておらず、当時は刃の黒幕シリーズなどのケースを使用していた方も多かったと思いますが、今回はステンレス製の専用ケースが用意されています。
商品は、砥石のみの販売と、砥石+ステンレスケース付きの、2種に大きく分かれています。
砥石の#は・・・
・#320
・#500
・#1000
・#2000
・#3000
・#4000
・#6000
・#8000
・#10000
・#16000
となっており、日本国内のみ販売可能品となります。
あとは、オプション品として、砥石を安定させて使える「硝子研台」と、砥石の面修正に適した「硝子修正器」があります。
以前の硝子砥石としての販売では、Sと表記をされた、鋼品に合わせた別色の砥石も存在しましたが、今回それはありません。
また、過去に存在していた、#120、#220、#30000、硝子盆は、ラインナップにはありませんので、ご注意ください。
改めて、この砥石の特長をお伝えしますが、例えば刃の黒幕シリーズとの比較で言うと、「繊細」という一言になると思います。
刃の黒幕シリーズは、#ごとに特徴や相性を考えて作られている感じでしたが、この砥石は砥粒の無垢であるかのような、#相応の繊細さを持っており、仕上がりは刃の黒幕より、全体的に細かく感じられるでしょう。
また、砥石自体の減りは、かなり少ないと言われる刃の黒幕以上に、更に少ない状態となっており、寿命は長いです。
どのような方におすすめなのか?と聞かれたら、研ぎに繊細さを求められる方や、仕上がりに均一性が欲しいという方に、特におすすめです。
通常使用の砥石としては、珍しいくらい研ぎ目が揃っていますから、今までの砥石に対するイメージとしては、#によりますが、倍くらい細かいと想定しても、過言では無いと思います。
そして、個別の特徴的なものは、特にありませんので、必要と思う荒さと、それに合わせた段階的な研ぎを考え、#を揃えられると良いと思います。
私は過去からお伝えをしている内容として、出来ればシリーズでの段階的な研ぎの使用をおすすめしますが、最後の仕上げやその手前くらいから、この砥石を使うだけでも、かなり性能は発揮出来ると思いますので、まずはそれでも良いと思います。
なお、HPでの販売としてのUPは、もう少し先になりますが、このパンフレットをご覧になられて、そこからお選び頂き、ご注文をお受けできますので、ご購入をご希望の方は、お問い合わせください。
メーカー在庫があれば、数日内に入荷致します。
※当店はシャプトン社より画像の使用許可を直接頂いております。
刃物を沢山お持ちの方や、今まで多くの刃物を使ってきた方の多くは、全てを均等に使う訳ではなく、使う刃物がある程度決まってきます。
それは、どうしても好みであったり、使いたいと思う気持ちが強く出る為で、他のモノがいらないという訳ではないはずです。
性能が気に入っている刃物は、切れ味や永切れ、研ぎやすさなど、普段の管理の事も含めつつ、使いやすいと思う部分が多くあると思います。
性能の良し悪しは、業界のプロから見た場合の答えと、使い手側としてのプロや素人などで、色々と異なる事も多いです。
その為、何がその人にあった刃物なのか?!を、見つけていく事が必要だと考えます。
私が思う良い刃物は、日頃のメンテナンスを含め、扱いやすい事が前提ですから、研ぎやすく、切れ味が出やすく、永切れしやすいモノは、自然に高評価となります。
人に研ぎを無償でやってもらえるなら、自分では研げないけどこれ!というのは、数多く存在していますが、この刃物の性能が良かったとしても、また次に研ぐのが嫌だな・・・と思ってしまうと、今の状態維持を考えてしまうので、結局はあまり使わなくなるかもしれません。
研ぎ修理での依頼は、色々な方面から来ますが、特に硬く研ぎにくいモノの多くは、面から研ぐ必要のある刃物でも、刃先側だけをひたすら研ぎ続け、どうしようもなくなって、依頼で来る事が多いです。
つまり、一般論として考えて、普段研いで使えるモノではないという事になります。
そういう刃物はかなり市場に増えましたが、加工修理をする側からしても、その手の刃物の削りや磨きであったり、研ぎの大変さというのは、かなり残りますから、お客様がご自身でと思った場合、それ以上に苦労をされるのは、目に見えています。
ですから、研ぎやすいという事は、一つ重要なポイントでもあるのです。
鋼類は色々と存在していますが、自分での研ぎなども含め、その先でどういった苦労があるのかも、良く考えて購入をなさってください。
どうしてもそれでなければならない理由があれば、もちろん必要なモノだと思いますが、そこまでの耐久性を手に入れても、その分研ぎの時間やコストが多くかかるようでは、維持をする事は相当大変になりますし、私は無理にそういったモノをおすすめする事はありません。
使い手側の意見として、私も刃物は見ていますから、良いモノの基準というのは、その方がどう感じるのかを、大事にして販売をしています。
これは、どの刃物でも、お客様が自ら研いで使用するものの場合、同じような考え方になります。
ちなみに、現在、当方で加工を行った刃物の販売に掲示のモノは、研ぎに異常な苦労をしない程度の硬度設定なので、まともな砥石をお使いなら、問題なく研げますし、サビにも強いので、おすすめです。
今後、他のモノも製品化して販売をしますが、今のところは、うちにある刺身系の和包丁の素材の中では、一般的に売られているモノと比較をして、標準的な厚みや形状に近いですし、かなりお得だと思います。
この先、別のモノも色々と入荷出来る予定がありますが、まだ形状や材質などは確認できていません。
いずれにしても、V10無垢の本焼で、まともな形に出来そうなものは、さほど数はありませんし、かなり貴重にはなるでしょう。
正直な所、いくつか加工品の中から、将来の為にと自分用に取っておこうかな?思っているくらいなので、それくらいの安心感があります。
8月からの体調不良ですが、まだ色々と状態が悪い部分が残っています。
でも、やる気だけは十分にありますので、とにかく回復次第かな・・・と。
作業中で止まってしまっていたものは、先々週より再開をしていますが、進みは昔程ではないので、まだ時間はかかるでしょう。
それでも進められないよりは、確実に少しずつ進んでいるので、まだマシだと今は思うようにしています。
今年はやる事が色々と出来てしまい、手が付けられない部分が多くなりそうですが、頂いているお仕事自体は、進めていきます。
いくつか新商品のUPをしないといけないのですが、そちらはなるべく早めにUPを致します。
情報は良い事も悪い事も知る必要があります。
100%良い事ばかりではないにしても、悪い部分を知ってそれを使えば、悪い部分の事は気にならない場合も多いからです。
一般的な宣伝や謳い文句は、良い事しか言われていませんので、それを使う事によるリスクを知らず、購入してから後悔するというお話は非常に多いです。
良くあるのは粉末鋼など、超硬系の刃物ですが、硬いとは聞いていたけど、一般的な砥石で普通に研げると思っていたのに・・・と、その後の研ぎでの苦労や、別の砥石を用意しなければならなくなるなど、そこまでは考えていなかったという所でしょう。
砥石も刃物も、それぞれに対し、良し悪しをちゃんと理解してから、購入をしましょう。
丁度良い所というものが、一般的にありますが、そこから違ったものは、必ず何かのプラスがあれば、まいなすも存在します。
それが軽い事であれば、さほど問題にはなりませんが、自分にとって重い事だったら?
そう考え、購入は慎重に行ってくださいね。
当方では、良し悪しのお話をお客様からご質問があった場合、良い事も悪い事も、ちゃんと素直にお伝えをしていますし、それに対する回避策があれば、それも合わせてお伝えをしています。
近年、硬い刃物が増え、上手く研げれば良い結果になるけれど、簡単に研げなくて困っている・・・とおっしゃる方もいらっしゃいます。
そんな時、当店で販売を行っています、NSK工業の焼結ダイヤモンド砥石が、かなりおすすめです!
