2026年9月 1日 (火)

経験から来る予感

刃物には色々な曲者があり、厄介さや作業が不可能を状況をつくり出してしまう事もあります。

先日も1件そのような刃物がありました。

熱処理による硬度が高すぎる事と歪の出方からして、歪取りを行えば亀裂や割れや折れが起こったり、もし成功しても見事に戻ってくる癖があると読んでいましたが、正にその通りでした。

もしこれが全鋼品であったら、ある程度は直せたと思いますが、もし精度を重視した製品化をと思うなら、これは販売してはならない部類になると考えます。

そうはいっても、世の中にはこの手の刃物はかなりの割合で出回っていますので、避ける事は難しいかもしれません。

この手の刃物は、良い刃さえつけられれば、性能は出しやすいケースもありますが、そもそもの精度問題があるので、綺麗に研ぐ事自体が難しく、実用品として安定した使用環境を作る事は難しい状態です。

歪取りが成功し、癖を潰す方法も上手く行けば、使い物になる場合もありますが、それは稀なケースとも言えるでしょう。

手が付けられない状態の場合には、諦めるしかありません。

直せるものなら直したいと思う気持ちはお客様と同じように強いのですが、最初から難しいと私が思う状態のものは、やはり高確率で難しい状況であると思います。

 

2026年8月14日 (金)

名目上のお休み期間ですが・・・

お盆休みという事で、お店はお休みとさせて頂いておりますが、実際は裏で普段通りに仕事をしています。

店舗の入り口側にある豆ねこがお休みを頂いている場合、当方もお休みとなります。

先週末からはいつもながらに、ほとんどの時間を仕事場で過ごしていますので、開店しているかいないかの違い程度だと思います。

各地で渋滞や事故も多く耳にしていますが、この時期は不慣れなドライバーによる影響や、遠方への旅行などもあって、外で通常通りに仕事をしている方達は大変な思いをされている事と思います。

私自身は一般的な土日祝日休みの仕事をしてこなかった為、どうしてもの場合以外はそのような形での休みは欲しいと思いませんし、平日で空いている時期に用事を済ますという形で、逆に非常に効率よく過ごせていると考えています。

例えば平日で片道30分の距離を、混雑時に片道1時間半かけて往復すると考えると、その時間は非常に無駄だと感じます。

ちなみに先週末分から今週末分までのスーパーの買い物は済ませてありますので、混んでいるところに買い物にも行かなくて済みます。

とにかく混雑や渋滞が私は苦手なので、連休の時期は特別出張や用事でもない限りは、基本的に大人しく家で仕事をしています。

色々進めてきた新しい内容もありますので、終わり次第でUP致します。

 

2026年8月 9日 (日)

必要な微調整

刃物研磨や研ぎの仕事には、それなりのスピードは必要です。

1日1本の刃物をじっくり・・・という事はもちろんありますが、それは特別な依頼内容の場合や、難しい案件の場合です。

細かい部分で言えば、一般的な刃物であっても、1日で終わらせる事はなく、あえて数日や数週間に渡って作業する事もあります。

その理由は歪にありますが、作業して直ぐお返しをしなければならない場合にはそれは出来ません。

上手い職人は一発で早く仕上げるような話を耳にする事もありますが、それはあくまでも一般論です。

そういった作業で不足な場合が多く、必要に応じて結果の為に細かい調整を繰り返していきます。

流れ作業的なやり方の場合、見た目では綺麗に見えても、研いで使うと明らかなズレが出る事も多いですが、そうならない為には必要箇所を重要と考え、他はあえて捨てる事もあります。

これが使って研いで、他とは違うと感じて頂ける部分に繋がっていると思います。

難しい研ぎもあれば、簡単な研ぎもありますが、こだわりがある刃物に対しては、表面的ではない部分での差をはっきりと出すように心がけています。

細かいご指定でも、幅広く用途やお好みに合わせて作業が可能です。

おまかせ頂いても十分な状況でお返しは出来ると思います。

特に良質な刃物をお持ちの方は、加工幅が広いので、お好みに合わせやすいと思います。

 

2026年7月18日 (土)

お盆休みについて

お盆休みは定休日の水木曜を含めまして、「8月10日(月)~8月14日(金)までの期間をお盆休み」とさせていただきます。

期間中はお荷物の発送や受け取りは不可となります。

メール対応に関しましては、可能な限り対応とさせていただきます。

ご理解とご了承の程、宜しくお願い申し上げます。

 

2026年7月14日 (火)

食材割れを回避したい・・・

プロ用としての包丁の研磨に関して、食材割れを気にされる方は少なくありません。

特に、さつまいも、レンコン、カボチャ、等の硬い部類だと割れやすいと思います。

100%回避は難しいですが、明らかな割れを抑える事は可能です。

今回は牛刀メインでお話をさせて頂きますが、その包丁の購入初期段階で、割れがあったのかどうかをまず伺います。

もし割れが明らかに出ていなかった場合には、その後の研ぎでそうなってしまった可能性がありますし、当初から割れていたのであれば、研磨の設定が元々合っていなかった事になります。

この食材割れに関しては、刃の厚みや丸みや段なども影響しており、状態を変更する事により改善は出来ます。

ただし、包丁自体がかなりしっかりとした刃であり、厚みの調整をしてもそう簡単には弱くならない質が必要です。

私が良くおすすめをするのは粉末鋼系ですが、刃を薄くしても強度を保ちやすいのが特徴です。

粉末鋼は硬度が高い為、通常の設定での研磨であっても、こじるような使い方には向かず、あくまでも真っ直ぐに刃を使う事が適正となりますので、さらに厚みを抜くような研磨を行う場合には、叩きつけたりこじるような使い方は絶対に避ける必要があります。

真っ直ぐに刃を使えていると思っている方でも、左右がほぼ均等な研磨をされている状況の刃物の使い癖を見ると、軸が大きくズレてまな板に当てている形跡が見られる事が多いので、あくまでも真っ直ぐを意識する事も大切です。

それが出来ていれば、刃の厚みをだいぶ抜いても、明らかな損傷とは繋がりませんので、特別な感じの切れ方を生み出す事は可能です。

近年ではステンレス系も高硬度と高靭性を兼ね備えた物が出てきていますが、粉末鋼の基本的な強靭さまでは出ていないので、切ろうとする力が明確に強い粉末鋼系は、今後も需要は十分にあると思います。

今回のお話のような食材割れを防ぐような場面に対しては、粉末鋼はかなり有効となりますので、そういった切れ味を欲する方は是非ご相談ください。

「こだわりの切れ味」として設定を行ってありますが、お受け出来るかどうかは包丁次第となります。

鋼材の種類などを明確にお伝え頂き、あとは刃の性質検査などを経て、特別な研磨を行います。

なお、このこだわりの切れ味に関しましては、現在の状況から大きく削る事になりますので、厚み等を元に戻す事は出来ませんから、用途やご自身の技量など、総合的に考えてからお申込みをお願い致します。

使い手を選ぶような設定ですが、使い手がこれは!と思う設定でもありますので、是非有効にお使いください。

なお、このこだわりの切れ味に関しては、私も普段使いの包丁の一部に、この技術を含めて使用していますが、意識して慎重に使わなくても全く問題は起こっていませんので、雑に使う方でなければ問題は無いと思います。

 

プロ用の洋包丁の研磨はこちらにあります。

ご家庭用の包丁の研磨はこちらです。

 

2026年7月13日 (月)

もう少しで新しい商品が販売出来ると思います。

しばらく販売品として取り扱いが無かったダイヤモンド砥石ですが、取り扱いは今後無いのか?とお問い合わせはそれなりにありました。

しかし、ようやく販売出来る商品をご用意できるようになりますので、予告としてまずはご案内を致します。

準備段階としていくつかまだ不足がありますので、そこを乗り越えたらすぐに販売の予定です。

製品としましては、電着ダイヤの初期のような高い研削力(研磨力)と、面直しも可能でダイヤを保持する力も強いタイプとなり、この力強さをダイヤモンド砥石に望む方は多いのではないかと思います。

研いだ刃は明確な鋭さを出せますので、ぐいぐいと切る感じがお好きな方はそのままでお使い頂いても良いですし、滑らかに切れる柔らかい感じに仕上げたい場合には、人造砥石などで軽く刃を落ち着かせるように研いで整えてからのご使用でも良いと思います。

当店オリジナルの商品としての販売で、いくつかの#のご用意が可能ですが、全部揃えれば一通りの作業には困らないくらいの設定にはなります。

基本的には受注生産での納品となります。※運良く在庫がある場合には早い納品が可能となるでしょう

金額的には以前に販売をしてきた色々なレジンボンド系よりも高くなりますが、寿命と研削力を考えるとだいぶ能力に差がありますから、その点から見れば決して高くは感じないはずです。

全鋼の包丁やナイフの分野で言えば、特に近代の粉末鋼や高硬度ステンレス系などの研磨での苦労は絶えないと思いますが、それらにも余裕で対応が出来る力をしっかりと持っていますので、ダイヤモンド砥石としてのおすすめ度は相当高いです。

これらのご案内だけでも、私のおすすめ度がお分かりいただけるかと思います。

お使いになる方によっては、これが無いと困ってしまう!というくらいに、必要不可欠なダイヤモンド砥石になるでしょう。

販売を開始しましたら、是非ともご注文ください。

多くの方にご利用を頂ければ、通常在庫品としての販売も可能になると思います。

 

2026年7月11日 (土)

日本刀研磨はだいぶ空いています。

現在作業中の日本刀(上級作業品)がありますが、それ以外はだいぶ空いている状態で、納期はかなり早いと思います。

日本刀の研磨は、混雑時はどうしても納期が長くなりますが、このように空いている時期もありますので、なるべく納期が早い方が良い!とお考えの方は、この機会に是非ご利用ください。

ここ数年は特に、新しい技術の導入により、評価はかなり高く頂いておりますし、作業も安定していると思いますので、安心してご利用頂けるかと思います。

当方の日本刀研磨は、実用の為の日本刀に向け独自に研究した、実用研磨としては上にあたる「居合抜刀用面精度研磨」をベースとしており、更に試斬の上級者専用として斬れ味重視もご用意があります。

その他、納期と価格でご選択いただきやすい、おまかせ内容で並にあたる「お急ぎ実用研磨(納期は一般刃物と同じ程度)」と「おまかせ研磨(納期は1ヵ月程度)」のご用意があります。

その他、居合抜刀用面精度研磨に複数のオプションもご用意をし、様々な仕上げ方をご選択頂けるようになっております。

また、実用品としての日本刀には、安全と性能の為の拵の修理が必要となりますので、しっかりと安定して使えるようにする拵の修理もご用意があります。

日本刀研磨のページはこちらにあります。

拵の修理のページはこちらです。

商品入れ替え準備の為お安くご提供致します!

当方で加工販売をしている、「当方で加工を行った刃物の販売」ページに掲載中の柳刃2丁を、商品入れ替え準備の為、お安くご提供しております。

特にこの2丁は、一般商品とほぼ変わらないサイズ感で、質も良いものとなりますので、おすすめ出来ます。

研磨の変更等が必要無い場合には、こちらの販売専用ページから直接ご購入頂けます。

 

研磨の変更をご希望のお客様は、「当方で加工を行った刃物の販売」ページより商品をご確認の上、メールフォームよりご連絡をお願い致します。

 

貴重な日本刀を是非どうぞ!

当方で販売中の日本刀はまだ在庫があります。

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出来の良い日本刀に、登り龍や護摩箸や蓮や梵字などの彫刻や漢文なども含めてある、豪華な美術刀となります。

今後はこの手の物はどんどん手に入りにくくなると言われており、その理由の多くは毎年海外へ多くが出てしまっている為です。

国内の日本刀の彫刻入りの多くは、研磨を繰り返して彫刻がある程度消えていますし、うぶの状態は見栄えも良くそのままの状態をお楽しみ頂けます。

特にこの日本刀に含まれる彫刻は、縁起の良い物が多く、登り龍は運が上り調子になるとも言われており、商売や事業をされている方にも人気の彫刻となります。

この龍の彫刻は上位の彫刻内容となり、龍だけでもかなりの金額がします。

参考価格は表示していますが、個人売買の為、価格やお支払い方法に関してはご相談に応じさせていただいておりますので、ご希望の方は是非お声がけください。

日本刀の販売のページに簡単な紹介までは記載があります。

 

2026年7月 5日 (日)

色々値上がりが進んでいますね

生活に関わる範囲でも毎年のように大きく値上がりの話を多く聞きますが、私が仕事として関わる範囲も同じようにあります。

ここ数年でジワジワと値上がりを続けてきていて、先月は一気に上がった範囲もありますし、経費が上がりすぎてカバーしきれません。

当店も昨年と今年に、一部で作業代金を値上げさせて頂いた範囲がありますが、金額を上げていない範囲は、内容の変更でなんとかカバーしてきました。

しかしそれもいつまで維持出来るのかは難しい問題になってきました。

まだ計算が追い付いていないのですが、全体的に利益率はだいぶ下がっていますので、また値上げせざるを得ないと思います。

範囲と上げ幅はまだ決まっていないので、今の所は何とも言えませんが、経費が元々高い範囲や、作業時間がかかる範囲は、上げるとなればそれなりに大きく上がると思います。

値上げの心配がある方は、研磨や研ぎなどの作業や、商品の購入も含め、お早めにご利用を頂く事をおすすめ致します。

 

2026年6月25日 (木)

昔の研ぎでは不足の可能性があります。

過去30年程前の刃物と比べ、現代で大きく変わったのは、刃物の硬度や靭性のみではありません。

ステンレス系や粉末系などでは特に、単純に硬度が上がって研ぎにくくなり、靭性が上がって研ぎにくくなり、研ぎが大変になったのは事実です。

しかも、刃物の密度も上がっており、砥石のかかりは根本的に悪くなる一方で、過去に流行った砥石の中でも、現代の刃物に対応出来るものは、だいぶ少なくなりました。

それらの影響により、研ぎにかかる時間はかなり増えていますので、昔の慣れた研ぎ方だと不足になる可能性があります。

お客様からのご相談で、近代の刃物が研ぎにくいというお話は多くありますが、結果を見させて頂くと、単純に研ぎが足りていない可能性が高い傾向にあります。

 

例えばですが、ある#1000の砥石で研ぎを行い、その後に#2000の砥石で3分研ぎを行えば、十分すぎる程度に#1000の傷が取れていたとします。

しかし現代では、#2000の砥石の研ぎを10分行わなければ、#1000の傷が取りきれていない可能性があります。

これはあくまでも例でしかありませんが、そのくらいに砥石の効果が落ちてしまうので、言うならば研ぎ込みを行う必要性があると言えます。

長時間同じ砥石で研ぐ場合には、砥石の減りが少なかったとしても精度落ちは確実にしますので、面修正の頻度は同じ程度で行う事が求められます。

極力研磨力は高く、砥石目は揃ってくれて、面の減りが少ないものを選ぶ事で、ステンレス系や粉末系でも、意外としっかりと研ぎは進みます。

 

過去からある砥石と、近代の砥石の中で、特におすすめ出来る砥石もあります。

それは「刃の黒幕」と「Rock Star」です。

また、砥石の面修正には、簡単に手早く確実に行える「硝子修正器」がおすすめです。

宜しければ当店で販売を行っておりますので、是非ご利用ください。

当店でご購入を頂いた場合には、ご使用に関するアドバイスやサポートも無料で行えます。

砥石の販売ページはこちらです。

2026年6月16日 (火)

終了しました。

ブログ復帰のお詫び第二段は、本日の営業終了時間をもって終了となりました。

ご利用を頂きましたお客様には、この場をお借りして感謝申し上げます。

他にも色々とご希望のお話は頂いておりますが、それはまた時期を見てという事で・・・。

 

2026年6月12日 (金)

開催中です!期間限定となりますのでお早めにどうぞ。

お詫びの第2弾は開催中となっております。

残り数日となりますので、ご注文の確定までお急ぎください。

詳しい情報はこちらに掲示があります。

 

2026年6月 5日 (金)

本日より開催となります!!!

先日記載の第2弾のサービスですが、本日より開催となります。

期間中のご注文の確定が対象となりますので、お早めにお申し込みとご依頼の確定まで進めてください。

なお、日本刀研磨に関しましては、いつものことながら、保管管理を確実に行える場所に限界がありますので、ある程度の数が確定した時点で、受け付けは終了となる可能性がありますので、予めご了承ください。

第2弾のお詫びサービスのご案内はこちらです。

 

2026年6月 2日 (火)

お詫びの第2弾を二つ同時に開催します!