多くの#(メッシュ、番手の事)のラインナップがあり、必要な#にダイヤモンド砥石を導入する事により、研ぎの速度が何倍も変わります。
特に荒目の方面は、なかなか研ぎで辛い部分が多いと思いますから、荒砥~中砥を導入する事により、かなり楽になるでしょう。
一部ではありますが、サンプルや私が使用中のものもありますので、ご来店頂ければ、実際にお試し頂けます。
刃物の研ぎ部の構成がズレている場合、ちゃんとした検証は出来ない可能性が高いので、面直しをした砥石で正確に研がれた刃物を、出来ればお持ちください。
自信がない場合は、研磨のご依頼ついでに、砥石のご購入を頂く形の場合、予めお送り頂いて簡易的な研磨まで行っておきますので、その状態までやっておけば、研ぎのテストは十分出来るでしょう。
その場合、研磨は100%終わらせていないにしても、作業の途中までは一度行う事になりますし、その後は、再度削り直して仕上げまで進めてお渡しをしますので、2度手間にはなってしまいますが、折角の砥石の性能を、正しく理解して頂く意味では、こういった事も必要だと考えています。
刃物や砥石の検証は、過去から色々と行ってきていますが、条件が悪い物と条件が悪い物を組み合わせてのテストでは、何も結果が見えて来ません。
そう考えると、将来的な事も見据えて、刃物もまずが一度直しを行い、それと状態の良い砥石を組み合わせて、検証をして頂いた方が、違いは良く分かると思います。
正しい面となっている砥石に、正しくない面の刃物を当てると、一目瞭然となりますから、状況が悪い事が明確になってしまいますし、そうならない為の研ぎの事も、学んでおくと良いと思います。
研ぎ教室では無いので、細かい所まではご説明出来ませんし、お教えする事は出来ませんが、最低限度の範囲として、悪い部分は知る事が出来ますから、それは大きな進歩に繋がると思います。
研ぎの技術を教えて貰いたいと、結構ご連絡を頂く事がありますが、研磨や研ぎのお仕事の商用利用の方に関しては、有料での対応とさせて頂いています。
一般的な研ぎとして、刃物や砥石をご購入頂いた方には、簡単な所までは、ご説明をさせて頂いていますが、それ以外の奥深いお話は、現在対応をしていません。
色々と研ぎの事が心配になり、教わればそれなりに出来るようになるのでしょうか?と、ご質問を頂く事がありますが、ちゃんとした技術を持つ方に、ある程度の期間で教わって、それに関する勉強が出来れば、多くの方が研ぎをそれなりのところまでなら、出来るようになると思います。
ただ、その期間や時間であったり、それ以上のレベルなのかは、実際にやってみないと分からないと思いますし、特にレベルの高い作業になると、時間さえかければ出来る訳ではありませんから、その先は才能や努力の問題になるでしょう。
仕事で使う刃物をご自身で研ぐ場合、適当で良い訳ではありません。
最低限度のラインまでは、やはりちゃんと出来ないと、形が崩れたり、まともに研ぎが出来なくなって、面や研ぎの構成がグチャグチャの状態になり、大掛かりな修復的な研ぎの依頼をとなってしまいますので、ある程度のレベルをキープ出来るくらいは、学んでおくと良いと思います。
また、研ぎの事を仕事にする場合、それ相応の技術を持つ方から教わらないと、それなりのレベルの事は理解できないと思います。
周りに何となく見えている技術は、ある程度の領域の方からすれば、通過点でしかないレベルですから、本当に優れた内容をと思うと、表に出る事はなかなかないです。
色々な所でやっている技術は、基本の考えは大体同じですし、やり方も近いものがあると思いますが、誰がやるのかや、誰がそれを教えるのかで、意味合いは大きく変わりますから、教わる相手を間違えると、その先の可能性を潰してしまう事もあるのが、技術の世界の怖い所です。
以前に何度か書いた事がありますが、今日は違う視点で、ハマグリ刃について書いてみたいと思います。
ハマグリ刃をご存じない方の為に、少しだけ簡単にご説明をしますと、和包丁などで、研ぎ面「切刃(きりは)、刃先から鎬までの間の砥石で研ぐ面の部分」に対し、砥石にべったりと付けて研ぐのがベタ研ぎで、丸みを付けて研ぐ事をハマグリ刃と呼びます。
正式には、ハマグリの貝のような膨らみを指しますが、全体的に丸みがあれば、一応ハマグリ刃と呼ばれます。
そのハマグリ刃の調整について、ご相談を頂く事がありますが、ベタ研ぎの切れ方に慣れた方は、ハマグリ刃はまず軽めの所から始めると良いと思います。
あまり急激に、研ぎ面に丸みがある物を使うと、違和感を感じられる方もいらっしゃるからです。
また、適材適所として考えられるハマグリ刃は、出刃のように硬い素材相手だったり、叩くような刃の場合、結構丸みを強くする方が多く、薄刃や剥き物包丁のように、幅が合って鎬が高い位置にある包丁の場合には、比較的丸みは抑える方が多いです。
これは、強度と切り込みや切り抜けに対する事を考えた場合です。
素材で考えた場合、柔らかい物には、丸みは強めでもあまり影響はなく、硬い物相手の場合には、丸みは控えめにする事が多いでしょう。
その理由としては、柔らかい素材は押し開きに対し、素材が動いてくれますから、問題がありませんが、硬い素材の場合、丸みが強いと、食材が割れてしまう為、あまり膨らみを強く出来ないという理由もあります。
ここで問題になるのは、先ほどの強度や切り込みの話と、素材による適正の話では、強度の部分で話が合わなくなります。
つまり、刃物の研ぎの難しい部分は、この辺りにあります。
どんなに薄く弱い刃でも、綺麗に上手く刃を動かし、丁寧に使う方の場合には、全く問題が出ませんが、一般的にはそうもいきません。
また、丸みが強く、強度の高い刃の場合には、雑に扱っても大丈夫だと思っている方が多いですが、実際にはボロボロになった刃の状態で、研ぎ修理の依頼が来る事もありますので、実際にはそれだけで強度は大丈夫とも言えません。
包丁の基本的な性能や強度と、使う方の環境や対する食材、使い方の部分の影響なども考慮し、研ぎを構成していくのが、誰にでも出来る事ではありません。
どんな刃物でも、同じ形状であれば、同じ削りと研ぎを行うようでは、ここまで考えた調整は出来ませんので、かなりの知識と経験が必要です。
何より、いつもお話をしていますが、その刃物をそれなりのレベルで使える腕が無ければ、その研ぎが良いかどうかの判断すら出来ませんし、やはり使う事から覚え、プロと同じか近いレベルでその包丁の事を語れないと、それだけの事は出来ません。
そっくり同じに見えても、全然違う研ぎになっている事があるのは、何かが違うとすれば、そこにあるのは、こういった知識や技術の差だと思います。
私は過去に調理師経験者で、高級懐石をやっていましたから、そういった意味での信用は、非常に高いかと思います。
その他刃物に関しても、最低限度として、その仕事に関する技術の事も、学んで使えるようにして、その研ぎを学びましたから、もちろん使えない研ぎになどはしません。
日頃から、間違った情報が多いとお伝えをしていますが、刃物や砥石や研ぎなど、色々な部分に対して、疑いを持つようになってくれた方々も多いです。
少しずつではありますが、私の研磨や研ぎに信用をして下さり、話も信用してくださる方が増える事は、本当にありがたいですし、嬉しい事でもあります。
こんな小さな一人が発信する情報ですが、一人でも多くの方に届き、間違いに気付いて欲しいと思っています。
今一度お伝えをしますが、ほとんどの情報は、間違っていますし、正しいと言い切れる情報の多くは、ほとんど表に出て来ていません。
素人が勝手に考えたり、どこかで仕入れてきた内容をネタにして、それが正しいかの判断も出来ないまま、情報が出されている事が多いからです。
またプロの世界でも、間違っている事や、出来ていると思っていても、全くできていない事も多くあります。
似た物でも、それは大きな違いな事もあったりしますし、そういう所まで見極められるようにならないと、本質には気付きません。
一番の近道は、信用出来る方とお付き合いを持つ事ですが、多分、それが一番難しい事でしょう・・・。
私はスタート地点が、信用が出来る方で、素直に真実を伝えてくださる方でしたから、私は道を間違わずに来ました。
ある時から、信用出来る人の意見以外は、私は聞かないようにしていますから、誰とでも仲良く出来る訳ではありませんが、そのおかげでどんどん正しい方向へと進めてきたと思っています。
刃物の切れ味の話しで、多くの勘違いの話があるので、正確な情報をと思います。
それぞれ、切れ味に関するお話は、本当に何かを切る場面の中で、その切れ味という意味を考え、良い刃かどうかを判断します。
これは大前提として、当たり前の話です。
それ以外で、紙などの切断テストの話が良くありますが、これはあくまでも補助的な話でしか無いのですが、紙切りで全てが決まるような感じで考えている方はかなり多いようで心配です。
そもそも、紙が凄く良く切れる話をしたところで、それは何をどう切る時にどれだけ作用する刃なのか、理解をしていない例がある為、紙の判断はあくまでも簡単な判断をする意味でしかないというのは、念頭に置いて下さい。
紙だけを素晴らしく切れた所で、その刃がどれだけ実際に使える刃になっていて、どれだけ刃が持つのかを考えると、理解は出来るかと思います。
私が過去から刃のテストでとお話をしているのは、多くがコピー用紙ですが、その理由に、同じ紙を注文して使えば、ほぼ同等の性質を確認出来るという意味からです。
新聞紙は薄く切りにくいというお話もありますが、実際は繊維がスカスカで、最低限度の条件をクリアーすると、意外と切りやすい事や、不純物や砂や土などが表面についている可能性があるため、清潔で袋出しで条件が一致するコピー用紙を選んでいます。
中研ぎ以上であれば、新聞紙を当たり前に切れない時点で、問題外だと思います。
コピー用紙の話に戻りますが、その中でも、まあまあ薄めで密度が安定しているものは、状況が分かりやすく、正確な判断がしやすいです。
格安品よりは、少しだけ良質な紙の方が、かなり整っていますので、切れるときと切れない時の差は、結構分かりやすいでしょう。
切れる切れないと言っていますが、切れて当然が前提であり、綺麗に切れるか、切りにくいか、切りにくい箇所があるか、が正解のお話ですので、切れないの?という感じで、くだらない捉え方で思わないでくださいね。
そして、切れる切れないではなく、わずかに引っかかる感覚が明確に分かりますから、ピンポイントで見えない刃の欠落も分かりますし、研ぎは出来ていても、刃の厚みや刃の荒さの違いなども、部位ごとに細かく判断出来るので、ただ切れる切れないを見ている訳ではありません。
そもそも、切れる切れないだけでの判断は、意味は全くないので、色々な事を理解してから、紙でのテストをした方が良いと思います。
更に、紙を切る事だけに特化してしまうと、その刃は必ず細かい方面に向かいますが、私は細かければ切れる刃というのは、作用領域が狭く、切れ味の永切れにも繋がらない為、細かくし過ぎない事や、あえて荒目に仕上げる事で、切断の速度を速めるなど、そういった事まで考えるのが、刃の本当に必要な部分だと思っています。
過去にもお話をしましたが、この紙をこうして切れますか?や、この素材をこうやって切れますか?みたいな話は、紙を切る事に特化させるなら、なんとなくで適当に研いでも、私は普通にできます。
実際に、そういう意味が分かっていなかった頃に、良く言われているような事は、大体の事はやりましたので・・・。
その意味を理解すると、そこではないというのは、分かる事ですから、今はこういった質問があっても、基本的にまともに相手にしません。
以前にもお話をしましたが、なんとなく研げるくらいから、まともに研げる域に入り始めると、段々と細かい刃を求めたくなりますが、細かい刃に行きつくと、そこが頂点ではない事に気が付くはずです。
それに気付かず、ずっとそれだけをやっているのは、そこ止まりの考えと技術である事になってしまうので、ある意味では残念にも思えてしまいます。
そして、それぞれの刃物のそれぞれの切断物に合わせ、適材適所で刃のコントロールをする事を、細かく分析してから出来るようにしていきますから、10段階ある中で考えると、細かいだけの刃を求めるのは、下から3段階程度の話だと考えています。
そこをクリアーするのも大事だとは思いますが、確実に自分の手をぶれさせずに、研ぎが出来るようになっていけば、早い段階で可能にはなります。
こういった意味は、当店をご利用で、色々とお話をし、実際にご依頼を頂いている方々は、ほぼご理解を頂けている事と思いますから、あえて言う必要もないでしょう。
また、荒さと細かさと、それだけで刃を考えるのも、そもそもおかしく、刃の入りや抜けなど、そこまで計算をしなければ、刃先の意味すらも無くなってしまいます。
良く言われるのですが、私が整形や修正を行ったものは、切りやすいとお話を頂きます。
これは、全体の形成技術や、必要な要素をそこに考えて作業行っている事と、刃付けの意味を理解して、必要な刃を付けている為です。
何か一つだけでは、その切りやすさは生まれませんから、あくまでも総合的な知識と技術が必要であると、ご理解を頂ければ幸いです。
おまかせでも良いですし、細かいご注文を特注として頂ければ、それに合わせた作業プランをお作り致します。
それなりの刃物とそれなりの研ぎが揃えば、なかなか出会えない刃物となっていくと思います。
このところ、入荷の問題が多くなっており、販売する機会があるのに、商品が売れないという事が、だいぶ前からかなり増えています。
このままだと、売るものが無い状態になってしまうので、色々と商品の入荷先の追加や変更なども、今後は検討をして行こうと思っています。
販売の機会を失う事は、損以外のなにものでもありませんし、それよりも、お客様が直ぐに欲しいと思っても、入手がいつになるのか分からないという事では良くないので、出来る限り在庫で直ぐにお使い頂けるようにと考えています。
お待ち頂く期間は、一般的な範囲で考えると、限界が半月だと考えています。
折角ご購入を検討頂くお客様に、良いものを早くお届け出来るよう、商品の販売にも、より一層力を入れていきたいと思っています。
研ぎでしっかりと失敗の無い刃を形成したいと考えた場合、研ぎのどこの段階でも、適当は絶対にだめです。
例えば、下地だけ頑張る方や、仕上げだけ頑張る方が、良くいらっしゃいますが、それだどそれ以外の事が影響して、研ぎは成功しません。
研ぎは全ての段階が、良し悪しに影響すると思ってください。
特に、刃先だけではなく、面の研ぎから行う必要がある刃物の場合、段階的な研ぎがしっかりできていないと、仕上がりは決して良くなりません。
傷が面に残るのは、さほど影響しませんが、刃先に傷が残ると、それは荒傷が消える時まで、その部位の刃は荒れる事になります。
このくらいいいだろう・・・と思っていると、大きな問題に繋がる事もあります。
また、何をやってもちゃんとした刃が付かないと、おっしゃる方もいらっしゃいますが、その原因が何なのか、早い段階で専門家に見て貰ってください。
その刃物の鋼材、使っている砥石の種類や#、普段の研ぎ方、など、それらをちゃんと説明し、刃物を見て貰ったり、実際に研いで確認をしてもらえば、研げない理由が分かると思います。
いわゆる格安刃物の場合には、良い鋼材を使って、良い造りをされている訳ではないので、そこに期待をする事だけは、無駄だと思ってください。
砥石の好みは人それぞれだと思いますが、特に硬い砥石を好まれる方は、どのような事を目的として、その硬さを選んでいるのか・・・。