前回のご心配をおかけしたお詫びとしての日本刀研磨のご利用を頂いた方々には、改めて感謝申し上げます。

作業は順番と段取りにより進めさせておりますので、納品までお待ち頂ければと思います。

 

さて、お詫びの第2弾についてですが、色々と検討を重ねた結果、一つ目としまして、日本刀研磨のお詫びでの割引期間のご利用が適わなかった方に向け、改めて機会をと思います。

 

第2弾の一つ目は「6月5日(金)~6月16日(火)」の期間内に、日本刀研磨に関するご利用を確定頂きました方に向け、「研磨代金より10%引き」とさせて頂きます。

必要に応じてお見積りに含めさせて頂いている「拵の修理」や、お客様のご要望により「外注にお願いをする作業」等は、対象外となりまして、通常価格です。

あくまでも研磨範囲に対してというところに限りますが、「お急ぎ実用研磨」と「おまかせ研磨」には、拵の簡易修理が含まれますので、その「日本刀専用に作られたであろう拵の調整」に関しましては、料金内対応となりますのでご安心ください。

部品の寄せ集めの合わせ拵であった場合や、別の日本刀の拵をそのまま移植したような、無理のある状態が確認された場合は、通常時と同じ別料金使いです。

ご利用の確定に関しましては、毎回ご説明をしておりますので、ご承知の方も多いかと思いますが、お支払い済みでご注文を正式に確定となった方を意味しておりますので、お申込みではなくご依頼の確定である事を、お間違いないようにお願い致します。

同条件の中で、2~4振りの日本刀研磨のご注文を頂きましたお客様には、ご注文を頂きました数の全てに対し、15%引きとさせて頂きますので、複数振りを同時にお申込みいただきますと更にお得になります。

5振り以上の日本刀研磨のご注文をいただいた場合には、20%引きとさせて頂きます。

 

また、第2弾のもう一つとしまして、同期間「6月5日(金)~6月16日(火)」におきまして、「子の日」社の包丁からご注文の確定を頂きました方には、ご購入を頂きました商品に対して、当店内で半年間の無料研磨サービスをお付けいたします。

ご注文品が入荷し、「お客様に直接のお渡しか、お荷物でお届けをしました日より、半年間」、その包丁に関するプロ用の通常研磨の料金が無料で何度でもお受け頂けます。

洋包丁の場合には「刃先の研ぎ~面研磨を含む作業までのおまかせ標準研磨」で、和包丁の場合には「おまかせとなる必要に応じての全面研磨を含むリセット作業が対象」です。

半年間無制限での無料研磨は、今まで一度も盛り込んだ事がありませんので、使用量が多く頻繁に状況の改善をと思う方には、かなりお得な内容になるかと思います。

お荷物で対応の場合には、送料などの費用はお客様のお支払い範囲となり、あくまでも内容はおまかせの研磨範囲となりますので、予めご了承ください。

ご希望により細かいご指定があったり、上位研磨をご希望になる場合には、対象外として通常通りのご請求となります。

それと子の日の包丁をご注文に合わせ、シャプトンの「刃の黒幕」の「#220、#320、#1000、#1500」からランダムで1丁プレゼントも致します。

この辺りの4種は特に使用量が多い砥石だと思いますので、日頃の研ぎのコストを抑える意味では非常に有効と考えます。

更に、子の日の包丁を2丁3丁・・・とご注文を増やして頂いた方には、包丁のご注文数に合わせ、刃の黒幕を同じ数だけお付け致します。

その場合、刃の黒幕が同じ#にならぬよう、別の#の砥石をプレゼントと致します。

4丁以上でご注文の場合には、刃の黒幕の#220、320、#1000、#1500、#2000、#5000、#8000、12000」より、お好きな4丁をご指定頂けます。

5丁以上の包丁をご注文の場合には、刃の黒幕ではなく、「Rock Star」から包丁のご注文本数分か、別の価値ある製品をご用意させて頂きます。

 

上記の二つの内容を、お詫びとしての第2弾で開催致しますので、内容をご確認の上で宜しければご利用を頂ければ幸いです。

お申し込み時はブログでこちらの内容を見た旨をお伝えください。

 

「日本刀研磨」のページはこちらです。

「拵の修理や調整」のページはこちらです。

「子の日」社の包丁販売のページはこちらです。

 

2026年5月29日 (金)

最近の研究による刃の切れ方の違い

過去から現在まで、可能な限りで色々な研究をしてきていますが、最近の研究の一つに、「刃の鋭さ」という範囲を少しやっています。

この刃の鋭さというのは、研ぎの刃角設定が全く同じであっても、刃の性質や使う砥石により、実際の刃角は大きく変わる事がありますが、そこをどうコントロールするのかというところです。

減りが早い砥石を使えば、刃先は丸くなりやすくなりますし、減りがほとんどない砥石を使えば、刃先は一定角になりやすいのですが、それよりも更にだいぶ先の考えになります。

天然砥石、人造砥石、ダイヤモンド砥石、等の研究も、刃物の性質や鋼材による違いと合わせてやってきていますが、ただ硬い砥石を使っただけではこれを成し得ない事は分かっています。

刃の鋭さだけを望むのであれば、自分が思う研ぎ角よりも鋭角気味に研ぎ進め、わずかにでも設定より落ちたとしても、そこで刃角がキープ出来るような考えでも、十分に希望通りにはなるでしょう。

和包丁などで良くあるベタ研ぎも、私が見てきたものはほとんどがこの手の状態で、ベタ研ぎと言われている研ぎをゲージで確認すると、軽いハマグリ刃状になっています。

その丸みだけ潰すように、本当の意味でのベタ研ぎを行うと、刃の強度は極端に落ち、刃付けの失敗ギリギリになりそうな事もありますので、そこまでベタ研ぎにしなければ切れると感じなかった理由は、研ぎが想定通りに出来ていなかった為という事にも繋がります。

私が考えている刃の鋭さは、最初から計算通りの角度で研ぎを行い、その通りに刃先の先が研ぎの方向と同じ向きになるようにする事ですから、上記の和包丁の話とは異なります。

その鋭さを自分の想定通りに作れるようになると、研ぎ方での余計なコントロールとは違って、素直にその通りの研ぎが完成しますから、確実な設定を維持して研ぎを行える方には、大きな強みになると言えます。

今の所、条件次第ではありますが、難しい事だと思っていた範囲で、この鋭さの構築は可能になりつつあります。

条件が厳しすぎるので、確率としてはまだまだ低いのですが、同じような研ぎに見えても、明らかに刃の入りや整いも違って出ていますので、中仕上げ以上の細かさや鋭さを必要とする場面で、この研ぎの考えは非常に有効性を持たせる事が可能となっています。

こうした研究は、お客様の刃物の研ぎにいずれ生かされる事となります。

この鋭さのコントロールに関して言えば、単純に砥石を変えたり、刃角を意図的に変えたり、研ぎ目を変えての変化とは異なり、通常時と同じ設定のはずが、7~8割くらいの方はこの鋭さの違いを感じ取れるくらい、刃物の何か変わったかのような違いとして見て頂けるくらい大きな差になると考えています。

この研究を生かせる場面は、いくつか存在していますので、割合が高く可能となれば、特別な研ぎとしてこの技術は大きな成果を発揮出来るようになるでしょう。

なお、時間と労力とコストをかけて独自に研究をしている内容の為、この手の技術的内容に関しては、ご質問を頂いても公開は出来ませんので、予めご了承ください。

 

2026年5月22日 (金)

まだまだ流行ると思います

かなり昔から粉末鋼製品は存在していますが、プロ用の包丁としては使用している方が少なく、割合で見ると家庭用の方が多いと感じています。

性質で言えば、粉末鋼と言っても種類によって異なりますが、良くあるタイプの粉末ハイスとしてみると、比較的サビにくくて強度が高く、切り込んで行く感じに力強さがあります。

ではなぜそこまで良さそうな製品がプロの現場で使われないのか?ですが、研ぎが大変な事と、全鋼品が少ない事と、価格が高い事の3点が主と考えます。

粉末鋼の包丁はほとんどが合わせ刃で、全鋼物もありますが、まずプロの現場だと合わせ刃を避ける方は多くいらっしゃいます。

これに関して言えば、条件さえ保ち続ければ、製造の問題でもない限りは、鋼は刃先に必ず出て来てくれると思いますが、それでも好きなように形を変えたり、左右の割合を変えて使いたいというプロの場合には、地金は邪魔になるのは事実です。

あとは金額がどうしても高くなりますし、研ぎでは高硬度や高靭性の影響で大変な場合が多いので、研ぎに時間をかけられる人が、永切れを優先して使うような方向性になる事が多くあります。

これらの条件をクリアすれば、プロ用の包丁としても利点は多くあるのですが、なかなか難しいところはあります。

私は家庭用の包丁として、昨年からの研究材料に粉末鋼品を主として、色々な状況を見ていますが、過去の粉末ハイス系と比べると、良く研究されていて刃の性質も荒れずにしっかりと切れる刃を形成できています。

研ぎではコツが必要な部分はありますが、いくつかのポイントを抑えれば、問題なく使用できますし、それ以上に上手く出来るようになると、粉末でしか作れない刃にする事も出来ますので、まずは家庭用の粉末鋼系でも良いので、それらを実際に入手し、色々と試してみて頂きたいと思います。

 

日本刀研磨のお急ぎ実用研磨の価格がお安くなりました!

当店の日本刀研磨の中で、最短最安値となる「お急ぎ実用研磨」の価格を変更致しました。

以前より何度か告知を行っておりましたが、作業効率とコストの削減により、内容はほぼそのままで価格を抑える事が出来ました。

このお急ぎ実用研磨は、日本刀研磨で長く預ける事が難しい方や、頻繁に研いで試斬を行いたいけれど金額の問題で難しい、などの方におすすめをしております。

また、道場所有で大勢での使用を想定している場合や、個人でも試斬を特に多く行っていらっしゃる居合抜刀試斬方面の方など、試斬の回数が多い方々にもおすすめです。

価格と納期の問題は、実用性能を失い、表面的な仕上げで誤魔化される事が多いのですが、逆に実用性能を重視しての研磨内容となっています。

皆様のご利用をお待ちしております。

 

2026年5月19日 (火)

日程が合わなかった方が数名いらっしゃいました。

お詫びとして開催しておりました「日本刀研磨がお得な時期」に関してですが、残念ながらその時期にはご利用が難しいという事で断念された方が、私が把握している限りでは数名いらっしゃいました。

この手の事はどうしてもタイミングがありますので、致し方ないとは思います。

金額に関係なく必要な時期に利用します!とおっしゃって頂けている方も多いのですが、少しでも安くなるなら・・・とお考えの方もいらっしゃると思いますので、あの時期のタイミングは本当に勿体ないと感じた方もいらした可能性はあります。

またいずれ・・・としか言えませんが、何かの機会にとは思っています。

当方では大きく利益を上げようとする金額設定はしていませんが、特に日本刀研磨は大きな利益になる程儲かるような仕組みではなく、手間と時間とコストはかなりかかっていますので、そもそもがお安くする事が難しいのです。

特に並研磨に属す「お急ぎ実用研磨」と「おまかせ研磨」は、実用性能はなるべく欲しいけれどコストは抑えたいとおっしゃる方向けとして、その時点でかなりお得な内容にしていますから、普段の割引はまず行えません。

上位研磨に属す「居合抜刀用面精度研磨」で数振りを同時にご利用の場合には、少しお安く出来る場合もありますので、まとめてのご依頼を頂ければと思います。

 

なお、日本刀研磨繋がりですが、「お急ぎ実用研磨」に関しましては、今後は少し金額を下げられる可能性がありますので、練習用の実用刀や、道場でお使いになる日本刀としては、ご利用頂くハードルは少し下がるかもしれません。

今の所はまだ金額調整中ですので、発表をお待ちください。

一応当方でのおすすめは、私の研究と技術を結集した「居合抜刀用面精度研磨」の「通常」か「斬れ味重視」となりますので、そちらのご利用を多く頂けるとありがたいです。

まだまだ実用研磨の違いをお届け出来ていない範囲も多いので、日本刀の刀工の方でも、居合抜刀試斬向けとして、斬れ味にこだわってお造りになられている方にも、その日本刀の性能を引き出す意味でのご利用は、堂々とおすすめが出来ますので、是非当方で研磨をと思います。

実際に実用刀として有名どころは、お客様からのご依頼で当方の研磨をご利用頂き、特に近年の研磨に関して言えば、高い評価は確実に頂いておりますので、安心してご利用ください。

 

2026年5月16日 (土)

精度の考え方

一本的な包丁メーカー等で行われる研磨の中で、全く足りていない精度の範囲があります。

これは当店をご利用頂いた事がある方で、特にご説明をさせて頂いていない場合でも、お気づきの方もいらっしゃるでしょう。

一般的な製造において、そこを重要視するところは経験上ありません。

ではなぜその部分に対し精度が必要なのか・・・というところですが、これは使い手側にいないと分からない事です。

しかもそれを必要とする方も、100%ではない範囲になるので、余計と着目されない事が多いです。

私自身が調理経験もあり、色々な使い手の方を現場で多く見ていましたし、もちろん自分の包丁の研ぎに関して、かなりこだわって研究をしていました。

砥石の面修正の重要性を早くから気付き、色々な方法で面の修正と目立てなども試し、砥石を使いこなすという意味も幅広く学びました。

それらを融合し、一般的に販売されているメーカーの物では不足がある事に気付き、私はそれを回避する為の研磨を行っています。

特にそれが明確に出るのは和包丁で、この部分に関して言及している方は、ネットを含めても今まで一人もいらっしゃいません。

特別な事でもない限り、私はそれを当たり前に含めて作業していますが、良く頂いているお声としましては、凄く研ぎやすいし使いやすい!と言われる事です。

正直なところ、違いが何だか良く分からないけど、ここまで研いでもらっただけで使いやすくなるものなの?と、驚かれる事も多くあります。

基準や精度のお話は、細かい部分的なお話と、総合的な構成に分けて考えた場合、今は総合的な構成に関してのお話に含まれます。

もしこれをしっかり考えた構成で研磨を行うと、世の中の多くの包丁は基準以下ではなく、基準すらない事になりますし、それなりにというものでも、たまたまそうなっていたという厳しい意見になってしまいます。

今までの製品で全く問題なかったよ!とおっしゃる方には、不必要なお話になりますので、この件はスルーしてください。

それで馬鹿にされるとか、理解していないという事には全く繋がりませんので、そのように考えないで頂ければと思います。

先ほども記載してきましたように、ただ必要な人には必要な部分という事だけです。

 

私が着目するのは、他のメーカーや職人にお断りされ、それがおかしい事を言っているのではなく、理解が出来ない事やそれを技術化できなかった事が要因で、受け入れてもらえなかった経験がある方が、当方でそれらを解決に繋げたいと思う事です。

私自身、過去に何度も記載をしていますが、調理師時代に包丁屋や砥石屋などをめぐり、お話をしても理解されない経験があった事もありましたが、それはその方達が理解できていなかっただけで、私は理解していたけど自分では出来ない事だったので依頼の話をしただけなのですが・・・。

そういった経験を生かして今の仕事をさせて頂いていますから、実際には私が色々な悩みに関して、それらを解決に近づける技術をご提供する事で、救われた方々が多くいらっしゃいます。

その手の事に関しては、理解している人にしかお話は通じないですし、技術も当然出来ない事なので、私は理解出来る側として出来る事を出来る限りと思っています。

原理的に無理な事はもちろんお断りするしかありませんが、可能な限りでこういったマニアックな部分も対応をしています。

刃物の研磨では基準作りが必要ですが、基準を一つで行うのではなく、複数の基準の構成で行い、図面的な話ではなく、実際に人が手で研いで使う事を考え、無理な形にしないという事も、大切にしている一つです。

 

2026年5月12日 (火)

普段は画像をほとんど出さないのですが宜しければご覧ください

和包丁の研磨で、普段とは違う仕上げのご依頼を頂きましたので、折角ですから皆様にご覧頂こうかと思います。

通常時は柄が付いていますから、絶対に不可能な加工となりますが、今回は柄の交換も合わせてご依頼を頂きましたので、仕上げ方のバリエーションが増え、その中からお選びいただいたのは、「縦目のヘアライン」です。

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ヘアライン仕上げに関しましては、荒目~極細目までご用意がありますが、今回のこの画像のものは細目辺りになると思います。

一般的な木砥仕上げよりも細かく、今回は光沢を控えめに仕上げてみましたので、反射も抑えられており上質さも出ていると思います。

横目のヘアラインの場合には、磨きまで入れても傷目は残りやすく、完全な揃いは難しい事ですが、今回は傷の残りは攻め過ぎて精度を落とす可能性がある部分以外は、ほぼ均等に揃っています。

縦目のヘアラインの利点についてですが、包丁を皆さんが洗ったり磨く時の方向を考えてみてください。

斜めや横向きの場合、縦向きに動きを加えれば、元の研磨状態や傷目に対し、違う向きの傷を乗せる可能性がありますが、同一方向での磨きは傷が増えても目立ちにくく、今後の管理もしやすい所にあります。

包丁に対しての縦目の加工や、ヘアラインの細かい方面の作業は、通常は別料金の特注設定となります。

それと、柄が付いていると不可能な加工方法になりますので、柄の交換を研磨と合わせてご依頼頂いた場合にのみ対応可能となります事を予めご了承ください。

鋼材や地金の材質や硬度により、仕上げ目は同じようにやっても異なる場合がありますので、あくまでも参考例としてご覧頂ければ幸いです。

 

2026年5月10日 (日)

複数のご利用ありがとうございます!

先月からお詫びとして設定をしておりました「日本刀研磨がお得な時期」ですが、本日の営業終了時間をもって終了とさせて頂きました。

複数のお申込みとご依頼の確定を頂きました。

お詫びとはいえ、このような形での期間のご利用を頂けました事を感謝申し上げます。

今後も何らかの形で、こういった機会は設けたいと思っておりますが、次回はいつになるか分かりません。

日本刀が割引なら包丁も是非!とのお声もありましたが・・・。

割引があるならその期間に是非利用するよ!という方はどの程度いらっしゃいますか?

特にお声が多く集まれば、心動かされるかもしれませんので、ご連絡を頂ければ幸いです。

 

別件にはなりますが、包丁関連の研磨に関する仕上げを一つ追加するかもしれません。

先日、常連様にお礼を兼ねまして、ご依頼とは別でその仕上げをして納品させていただきましたが、非常に喜んで頂けました。

作業は手間がかかり、下地~仕上げのやり方を理解していないと、綺麗に出来ない方法ですが、条件さえ整えば十分に可能ではあるので、可能性としてはありだと考えています。

もし導入する事になりました際には、改めて必要条件等を記載致します。

 

2026年5月 8日 (金)

残り2日です!!!!!!!!