砥石は表面の砥粒が外れたり崩れたりして、新しい砥粒を出す事で、研削性や研磨性を出しています。
これを自生作用と呼びますが、この自生が遅いものが硬い砥石で、とぎ汁が出ないもの程、硬いと思えば分かりやすいでしょう。
硬い砥石の利点は、一般的には、砥石の減りが少ない事で、面の崩れが少ないという部分です。
その分、研磨力は低く、あくまでも面の保持優先とされています。
それでも柔らかめの刃物相手なら、刃物への食い付きが多少増えますから、自生は促されますし、とぎ汁もある程度は出るかもしれませんが、硬いと感じるのは変わりません。
あとは、面直しだけではなく、目立てをしてから研ぎを行う事で、研ぎの進行を早める事が出来ますが、硬い砥石の場合、その目立ての部分が終わると、その先は自生が促されない場合も多く、その都度、研ぎ味が落ち始めたら、面直しや目立ての必要性はあると思います。
なお、一般的に普通と言われる硬度物や、ある程度硬めのものでも、面修正はそれなりに頻繁に起こなった方が良いです。
それは、面の減りがそれなりにある為です。
硬い砥石の場合、減りがほぼ無いという事は、面修正は研ぎに致命的な精度の問題を発生させます。
つまり、面修正が十分すぎる程の精度を出せていないと、その面の通りに刃物は形を合わせて行きますので、高精度での修正が出来ない方は、硬い砥石を使うのは、やめた方が良いです。
逆に、柔らかい砥石は、どんなに精度良く修正を行っても、その精度を維持したまま、研ぎを続ける事は不可能なので、使用中に頻繁な修正が必要になります。
簡単に硬い砥石がどういうものなのか、他の硬度の話も含めつつ、お話をさせて頂きました。
正直な所、そこまで硬い砥石を使うメリットは、ほとんど無いと考えています。
それなりに硬めの砥石でも、密度が高い砥石の場合、そこまで明らかな減りが一気に来る事は無いので、全体をまんべんなく使うつもりでいれば、それで精度はそれなりに保持されますし、研ぎ味は十分に良い状態は確保され、更に面直しも大変ではありません。
硬い砥石は、どちらかというとデメリットの方が多いと思う部分がありますが、この辺りはお好みでご選択ください。
なお、今回のお話の中に、ダイヤモンド砥石は含まれていません。
研ぎのやり方で、これが「基本なんですよね?」や「こうしないといけないんですよね?」と、おっしゃる方は非常に多いと感じています。
そういうご質問の際に、私がお答えするのは、「基本と言われるものはありますが、それが正しいという訳でもなく、基準でもない」とお伝えをします。
そして「こうしないといけないと決めたのは、どこの誰でもなく、自分でしかない」と。
結局、どこかで植え付けられた考えでしかなく、それをやって結果が出ないのは、知識や技術が難しい事はあっても、出来る要素がそこには少ないというのも、理由の一つだと考えますから、もっと分かりやすく、一つずつ確実に進む方法を、しっかりと伝えてあげる事が、それこそ必要な事だと考えています。
例えば、研ぎの癖が人にはありますが、その癖は悪く出る事が多く、良い事に繋がる癖もあったりします。
それらを全て潰してしまうのではなく、生かす方向として、思う正解に近づくように、導いてあげる事が出来れば、解決は近づきますし、良し悪しの理解も出来るはずです。
以前にも記載をしましたが、人から習っただけで、良いと思われる(あくまでも思われるだけです)方法しか学ばない人は、状況が悪くなる理由も分かりませんから、そういう事をしっかりとお伝えする事は出来ません。
どうしてこうなるのか?
どうすればそれを回避出来るのか?
意外と簡単な事で、その繰り返す失敗を回避する事は出来ます。
結局、上手く出来ないのは、間違った見解での頭と、物を見ても理解しきれていない事や、実際にそれを表現できない技術部分にあるので、それらを少しでも多く、理解して上手く出来るようになるよう、総合的に見てあげる事が必要だと思います。
そして、それなりに出来るうようになってからは、自分で自分に合った方法を見つけたり、より良くなる為にどうしたら良いのかを、探す事も大切になります。
難しい事を考えないとして、結果が良ければ、それで良いと思いますから、結果の為に何が必要で、何が不足しているのか、何が今のままで良いのか、それらを確実に知る事が、その先に繋がる事になりますし、それをまず理解する事から始めてみましょう。
最低限度として、砥石の面修正や目立ては知らないと、上手く研ごうと思っても、それでは精度が足りないですし、研げる可能性を潰してしまいますから、そこは絶対に外してはいけないポイントです。
良い砥石を使い、良い修正を行い、良い目立てをする。
それが出来るだけでも、研ぎの初歩となる基準がそこに完成されます。
そこそこ出来るようになったら、良いと言われてる砥石や修正器を買おう!と思っている方は、まずそこに原因がある場合も多いので、今あるのもで何とかしようと思わない事も大切だと思います。
折角の可能性を潰すのは、非常に勿体ないので、後で!ではなく、今!だと思います。
新しい鋼材が増え、新しい刃物の作成方法が確立され、砥石が新しく販売されたり、砥石が改良されたり、気が付いたら進化している事もあります。
そう考えると、新しいものにどれだけついて行かれているのかは、非常に重要な事です。
一部鋼材では、国内だとほとんど刃物として使われていないものもありますから、そういったものまでの把握は難しいですか、それなりに流通しているものに関しては、十分に進化を見ておく必要はあると思っています。
ほぼ出会う機会が無い鋼材や、同じ鋼材でも、造り方が違うものの場合だと、その都度で試しながら、相性を見ながら作業をすれば、それなりの条件は見つけられますが、普段触り続けている鋼材や製品と比べると、細かい部分で不足は出ると思います。
刃物と砥石と、気になった物に関しては、なるべく情報を集めるようにはしていますが、それにはお金も時間が必要になるので、いくらでも・・・や、直ぐに・・・は、なかなか難しいです。
砥石の場合、同じ製品でも、#のラインナップがある場合、#ごとに違いや相性や良し悪しもあるので、全部触りたいと思いますが、なかなかそこまでは用意できないので、良く使う#辺りで1試してみて、良さそうだったら2・・・3・・・と試す事はあります。
今試したいと思っている刃物や砥石は、色々とありますが、どの順番にするのか?と考えると、悩む所が大きいです。
そもそも予算の問題もあるので、様子見しながらにはなります。
あとは、お客様からの研磨や研ぎのご依頼で、そういったものを触れる機会もあるので、そういった意味での勉強は、かなり幅広く出来ていると思います。
私が皆さんに提供をさせて頂いている技術の多くは、自分で学んでつくりあげた技術です。
初期段階の入り口として、全く知識の無い刃物に関しては、基礎的内容を各種専門家の方の所で学ばせて頂いたものもありますが、長くても数日程度だけです。
そこからあとは、自分で同じような技術になるように、色々な事を解明して、実際に出来るようにしました。
作業する事に機械の違いや、使う道具の違いもあって、実際の結果は異なる事もありますが、そこに近い所までは大体が可能でした。
そしてその後、自分の技術として思うものを、色々と含めて改良をし、自分の技術に変えました。
自分で基礎から勉強と研究をして、現在に至る刃物の方が、実は多いのですが、それらは特に、使う勉強から入り、研ぎを学んで、その後、機械での研磨の勉強に変わりましたから、まずそこにあるのは、手研ぎによる刃付けと整形でした。
今思えば、良くやってたな・・・と思うほど、色々な検証をして、色々な研ぎを生み出し、そこからいくつかのパターンを考え、構成を今に残していますが、かなりの時間とコストをかけ勉強をしました。
特に、機材が無かった時代は、全てて手作業で行っていましたから、無謀と言えば無謀ですね。
ただ、それらの経験は、何も捨てる事のない内容で、失敗や理解不能だった時代の事は、特に勉強になったと思います。
一般的にどこかに就職をしたり、弟子入りをした場合、基本的な良いやり方を教わります。
つまり、右も左も分からず、そこから完成形を作る事はないので、失敗の理由や、失敗する流れを知らないのです。
ですから、教わった事が出来るかどうか・・・という部分だけで、その先に進んで行きますから、無駄が無いと言えばそうですが、無駄こそ一番の勉強なのに、そこを通過していないという事は、完成形しか見えていないので、職人人生としては、決まった内容や、同じ事しか出来ないだけで終わる事になります。
それでも、仕事にはなりますし、職人としては成り立ちますが、様々なケースでお悩みの方に、どうしてこうなったのかや、何がいけないのかを、可能性のお話であったり、明確な答えとして、お伝えをする事は出来ません。
私は刃物の事や、お客様の事を考え、今よりもどうすれば良くなるのかと、それを日々考えていますが、当方をご利用頂く事で、悩みが一気に解決した!とおっしゃって頂けるケースが多い事は、まともな勉強をしておいて、本当に良かったと思っています。
どうしてもここが・・・というような、細かい部分の話になると、まだ出来ない事が多くあります。
そこはただ機材が手に入り、加工の練習をすれば、それが出来るという話ではないので、この先それらをどこまで可能になるのかで、更に良いと言って頂けるようになると思っていますので、細かい所も含め、色々な研究は進めたいと思います。
もしかしたら、今まで一般の方では出来なかったものが、可能になる道具が今後出て来るかもしれないので、そこに期待をしたいと思っています。
もちろん、それだけで完璧にならないので、必要な修正は作業依頼としてお出し頂いて、それ以外を日頃ご自身で頑張って研いで頂く事は、良い流れになると思います。
結局、修正修復が多く必要になると、それだけ金額は高くなるので、基本範囲+少しの修正までに収められれば、刃物も長く使えますし、コストも使用によるストレスも、抑えられると考えられます。
私はいつもお話をしていますが、刃物優先です。
あくまでも刃物が今どうなのか、そしてその先にどうしたいのか、その声を聞いて加工をして研いで、ようやく先が見える事なので、刃物が良い状況になる事は、非常に大切な事だと思っています。
だいぶ前にお話をしていた技術の話の一部を、10月から導入します。
導入する刃物は、包丁類(一部を除く)、ナイフ類(一部を除く)、です。
他にも導入するかもしれませんが、今のところ、確実に成果が出たのは、これらになりますので、一応そこから始めて行きます。
さほど金額的な差は無いと思いますが、少し準備は必要になるので、内容を別にするか、基本に入れるかで、多少違いは出るかもしれません。
一部範囲の鋼材に関しては、なぜだか結果が見えにくいので、それを考えると残念ではありますが、元々そういう鋼材だと思えば、特に驚く事ではありませんので、気にしない事にします。
それでも、今までより、良い結果が出やすいのはありますから、それだけでも価値があると思います。
面倒な鋼材は、面白みもあるものもあれば、何をやっても大体同じになる場合もあるので、必要性能の違いと読むのが妥当でしょう。
先月から続く体調不良の影響などで、仕事が思うように進んでいません。
7月までは、結構順調に来ていただけに、だいぶショックが大きいです。
いつになったら全開で動けるようになるのか分からないので、色々と不安はありますが、出来る限りで進めてはいますので・・・。
刃物や砥石は、いくつあっても損はしません。
なぜかというと、ここぞという時に、全てを少ない数で何とかする事は、不可能と言えるからです。
言い方は悪いですが、何をやっても悪い結果の率が高いものは、多く集めても意味がありませんが、良質な物でも、色々なパターンがありますから、それらを幅広く用意する事は、非常に良い事だと思います。
私は刃物も砥石も、かなり多く持っていますが、普段使う範囲は、かなり限られています。
しかし、必要に応じて、色々と引っ張り出してきて、上手く組み合わせながら使いますが、それにより、刃物や砥石を使う事のストレスは、相当減っていますし、良い結果にもなります。
贅沢な考えかもしれませんが、良さそうな物は、なるべく多く集めておいて、後で色々と入れ替えをして使ったり、自分の思うものでは無かったら、誰かに譲るなども可能ですから、良い状況で刃物屋や砥石を使いたいと思う方は、可能な限りで色々なものを集めてみてください。
私の勉強の一つの方法は、刃物や砥石をとにかく触って、色々と検証をする事でした。
それと合わせ、手研ぎでの限界がどこまでなのかや、雑にやってどれだけ成果が出るかなど、あえて色々な事をしました。
知識と技術の考えとその結果は、一致する必要がありますが、100%と言えなくても、条件さえ整えば、十分な結果に出来るようになったのは、刃物や砥石と直接向き合えた事にあるので、凄い金額を使って勉強と研究をしてきましたが、その差は確実に出ています。
久しぶりに、良い技術が完成しました。
今年の発見としては、2番目に大きな結果で、幅広く使える内容なので、かなりの成果と言えます。
刃物研磨や研ぎは、ある程度まで来ると、微調整や新しいものを取り入れたやり方でしか、変化はつけられません。
それを見つけられる事は、非常に大きい事だと思っていますし、大事な宝にもなるので、結果の出るように確実性を高くしてから、世に出したいと思います。
刃物の鋼材は、色々とありますが、どんな場面で何をする刃物なのかで、適材適所となります。
私が良くお話をしているのは、包丁関連が多いのですが、使い方がある程度まで定まっている中では、使用する環境がかなり一致しやすく、安定したお話がしやすいからです。
鋼、ステンレス、粉末、と大きく分けてありますが、これらの中にも細かく凄い数の鋼材があります。
・どんな場面で使う刃物なのか
・どの鋼が好きなのか
・切れ方の好みはどんな感じか
・刃持ちをどう考えるか
・研ぎの苦労をどう考えているか
など、その他も含めまして、色々と考え方があります。
一種類の形状の包丁に対し、なんであんなに鋼材の違いで、製品が沢山販売されているのか?と、思う方もいらっしゃると思いますが、それは好みや環境による影響があるためです。
ただこの包丁がいいよ!と言われて買ったら、思っていた物と違う・・・なんて事は、良くあります。
特に高額な包丁の場合、買った事を後悔して、ずっと使い続けるのは、かなりつらい事になりますから、良く考えて購入をしましょう。
また、購入後、その刃物を販売するところで、まともなメンテナンスを受けられない事もあります。
そのメーカーや販売店と呼ばれている所では、あくまでも仕入れを行っているだけで、メンテナンスに対する知識と技術が不足している事は、むしろ一般的でもありますから、用途やその人の思う刃に合わせ、加工修理や研磨と研ぎが出来る所で、出来る限り購入しましょう。
それだけでも、将来的な安心は生まれると思います。
こういうお話が聞きたい!というリクエストがある方は、是非ご利用の際に、お話ください。
そういうネタがあったか!と、気付いて書ける事も沢山あると思います。
私はからにお客様に近い方向として、使用者の側で刃物を考えていますから、絶対的におすすめをしない事以外は、それについて皆さんがあまり知らないようなお話も書けると思います。
NSK工業の焼結ダイヤモンド砥石の販売ページはこちらから。
当方で加工を行った刃物の販売ページはこちらから。
日本刀の販売ページはこちらから
良くお話をしている事ですが、このブログを一部しかご覧頂いた事が無い方もいらっしゃると思いますので、少し改めて書きたいと思います。