日本刀研磨に関わる範囲の割引サービスの期間が、残りあと二日となりました。

10日(日)の営業終了時間までに、ご依頼の確定(お支払い済み)が必須となります。

詳しくはこちらのブログをご覧ください。

 

2026年5月 3日 (日)

ご好評頂けて大変嬉しいです

昨年から途切れていたブログを復活させてからは、毎日更新は確約としない事としていますが、それでも出来る限りで更新をしています。

内容的にも一言で終わらせず、なるべく中身があるものをと思い頑張って書いています。

今時ブログなんか・・・と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、簡単な宣伝には使えるかもしれませんが、Xやインスタでは伝えたい事を書ききれず、中途半端な文章になってしまいます。

技術の世界は誤解があると情報が間違って伝わってしまいますから、出来る限り正しく伝わるようにと思って書いています。

ブログ復活後は、お客様からお声がけを頂ける事も増え、また始めたんですね!楽しみにしています!や、ブログが無いと寂しかった!なども頂いております。

私がブログで書いた内容から、お話が膨らむ事も多くありますし、私にとってもお客様にとっても、本当に大切なものになっていると感じています。

また、ブログで書いた内容を見て、是非当店にい依頼したいと思いました!と、ご依頼のお話を頂ける事も多くありますから、真面目に書いていて良かったと思っています。

私は真面目に嘘偽りなく書いていますから、少しでも多くの方々に正しい情報が伝わればと思っています。

世の中には嘘と謳い文句だけが表だっており、皆それに騙されています。

刃物分野における完全な数値化は不可能な為、私は「現実値」と呼ぶ研いで使ってどうなのか?と大切にしていますが、実際にお数多くの刃物を触って、それらの微妙な状況の違いを感じ取れるからこそ、明確に違いを言えます。

データとして確定している、検査機器と同じかそれを超えるとされる私の感覚を生かしながら、安定した作業が可能な技術を用いて、当方研磨は完成しています。

私がおかしいと感じたものは、大きく狂った状態か、細かい所でおかしいものが見つかります。

それを見てお話をお伝えするだけでも、お客様からすると驚きつつも大きな収穫だと喜んで頂けています。

なお、SNSの利用に関しましては、お客様から情報が調べなくても勝手に届くと嬉しいというお声をそれなりに頂いております。

現在は同接店舗の「豆ねこ」に管理をしてもらっている佐藤研磨店のインスタグラムがありますが、リアルタイム更新は出来ないので、直ぐに見て頂きたい内容の告知等につきましては、X(旧Twitter)でのご案内もさせて頂こうと考えております。

他に更新が必要な範囲や、新規の内容のスタート準備を進めないといけない部分が多いので、Xの開設にはお時間を頂くと思いますので、それまではこちらのブログやHPを直接ご確認頂けますと幸いです。

Xをやる場合ですが、私が自らちゃんと管理しますので・・・。

 

2026年5月 2日 (土)

状況次第で良くなります

・刃物の研ぎが上手くいかない

・砥石の面をしっかり直して正しく当てているのに刃物の形が整えきれない

などのご相談は良くあります。

研ぎの技術の問題である事はもちろん無いとは言いませんが、基準をそれなりに作って、色々と考えながら研いでいる方の範囲で考えますと、多くの場合には、改善は十分に可能です。

その問題点は、刃物そのものの状態が悪く、正しく研ぎを入れる事が出来ない事にあります。

最初は非常に良かったのに、その後大きく崩れた方でも、それは同じ事が言える場合もあります。

当方での刃物の研磨には、基準をしっかりと作り、刃物ごとに必要な条件に合わせ、刃付けを行っています。

その基準がしっかりある事で、そこから崩れないように研ぎを行って頂ければ、まともな状況はそれなりに維持できるでしょう。

片刃の場合には、裏を絶対に研ぎ過ぎない事や、部分研ぎを行わない事が重要です。

両刃の場合には、左右のバランスを良く見ながら、そのバランスを崩さないように研ぐ事が大切です。

砥石で研いでいて当たらない部位があったら、そこを研ぐのではなく、当たらない部位の周りを研いで自然に当たるように持ってい行く必要性があります。

それらを守る事は、簡単なようで実は難しく、初期の加工状態が悪い刃物の場合、そもそも最初から守ってと研いで使えないものがかなりの割合となっていますから、そう考えると仕方がない事とも言えます。

これは大手や有名どころのものも同じで、それなりの精度が出ているモノでも、やはりそれなりの量でその基準より劣ると言えます。

当方ではそれらを回復する研磨を行い、多くの方が研ぎが楽になったとおっしゃって頂けています。

本来当たらない部位に研ぎが入ってしまったり、当たるはずの部位に砥石が当たらないなど、それはあってはならない事です。

刃物は正しく使っていたとしても、研ぎ進むだけで歪が出る事もありますので、それを維持するのは個人では難しいです。

正しく歪取りをし、研磨で必要な状況を作り出せば、状況は急激に悪くなる事はありません。

そもそも精度論は、それを感じ取り理解する能力が無い人に、そういった加工を求めても難しい事です。

私は過去に、刃物の使い手側でしたが、精度問題で苦しんで、どこでもそれが改善出来なかったという経緯があり、今こうして自分で精度を作り出していますから、そういった意味での信用はあるかと思います。

研いで使う範囲で考えて、それとは直結しない部分の精度だけ良くても、研ぎにくい場合や切れ味を出しにくい形状や構成となっている事も多いので、それもまた使い手側にいる意識を持って、作業をする側は楽をする事より、使い手が研ぎやすく使いやすくなる事をメインに考えなければと私は考えます。

新品の刃物を造る工程とは異なる為、出来ない事も多くありますが、その中で総合的に扱いやすい状況に持って行くのは、上級作業には必ず含めている事です。

実際に状態の良い物を手にすれば、今までの苦労は無駄な事だったと理解出来るでしょう。

私自身も過去にそうでありましたし、そんな事になるはずは無いと思っていた正しい事が、実際は求めすぎていたのかもしれませんが、今は自ら作り出せるようになったからこそ、多くが不足であると言い切れるところもあります。

苦労を払拭するための研磨や研ぎを当方では行っていますので、是非ご利用ください。

金額だけ見ると高いと思う範囲もあるかもしれませんが、ご理解頂けている方からは、ここまでやってこの金額でいいんですか?と逆に言われる事も多くありますから、手間とコストを考えると決して高くは無いと思います。

一日に出来る本数は僅かですが、その代わり流れ作業的なやり方ではなく、その1本と向き合い利益優先や時間勝負のような仕事はしません。

特注でこうしたいというお話から、お客様とその刃物や用途に合わせた研磨もお作り出来ますから、決まった研ぎではない有効性のある研磨や研ぎをご提供しています。

 

2026年5月 1日 (金)

「差し込み」を追加致しました

当店における日本刀研磨の中で、上位研磨に属す「居合抜刀用面精度研磨」ですが、こちらのオプションに「差し込み」を追加致しました。

差し込み研ぎとは、古刀などの地鉄が柔らかめで焼きが弱く、刃文が眠いタイプの刀身に対し、刃文を際立たせる役割の仕上げ方になります。

美術研磨で言えば、主流となる化粧研ぎと呼ばれるものと、この差し込み研ぎがありますが、化粧研ぎにおける刃文の出し方は、刃取りと言って刃文付近のバランスを見ながら大きく色目を付けていく作業ですが、差し込み研ぎはそのままの刃文が見えてきますので、飾らない姿で好きだとおっしゃる方も多いです。

今まで何度か差し込みによる仕上げも行った事がありますが、今回導入をしました「差し込み」に関しては、あくまでも刃文を見えやすくする事を目的としており、高額な美術研磨程の仕上げを目指すものではありませんので、その辺りはご了承ください。

当方での日本刀研磨は、見た目より精度や性能を重視しており、そこに見た目をとおっしゃる方の為のオプションとなっています。

「居合抜刀用面精度研磨」をご利用の際に、宜しければ「差し込み」やその他のオプションも合わせてご利用ください。

 

なお、新刀~現代刀に対しての相性は、絶対に合わないとは言えませんが、古刀ほどの明確な感じは出ませんから、刃文を見たいとおっしゃる方は似たやり方でも「特別磨き」をおすすめ致します。

 

写真が少なくて申し訳ありません

当方のHPやブログは、写真が少ないと思います。

作業自体のサンプルを作る時間が無く、現在は作業をさせて頂いた刃物で、参考例としての写真を撮る事がほとんどです。

作業が終わったら即日発送というケースが多い為、写真を撮っている時間が無く、結局様子を見て頂ける画像がご用意できていないのが現状です。

実際にお客様にお返しをした際にご意見を頂戴する事が多いですが、ほとんどの方からは明確に仕上がりをご満足頂けています。

見た目だけはとても綺麗な仕上げをしている所に比べると、劣る部分はあると思いますが、性能と基本精度を兼ね備えた状態で、新品製作のようにどのような加工方法や方向でも可能な場合以外では、かなり揃っている方ではあると思います。

同じ刃物でもランク付けをして作業を変えている場合には、当然仕上がりも変わりますから、そこの見た目は気になると思います。

そもそも論を言いますと、鋼材や地金の影響であったり、硬度の違いなどでも、全く同じように作業をしても、見た目は大きく変わる事が当たり前にありますので、むしろ参考例としての画像を出す事で、想像と違った仕上がりになったと言われてしまう可能性もあります。

この辺りは、同じ製品を作っているメーカー等であれば、同じ素材と同じ加工で製品化していますので、大きく違いは出ないと思いますから、画像に意味はあると思いますが、当方のようにメーカーや材質を問わずで対応をさせて頂いている所では、それは無意味と言われる事もありますから、画像だけを判断材料にするのは逆に怖い部分があります。

大体の事はお話から想像して頂いて、予想通りだった場合や、予想以上だった場合が多いようなので、私からしますと大きな心配はしていません。

どうしてもサンプル画像が見たい!とおっしゃる方は、「この鋼材でこういう仕上げ」とある程度の目安をお伝え頂ければ、それに近い条件でサンプルの画像をご用意しますので、おっしゃって頂ければと思います。

色々な仕上げ方をやっている刃物もありますので、全部見てみたいと言われても困りますが、ある程度までお話でお伝えをさせて頂き、一つこれというものがあれば、それに対しての仕上げサンプルはご用意出来る事もあります。

 

2026年4月30日 (木)

一番得意な分野です

私は特に包丁方面を得意としていて、次いで日本刀の研磨となります。

ブログの話題としてこの2種が多いのはその理由でもありますし、一流のプロの方々からの高い評価を特に頂いている範囲となる事や、特に需要を多く頂いているという事も重なります。

もちろん他の刃物類でも、それなりに高い評価は頂いておりますので、他は全然ダメだという訳ではありません。

今回はまず包丁関連の範囲で、簡単に書きたいと思います。

包丁方面に関しての強みは、私自身が調理師学校を卒業し、一流の高級料亭勤務も経験をしている事です。

専門学校時代から包丁の研ぎに関しては、一度も怒られた事はありませんし、むしろ良い切れ味で綺麗にされていると評価を頂いていました。

今と比べると不足は多くありましたが、砥石を使って研ぐという管理範囲としては、相当まともであったと思います。

他刃物類もそうですが、使い方から学び、その刃物をちゃんと使える状態での判断をしていますので、ただこうすると加工方法だけ教わって研磨をしている方達とはまずスタートラインが違います。

和包丁と洋包丁の研ぎの難しさはそれぞれにありますが、ある程度までは洋包丁の方が難しく、それを越えたレベルにとなると、和包丁の方が難しくなります。

人によりその考えは異なるかもしれませんが、私はそう考えていますし、同じようにおっしゃる方も多いです。

特に和包丁の場合には、高精度で凹凸の無い綺麗なハマグリ刃とし、均一な小刃と使用に適した形状を維持するのは、ほとんどの方が出来ない範囲になります。

加工としては裏鋤(うらすき)により、裏押しに必要な鋤作業を行い、面の代わりに線で刃付けの準備をしますが、これが一番重要なポイントです。

そこに対し切刃(表の研ぎ面の事)の研ぎが入り、刃先の先と裏押しが混ざり、切る為の刃を形成します。

歪取りと裏鋤が基準を作り、表側から用途に合わせた研ぎを行う事で、更にその使い勝手と性能を引き出します。

洋包丁に関しては左右均等が求められるので、その辺りが難しいとされますが、機械加工でもそれは同じ事です。

面から刃先にかけて研ぐか、刃先だけを研ぐかで分かれると思いますが、いずれの場合も高い場合で管理する場合には、各部位が食材へ素直に入っていけるよう、全てのバランスを維持する必要性があります。

あとは和包丁も洋包丁も、ピンポイントの用途に合わせた研ぎを行うか、広い範囲の用途に使う為に研ぐのかで、その設定が大きく変わりますので、食材や切り方を知る事やそれが実際に出来る事が合わさらないと、それだけのレベルの研磨は出来ません。

包丁の研ぎにおいて、ただ鋭さと細かさを求め、切れ味をお話される方も多いのですが、刃物自体の範囲として見ても、初期の初期の切れ味だけで全てを見るのは無意味です。

実用の刃物としては、初期の初期の切れ味は直ぐに終わりを迎えますから、少し刃が落ち着いてきた時点で、どのような切れ方をし、それがどのくらい続くのかが重要です。

永切れにだけ注目をすると、切れ味が悪く感じられ、食材への負担も大きくなりますし、何より使いにくくなりますから、そういった設定は行わないようにしていますが、用途に合わせてそういった設定も可能ではあります。

切れ味を重視した設定と、バランスを合わせ持った設定と、刃の強度を優先した設定とで、同じ包丁でも使い分ける事により、いつでもそれぞれの包丁を生かして使える状態が維持しやすくなります。

当方で行う家庭用の包丁の研磨でも、一般でいう所のプロ用の研磨を遥かに超えていると賞賛頂く事が多いですが、細かい基準の違いはあるにしても、刃物として使える性能に合わせていく事は行っています。

また、近年特に研究を進めてきた中華包丁に関しては、まだ通常の取り扱いをしてから期間は経っていませんが、色々な技術を用いて性能を引き出す研ぎを行えるようにしました。

今まで無かったと言われる中華包丁に繊細さを持たせ、ここぞという時には特に活躍出来る性能特化の刃の形成も可能となっていますし、一つ考え方を変えて扱って見るのも良いのではないかと思っています。

中華包丁は包丁の研磨の中では、一番最後で明らかに遅いスタートとなりましたので、その分だけ完成された形で最初からご案内を出来ました。

進化という意味では、今の所はこれ以上はと思っているくらいまで、繊細で切りやすい形を作れましたので、まだまだ得意とは言えないかもしれませんが、十分なデータ集めと自信をもってスタートしていますので、安心してご利用ください。

 

2026年4月25日 (土)

個人の所有物販売に包丁を追加しました!

先日予告をしていました、整理で出てきた包丁ですが、ひとまず和包丁5丁を個人の所有物販売として出品致しました。

私が研究用に使っていた物や、新品未使用もあります。

有名メーカーの品も含まれますし、私が仕上げ直しをしてあるものもあります。

宜しければご購入頂ければと思います。

なお、今後もこのような形で、整理で出てくるものが色々とあると思います。

 

2026年4月24日 (金)

いくつか出品が出来ると思います。

少しずつですが色々と保管場所の整理をしていまして、私がこの仕事を始める前に研磨のテストや勉強に使っていた刃物や、それ自体の存在を覚えていないような刃物等もいくつか出てきています。

見る限りでは、状態は明らかに悪いようなモノは無く、そのままにしておくと勿体ないので、今後使わないであろう刃物に関しては売却をと思っています。

実はどこで何の為に入手したのかも覚えていない、全く触った形跡のない刃物までありまして、10年以上前の事だったりしますから正直覚えていなくても仕方が無いと思いますが、使わないのであればそのまま置いてあっても意味が無いので売却をと考えました。

細かくそれぞれを確認していないので、まだはっきりとした事は言えませんが、購入当時の情報が残っているモノに関しては、購入価格から売却準備時点の状態を考えて売却額を計算しようと思っています。

情報が残っていないモノに関しては、ネットで情報を確認し、出て来ればそれを参考にして進めますが、それでも情報が出てこないモノに関しては、予測される範囲で金額を決めます。

そうなると格安販売でお得な物も出てくるかもしれません。

売却に関しては、そのまま出せる物と、直して出した方が良い物があると思いますから、状況に応じての判断で出品します。

今回は経費で購入したものは含みませんので、個人売買となりますが、その分お安く購入頂けるようにしたいと思います。

そのまま出品する商品でも、ご希望に合わせて別途研磨作業を行って納品も可能ですし、購入後に状態に対してお気に召さない場合には、ご希望の状態に近づくように作業をお受けする事も出来ますので、無駄金でゴミを買うような結果には決してならないようにと思っています。

古物商としての活動もそうですが、入荷してただ販売ではなく、研磨をして納品が可能であったり、その後のメンテナンスもお受け出来る事は、刃物関連で考えると大きな強みではあると思っています

2026年4月21日 (火)

中華包丁の研磨を新規で追加致しました!!!

以前よりご要望が多くあり、基本的にはお断りをさせて頂いておりました範囲として、中華包丁がありました。

今回はその中華包丁の研磨を、新規で追加致しましたので、ご案内を致したいと思います。

当方における研磨のこだわりは、ただ刃物を削って刃を付ける・・・という考えではなく、より使い勝手を良くしたり、使用時のストレスを無くしたり、刃物や研ぎの性能を生かして、使用を助ける意味合いを持たせています。

その点で考え、中華包丁に関しては、研磨の経験数の不足と考えがまとまらずにいましたので、取り扱って来ませんでした。

私が中華包丁を始めて触ったのは、調理師学校の時でしたが、その頃にはもう、個人用として中華包丁を入手し、中華の授業で生かせるようにと、自宅で研ぎを行い使用していました。

それ以降はあまり触る事はなく、何となく気分で中華包丁を出してきて、中華の炒め物用の食材を切る為に使っていたりはしましたが、普段使いをするほどまでは使用していませんでした。

この仕事を始めてから、ちらほらと中華包丁の研磨や研ぎに関して、是非やってくれないか?取り扱いはいつ始まるのか?という声を頂くようになり、以前こちらで中華包丁の販売をした事をきっかけとして、お声は多くなり始めていました。

また、中華包丁の研磨は、こだわりでやっている所が決して多くはないという事で、これは!と言えるような研ぎを希望している方が多い事も知りました。

洋包丁でもバランスを取って研磨する事は難しく、それなりの所に依頼をしたけど満足な結果では無かったと言われるくらいですから、中華包丁は面積も広く形状もシンプルなだけに、更に結果がはっきりと出るところもありますから、十分な研究が必要だと考えていました。

当時は全ての対応が出来ずで申し訳なく思っておりましたが、通常扱っていない研磨をお受けする事は、気軽に出来るものではありませんし、条件付きで一部の方のみ、特別にお受けするのがやっとでしたから、その辺りも含めてお断りする事がほとんどでした。

現在に至っては、色々な研磨の研究を行って、色々とサンプル的にご提供をしてきましたが、ご満足頂けるという範囲にしっかり収めた研磨を開発出来ましたので、ご提供の開始とさせて頂きました。

「リセット作業」は、固定額でのご提供となり、おまかせで内容のご指定は頂けませんが、リセットという名前の通り、状態回復を主な目的としています。

もちろん研いで使えるように、適当な削りや磨きはしませんが、低価格で状態回復と今までより良くなるようにと作業をさせて頂きます。

「精度を上質な研ぎ」は、機械加工も含めつつ、切刃(きれは、研ぎを行う面部分)相当となる刃先から数センチの部位に対し、手研ぎにて精度を上げる研ぎを行い、手磨きも含めて、刃付けまで行う上級作業になります。

こちらは薄刃~中厚程度に対してのおすすめとしており、更に仕上げ方のオプションを多数ご用意していますので、お好みの状態に仕上げる事が可能です。

細かいご説明に関しましては、当店HPの「中華包丁の研磨」のページに記載がありますので、そちらでご確認ください。

是非とも当店こだわりの中華包丁の研磨や研ぎをご利用ください!

多くの方からのご利用をお待ちしております。

 

2026年4月18日 (土)

刃付けとは何かを考えると分かりやすいでしょう

刃物の研ぎにおいて、小刃付けをして研ぎを完成させる場合ですが、あり得ない研ぎをされている方の割合はかなり多いようです。

目安的な話は実際に作業を見て、研ぎ上がったモノを使わないと分からないかもしれませんが、簡単な表現としてお伝えをと思います。

小刃は刃先の先に付ける刃を指し、これが実質切れる為の要素としては一番最初の部分として影響します。

元々の研ぎが薄目に仕上げられる刃物の場合に、刃先の強度を上げる事や、確実に刃を付ける為に使われる手法で、作業的には「小刃付け」と呼ばれますが、部位的に言えば「小刃」になります。

ここまでの説明を聞いて勘が働く方は、繊細で重要な作業である事はお分かり頂けると思いますが、この小刃付け作業自体、とてつもなく繊細な研ぎ作業になります。

それまでに作り上げた面や刃の厚みに対し、どのような刃を小刃として付けるのかは、その刃物の用途によりますが、良くある和包丁のパターンでお話をします。

まず最初に小刃付けの研ぎ方として、やってはいけない事としては、力を入れる事や重さをかける事や、動かす速度が早くなる事や、多く研ぎすぎる事などです。

力の入れ具合はほぼ0と考え、刃物の重さや腕の重さも計算してください。

動作としては、早く動かす事で損傷の可能性や砥石の攻撃性を上げてしまうので、それらを最小限度に抑えるようにします。

研ぎ量としては、刃先の強度や性能をどう考えるかですが、一瞬見ただけで明らかな段になっているようでは、それは小刃ではなく大刃や段刃です。

これらは小刃の手前までの研ぎで、どのような状況になっているのかや、何を求めるのかでやり方は変わりますが、大まかに見るとこのような部分を考えて作業しましょう。

小刃は少なすぎても多すぎてもいけないので、状況の把握とそれに合わせた技術的見解をしっかりと持てれば、必ず研ぎの完成としては何ランクも上がった結果を作れます。

僅か数往復で良いと言われる事や、しっかりめに小刃を付けろという意見もあるようですが、その刃物の用途や必要強度、自分の使用に対しての相性なども考え、その辺りは調整が必要です。

細かい説明をすると、とんでもない時間がかかる程に、小刃付けの話はかなり多くの内容を含みますので、色々な刃物の事も含めると、知識と技術の学びは相当多く必要となります。

 

2026年4月16日 (木)

「家庭用包丁」と「プロ用の洋包丁」の研磨に新しい研磨を追加しました!

少し前にこちらの最後に告知をしていました、洋包丁系に対する新しい研磨として「こだわりの切れ味(繊細仕様)」をご用意させて頂きました。

洋包丁は歪取りや左右のバランスを作る事は非常に大切ですが、それだけではまだ足りない!とおっしゃる方が、ここぞという場面で優しく使用し繊細な切れ味をはっきりと出せる研磨を作りました。

研磨の基本構成から全て見直し、切断時の抵抗を極力抑えつつ、切れ味をしっかり出せる刃先を形成していますので、まな板に叩きつけるような使い方や、こじるような使い方をする方には向きません。

優しくお使い頂く事や、剥き作業などでご使用を頂くと、より一層その違いが分かると思います。

つまり、この「こだわりの切れ味(繊細仕様)」で研磨させて頂いた包丁は、どんな作業にでも使うような包丁としてではなく、一部の作業専用としてお考え頂き、他の部分は別の包丁をお使い頂く必要性があります。

また、包丁の性能が不足する場合、この仕様の研磨はご利用頂けませんので、包丁と使用方法も含めつつ、必ずお受け出来る内容ではありません。

条件の中で切れ味を求める方に向け、特別にご用意をしている内容となりますので、その辺りをご理解の上でご利用頂ければと思います。

 

やっと入手

だいぶ前からテスト用に狙っていた包丁がありましたが、タイミング悪く売り切れになって、その後長期間の売り切れが続いていました。

まだ再販には至っていないようですが、運良く新古品レベルのモノが販売されているのを見つけて安く入手できました。

この包丁の鋼材は表だって発表されていませんが、内部リークの影響なのか、包丁好きの方達の間では周知されているようで、私も非常に興味がありました。

現物が届いてチェックをしたところ、刃の消耗は多少見られましたが、鋼材や焼き入れなどの性質はかなり良さそうですし、ハンドル部に関してもコンセプトと製造へのこだわり感をしっかりと感じ、バランス良く作られています。

雑に使う方は向かない構成で研磨されていますが、繊細に使う方には高評価になるのも分かります。

プロがその包丁を使う話も何度か耳にしましたし、価格からすれば新品購入する価値は十分にあると思います。

私が新品や中古で包丁を購入する場合、少しだけ使って大きく加工してしまう事がほとんどですが、今回はしばらくの間、刃先の研ぎだけで使ってみようと思っています。

そういう流れからも、この包丁への私の期待値の高さは伺えるかと思います。

昨年からの包丁の入手は、私の研磨の研究を進めさせてくれましたし、鋼材の勉強にもなりました。

まだ一つテストしたい鋼材が残っていますが、その鋼材を使った包丁の存在は確認できていませんので、それはまたいずれという事で・・・。

ちなみに、過去から色々なテストをしてきて感じてきた事は、必ずしも新鋼材であれば、今までの刃物よりも良いという評価に即繋がるかは不明であるという事です。

製造の研究が進み、そこでようやく性能を引き出せて、その鋼材の評価が上がる事もありますし、思うように結果が出なくて名前をほとんど聞かなくなる鋼材もありますから、市場にそれなりの数が出てからの評価がポイントになるでしょう。

 

日本刀研磨の居合抜刀用面精度研磨にオプションを追加の予定です

このところ変化を加えられなかった、日本刀研磨で当方独自の技術となる「居合抜刀用面精度研磨」に対し、オプションを追加の予定です。

通常の仕上げとしましては、実用性能をメインとして当方は考えていますので、荒磨きでの仕上げとし、面の精度が上がった状態で研ぎ上がっているのに、何段階も余分な傷取りや磨きを多く入れる事での精度低下を防ぐ為、研ぎ痕を慣らす意味合いでの磨きまでとしています。

しかし見た目もと望まれる方もいらっしゃいますので、そういった方達の為に、色々な仕上げ方をご用意しています。

霞、磨き+、特別磨き、刃取り、拭い、があり、組み合わせに決まりはありますが、お好みの見た目に近づける事が可能です。

内容に関しましては、割愛させて頂きますので、日本刀研磨のページでご確認ください。

そこに今回は新しく、「差し込み」を追加致します。

この差し込みは、化粧研ぎと言われる美術研磨の基本となる、刃取りと拭いの組み合わせとは異なり、南北朝期や室町期などの柔らかめの鉄質を持つ日本刀に対し、刃文が眠い場合などで硬度差を拾いやすく、表面に刃文と地鉄の差を出す方法となります。

当方の場合には、刃文を出しつつ地を光らせるというより、あくまでも刃文が見えるようにするという流れで考えており、美術的差し込みの仕上げそのままではなく、硬度によっては光沢や濁りの具合が違って出ますが、味わいのある感じで刃文がだいぶ見やすくなり、素っ気ない感じは無くなります。

硬度の高い日本刀には適さない仕上げとなりますので、あくまでも古刀などに対しての仕上げとしてのみご利用ください。

なお、HPの更新は近日行いますが、現状でもオプションとして「差し込み」お受けする事は可能ですので、居合抜刀用面精度研磨をご利用の際には、オプションの追加としてご利用ください。

作業代金に関してですが、特別磨きから拭いの金額帯になるとお考え下さい。

当店の日本刀研磨のページはこちらです。

 

2026年4月12日 (日)

早速ご予約を頂きました!

先日UPしました「4月18日(土)~5月10日(日)まで、日本刀研磨に関する範囲において、当店内の技術作業代金のお見積りから10%引き」の件ですが、早速ご予約を頂きました。

このご予約とは、ご依頼の確定ではなく、18日(土)以降で直ぐにご依頼の確定をするので枠の確保をお願いします!という意味です。

実際に研磨の内容をご相談の上、お見積りをお作りし、お支払いが完了した時点で、ご依頼の確定となります。

なおこのご予約に関しましては、ご依頼の確定の順番を示すものではなく、枠の確保のみとなる為、ご依頼の確定まで先に進んだ片がいらっしゃれば、その流れでの順番が確定となりますので、早い納品をご希望のお客様は、18日(土)からとなります期間の中で、ご依頼の確定をお急ぎください。

かなり熟成が進んだ当店オリジナルの居合抜刀用面精度研磨が特におすすめです!!!

こちらの内容は4月11日のブログに詳しくご説明がありますので必ずご覧頂いてご利用をお願い致します。

 

理想的な結果でした!

1年程前に、日本刀の実用研磨で当店オリジナルとなる、「居合抜刀用面精度研磨」の特別バージョンとなる「斬れ味重視」をご利用頂きましたお客様から、「斬れ味重視」を継続でご注文頂きました。

現在の「斬れ味重視」は、過去の居合抜刀用面精度研磨と異なり、「通常の仕上げ」と「斬れ味重視」は別物としてお受けしており、研磨内容も軽い設定変更程度だけではなく、基本の設定がそもそも違うのと、精度や構成を厳しく管理します。

この斬れ味重視は、一般向けとしておらず、「斬り損じをしない腕を持つレベルの方向け」とさせて頂いており、腕のある方が更に良い結果を求める為の特別な日本刀研磨とさせて頂いております。

ですので、まともに斬れない方がこの「斬れ味重視」をご利用頂いて、それでも特別良い結果になるという意味ではありませんので、十分にご注意ください。

この研磨の繊細さを壊さずに使えない方にはご提供出来ませんし、ご利用を頂いてもむしろマイナスとなる可能性もあります。

最初のお話に戻しますが、「斬れ味重視」をご利用頂いて戻ってきた日本刀は、明らかな歪も無く、刃の摩耗が軽く入った程度で、大きな欠損も無く、非常に状態良くお使い頂けました。

この研磨をご利用頂いた方が、どこまで状態を維持し、この研磨の違いや意味をご理解頂けるかというのが、ある意味では不安もありました。

計算上と現実は異なりますし、使用者や日本刀の性質により、結果はかなり変わってきますが、結果を見て安心しました。

こちらのお客様は、当方が日本刀研磨を開始してから、ずっと長くご利用を続けてくださっている方ですが、今までのご利用の中で一番良い研磨となっていたようです。

その表現としては、初期段階ですが「豆腐を切っているような感じ」とおっしゃっていました。

それだけ無駄な抵抗感が低く、斬る事に特化しているという事が確認出来ましたので、改めて堂々と自信をもってオススメが出来ます。

このように、日本刀を使いこなせる腕をお持ちの方には、間違いなく力になってくれる日本刀研磨となりますので、是非ご利用ください!

 

なお、当方では、日本刀研磨と合わせ、拵の修理も行っております。

この拵の修理は主に柄拵の加工としていますが、「柄の緩み、鍔(鐔)や切羽の緩み、目釘の作成」などをメインとし、しっかりと一体感が出るように調整を行います。

柄拵が緩い場合、実際に日本刀を振る場面でのガタツキや音の問題だけではなく、力の伝達のロスを減らす為の一体感としての部分や、刀身が抜けたり落ちたりするなどの事故を未然に防ぐ為に、目釘に頼らない固定という部分を大切にしています。

柄の中を埋める為に、実際に拵に使われる「朴(ほお)の木」を鉋で厚削りし、それを刀身茎(なかご)の形状に切り、柄の中に入れ込んで貼り付けています。

もちろん緩みの具合により貼り方も変えており、側面片側から4方まで、バランスを見て入れていますので、適当な方法で修理もどきをするのとは違い、直ぐに壊れたり緩んで来るような事もなく、その後、緩み直しをする事で生じる不具合等は起こる事もありません。

拵の修理調整も日本刀研磨と同じように、過去から高い評価をずっと頂いていますので、安定した使用と安全の為に、必要と判断した際にはご利用ください。

 

2026年4月11日 (土)

日本刀研磨がお得な時期を設定しました!

しばらくブログの更新をしてこなかった為、営業してるの?というお声もあり、ブログが生存確認のようになっていたようで・・・。

色々とご心配をお掛けしました。

状況が特に読めなかったというお声が多かったのが日本刀研磨でしたので、そちらでお詫びを兼ねて、少しサービスをさせて頂きます。

・4月18日(土)~5月10日(日)の営業終了時間まで、日本刀研磨に関する範囲において、「当店内の技術作業代金のお見積りから10%引き」とさせて頂きます。

4月18日よりのご利用を予定として、どんな日本刀にどんな作業をご希望なのか、事前にお伺いをしておき、作業数としての枠の確保も今回は致します。

※作業の順番に関しましては、あくまでもご依頼の確定順となりますので、あくまでも今回の割引期間に関するご利用枠の確保までとなりますので、予めご了承くださいませ。

当店は滅多な事でもない限り、近年は割引等は行ってきませんでしたから、かなり貴重な割引となるかと思います。

なお安全に保管管理でお預かりが出来る振り数に限りがある為、一定数を越えました場合には、期間内でも終了とさせて頂きますので、ご利用をご希望のお客様は、是非ともお早めにご利用ください。

多くのお客様に出来る限りご利用を頂ければと思います。

別件となりますが、以前より販売品として掲示をしています日本刀も、価格表示はありますが参考価格となっており、価格交渉を頂く事は可能とさせて頂いておりますので、宜しければご購入頂けると幸いです。

日本刀の販売品はこちらにあります。

2026年4月 9日 (木)

中華包丁の研磨を今後取り扱いしていく予定です。

過去からご依頼のお話があり、ほとんどはお断りをさせて来ていました部分として、中華包丁の研磨があります。

これに関しては、研磨の取り扱いをされている所が少なく、更に高いレベルでそれをご提供されている所はほとんど無いとされていますが、是非うちで取り扱ってもらいたいというお声を多く頂いていました。

そのような経緯もあり、当方ではだいぶ前から研究を重ね、レベルの高い研磨をお受け出来るよう、研究とテストを続けてきていましたが、ようやくご意見が十分に集まり、高い評価を頂けるようになりましたので、プロ用の研磨としてご提供を出来るよう、HPに追加をする予定です。

まだ準備段階に入ってはいませんが、内容としてはほとんど決まっています。

他包丁類に対しての内容と同じように、いくつかのパターンをご用意する予定ですし、和包丁の研磨のように、オプションは用意されると思いますので、こだわりの組み合わせでのご注文も頂けると思います。

特に一流の中華包丁で、造りが良い物に関しては、当方で研磨や研ぎを行う事で、その差は出ると思いますが、薄厚は繊細で、中厚は繊細寄りで、極厚は控えめ程度に、という感じで考えて頂ければ、その性能を発揮しやすいようになるでしょう。

あとはお好みに合わせた設定も可能となりますので、その辺りはご相談次第かと思います。

十分なテストとご意見集めから、ご提供の方向へ繋がっていますので、是非ご期待ください!