研いでもまともに切れない理由が、必ずどこかにあります。
全てを疑い、全てを一つずつ確実に確認し、解決するしかありません。
それを出来るようになる為には、知識と確実な技術も必要になります。
分かってる風では改善はしませんから、必ずまともな専門家に見て貰い、改善が出来そうだと言われたら、作業の依頼をしてください。
最初だけでも、改善の状況まで一旦戻さないと、簡単にまともな状態には戻せません。
良くあるパターンは、自分よりちょっと出来る知り合いに聞いて、これが悪いこれが良くないと言われ、それを鵜呑みにして、解決に繋がらないケースです。
素人は素人でしかありませんし、プロもかなりのプロと、素人以下であったり、素人に毛が生えた程度の人もいます。
まず、内容や金額を見て、幅広く確実なものを望めそうな所に、依頼をするようにしましょう。
それだけで、今までの悩みが一気に改善します。
当方でも、悩み苦しんだお客様からご利用を頂き、明らかな改善をした事が多くありますから、安心してご依頼ください。
事実を見て感じて理解する事で、その先は大きく変わります。
居合抜刀試斬用として実用で日本刀をお使いになる方が、日本刀を購入する際に、気を付ける事がいくつかあります。
一つは、刀身がしっかりとしている事。
二つ目は、拵がその刀身用に作られた拵である事。
三つ目は、刃文が明確である事。
これらが大丈夫であれば、実用刀として、ひとまず問題にはならないと思います。
順に説明をしますが、刀身がしっかりしているというのは、同等もしくは近い形状や重量の日本刀があった場合、一方は振っても刀身が揺れないが、もう一方はふにゃふにゃと揺れる事があります。
これに関して、靭性という方もいらっしゃるようですが、正確に表現をすると、素材の弱さや、鍛えの弱さや、熱処理の問題、と言えます。
かなり古い時代の刀は基本的な素材が弱いので、それに関しては除外をしますが、江戸期~現代刀の辺りの場合、これらは明確に表れます。
刀身がふにゃふにゃと揺れる事の何がいけないかと言いますと、簡単な事ですが、素振りをしたり、振りを止めるだけでも、刀身が大きく動く可能性があります。
それが実際の試斬となれば、なおの事、動きは大きくなり、刀身は真っ直ぐ切り込む事が出来ません。
だからと言って、あまりにもガチガチに硬く、動かないものに関しても問題があり、振る事に対しての影響はなくても、試斬時に斬り損じたり、向きを間違って斬り込んだ場合、動かないようで変な向きに形が変わってしまう例もあるようです。
次に、拵の問題ですが、その刀身用に作られた拵である事は、非常に重要です。
その刀身にぴったりと合っている範囲で作られたものは、拵が使用時に動く事もなく、簡単に抜ける事もありませんが、寄せ集めの材料で合わせただけの場合、ガタツキがあって振りが安定しないのと、刀身が抜ける可能性があり、大変危険です。
稀に、目釘があるから大丈夫!とおっしゃる方もいらっしゃいますが、目釘はそこまでの耐久性はありませんので、知らぬ間に目釘の強度が落ちてしまい、折れたり外れてそのまま刀身が飛んでいく例も多数あるそうなので、大変危険です。
目釘一つにしても、素人作成の物で、全く意味を成していないものが付いている場合もありますが、目釘も必要な原理があるので、それらをちゃんと理解した人が作ったものを使ってください。
最後に、刃文が明確である事ですが、刃文は多くの場合、化粧研ぎの影響により、目だって見えていますが、実際の刃文は研ぎ方により、あまり見えない状態になります。
その見えにくい状態でも、見えやすいものは、かなり刃文がしっかりと出ているので、焼きがはっきりと入っている事になりますし、硬度や強度の影響を及ぼす炭素量も、それなりにしっかり入っているという判断が出来ます。
化粧研ぎの状態で、刃文の上と下の化粧の乗りを見ると、色合いにかなり違いがある場合は、焼がはっきりとしている状態です。
その手の物は、研いだ時に、良い刃が付きやすい傾向がありますので、一つの判断基準となります。
簡単にだけ記載をしましたが、こういった内容の確認で、安心して使える部分を、ある程度までなら判断が可能です。
あとは、日本刀研磨と拵の修理を、定期的にしっかりと行い、いつでも状態良く使う事で、長く安心して使う事が出来るようになります。
当方では、日本刀の性能を重視し、研磨と拵の修理を合わせて行い、安全性も考慮した、全体的な実用の為の研磨を作っています。
色々な設定のご用意がありますので、HPの「日本刀の研磨」と「拵の修理」ページより、内容をご覧頂きまして、是非ご依頼をと思います。
実用刀への研究は、自ら使う所から始めており、身体への負担も考えた構成を行っていますので、扱いやすくなると思います。
HPは当初より、フレームを使ったTOPページとなっており、メインページと左フレームにより構成されていました。
この度、フレームの内容をメインフレーム内に移動して、左フレームを削除致しました。
しばらくは見慣れない状態になるかもしれませんが、慣れるまではどうぞご了承くださいませ。
まだ改良途中でして、今後は見やすいHPへと、少しずつ変えていく予定です。
もし不具合等がありましたら、お知らせ頂けるとありがたいです。
当方のブログは、開店当初から書き始め、365日更新にしてから、もう何年経過したでしょうか・・・。
同日に数件のUPをした事も多々ありまし、正確な年数は覚えていないのですが、もう少しで4000という大きな数の記事となります。
これも、毎日のように見に来てくださる方や、ブログ見ました!や内容が良かったです!勉強になりました!と、おっしゃってくださる方達のおかげです。
本当にありがとうございます。
私は細々と地道な活動を続けてきて、色々な事で大変な思いもしてきましたが、今もまだこうして、ここにいるという事は、お客様のおかげだと思っています。
ブログを見て利用しようと思いました!と、その声を頂く事が、かなり多くありますが、記事の内容についても、お話のネタにしてくださって、それがまた新たなネタに変わる事もありますから、やり取りの重要性を強く感じています。
私はクソ真面目で、融通の利かない所はあると思いますが、刃物の事を第一に考え、使用者の方がどう使うのか、刃物にどうなってもらいたいのか、それを伺って、刃物の性能を見極めながら、その都度作業を変えています。
そして、様々な研ぎ方があり、様々な仕上げ方があるので、それらを多く取り入れ、好みにあった仕様になるよう、出来る限り盛り込んでもありますから、そういった点は珍しいと思います。
この刃物はこう研いでおけばいいだろう・・・と、それが一般的な研ぎの世界ですが、私の思う研ぎは、色々なコントロールが出来て、それを実用品としての性能に生かせる事が、とても重要だと思っています。
いつもお話をしていますが、見た目で誤魔化さない、実用の為の研磨や研ぎを、当方では今後も変わらず、大切にしていきます。
実用を知り、刃物を使えるからこそ、分かる世界があり、それらを感じ取って表現を出来る事が、私が得られた技能でもあるので、それを生かしながら、他では出来ない技術をご提供していきます。
色々な技術の発展として、新しいものを研究していますが、それには時間とコストがかかりますから、今はなかなか進められない状態です。
より多くのお客様にご利用を頂く事で、今後の可能性が多く増えて行きますし、それがお客様へにご提供する形で反映できますから、是非ともご利用を頂ければと思います。
以前より掲示をしていますが、日本刀の販売に掲示の日本刀はまだ残っています。
刀身と彫刻と研磨と、いずれも最上と言える作となっております。
詳細はHPに記載していますので、是非ご確認の上、ご興味がありましたら、まずはご連絡ください。
実物の確認は、ご予約の上、ご来店を頂ければと思います。
お支払いにつきましては、現金とカードで対応が可能です。