 

2026年4月 3日 (金)

最近のテストのお話

以前に書いていた内容の続きとなりますが、中途半端に書いて終わってしまっていたので、続きを書こうと思います。

家庭用としての包丁の自分で使うモノ&研究材料として、ある企業の物をいくつか入手して試していました。

大手企業が製作し、海外ブランド内で販売されているメーカーでいくつか購入しましたが、その理由の一つは以前書いていた通りで、粉末鋼のモノをという部分から、特に取り扱い数が多く、サイズや形状での選択肢も多い事が理由です。

あくまで自分が使う事や、テストにも使う事から、新品や新古品をオークションなどで購入し、だいぶコストは抑えられましたが、それでも家庭用として考えると、決して安いとは言えない金額ではあるかもしれません。

粉末鋼系でまともな商品であれば、耐久性が高い事などから、研ぎの頻度は少なくて済みますから、上手く使えば金額以上の満足は得られます。

実際に届いた製品は未使用品であり、傷や刃の欠損も無く、ひとまず安心しました。

初期の研磨の状態は、歪(ひずみ)がかなり酷く、面の構成はまあまあ薄めに作られていてますが、残念な事に小刃となる部分がとてつもなく大きく厚く、切断時に食材を割るような感覚が非常に強くありました。

刃の性質は悪く無さそうで、そこは私にとって重要なポイントですから、大きな安心材料です。

歪に関しては、熱処理後の歪取りが甘い部分と、研磨加工時に起こる歪をちゃんと取っていない事など、色々原因は重なっていると感じます。

製品化の為の磨きや加工に関しては、結構しっかりとやっているタイプしたが、傷取りや磨きに特化しすぎると、歪は捨てる傾向があり、これらもそんな感じでしょう。

磨いている最中に歪が出て叩いて直せば、その傷をまた中目くらいから取り直さないといけないので、いつまでも仕上げ終わらない事にもなる可能性はあります。

特に薄身だとその傾向は強くなります。

悪く言えば、歪は気付かない方が多いだろうという事で、軽く見ている所が多い気がしますが、実際は意外と使っても研いでも直ぐに分かる事なので、まずは歪取りが基本で一番重要であり、管理が難しく必要な部分と考えています。

実際に研ぎ自体はほぼせずに歪取りだけ行って、ほぼ同じ条件で使い試しをしてもらった事がありますが、それだけで切る抵抗が減ったり、切りやすくなったというご意見も過去にありました。

小刃の角度や厚みに関してもっと言えば、刃長に対して大きくばらつきがあり、切りやすい部分と刃の入りが重い部分もあり、食材を切ったり刻んだりする場面では、テンポ良く安定して切りにくいのが気になりました。

それと、野菜の皮剥きをする場面で、部位ごとに抵抗が大きく異なる為、食い込まなかったり、急に刃が勝手に入り込んで進んで行くような感じを見せたりもあって、包丁の動かし方が不慣れな素人の方に、そういった研ぎ物をご提供すると、怪我をされる危険性が高いとも思います。

特に良くあるようなバフ刃でも、今回のケースだと刃はそれなりにしっかりとついていますから、それが逆に場面によっては無抵抗に進んでしまい、余計にその状況は危険を招きます。

刃が細かくて無抵抗感があり、ただ切れすぎて怖いなどという意味とは、これは違いますから、危険という言葉が適切だと言えるでしょう。

いつでも同じように動かして切ったり剥いたりすれば、安定してその刃を生かせるようにという形で、研磨や研ぎをご提供するのは、私は製造や研磨のプロとしてはとても重要な事だと考えます。

量産品として考えると、これでも十分に頑張った結果なのかもしれませんが、金額を考えれば決して安くはありませんし、家庭用モデルでもプロが好んで使うケースが意外と多いと聞きますので、もっと上手く加工はして頂きたいと思います。

刃の強度面を考えると、このくらいがっちり刃先を作りたい気持ちも分かりますが、同メーカーの同製品類に関して、当方に研磨依頼を頂いたケースで見ると、だいぶ大きく損傷して来るものが多い事を考えれば、その意味はあまりないのかもしれません。

強度が高いと感じると、思い切って雑に使ったり、本来用途としてはいけない硬いものを切る方も増えるので、そこは分けて考えて貰う意味でも、適切な範囲がどこにあるかを感じてもらう必要はあると思います。

販売数はかなり多いようですが、中古品の販売数が相当多い事を考えると、それだけ満足度が低い結果なのでしょう。

研磨のプロとしての意見を言えば、刃の性質は決して悪くはないだけに、容易に扱い切れない状況での販売となってしまっている事は、本当に勿体ない製品造りをしていると思います。

言い方を変えれば、研磨や研ぎを変えれば、それだけで凄く良くなる刃物も、今回のパターンのように多いという事です。

当方の研磨をご利用頂いたお客様から良く言われるのは、別物に変わったみたいというようなご意見ですが、これが結果だと思います。

それとは直接関係はありませんが、丁度私が研究してきた内容の一部が完了し、使い勝手と永切れの両立を上手く伸ばせる状況を作れましたので、ご家庭用の包丁でこだわりのお客様や、プロ用の両刃包丁の繊細使い用として、特に上級の包丁をご利用の方専用となりますが、レベルの高い設定を作りご提供をしていこうと思います。

包丁の価格帯としては、三徳や牛刀で2~3万円以上のクラスで、ペティで1万5千円以上のクラスくらいが、大まかな目安となるでしょう。

もちろん価格だけではなく、刃の性質はレベルが高いけれど、研磨が簡略化されており、価格が抑えられているケースもありますので、正確に言えば事前に性能や性質を確認する必要はあります。

明確に言いたい部分としては、しっかりと刃物製造に力を入れて作られている事や、刃の性質に自信があるという商品に対し、性能を特に引き出すような形をと考えています。

ですので、金額がそれに満たないから適用できないのか?という意味では無いという事です。

実物を拝見して、商品自体を厳密に知らないモノであれば、部分的に色々な状況の確認やテストをさせて頂いて、可能と判断をしたらその形での研磨をお受けするという方法になります。

不可と判断をした場合には、通常の研磨の方をご利用ください。

これは研磨の別項目として、こだわりの研磨内容的な形で作りますので、ご案内までお待ち頂ければと思います。

かなり神経を使って設定と調整を行いますから、それなりの金額設定にはなりますので、その辺りはご了承ください。

同じ製品をもし2丁以上用意が出来れば、当方で研磨したものと元の状態のモノとで、使い試しをして頂ければ、技術によりこれだけ変わるという事が特にお分かり頂けるかと思います。

 

 

 

2026年3月31日 (火)

しばらくぶりのブログ更新です

昨年までは、何でも良いのでブログは毎日更新をと思い書いてきましたが、PCの不具合を機に途中から途絶えてしまっていました。

その辺りで仕事のやるべき事が色々と増え、ブログに時間を裂けなくなっていた部分もありましたし、丁度色々と重なってしまってもいましたから、無理に中途半端な事を書くよりは、まともにお伝え出来る内容をと思い、途中で投げ出すような形になるのは嫌でしたが、そこは毎日ブログという縛りを捨てる良いきっかけにはなったかと思います。

ずっと更新をしていなかった間も、ブログを楽しみにお待ち頂いていた方がそれなりにいらっしゃったようで、申し訳ない気持ちとありがたい気持ちが重なっていました。

今後は毎日とは言えませんが、それなりに更新をして行こうと思いますので、また是非ご覧頂ければと思います。

また、こんな事を書いて欲しい!というご意見は、随時受け付けておりますので、可能な限り対応をと思っております。

さて、業界の事はそれなりに状況を見ていますし、色々な方面から情報は入って来ますが、良いとは言えない事を推奨している方達が増えているようで、そういった部分は懸念材料となっています。

特に動画配信をしている企業や個人が、間違った内容や、やり方としてマイナスが多い方法を推奨しているケースも増えていますから、責任をもった内容の公開をして頂きたいと思います。

それをやるとどうなるかが見えていないようなので、私からすれば論外でしかありませんが、それらを推奨している人達は繋がりがあるようですし、察する部分はあります。

当方では基本は捨てず、基本だけでは行わず、意味がある研磨や研ぎを研究し、それらをしっかりとご提供しています。

文章より動画や画像の方が信じられると思っている方が多いかもしれませんが、そうでは無い事を前提に考えてください。

 

2026年1月 4日 (日)

本日より新年の営業開始です

皆様、明けましておめでとうございます。

本年も佐藤研磨店を宜しくお願い申し上げます。

昨年の後半よりブログの更新が滞ってしまっておりますが、営業は通常通りに行っておりました。

まだなかなか時間の確保が難しく、新PCの設定やデータ移行が完全に終わっていない為、細かい更新が出来ずにいますが、順次更新を行って参ります。

サーバー化すればこの手の問題は直ぐに解決ではありますが、それにはセキュリティ問題や費用の問題もありそこを考えますと、あまり乗り気にはなれない部分ではあります。

今年は新たな取り組みを進めながらも、今まで通りの部分はしっかりと保持し、地道な活動を続けて行こうと考えております。

ご要望の多い所も出て来ましたので、そちらの方面もいくつか準備していきます。

 

2025年11月 4日 (火)

やり直し

刃物の研磨は、基本的には一度で結果に繋げるようにしていますが、場合によりやり直しをする事はあります。

想定通りの精度が出ていなくて、研ぎや刃付けがやりにくい場合は、どの段階からかはその都度ですが、やり直しをします。

手作業の範囲のやり直しは、ほぼない事ですが、機械加工に関しては、実際に手研ぎを行ってみないと、正確な情報は得られませんから、手研ぎをしての判断からやり直しになる事があります。

大体の事は目視で判断できますが、厳密な精度の事になると、ゲージで見ても確実ではないので、砥石に当てての判断が一番だと考えています。

どうしても納得がいかない場合は、何度もやり直しをする事がありますが、特別な事でもない限りは、最高でも3回までにしています。

そこまでやり直しをして調整を行うと、正直コスト的な問題はアウトですが、それでも結果に繋げられるならという思いで、出来る限りの事はしています。

 

2025年11月 3日 (月)

久しぶりに大物

先日、和包丁を研ぎました。

なんだただの和包丁を研いだ話か・・・と思われるかもしれませんが、尺5寸の刺身包丁です。

一般的にプロが刺身包丁として良く使うサイズは、9寸~尺です。

長くても尺1寸で、稀に尺2寸がいらっしゃる程度です。

更に少ない数にはなりますが、尺3寸、尺4寸、尺5寸、尺6寸、がいらっしゃいます。

ちなみにマグロ包丁になると、2尺やそれ以上もあります。

尺5寸の包丁を見った事が無い方はかなり多くいらっしゃいますし、実際に手で持った事が無い方は更に多いと思います。

包丁自体の価格も研ぎの価格も、やはりそれ相応に高くなりますが、長物の研ぎを受けない所がかなりの割合になります。

長物は難しいですし、それだけの長いものを研げる環境を持っていない所も多いからです。

長くなればなる程、歪の影響が大きく出ますし、面を研ぐのも刃付けも大変になります。

ですからどうしても必要だと思う場合を除き、私は尺1寸以内にとお客様にお伝えはしています。

最初はかっこいいから!や、他の人とサイズで差をつけたい!と思われても、実際は取り回しが悪く、保管場所の確保も大変です。

普段の研ぎも相当大変になりますので、特別な理由がない限りはおすすめする事はありません。

それでも必要な方の為に、当方では研磨をお受けしていますのでご相談ください。

ちなみに長物と言えば、私の場合には、2尺4寸超えの物を日本刀で普段から研いでいますので、まだ尺5寸くらいだと特別長くは感じません。

しかし作業自体は決して楽ではないです・・・。

 

2025年11月 2日 (日)

切れ味だけを求めないようにしましょう

私はお客様とのお話の中で、切れ味だけを求めてはいけないという事をお伝えしています。

異常に切れる刃を求めるのは個人の自由ですが、それをお客様にご提供しても、まともな評価は頂けません。

その理由は、切れ味があっという間に落ちてしまうからです。

気持ち良く使う意味では、そういった切れ味は好まれる事もありますし、限界を求めて!のような感じで、変に期待をされる方もいらっしゃいますが、それは良く無いですよ!とお伝えしています。

使いやすい刃がなるべく長く続くようにするのが、私は大切だと思っていますので、曲芸で使うような切れ味よりも、実用性能をもった切れ味と刃の持続性であったり、お客様が研いで使う場面での研ぎやすさも考えて構成をするようにしています。

過去からベタ研ぎは全くおすすめ出来ないと、ずっとお話を続けてきていますが、それも同様の事に繋がります。

ベタ研ぎをされている方は、刃部全体の基本強度が落ちていますから、刃の歪が酷く出やすくなっています。

そもそもベタ研ぎは、刃先の先に研ぎが届かない事がかなり多いので、本来出るであろう切れ味を簡単に出せず、しかも切れ味が直ぐに落ちてしまう事が特徴です。

また欠損もしやすく、研ぐ量も増えるので、無駄に研ぎを行う事にもなりますから、寿命が短くなる事も問題となるでしょう。

ちなみに、和包丁の裏押しはやりすぎるな!と良く言われますが、これは絶対的に守ってください。

裏鋤(うらすき)は少量の加工なら何度も行えますが、べた裏になってしまったような裏は、そう何度も直しが出来ません。

欠けた場合は大変でも、必ず表から直すようにしましょう。

欠け直しは手間と時間がかかりますので、当方のように修正整形を得意とする所に依頼して直してもらった方が楽で確実です。

 

 

2025年11月 1日 (土)

洗う所は他にもあります!

包丁の研磨のご依頼時に、刃の状態をまず確認しますが、お客様が良く驚かれるのは、柄やハンドルの状況の説明についてです。

ブレード部は綺麗にし、サビや汚れの付着がほぼ無いのに、ハンドルからは脂っぽかったり、野菜や肉や魚の匂いがする事は多々あります。

普段から綺麗に使ってます!と堂々と言えるような見た目でも、実はハンドルや柄はかなり汚いです。

車の外側は綺麗に洗車していても、ハンドルはべたつきや変色などがあったりすると言われていますよね。

それに近い事だと思います。

スマホの画面やキーボードも、かなり汚れの付着がされている事が多いとも言われますし、何かに使う部分よりも、実は手で触る場所の方が、だいぶ汚い事も多いです。

ですから、包丁の刃部を綺麗にするだけではなく、柄やハンドルもきっちり洗いましょう!

一般的に良く使われるスポンジのみでは、汚れは落ちない事がありますので、定期的に水スポンジに洗剤を付け、それで汚れを落としましょう。

一番理想なのは、汚れた手でハンドルや柄を触らない事ですが、私は基本的にそのような使い方を、調理師時代から心がけていました。

止むを得ない場合のみ、汚れた手で柄やハンドルを触る事はありましたが、綺麗に洗っていましたので、明らかな汚れや腐食等を起こした事はありません。

偉そうに言って!と言われそうですが、私は実際にやっていましたから、やってできないという事は無いので、素人の方もプロの方も、是非実践してください。

 

2025年10月31日 (金)

相変わらずですみません

ブログは下書きだけ軽く書いて用意してあるのですが、相変わらずで日程が追い付いていません。

そろそろ諦めて日程通りに書くのを辞めようか?とも思っていますが、一応何かしら書いて行くというのを続けたいと思ってはいますので、しぶとく続けて行こうと思います。

こんな事を書いてもらいたい!という内容があれば、是非研磨や商品ご購入など、ご依頼ついでにネタを頂ければと思います。

 

2025年10月30日 (木)

おかげさまで評判は良いです

当方で行っている日本刀研磨は、お客様のご意見から年々改良を加え、実用の為の研磨としてはかなりの進化を遂げました。

居合抜刀試斬用として始め、現在もその実用にこだわって研磨を行っていますが、今の所は試斬用として、これ以上出来る事はない所にあります。

日本刀という概念を一切捨てれば、やれる事はまだありますが、そうなると基本の部分を変える事が必要になりますから、それだと日本刀研磨ッデは無くなります。

過去に行って来た研磨は、比較的保守の部分がありましたが、近年では「斬れ味重視」の設定を見直した事で、想像以上の使い勝手となったとお声は多く頂いています。

道具の価格上昇に伴い、今年は値上げもしなければならない状況でしたが、利益を大きく削り、価格はそのままでご依頼をお受けしています。

刃物としての日本刀研磨を行っていますので、是非ご利用ください。

ご予約はかなり空いているので、今かかっている仕事が終わってからは、だいぶ納品は早いと思います。

2025年10月29日 (水)

困った結果

先日ある刃物の研磨を行っていて、非常に研ぎにくい刃物に出会いました。

だいぶ硬いのですが、粘り強さがかなりありました。

密度感は低いので、なんとかなりそうなのですが、一向に研ぎが進みません。

機械での加工時は、異常というほどの硬さを感じませんでしたが、研ぎの場面ではだいぶきつい感じです。

ダイヤモンド砥石も使いましたが、どうも相性が良く無いようで、人造砥石での研ぎをメインとして考えました。

手持ちの砥石で色々試しても、荒いものは大体相性が悪く、中荒くらいで研ぎ進めようとしましたが、普段から良く使うラインナップの範囲では、これと言って相性が良い物が見つかりませんので、本当に困り果てました・・・。

他にも砥石は多く持っていますので、色々と考えていましたが、その中でももしかしたら?と思ったものが、過去には良く使っていましたが、近年は全く使わなくないた砥石っで、それを引っ張り出して研いでみたところ、相性がかなり良くて驚きました。

結果的には問題なく下地を研ぎ終えられたので良かったのですが、これが無かったらと思うと、本当に助かったという思いです。

思えばこの砥石を使わなくなった理由は、過去の製品より質が落ちたからでした。

昔の製品は荒い線が入ったり、ガリガリと地を引くような結果にはならなかったのですが、ある時からそれがそこそこ見られるようになり、これは仕事では使えないと思って使用をやめました。

また以前の性能に戻ってくれたら、新品常備すると思いますが、この手のお話は製造メーカーが把握していなかったり、意見を受け入れない例が多いので、直接伝えて結果に繋げてくれるようなメーカーでなければ無駄なので、私はわざわざ労力をかけてお伝えはしません。

この刃物をお使いになられるお客様は、相当研ぎで苦労をされているのだろうと思います・・・。

2025年10月28日 (火)

大は小を兼ねない

以前も同じような内容を書いた事がありますが、最近感じた部分についてを書こうと思います。

丁度良い長さというものは存在していて、その前後を狙うと、想定とは違った結果になります。

昔は調理業界では、使い慣れて来た時に丁度良くなるサイズでと、一回り大きいものをすすめる傾向がありました。

現代では、丁度のサイズをすすめる方が多くなっています。

その調理場ごとに、まな板が使える奥行や幅が違いますし、作業内容によっても適切な長さがあります。

それらに合わせて、購入直後からメインで使えるように購入をする事は、非常に意味があると考えています。

実は一回り大きな包丁をすすめられていた理由がもう一つあり、これはあまり言われていませんので、ご存じない方もいらっしゃると思いますが、鋼の包丁の場合、刃先付近に鍛造や熱処理での痛みが出る事がありますから、それを研いで使い進んで安定したところで・・・という意味もあったと私は考えています。

新品時に使用時や研ぎの際に、細かく欠けが出るという例は何度も聞いた事がありますが、これはある意味では致し方ない事です。

その影響を避ける為、刃先を大きく削ってから整形刃付けをするようにしている所もあると聞いた事がありますので、正解だと思います。

近代では、ステンレス系の使用が増えていますので、これはあまり関係ない話になっていると思います。

逆に、想定されるサイズを最初から購入した方が良いと思う事には、もう一つ理由があり、柄やハンドルのサイズが影響します。

刃のサイズは確かに研げば小さくなりますが、柄やハンドルは一回り大きい包丁のサイズのままです。

つまり、必要サイズに減って来たところで刃は良く感じられても、柄やハンドルは一回り大きい訳ですから、これではバランスが取れません。

これが僅かなサイズの違いだと思うか、大きな違いだと思うかは、人それぞれだと思いますが、柄やハンドルは手のサイズに合わせるのではなく、包丁のサイズに合わせて使われていますので、そこを考えると丁度良いサイズで購入する事には、これまた意味があると考えます。

今までの話をまとめて考え、ご自身にはどれが合っているのか、ご注文時の参考にして頂ければと思います。

 

2025年10月27日 (月)

鞘は直すより購入した方が安くて早いです

以前、包丁に使う白鞘について、修理のお話がありました。

合わせ目やそれ以外で割れて裂けてしまい、接着が出来るか?というモノでした。

状況を確認すると、木材の反りにより割れていて、そもそも全体が大きく曲がっていましたので、そこに包丁を納める事は曲がりにも影響しますし、買い直しをおすすめしました。

日本刀でもそうですが、鞘はある意味では消耗品として考えても良いので、刀身が傷む事を避けて安全に保管し、中身を守る物です。

湿度の高い所に置いてあった場合には、しっかり乾燥して反りにくく作った鞘でも、曲がってしまう事は十分に考えられます。

包丁の鞘の場合、乾燥しすぎて割れたというお話は特に無いので、濡れたり汚れたままの包丁を納めない事や、鞘自体を適当な所に置いておかない事も大切だと思います。

包丁の柄もそうですが、長年使ってもほぼ劣化が見られない方や、半年しか使っていなくても、数年使い込んだような状況の方もいらっしゃいます。

この差は色々な理由がありますが、汚れや水分との関係性や、洗い方の違いでもあります。

ちなみに鞘が割れていなくて、曲がりも無く、表面の汚れた面だけ綺麗にしたい方は、紙やすりで擦れば綺麗になります。

その際には、内部に削り粉が入らないよう、十分にお気をつけください。

入ると色々厄介なので、作業の際にはマスキングで口を塞ぐか、作業後にエアブローをしてカスは完全に飛ばしましょう。

 

2025年10月26日 (日)

グラグラガタガタは破損の原因です

日本刀の拵の修理は、日本刀研磨と同じくらい、私は重要視しています。

折角斬れる状況にした日本刀に対し、しっかりと振りの力を伝える為です。

酷い場合には、縦の動きではなく、横の動きも含まれ、場合によっては、振った向きではない方向に、刃が傾いてしまう事もあります。

手元のわずか0.5~2mmだったとしても、刀のように長いモノの場合、切先付近でどれだけのズレになるとお考えでしょうか?

それを理解すれば、とんでもなく大きな数字である事は明確で、怖くなると思います。

固定を無意味にするのではなく、伝わり正しくする為の調整を行いますから、その後の破損率が下がり、その先での再修理が何度も可能になります。

やりやすいだけの方法はいくつもあると思いますが、後の修理まで考えているのが、当方での拵の修理です。

新品時からのガタツキも含め、拵の修理は購入初期から必要になるケースは意外とあります。

刃物の購入でも、研いであると聞いて購入しても、その研ぎが良く無い場合には、最初から研ぎ直しになりますから、それと同じ事だと考えれば、自然な事だと思います。

また、拵の痛みの原因は、製造調整時とは違った部品に勝手に替えたり、外して付けるやり方を間違っている事で、特におかしくなる事が多いです。

そこに対し、また素人の修理のような感じでいじりを入れてしまう事で、余計におかしくなって直せなくなる事もあるので、勝手な考えでの部品交換や拵の修理は絶対におやめください。

当方で修理調整をしたものが、こんなに安定するものなのですか?とおっしゃる方が多いのも、それらが理由になってしまっています。

自分の道具は自分で・・・と良く言われますが、私は専門的な部分は専門家に任せる事で、間違いの無い状態になると考えていますから、試しにやってみよう・・・は壊して直せなくなる事が前提だと覚悟の上でやってください。

そこまで考えなくても・・・とおっしゃる方もいらっしゃるようですが、まともに固定された状態を知れば、まともな技術をお持ちの方なら今までの状態が危なかったと理解される事と思います。

道場で教わる修理のほとんどはやってはいけない事をやっています。

そもそも論を言えば、大きく傷む事が問題なので、そこに至った経緯をしっかり考えて改善する事が、まずは大事な事だと思います。

 

2025年10月25日 (土)

こだわりが無くても大丈夫です!

当方への刃物研磨のご依頼に関して、躊躇されていたとおっしゃる方が結構いらっしゃいます。

HPには色々と細かく書いている範囲もありますし、凄く敷居が高くて・・・と言われる事もありますが、そんな事はありません。

一般のお客様として、特にこだわりが無く、言うならば「良く分からないけど切れればいいです!」のような感じの方も実はかなりの割合でいらっしゃいます。

そもそも確実にその刃物の事を把握されている方の方が少ないですし、どうやって使って行くのが良いのかのご相談を頂く事も多いので、素人だから利用してはいけないお店ではありません。

もちろんプロ用をベースとして、当方では勉強や研究を行ってきていますので、一流のプロの方からのご利用もありますし、こだわりで特注内容の研磨のご依頼も多くありますが、それとはまた違ったお話です。

正直にお話をすれば、中途半端に知識があり、自分が理解している!自分は出来ている!と勘違いをされている方は、確かにそれは違いますよ・・・というお話になる事はありますが、全く何も分からないとおっしゃる方を騙すような商売の仕方はしていませんので、その辺りはご安心ください。

また、刃物のランクについても、低級刃物~超一流品まで、日頃から研磨を行っていますので、幅広く刃物を知ることにより、その刃物ではどういった作業が的確なのかも知識と経験がありますので、一つの方法しか作業が出来ないような形ではなく、それによって伴わない結果になる事も無いと考えています。

低いランクの刃物だけ扱っているようなところも、高いランクの刃物だけ扱っているようなところも、それぞれが幅広く対応は出来ませんが、当方では可能な限りでお受けしてきましたので、色々なランクや状況に対しても、幅広く対応が出来るのが特徴でもあります。

ある程度の事はHPの各所に記載はしてありますが、それでも不足な場合には、メールでお問い合わせを頂ければと思います。

 

2025年10月24日 (金)

一流と言われる製品でもハズレはあります

刃物は部分ごとに性質が異なる事もあり、それを見つける方も稀にいらっしゃいます。

それがはっきりと出ていると、この辺りは良く切れるけど、この辺りは切れ味が悪いなど、不備として扱われます。

過去に有名鍛冶や有名メーカーの中でも、特に一級品とも言えるランクの刃物で、そういった症状を見つけた事は意外とあります。

例えば検査をして製品化をしている場合でも、その検査が的確にほぼ全体で行われているケースは少ないので、なんとなくの目安でしか無いと私は考えています。

最終的に刃の性能を感知し、それを正しく伝えられるのは、研磨や研ぎを行う立場の者でしかないので、おかしいと感じたり、不安で正確な情報を知りたいと思ったら、是非研磨のご依頼を頂ければと思います。

単純に情報だけ欲しいと言われましても、お話のみや検証のみの対応は行っていませんので、あくまでも作業のご依頼時のご要望としての対応となります。

簡単な範囲までなら作業のご依頼の中で無料で行いますが、細かい判断が必要になったり、テスト項目が多くその為に作業内容が変わるような場合は、別途特注代金としてのご請求になりますので、予めご了承ください。

刃物購入から早い段階であれば、まともな鍛冶屋さんやメーカーさんなら、交換をしてくださると思いますので、個人での研ぎや加工をむやみに進めず、極力早めの判断が必要だと思います。

 

2025年10月23日 (木)

作業性の良い刃物は多分良い刃物です。

色々な刃物を研いでいて、バランスがとりやすかったり、研いでいてしっくり来るものは、大体良い刃物の範囲に属していると思います。

研ぎにくい刃物は、良く言えば形状が複雑ではありますが、悪く言えばまともな形ではありません。

そのどちらに属すのかは、刃物を研いで使う側が判断する事なので、私も使用者側の目で厳しく見ています。

精度の問題もそうですが、それ以前に必要な事が沢山あって、そもそもまともな研ぎがされている刃物の方が少ないです。

折角刃物としての性能は高いはずなのに、研磨が悪くて性能が出し切れなかったり研ぎにくいものはとにかく多いです。

現代の刃物製造は、勘に頼る事なく、温度管理を行っての製造が可能となっていますから、ほぼ安定した刃の性能を引き出す事は可能になっています。

問題は研磨で、そこは安定させるのがどうしても難しいですから、研磨の世界の重要性は非常に高いです。

私達はその一部を担う側ですから、責任は大きいと思っていますし、ひたすら研究や努力は必要であると考えています。

その結果が良かったと言って頂けたら、努力の甲斐があったというものなので、良し悪しのご意見は頂けるとありがたいと思っています。

 

2025年10月22日 (水)

実用の包丁が揃いました。

家庭用として自分で使う包丁は、無事に一通り入手が出来ました。

試したかったものも購入できましたし、普段使い用としては贅沢な範囲で揃えました。

包丁へのダメージは無く(あっても最小限度)、その場で直ぐに必要な包丁が手に取って使える環境も作れそうですし、実際に実用でもあり、作業ごとに包丁をかえて使用も出来るので、刃の消耗は最小限度とし、負担無く使えると思っています。

包丁を一丁のみでなんとかしようとする方もいらっしゃいますが、以前よりお伝えしています通り、万能は存在していませんので、用途ごとに包丁をかえて使うのが正解です。

今回の購入での条件はいくつかありましたが、最終的な結果のお話はまたいつかお話をと思いますが、約半額で直ぐに新品が入手出来たのはラッキーでした。

 

2025年10月21日 (火)

PCは届きました

不調続きで危ういPCをなんとか使っていますが、新しいPCは届いています。

しかし色々と忙しく、まだ新しいPCを開封するにも至っていません。

そのまま直ぐに使える訳ではなく、PCの基本セッティングやソフト(アプリ?)のインストールやデータの移動など、準備が色々必要ですから、まだしばらく使えそうもありません。

もうしばらく完全復旧には時間がかかりそうです・・・。

今の所、メール対応と、最低限度のHPの更新については、問題なく行えています。

 

2025年10月20日 (月)

難しい加工修理は新品を作るより大変です。

刃物になる為の加工は、段階を経て造られていますので、それぞれの作業ではそれなりの苦労はあっても、ちゃんと完成する為のプロセスがあります。

それが修理やその後の加工となると、製品がが終わっていますので、やりたくても出来ない作業というものも存在しています。

どうしてもやらなければならない加工は、出来る限りで行いますが、100%の範囲で完璧には出来ないので、致し方ない事です。

特に包丁は柄やハンドルが付いていますので、それらを外さないと出来ない加工も多くあり、付いたままでの加工は受けない業者もいるくらいです。

お客様のご要望内容によりますが、どうしてもの場合以外は、柄やハンドルはそのままで加工をします。

特別攻めた加工を行わない限り、なんとなその範囲で加工は出来ますが、ここをこうして・・・と指定があれば、この状態では出来ませんとしか言えない場合もあります。

構造を見れば、大体は分かると思いますが、削りや磨きの方向や、研ぎの方向は限られてしまうので、そのままの加工の場合には、何かを犠牲にするか、邪魔になる部分に影響が出ない範囲までの加工が限界です。

柄の交換も近代ではかなり高額になりますし、ハンドルの付け替えはもっと高額になりますので、予算がふんだんにある方意外には、出来る範囲での作業をおすすめしています。

また、そういった作業が必要になる事も踏まえ、影響が出にくいタイプを購入する事も、慣れた方からすれば重要なポイントだと思います。

 

2025年10月19日 (日)

鋭さを保てるなら・・・

切れ味と比例するとも言われるのが、刃の鋭さではありますが、これには色々とデメリットもあります。

近年の切れ味を売りにした包丁を見ると、量産メーカーでもかなり鋭角気味の刃になっています。

思っていたより直ぐに切れ味が明らかに落ちたと感じた事があれば、その系統の可能性があります。

もちろん、まな板の硬さや、扱い方の丁寧さの影響もありますので、研ぎだけの問題ではない場合もあります。

完璧に左右均等に・・・とはいきませんが、一般的な使用範囲だとあまり気付かない方もいらっしゃるレベルなので、そのくらいでも問題にはならないのでしょう。

鋭角にすれば確かに初期の切れ味は上がります。

しかし刃の強度自体は、当然明確に落ちますので、そこまでして切れ味を無理に出そうとするのはどうなのか?というところです。

包丁の場合だと、全体の厚みを残して鋭角気味にすれば、研ぎの幅は広がったように見えますが、薄い身に鋭角気味の刃をつけると、小刃研ぎのような状態に近く見え、まさかそこまで鋭角だったとは・・・と、確認をしてから気付く事もあるかもしれません。

色々なパターンでの研ぎはもちろん実験済みですが、これらは鋼材や硬度や用途により、相性が大きく異なってきますので、何に対して切れ味を感じたいのかで、おすすめ出来ないパターンはかなりあります。

包丁での切れ味は、刃の厚み自体は薄めの方が抵抗感は減り、刃角は鈍角気味で小刃を付けた方が、切りやすく刃持ちも良くはなります。

ただし、刃の厚み自体が薄くなると、力業で使うような切断の場合、刃先だけではなくもっと上の方まで、刃がまくれた感じで波打ってしまう事もありますので、使い手がどれだけ繊細に使えるのかにもよりますから、通常はこの手の研ぎは提供すべきではないでしょう。

洋包丁系で多くの場合、刃先だけを研ぎ続け、刃先の厚みが邪魔になるので、厚みを削り落として欲しい(厚み抜き)という感じのご依頼が良くありますが、その時にどこまで削り落とすのかは難しい問題です。

身幅の3分の1の刃先側を落とすか、5分の1で落とすか、場合によっては2分の1や3分の2もあります。

その辺りは好みにもよりますし、ご自身で研ぎを行う方に向けての研磨だと、なるべく初期は刃先を薄めにしておいて、小刃研ぎを多く重ねられるようにと考えての作業をする事も多いのですが、それでも薄すぎると思う方と、もっと薄くても良かったと思う方がいらっしゃると思っています。

根本的に包丁の場合、薄身が好きな方と厚身が好きな方がいらっしゃるので、そこをまず基準として考える事も出来ますが、今まで経験のない方面にやりすぎると、良い意味での驚く結果になれば良いのですが、悪い結果になる可能性もあるので、近年では最低限度のラインは保持をして、限界を超えるような際どい作業はしないようにはしています。

以前にも書いた事がありますが、包丁を薄く削る加工は、通常レベルの刃物だと色々な部分で難しいので、プロ向けの物を対象として、あとは使い手側がそれを扱えると認識をお持ちの方にのみ、特注としての加工を行わせて頂く事になります。

使い手を選ぶこのような設定は、それなりにリスクが多くありますので、通常ある中での状態で上手く使う事をおすすめしています。

硬い物は切っていないのに、大小関わらず欠けを毎回作ってしまうような方は、使用中の問題だけではなく、保管管理の問題もあると思いますので、こういった薄い刃にする事は向いていませんので、絶対にやめましょう!

 

2025年10月18日 (土)

刃物でいう所の硬さとは?