〇〇の研ぎ 〇〇円
こんな感じで、どこでも書いてあると思いますが、それについてお話をと思います。
一般的な研ぎ屋とされている所は、店舗を持たず、簡易的なおもちゃのような安い機械を車に積んで、スーパーやホームセンターなどに出店許可を貰い、作業をしています。
買い物中に終わる事もあるらしく、それは良いかもしれませんが、当然それ相応の作業しかされておらず、むしろ悪化して戻ってきたというお話がかなりの悪愛を占め、問題視されています。
また、店舗を保有している所でも、まともな機材を揃えていなかったり、技術が伴っていなくて、入荷した商品を販売する事がメインとなり、その後のメンテナンスについては、金額の割にはっきり言ってお粗末なレベルも多くあります。
これらは過去からはっきりわかっている事ですが、それについて、結局はお客様の判断により、利用をしての結果ですから、大丈夫と言えるお店以外の利用は避けた方が・・・としか言えません。
そういった状態の悪い刃物が、更に状態が悪くなって戻ってきたり、その先で直しようがない事も多くあるので、そこそこの刃物をお持ちの方は特に、その刃物が良くなって戻って来ると期待をするのは、本当にやめてください。
プロと言える世界でも、上手い下手があり、必要な条件に満たない事も多くありますし、大手や個人など、可能性のある何か所へも作業を依頼し、結局ダメだったという事で、当方をご利用になるケースもありますが、95%以上はそれで解決しています。
不足分は、元々どうしようもない状態で、直せないというケースや、直せてもとんでもなく高額になるなど、そういった場合もありますので、ご依頼を頂けなかったものは、解決とは思っておらず、それは除外せずに考えています。
本題に入りますが、代金だけで何かを見るのは、本当に危険な事です。
例えばある刃物の研ぎが、1000円でやっている所が多かったとしましょう。
その1000円で利益が上がるのは、加工する範囲が少なく、簡単に終わるし、色々な負担が少ないからです。
では、その作業で、本当に充分と言えるのでしょうか?
その刃物と同じ条件のものが、例えば当方では3000円だったとします。
今までのお客様のお話を合わせて考えますと、当方での作業時間は、1000円で加工を行った人達の3倍以上かかっています。
そして、使う機材や部材、道具類などの価格も、比にならない程の違いがあります。
もちろん結果は、当方の方が良いのは確実ですが、それには、全体的な改善と高性能化を目的とし、使いやすくストレスなく使う為に、状態を良くするという事をやっているからです。
つまり、利益率が低く、まともな作業をやっている事を考えると、お客様にとっては十分な得があるという事になります。
良く言われる、真面目な職人程、儲からないと言われるのは、そういう所にあります。
また、見た目はほぼ同じでも、結果が大きく違う事は、技術の世界では良くあります。
その辺りを、見極められる力があると、騙される事は無くなると思いますが、表面的な謳い文句に騙されず、本質を見る事や、結果の判断を信じるなど、その辺りも必要になると思います。
確実な測定のできる目と、感じ取れる感覚と、それを総合的に判断出来る知識があると、様々な事が見えてきますし、それに対しての対策であったり、結果の為に必要な事は何かが、自ずと見えて来るはずです。
判断が難しい方は、是非刃物をお持ちになり、研磨のご相談とご依頼のついでにでも、状況の確認のお話をなさってください。
それがどういう事なのか、色々なお話が出来ます。
当店では、「家庭用包丁」と「和包丁」と「洋包丁」と「和や洋のナイフ」に関して、全体的な修正整形や削りを含む作業や、機械による仕上げと、手作業による仕上げのご用意があります。
そこに、柄やハンドルの加工作業として、削りや磨きの作業をご合わせてご用意しています。
包丁自体の研ぎと言われる範囲だけではなく、修正整形を含む修理的要素まで、作業を受ける所はありますが、柄やハンドルの削りや磨きによる調整は、やっていない所がほとんどです。
金属とはまた異なる素材で、それに対しての削りや磨きを入れる事は、修理的な要素が含まれる場合、だいぶ難しくなります。
ただ荒い素材を使って、表面の汚れを落としたり、バフで表面だけを軽く磨くのとは異なり、使用の中で自然劣化や、ご自身でのメンテナンスにより、形状が変わってしまった場合などがあって、にぎり具合が変わってしまった場合などでも、この作業は有効です。
だいぶ前から、この柄やハンドルの磨きは、当方の作業内容として、和包丁、洋包丁、家庭用包丁、和ナイフ、洋ナイフ、の範囲で、取り扱いをしてきましたが、刃部の研磨や研ぎや修理と合わせ、ご依頼を頂く事が多くあり、現状回復をしたい方から、ご好評を頂いていました。
削りと磨きと言っても、元の状態がどうなのかや、どのように加工をしたいのかで、お受け出来る内容は異なりますが、交換を検討していたが、金額がかなりかかるので困っていた方は、交換をしなくても済むケースもあると思います。
そういった意味でも、この作業は、意味が十分にあると思っています。
今回、家庭用包丁と和包丁と洋包丁の範囲に関しましては、作業の方向性が良い形で変更出来た為、料金はだいぶ下がりました。
それぞれの刃物の種類により、仕上げ方は異なりますが、十分にご満足頂ける内容にはなっていると思いますので、研磨や研ぎのご依頼に合わせ、是非ご用命ください。
各種刃物の研磨ページもリンクを貼っておきます。
お客様から良く、ネットに出ている情報について、その内容が正しいのか間違いなのか、ご質問を頂く事があります。
内容次第になりますので、絶対に間違っているとも、絶対に正しいとも言えません。
ただ、多くの情報は、素人のそれっぽいだけのお話がほとんどなので、正しい範囲ではない場合が多いです。
プロの方が情報を出されているケースがありますが、重要なポイントに関しては、ほぼ隠されています。
しかし、意外と多いのが、プロに聞いたポイントを抑えたやり方など、それらを公開しているケースで、そんなのを出して大丈夫かな・・・?と思ったりもします。
本人はそれが貴重な内容だと分かっているのか、分かっていてあえて出しているのか、その辺りは分かりませんが、多くの職人や業者が、情報を開示したくないという理由も、分かる気がします。
折角得た特別な情報なら、自慢するのではなく、自分の中に留めて置く事が、非常に重要だと思います。
ただ、企業が自ら開示している例もあり、そこに他業者からの批判がある事を多く耳にする事もありますので、どこまで開示するかは、かなり慎重に考えるべきだと私は思います。
長い刃物の研ぎは、バランスが難しいとされていますが、単純に全体像のバランスを指す意味が多く、細かい部分にまでは目を向けられていなかったり、除外される事も多いです。
その理由としては、その判断が出来る人が少ない事にあります。
なんかおかしい!と感じ、どこに出してもそれが結果として分からず、作業をお願いしても、改善しなかった例も多くあります。
その理由は、あくまでも全体像しか見ておらず、部分的な不具合を解消できていない事にあります。
先ほども記載しましたが、長物として、日本刀や包丁などがあります。
それらは、単純なバランスだけで、答えが出る訳ではありませんし、それなりの方が使えば、当然おかしいと分かる事ですね・・・。
問題の多くは、部分研ぎにあり、基本精度がおかしく、基準も無くて、研ぎやすい所が多く研がれてしまい、細かい凹凸ではなく、大きな凹凸が出来て、波打ったような状態になっている事が多いです。
全体的に、高い所を減らすのが、正解だと私は思っていますが、砥石が当たらない箇所を、必死に研いだり削った結果、更に深く掘られてしまい、全体から見るとそこだけ肉が無い事もあります。