刃物は柔らかめのものから硬いものまであります。

製造や検査分野として確認される、良く言われるロックウェル硬度(HRC)とは違い、一般のお客様や使用者様は研いで使った範囲でのお話になります。

私は昔だったら、数値を気にしていたと思いますが、現代では数値はあまりあてになりません。

その理由は、単純な硬度ではなく、耐摩耗性に影響される範囲で、砥石の乗りが全く異なるからです。

分かりやすく言えば、良くある数字としてHRC60というところがありますが、この数字だと現代の砥石で研ぐ事は、特別苦労する事はありません。

しかしステンレス鋼や粉末鋼などが段々と主流化してきて、これらの数値に詳しい方のお話だと、60~62という数字が多く見られるようです。

62になると多少は大変になりますが、一般的な鋼品やステンレス品では、人造砥石で特別何も考えずに研ぐ事は可能です。

しかし、粉末鋼の場合、62でも研ぎ汁は出にくくなり、砥石の上をすべる感覚は強くなります。

ステンレス系で一般的には研ぎが少し大変程度のものでも、鍛造されている場合には、それだけで研ぎが大変になる事は、30年くらい前から確認済みです。

なお、これらとはまた別ですが、過去に焼きっぱなしと思われるステンレス品を研いだことがありますが、それは砥石の上を滑っているだけで、ほぼ研ぎが進みませんでした。

元々が特別硬くならない性質のステンレス鋼材を使っていれば、焼きっぱなしでも使い物にはなると思いますが、歪取りをするのは割れる危険性がありますし、研ぐのも異常に大変ですから、正直おすすめ出来る刃物ではありません。

当時、良質なダイヤモンド砥石があれば、この製品は活用幅があったかもしれませんが・・・。

ちなみに、鋼品の場合でも、64を超えると研ぎはだいぶ大変になりますし、ステンレス系の64だと相当苦労するレベルです。

それを遥かに超えてくるのが粉末鋼系ですが、特別硬いものになると、67という数字にもなり、ダイヤモンド砥石は必須になりますので、高硬度刃物を購入する場合には、それ以外の範囲にもコストが必要な事を考え、予算を組んでおいた方が良いと思います。

あとは自分では研ぎを行わず、当方のようなところに完全に任せてしまえば、そういった刃物は研ぎの頻度が低いので、実用品としての性能を生かしつつ、ご自身の苦労はしなくて済みますから、方向性によってはむしろおすすめな範囲もあります。

 

 

2025年10月17日 (金)

近代の加工需要に合わせて必要な物

刃物研磨は色々なやり方があり、仕上げ方も様々にありますが、どうしても専門的な機械が無いと特別な仕上げに出来ない範囲があります。

そこを上手く綺麗に加工するには、特別高い機械では無くても良いのですが、手作業だと仕上げに限界があるので、最近はその辺りに注目をしています。

機械を動かす為には他に色々と機械も必要ですが、それらは所有していますので、実働する機械部分だけで十分です。

その仕上げが出来るようになると、ある意味では削って初期の見た目を失った状態でも、新品時に戻す事も可能になるので、それを望む方には喜ばれると思っています。

その機械だけでは加工が完成しない範囲もあるので、他にも手作業はある程度必要になりますが、そこはあまり大きな問題ではありませんので、その為だけに機会を導入するかどうか・・・が問題だと思っています。

私が刃物関連意外の加工も行うのであれば、違った仕事の範囲でその機械は活用出来ますが、私も所詮は一般人なので、自分自身の範囲だと特に使い道は見つかりません。

なんとなく趣味の領域のような仕事機械ですが、製造業者さんは持っている所はそれなりにはあると思います。

修理や研ぎ直し方面だと、持っていない所の方が多いだろうと思いますので、正直なところ無くても良い物だというところですね。

ちなみに、メーカーと言われている販売元に送れば出来そうな事と考えるかもしれませんが、そこで製造をしているとは限らず、入荷販売をしているだけの商社である可能性もありますし、そもそも製品化されてからの加工を行う事は前提とされていない事がおいいので、断られる事の方が多いとは思います。

 

2025年10月16日 (木)

質の低下

量産~大量生産の包丁を販売している海外メーカーの一部上位製品は、日本国内で製造されています。

一部では販売当初、かなり宣伝が行われて、鋼材も特殊なものを使用した事で、特に有名な製品になったものもあります。

比較的早い段階で、私は仕事でそれらを見る機会があり、実際に研磨の経験もそれなりにありましたので、性質や仕上がりを見ていましたが、多少の歪はありましたが、実用には問題ない範囲ではありましたし、売値で考えると決して高くはないだろうと思っていました。

最近その製品の新品を新たに見る機会があり、仕様は変わって無いのかな?と確認をしたところ、鋼材や造りは当時と一緒でした。

そのままで十分な性能と需要があったのでしょう。

しかし残念ながら、ブレード部の研磨に関しては、削りでの凸凹が残っていて、磨きも不安定で列が揃っていないですし、左右の形状もバラバラで、言うならば歪だらけでした。

平型の砥石やベルト機を使って削れば、こういう感じにはならないのですが、磨きも荒目の物から縦で回るタイプで部分当てをすると、このような状況になります。

もちろん上手い方がやれば、ここまでの凸凹は出ないと思いますが・・・。

これは、世界的需要に合わせ、生産を増やした事が要因なのか、職人が育っていないのか、作業工程や時間の削減によるコストダウンなのか、その辺りは分かりませんが、初めて見た時の良さは感じられませんでした。

ハンドル部に関しては、過去の製品よりもバランス良く削られており、綺麗に削りと磨きは入れられているようですが、この手の加工をした事がある方にしか分からない範囲で、ところどころに実力不足は感じるところはあります。

年々値上がりを続けていく刃物業界ですが、この製品も近年は特にやはり価格は上がりました。

今思えば、販売開始当時に買っておけば良かったかな?と思う所もありますが・・・。

歪取りも削り直しも磨きも、私は自分で行う事が出来ますので、正直あまり気にしませんが、一般のお客様っでリピーター様がこれを手にした時、質が落ちたと感じるのではないかと思うと、少し残念に思います。

年々質が上がるメーカーもあれば、年々質が下がるメーカーもあります。

他にもそのメーカーでは製品の種類がだいぶ増えていますし、売り切れもかなりあるようなので、世界的に人気なのは十分理解をしていますが、無理に質を上げないにしても、せめて維持はしてもらいたいなと思います。

刃の性質で言えば、特別な良さは出ている製品だと思うので、今後も頑張って生産をしてもらいたいと思います。

 

2025年10月15日 (水)

ようやく入手できそうです。

以前からお話をしていた、家庭用として私が使う包丁ですが、いくつか候補が見つかりました。

それなりに高価な製品ですが割引はされて売られているので、あとは在庫があればという感じです。

全て希望通りになるかは分かりませんが、行けそうな感じがしますので、可能なら数丁用意したいと思います。

基本的には市販品ばかりで、特別な製品で揃える形にはなりませんが、一つだけ受注生産品のかなり特殊なタイプを注文してあるので、そちらには少し期待をしています。

ちなみにその受注生産品は、現在は受注ストップとなっているようで、1年待ち目安のようですから、まずはテスト用にと思っていますが、テストや研究で使って見て結果がどう出るか楽しみです。

 

2025年10月14日 (火)

切れている感覚が欲しい

以前包丁の研ぎで、切れている感覚が欲しいと言われました。

新品の包丁で機械加工ですが刃が付けてある、ある包丁の初期の状態がそれだったようですが、内容を確認すると意外と単純な事でした。

刃の厚みはそこそこ残しつつ、刃先の研ぎは一定角の鋭角で少し荒目で鋭く、良くあるバフ刃ではないのですが、刃の硬度がかなり高い為、切り進もうとする力が非常に強い状態でした。

柔らかい食材の場合なら、この刃はかなり有効ですが、厚みと硬さがある食材(さつまいも、レンコン、カボチャ、等)の場合、バリバリと割れると思います。

刃持ちを考えると、この設定はありです。

しかも刃の硬度が高い事で、だいぶ鋭角にしても十分に耐える事もありますが、実際は使う場面を選びます。

こじるような使い方をしてしまうと、刃先はもちろんボロ欠けを起こしますので、この手の包丁の研ぎのご依頼では、ほとんどの場合が刃が落ちたのではなく、ボロボロになっている状態で、大きく削る必要がありました。

高硬度刃物の場合、研ぐ事はもちろん難しく、メーカーでは機械加工で刃付けまで行っていますから、手で同じような状況を作るのは大変です。

せめて高性能なダイヤモンド砥石の荒砥~中荒砥は必要になるでしょう。

硬度が高い刃物の場合、砥石目はかなり浅くなりますから、極限の仕上げまで行わなくても、十分な切れ味は出ます。

中砥の細かめ~中仕上げでも細か過ぎる事もあるかもしれません。

このように初期の刃付けの状況を把握する事も、お客様のイメージする刃の感じを表現するには、必要になってくる事もあります。

使い方に合わせての研ぎも必要ですが、刃物に合わせた研ぎも勿論必要なので、総合的な知識と調整が色々と出来る研ぎの技術は重要になります。

 

2025年10月13日 (月)

新しいPCの導入はまだ先になりそうです

先月(先々月?)に書いたPC不調のお話ですが、なるべく負担をかけないように、メールや簡単なブログ程度までにしています。

HPの更新も、途中まではなんとか進めていましたが、怪しい気配が出てしまっていたので、そこで一旦ストップしました。

9月は色々と企画をやっていましたが、その中で必要な事を進められなかった範囲があり、問い合わせでの対応もしていましたが、やはり更新がされてからの方がご迷惑をお掛けしなかっただろうと、今更ながらに思っています。

いずれまたお詫びを兼ねて、似たような内容に進化させた状態で、何かやろうと思っていますので、その時は是非ご利用ください。

当方がそのうなイベントをやるのは珍しいので、是非ご利用を頂きたいと思いますし、ご利用が少なければイベントはかなり先までやらない流れになると思います。

 

2025年10月12日 (日)

かなり昔からある砥石

昔は砥石と言えば、ビトリファイド製法(高温焼結)で作られたものが主流でした。

荒砥から中砥までは大体がそのタイプでした。

仕上げ砥石に関しては、レジノイド製法(低温焼結)品が多くありました。

いずれも当時を知る方達からすれば、大体はあのメーカーだな・・・と想像がつく製品でしょう。

現代では荒砥~仕上げまで、マグネシア製法で全てをカバーできるようになり、持ち味となる研磨力や減りの少なさと仕上がりの安定感などで、研ぎは大きく飛躍したと言えます。

近代では更に、ダイヤモンド砥石も使われるようになりましたし、それぞれの範囲で必要となる砥石はだいぶ変わったと思います。

最近ですが、だいぶ前に購入してあまり使わずにしまってあった、古い時代の砥石を引っ張り出して使ってみました。

研ぎやすさはあるのですが、面が崩れやすく、研ぎ汁の割には研ぎは進まず、研ぎ傷も安定しません。

また、さほど洗い砥石ではないのに、頻繁に荒い傷が入り込んで、次の段階でその傷が簡単に取れない状況も見られました。

刃付けとしてもバラツキがありますし、総合的に見るとやはり時代遅れかな?と感じてしまいました。

しかも研いだ刃物は近代の物で、そこそこ硬めのものでしたが、だからこそもう少し砥石の乗りが良く出るかな?と思って使った部分があり、結局使わなくなったことを再認識させられる結果となりました。

近年っでは、ビトリファイド品も滑らかさや繊細さがある商品も出ているようですが、どれも結果は特別良くはありませんでした。

平面研ぎ関連だと、張り付きが出やすいという事で、動かしやすいビトリファイドは好まれる傾向にあると思いますが、研ぎで刃先に安定感が無いとおっしゃる方の多くは、ビトリファイドの中砥を使用しているケースもあるので、思っているよりも刃先が研げていなかったり、欠損を生んでいる場合もあるというのは、実際に知っておいた方が良いでしょう。

鉋や切出小刀や鑿でも、砥石を5つも8つも使って仕上げているのを見た事がありますが、高いレベルに到達する方の研ぎを見ても、2丁で終わりという方も結構いらっしゃるくらいなので、そこまで無意味に砥石を多く使っても、特別な切れ方にはならないという事を考え、下地研ぎから確実性のある砥石を使う事が望ましいと思います。

そもそも一つの段階ごとに正確に研ぎは終わっていれば、その先の研ぎは少ない時間と数で仕上げきれるはずです。

 

 

2025年10月11日 (土)

世の中の刃物をまともに研ぐと良くなる理由

刃物の販売品は、研磨にコストをかけていません。

正確に言えば、コストをかけられないと考えている所が多いでしょう。

製品化する為の整形から入り、仕上げの削りや磨きを行い、それで箱詰めして販売されるのが一般的な刃物販売の流れです。

その中で刃付けは一応行われているものもありますが、全く刃と言えるものが付いていない場合もあります。

届いて直ぐ使おうと思ったら切れなかった・・・とおっしゃる方が非常に多いのですが、販売品は刃付け済みで一番良い状態で使えます!とは、通常は書かれていないと思いますし、それを謳い文句にもしていないでしょう。

一部の刃物は機械で刃付けを行い、バフで刃を細かくして、ぬるっと切れるような感じを出して、如何にも切れます!という表現をしていますが、あれは刃持ちが悪く、初期の初期しかその切れ方はしませんし、それを一般で再現する事は不可能なので、あまり意味がない刃だと考えます。

それでも刃付けがされていて、直ぐに使えるというだけでも、良しとしておくのも考えの一つです。

プロ用刃物と呼ばれる部類の多くは、まともな研ぎがされていない事が多く、ほとんどは購入時に有料で刃付けの依頼をします。

刃物の種類にもよりますが、簡易的な刃付けの場合、刃先の先として段刃や小刃(大体は大刃)研ぎを行い、刃付けをしましたと納品をしますが、一応切れるのですが、元々刃が全く付いていない状態にその刃先で刃を付けるのっで、切れ方が重い事が多いでしょう。

強度面で考えると、それもありかもしれませんが、切断対象によっては明らかに不足になります。

レベルが上がると、研ぎを通常行う面から研ぎを行い、丁寧に仕上げてあるケースもありますが、それは本当に稀なケースです。

また、折角そのような研ぎを行ってあっても、精度が良く無かったり、その刃物の研ぎに必要な要素が入っていなかったりすると、結局切れ味の良さや使い勝手まで考えると、想定に届かない事も多いようです。

これらの話をまず念頭に置いて頂き、一般的な刃物の販売状況と理解をしておいてください。

どんな状況であれ、まともに使える状態に刃物を調整し刃付けを行うと、それらとは大きな違いがでます。

そもそもの一般で言う研ぎは、必要な要素まで考えて研がれていませんので、ただこの刃物はこう研ぐと教わっただけだと思って頂くと分かりやすいでしょう。

必要な内容を盛り込んでの加工や刃付けは、使った時の感動がまず違います。

異常に切れる事は実用ではなく、その場しのぎでしかありませんから、良さがどれだけ続いて、またその切れ味や使い勝手を手にしたいかどうかが重要と考えます。

私の考える実用は、意味のある研ぎであり、刃物の性能を無視したただの決まった形とは異なりますから、そこの変化の違いが良さを感じて頂けているいる部分だと思っています。

ちょっとどこかで軽く貰えば良くなると思っていた・・・と、簡単に考えている方もそれなりにいらっしゃいますが、なんでそこまで知識や技術を駆使して加工や研ぎを行わなければならないかというと、必要な要素がまず足りていないからです。

その要素を無視して、適当にそこそこ刃付けが出来る人が研ぎを行っても、なんかおかしい?なんか違う?と感じる部分が出て、結局その刃物は性質は良いはずなのに、悪い刃物として扱われてしまいます。

もちろん刃物が良く無いケースもそれなりにありますが、ある程度のランクの物からは、研ぎを変えるとそれなりに性能は大きく発揮できます。

特に上級品になればなるほど、元の仕上がりはそれなりに良くなるので、調整は少ないケースもありますが、それでも精度不足や加工レベルが大した事がなく、勿体ないケースも非常に多いです。

それらを良くするように無理なく加工を行えば、その先その刃物は大きく活躍してくれるようになると考えます。

刃物にお金をかけるのも良いですが、砥石や研ぎにもお金をかけてください!と、プロの方にも良くお話をしていますが、それを理解して頂くだけで、刃物を生かす事の意味も分かってくると思います。

これは刃物の使い手側だった人間だからこそ、明確に言えるお話ですし、私自身が手元にある刃物を研ぎでどう生かすのかを学んだ結果です。

 

2025年10月10日 (金)

砥石の性能差は腕だけでカバー出来るのか

現在ご使用中の砥石について、今後の購入を踏まえたご相談を頂く事があります。

今現在はここ数年に発売された製品ではなく、過去から売られている製品ですが、現在でも評判が良いものです。

新しいものに買い替えようか悩んでいる場合に、近年発売された製品との比較をした場合のお話でした。

今までのもので不満が無いのであれば、無理に新しいタイプの製品に変える必要は無いと思います。

その理由としては、今までの慣れた砥石での研ぎと、新しい製品での研ぎが変わってくるからです。

同じような製品でも、#表示は目安であり、同じ仕上げ目になる訳では無い事や、硬さや密度や研磨剤の種類の違いなどもあれば、それで結果はある程度変わってきますから、新しい製品が今までの製品で感じていたような良さが残っていて、思うような研ぎになるとは限らないからです。

その場合、試しに良く使う砥石と同じ#を新しい製品から選び、まずは使ってみる事をおすすめします。

それでご自身の判断が良く出るようであれば、他#も買い替えをしても良いと思います。

また、今までと同じ製品を再度購入する場合でも、改良やその時のロットの違いなどで、100%同じ研ぎ味と結果になるとは限らないので、その辺りも考慮して、今までの砥石と新しい砥石を同時に同じ#で購入してテストしてみる事で、より安心感は得られると思います。

なお、表題にあります性能差と腕でのカバーについてですが、ある程度までは可能だと思います。

しかし根本的に砥石の性能差が開いている場合には、そこそこの腕でも砥石の性能が高い方が有利ではありますので、少しえも良い製品を使おうと思う事は、プラスに働くとは思います。

 

2025年10月 9日 (木)

ようやく見つけたけれど納品後が1年後・・・

以前より探している、私が家で使う用の家庭用包丁を探している件ですが、面白いものを見つけました。

自分の希望通りの範囲には収まっていないのですが、スペック的には面白いものです。

多分、刃持ちはかなり良く、研ぎにはだいぶ苦労しそうなタイプですが、その分の良さはあるのではないか?と期待を持っています。

残念ながら予算オーバーではありますが、一応目をつぶれる範囲でしょう。

問題は納期が1年くらいかかる事です。

結局商品は、必要な時になるべく早く手に入る事は、非常に重要だと思っていますから、欲しい時に買えないのは非常に残念な事です。

そこまで待つ価値があるかどうかは、実際に使って見なければ分からないので、待って見るかどうかをしばらく悩むと思います。

 

2025年10月 8日 (水)

ご意見を頂戴しています

ご依頼を頂き、当店で研磨やその他作業を行わせて頂いた刃物に関して、お客様にお返しをした後でご意見を頂戴する事は多々あります。

そのほとんどは、良くなった、別物に変わった、使い勝手が良くなった、使用のストレスが無くなった(軽減された)、切れ味が良い、望んでいた部分が大きく改善された、などのお話です。

年々経験を積んできていますので、幅広く色々なケースに対応が出来るようになってきており、細かい範囲で言えば、大手では断られるような内容や、伝えた通りにやって貰えなかったという事も、当方で解決している事は非常に多いです。

以前より、移動式の研ぎ屋での不備を、当方で直す事が多くありましたが、それは今でも比較的多い事例です。

そういった所での作業は、その場でやってくれるなどの利点はあるようですが、金額は変わらないかむしろ高いケースもあり、それで結果が伴わない事を考えると、確実性の高い当方へ最初から作業のご依頼を頂いた方が、無駄な時間とお金にならないと思います。

一流とされる所に研磨の依頼をしても、大した作業をしてもらえなかったという事は多々ありますし、刃物とお客様とを繋ぐ事に対して、真摯に考えてやっていかなければという思いは強くなります。

絶対はありませんが、出来る限りを尽くして作業をしていますので、そういった技術や手間のご理解を頂けている方々からは、その金額で利益はちゃんと出ていますか?と心配を頂いてしまう事もあるくらいです。

当方での作業は、かなり経費が掛かるやり方ではありますが、その分のレベルを高く維持するようにしていますが、利益優先の考えではなく、結果優先を大事にしていますし、また次もご利用を頂ければと思い、利益を大きくするような事はしていません。

そういった意味でも幅広く信用を頂いていますので、安心してご利用ください。

 

2025年10月 7日 (火)

当店で削り出した刃物はいかがですか???