そうならないためには、初期の製造段階で、歪取りを行いつつ、まともな人が基本の形を作る事が必要ですが、そうなっている事の方が稀で、早くそれっぽく製造され、更に研ぎで崩されている事が多いのが現状ですから、根本解決に至るには、それを理解して整形出来る人が必要です。
私は手研ぎを行う事だけではなく、この手の精度問題には、過去から多く着目してきました。
部分研ぎをしたような状態で、精度を合わせる事は不可能ですから、それ以外をちゃんと直す事をやっています。
ご依頼の内容によっては、計測までして確認をする場合もありますが、ほとんどの場合、砥石の当て方にポイントを置き、実際に皆さんが研いで使う場面を想定して、そこから基準出しをしています。
この辺りは、実際に使う側であり、使う人を多く見て来たからこそ、明確に解明をしている内容ですが、うちで研磨や研ぎを行った後は、非常に研ぎやすいとか、使いやすいというご意見が多いのも、その正しい意味でのバランスにあります。
何もかもを直しきると、全体がいきなり小さくなってしまいますから、場合によってはある程度の妥協点は作ります。
それでも、初期に比べると、相当改善されますから、その差は歴然です。
私が思う使いやすさとは、研いだ後の良さも当然ですが、その後のメンテナンスが正しく行いやすくする為の、しっかりとした基準作りです。
当方では、こういったただ綺麗にする作業よりも、適格に使いやすくする実用の為の基準作りに対し、多くの時間を使っています。
実際にご利用を頂きまして、その結果を是非、今の状況と比較して頂きたいと思います。
毎日のように研ぐ方は、数か月に一度や、1年に一度でも良いので、一旦状況を戻す研磨を行ってください。
それにより、毎日の研ぎと使いが、かなり楽になると思いますし、研ぐ事や使う事へのストレスは、大きく減らす事が出来るはずです。
なお、長物として日本刀も含めましたが、こちらはご自身で研ぐ方は、ほぼいらっしゃらないと思いますし、適当な加工を行った日本刀は、もう直せない事がほとんどなので、適当に研いで、崩れてきたら直してもらおうと思う事は、やめてください。
日本刀は構造上、削る量に限界がありますから、その造りを知れば、余計な事はしないようにしようと、怖くなるはずなのですが・・・。
今年の9月以降、色々な物が大きく値上げになると言われていますが、今回はだいぶ上がるのでは?と思っています。
その裏には、色々な事が関係していて、どこでも回避不能な状態と言えますから、致し方ない事だと思います。
当店も今年の早い時期に、値上げをしなければならなかった箇所が、実際にはいくつもありましたが、結局はほとんどを見送っていました。
昨年末までの大幅な道具類の値上げから、更に今年にいくつもの分野が値上がりをし、利幅は大きく下がったままでした。
さすがに今回は、そのままという訳にもいかず、大幅な値上げの必要もあります。
技術をそのままで、値上げをする事だけを考えるのではなく、いくつかの範囲では内容を減らし、金額を下げてのご提供をした部分もありますが、更に内容を減らし、金額を保持するか、安くご提供出来る方法を考えるか、その手の事も視野には入れています。
どういう形が良いのかは、お客様によると思いますし、何もかもを残し続けるのも、色々な準備の関係もあって難しいので、悩むところです。
とにかく出来る限りで安く!と考える方もいれば、高くても良い技術を!と思う方もいるので、ある程度の選択肢は残していくつもりではありますが、かなり両極端になる可能性もあります。
お客様のご利用が多ければ、その分だけ下げられる範囲も増えて来るのですが、今の景気状態では、それもなかなか難しい事ですし、全体的には値上がりの方向性が多くはなると思います。
確定的な内容の開示や変更前は、今の金額と内容を保持していますので、金額を気にされる方は、急いで研磨のご依頼をなさってください。
商品のご購入や研磨のご依頼をお待ちしております。
今後販売の可能性のあるものを、現在テスト中です。
時間に余裕がある訳ではないので、少しずつ確実に・・・といった感じで進めていますが、良さそうでしたら、新たな販売品に加わるかもしれません。
いつも書いていますが、当方は売れるからという理由や、利益が大きいからという理由で、販売品を増やしません。
あくまでも、私がおすすめ出来るという判断をした製品のみ、常時販売の販売品として設定をします。
今後も、商品が増えたり減ったりすると思いますが、その時は、そういう事だと思ってください。
他に何かの理由がある場合には、ちゃんと記載をします。
一時的な情報などは、ブログにしか記載をしていない場合があります。
いつもお伝えをしていますが、こちらでの情報が一番早いですから、出来る限りチェックをお忘れなく!
今後、短期の内容や、時期的な今だけ系の内容など、それらもこちらに記載をしていきます。
記載のブログにリンクを貼るか、常設ページとしてHPで見て頂くよう、情報の掲示をします。
何年も前から、ヤフオクに古物を様々に出している古物商が、中古包丁の販売もやっていますが、中古品の加工品を新品として販売していました。
あくまでも主幹としていながら、同メーカーの同じロゴのついた包丁を売っていたのを、過去に見た事が何度もありますので、ロゴを削って修理等で加工された形跡がある事は、十分に理解をしているはずです。
金額は驚く程かなりの高額ですが、いくらで売りに出しても自由なので、そこは問題ではなく、中古品を新品として販売している所です。
しかも、加工として良く行われる痕跡があるので、これで新品と言う事は、まずないでしょう。
過去にも、中古包丁の種類の名前を間違ってオークションに乗せていたり、根本的な知識がないのに、ただ売れるからと扱っていただけなのは分かっていましたが、今回は流石に、多少数を見ていれば判断が付く内容だったので、新品と言えば高額になりやすいからと、高く売るための嘘であると思いますし、これは良くない事です。
これがオークションや古物商の現実だと思うと、本当に残念に思います。
古物の取り扱いに関しては、新品以上に色々な知識が必要になりますし、商品に対して確認も大事だと思っています。
少なくとも、怪しいものは、新品や未使用という言葉を用いる事は、大きな問題だと思いますので、信用性は無いと言えます。
現在販売中のものでも、過去に販売されていた物でも、入荷が怪しいものは、基本的に取り扱わないというのが、現代の古物商には求められる部分ですし、信用が無い所からは、決して買わないようにしましょう。
当方が古物商の認可を取得した際に、警察の方と色々なお話をし、必要事項の確認もしましたが、HPへの掲示方法やその他店頭での対応など、かなりの割合の業者が、規定通りに行っていないようでした。
ある意味、法を通しているようで、やり取りは無法地帯化している部分もあるので、その辺りは十分に理解の上で、そういった所からの中古品の購入をなさってください。
不正な品では無かったとしても、修理や修復が必要な刃物を中古で購入し、修理不可という可能性も十分にあります。
その場合、自己責任となり、保証はつきませんし、ただのゴミになる事もそれなりにあるので、そういったリスクも十分に考えましょぅ。
また、出品物が盗品であったり、日本刀の登録証の偽物を合わせた物など、犯罪にあたる刃物を購入してしまった場合、警察のお世話になる可能性もありますので、そういう事が実際にある事も、知っておいてください。
当方で扱い古物は、出所のしっかりしたものと、信用のある方から以外、古物売買のご依頼はお受けしていませんので、ご安心ください。
古物の取り扱いページは、HPのTOPページ内と左フレームにありますので、是非ご利用ください。こちらです。
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