訳あって商品化が出来なかった刃物を、当店で加工し商品化した刃物を販売しています。

性能的な不備ではなく、加工サイズなどの基準外となってしまったというだけで、性能には全く問題はありません。

通常販売品だと高額になるものが、比較的お安く購入できますし、十分な性能が出せるように当方っで研磨を行っての製品化なので、安心してご利用頂けるかと思います。

販売ページはこちらにあります。

 

2025年10月 6日 (月)

実用性が高いオリジナルの日本刀研磨は如何ですか?

当店では日本刀研磨を実用専用として行っております。

刃物の研究から得た技術を日本刀に盛り込み、性能が高い研ぎへと進化させました。

仕上げ方は色々とありますが、いずれも実用性能を優先として、低価格でのご案内をしています。

並研磨2種は基本的には定額制で拵の簡易修理まで含んでおり、上研磨2種は現状の状態やご要望に応じて内容を変える事も出来ます。

宜しければHPに日本刀研磨専用ページがありますので、そちらから内容をご確認の上、ご注文をお待ちしております。

なお、安全で安心して使える状態にする為の拵修理のページもこちらにあります。

お見積り時に状況を見まして合わせてご案内を致します。

 

2025年10月 5日 (日)

過去一番の硬さ

刃物に使われる鋼材の中で、過去から見て一番硬いとされているのは、ZDP-189です。

カウリXはそれと同等と言われますが、硬度だけで見ると、同じ数値が出ていても、ZDP-189の方が研ぎにくいとする方が多いようです。

ZDP-189の刃物は、2種所持していますが、一つは切出小刀で、もう一つは小型ナイフです。

同じように機械にかけた場合、切出小刀の方が滑る感触があるので、そちらの方が硬度としては少しだけ上だと思います。

この辺りの硬度は、一般刃物で到底追い付かない数値で、同じ素材だった場合に数値が1違うと、全く別物に感じる事もあるくらいですから、同じような面積を同じように削ろうとした場合の感じる違いは、手研ぎでももちろんそうですが、わずかな違いがとてつもなく大きく感じるでしょう。

この切出小刀は、過去に使っていたそこそこ使えるとされていたダイヤモンド砥石ですら、ことごとく弾いていまして、一応黒い研ぎ汁はでますが、砥石の上の水の中に僅かだけ削れたものが増えていくような感じで、研ぎにはかなりの時間を要しました。

裏側には裏鋤はされていなかったので、硬度の高い鋼用で使える両頭グラインダーの砥石を使い、刃先から柄側にかけて少し彫り込もうとしましたが、何となく線が付く程度しか削れず、熱を持たないように冷やしながら、少しずつ削った記憶があります。

現在はその切出小刀を使う機会はなく、資料として眠っていますが、硬さと靭性を兼ね備えていたとしても、それが条件によっては長切れにはと9区別繋がらないという事も学びました。

そして、ダイヤモンド砥石も通常は使えても、そこまでの硬度物が相手だと、ほぼ使えない物がかなり多い事にも気付きました。

現代のダイヤモンド砥石は、性質が良い物が出ていますので、当時ほどは苦労しないと思いますが、それでも研ぎには相当時間がかかりますし、そうなると手を伸ばしてその刃物を使おうとは思えなくなります。

研ぎやすく使いやすい刃物は、研ぎで大きな苦労はありませんから、私は扱いやすい刃物の方が、おすすめしやすいと思っています。

それもまた経験から学んだ事です。

どうしてもその硬度が必要な場面で使う刃物の場合には、もちろん選択肢はそれしかなくなるかもしれませんが、多くの場合で手に負えなくなり、手放すケースが多いようですから、その辺りも踏まえて購入されると良いと思います。

チャレンジするにしても、そもそもZDP-189の刃物はかなり高いので、気軽に遊びに使おうとは思えないとは思います。

用途や研ぎ方次第で他では得られないような長切れが期待できますから、研ぎの苦労をしてでも永切れを得たいのであれば・・・。

 

2025年10月 4日 (土)

実験の一つ

私が過去に研究をした内容の一つに、ステーキナイフがあります。

これは硬い陶器の上でステーキを切る想定ですが、そのナイフは合金製で元々は刃らしい刃は付いていませんでした。

しかも長年使用しており、グリグリと手に押し付けても一切切れるような状態ではありません。

牛肉、豚肉、鶏肉、の3種だけで考えても、それぞれに質感の違いがあり、国や品種や調理法により上手く切れるか切れないかははっきり出るので、面白いと思った次第です。

普通に鈍角刃をそこそこ付け、なんとなく刃のようにするところから始めましたが、結果は散々でした。

一応切れるパターンもありましたが、筋や油や繊維質な部分はグリグリとかなり力を入れないと切れません。

そこで刃付けをかなりしっかりやってみましたが、一応切れる感じは出たものの、器に刃が直ぐ潰されてしまい、数回の使用で切れなくなりました。

これらは試す前から大体想像は出来ますが、あえて確認の為にやりました。

そもそも刃物として使うような扱いではなく、ただの合金でしかないので、刃付けをする事自体が難しく、刃持ちが悪い事も想定済みです。

刃付けらしい刃付けをしようと思う事が無謀なのですが・・・。

その後、刃先に切り込みの凸凹を付け、その凸凹をどのような角度で切り込むかなど、そういった事も試しましたが、繊維の切れ方は意外と良くなったものの、何でもない部分が綺麗に切れなくなりました。

そんな事を繰り返し、研ぎと言える範囲での結論が出たのは、刃の荒さを変える事でした。

当時はまだ未熟で、刃物はなるべく細かい砥石で研ぐ事で、切れ味が良くなると思い込んでいた部分があり、その発想を変えた事での改善でした。

それだけでは不足があったので、他の加工も色々と加えてみましたが、今現在の私の見解としては、近年でよく使われるステーキナイフは、非常に良く作られているという所に落ち着きました。

そういった加工は、特殊な機材や加工う方法が必要で、それを準備して刃物に特別な加工を行う事で、しっかりと切れる状態を作り、更に長く使えるような工夫もされています。

もちろんいつかは切れ味が明らかに落ち、まともに使えなくはなりますが、専用品として評価の高い製品はそれだけ研究がされています。

私のステーキナイフの研究は、このように終わりましたが、これが無駄であったとは思いません。

自分で試していく中で、時代の変化で良い物が標準化していき、それを素直に受け入れていく事で、学ぶ事も多くあります。

いつまでも古いものに囚われず、新しいものや良い物に目を向けていく事も、やはり大切な事だと思います。

凄い時間を費やしての研究ではありませんでしたが、相当昔からこのように試してみるという事を実践して、現在に至っています。

2025年10月 3日 (金)

刃物の研ぎの研究はまず対する素材から

良くあるパターンとして、単純に研ぎだけを学ぶケースが非常に多いです。

これはプロでも素人でも同じで、その刃物だけを見てしまっている状況です。

100%の割合で切断対象を見ていないとまでは言いませんが、刃物を見ている率が高ければ高い程、研ぎは完成されていかない傾向にあります。

決まった形の包丁であれば、同じように研げば同じように使える訳ではなく、季節ごとに同じ食材でも質が異なるので、必要な刃や形状も変わってきます。

鉋で木材を削るとしても、対する木材の品種や質により、台の設定は同じだったとしても、刃の性質は違ったものが必要になります。

日本刀も同じで、竹と巻き藁(現代では畳表)を切る場合で必要な性質は異なりますし、素材の太さやタイプによっても必要な刃物の性能が違ってくるだけではなく、刃の形状や刃付けも相性が変わってきます。

何もかもを刃物に委ねて、この刃物は良い!悪い!と表現する事は無意味で、切断の素材に対してや、使い方の部分を踏まえて盛り込み、それを研ぎとして表現しなければ、良質の刃物がそこにあっても生きて来ません。

だからこそ、同じ刃物で必要範囲の中から色々な素材を切ってみたり、刃物と研ぎと切断の相性を確認し、それが良く働く部分へその刃物を持って行く事が必要になります。

その工程の中で、切断する素材の事を知り、硬度や密度や繊維や乾燥具合などの質を把握すれば、必要な研ぎは見つかるものと思います。

もちろん刃物の質も色々と用意があれば、なおの事、相性は合わせやすくなりますから、色々と無駄なストレスも無くなるでしょう。

2025年10月 2日 (木)

簡単なようで難しい

刃物における小刃は、非常に重要な意味を持ちます。

これを理解して自由にコントロール出来るようになると、研ぎのバリエーションが一気に増えるので、是非覚えて頂きたい内容です。

ただ、この小刃は実は非常に難しく、小刃とは何なのか?何の意味があるのか?何のためにやるのか?と考えていくと、本当にこれを小刃と呼んで良いのか?と疑問ばかりが出てくると思います。

まず初めに、市販の刃物で刃先に幅広く段がはっきりと付いたような状態は小刃でありませんので、そこを勘違いしないでください。

あれはあくまでも段刃です。

小刃はそれとは異なり、刃先を強化したり確実に刃付けを行う意味があり、非常に役立ちます。

この小刃に関して、ずるっこをしているというような表現をされる方がいらっしゃいますが、薄め(鋭角)の刃物の研ぎで力を抜いて上手く研いだとしても、刃先の先まで研ぎを綺麗に入れる事は難しい事なので、無理にベタで必死に研ぎを行って毎回研ぎが安定しないより、最終段階で小刃研ぎを行った方が私は良いと考えています。

つまり、研ぎを理解すればこそ、小刃を上手く使いこなすとも言えるでしょう。

包丁の場合には、張り付き防止にもなりますし、まな板に対しての強度UPにもなるので、小刃は必要とおっしゃる方も多くいらっしゃいます。

小刃のコントロールに関しては、面研ぎとしての刃先の角度から、どのくらい立てて研ぐのかや、どのくらいの量を研ぐのかで、結果が色々と変わってきますが、それがまた色々なパターンとして作れるので、それを知る事は難しいです。

何より小刃は、ダイレクトに切れ味に影響が出ますので、研ぎがブレていたり、力加減を理解していないと、逆効果になってしまうものなので、適当にやるのはやめた方が良いです。

緊急時の刃先の復活などにも、この小刃の研ぎは役立つ場合もありますので、一つの技術として成り立ってる項目です。

 

2025年10月 1日 (水)

まだ決まらず・・・

少し前に自分で使う用の包丁の購入のお話を書きましたが、まだ決まっていません。

忙しくて予算内で買えるものを探し切れていない事と、他に出費が必要になってしまった事が要因です。

決まる時は早いと思いますが、もう少し様子見かな?と思います。

刃物業界は値上がりが続いているので、先延ばしにすればするほど、高くなっていく可能性がありますし、早めに決めようとは思います。

 

2025年9月30日 (火)

当たり前の良さ

良い状況に研ぎ上がった刃物は、素直に気持ち良く使えます。

それに対し異常性がある切れ方は、研ぎとしてはやりすぎだと私は考えています。

いわゆる切れ味追及型の研ぎをされている方達は、それなりに多くいらっしゃいますが、損傷をしての修復可能率は極端に下がります。

無理な事をすれば、当然直せる可能性も無くなりますし、そもそも損傷しやすくなる事も考えると、刃物が長く使える要素を潰してしまっている事にもなりますから、刃物には良く無いと言えます。

本来ある形の中で、上手く調整を行いつつ研ぎを行うのが、本当に良い方向だと考えていますので、絶対にこんな事をやってはいけない!と言われる範囲に持って行き、この研ぎは良いでしょ?というのはおかしいと思っています。

そもそもそんな事をしなくても、上手く研ぎを行えば、当たり前に良さは感じられるはずなのですから、そこまでしないと良さを感じられないのであれば、研ぎや刃物の性能に問題がある事を疑う事になります。

 

2025年9月29日 (月)

切れ味が悪いとはどういう事なのか

刃物の切れ味が悪いと作業効率が落ちますし、素材へのダメージが大きくなります。

切れる刃物は素材への入り口を必死に探す事なく、狙った場所に刃が入る状態です。

それは鋭さという表現をする事もありますが、鋭角ならそれが確実に起こり、鈍角気味ならそれが起こりにくいという訳ではありません。

そこそこ鈍角でも、初期の刃の入りはさほど変わらず、刃が素材に入った瞬間以降、鈍角刃の場合には進みが悪いので、切り込みが少ないというだけの事です。

つまり、切断時に入り口を探すような状況は、刃が切れない要素を持っている可能性が高いという事です。

この状況を理解すれば、刃先を丁寧に形成し、刃の入りを良くする事が、如何に大切かが分かるかと思います。

僅かに鈍角に刃角を変更した程度で、全然切れなくなるような事はありませんので、まずは刃付けとは何かという所から知っていきましょう。

 

2025年9月28日 (日)

喜んでもらえるのが一番うれしいです

刃物研磨をご利用頂き、はっきりと喜んで頂ける事がほとんどですが、本当に嬉しく思っています。

努力や研究をして得た知識や技術を認めて頂ける事は、真面目に取り組んで来て本当に良かったと思えます。

難しい事例や新品製作の為に刃物を研磨するよりも、もっと大変な加工もそれなりにありますが、それらも努力の結果にご満足を頂けると、苦労して作業をした事は報われます。

仕事だからお金になればとただ作業する方々とは異なり、役に立つ事として研磨の世界を考えていますから、もっと幅広く深い世界でと日々思いながら、新しい事にもチャレンジをしています。

研究資料が増えれば、それだけ学ぶ事が増えますので、出来る限りの事案に対応をして行こうと思っています。

ご利用を頂く事でしっかりと成長をしていきますので、是非ご利用ください。

 

2025年9月27日 (土)

何度でも直しやすい仕上げ

包丁やナイフで良く行われる仕上げが、ヘアライン仕上げです。

これは簡単に説明をすると、同じ方向に線を付けるような表面の仕上げを指します。

荒いものから細かい物までありますが、中荒~中辺りの仕上げ多いです。

私も研磨の際には、標準をヘアラインとしていますし、お客様からのご要望もヘアラインが一番多いです。

磨きや鏡面などの光沢感があるタイプは、わずかな傷でも目立ちますし、中途半端な金属磨きを使うと表面が大きく荒れて見栄えが悪くなります。

ある程度大きく直しを行う場合に、表面の仕上げはリセットされてしまいますので、磨きや鏡面に直すにはかなり金額も上がる事もありますから、そういった意味でも実用品にはヘアラインがおすすめです。

ヘアラインは手で直接触っても手触りが良く、鏡面の場合に良くある切断物に出る張り付き感は軽減出来ますし、反射も少な目ですから目障りにもなりにくいです。

ヘアラインは安い仕上げ方法だと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、このように実用性は非常に高い部分があるので、私個人としても好きで、自分の刃物だからと言って磨きや鏡面にはせず、ほぼヘアラインでの仕上げをしていますから、おすすめ度は高いです。

2025年9月26日 (金)

欠けを取り除くのは大変ですよね・・・

刃物を普段はご自身で研いで使っているけど、大きく欠けてしまって、自分では直すのが難しいと思い、ご依頼を頂くケースは良くあります。

私は特別大きな欠けは作った事はありませんが、それでも過去に手作業で研いで刃物を使っていたやっていた時代に、1mmくらいの欠けでも相当苦労しましたので、その気持ちは痛い程分かります。

刃を潰して欠けを取り除くだけなら、さほど時間はかかりませんが、それによって刃先が分厚く潰れた状態になり、それをまともな刃角に直しつつ刃付けを行う事は、本当に大変だと思います。

欠けは立てて潰し、そこに鈍角刃で誤魔化して使えるような刃物であれば、さほど苦労はしないかもしれませんが、多くの刃物は適正角の範囲が決まっていますから、そこに基準を合わせて正しく直す事を考えると、間違っても簡単とは言えないと思います。

その欠けの大きさにより、どのくらい直しが必要なのかは分かりますし、欠けが無かったとしてもそもそも適正角で研ぎが行えていたかどうかにより、直しの量は大きく変わりますが、その機会に綺麗に直すのも手だと思います。

そういった場合、機械での削りと磨きを基本として直し、そこにて作業で研ぎを加えて仕上げれば、新品時以降に一度も体感した事ないような、使い勝手と切れ味の良さでその刃物を使用出来たとおっしゃる方も多くいらっしゃいます。

一般的な刃物は、製造~出荷の為の研ぎで終わっていますから、そこから本当の意味で使えるようにする為には、まともな研ぎを入れ直す必要があるケースがほとんどです。

そう考えると、直しというよりも改善に変わるので、直した後の楽しみもあると思います。

 

2025年9月25日 (木)

ただいま改良中!

まず初めに、PC不調の影響で色々更新が止まっており、大変申し訳ありません。

まだ届く見込みがなく、現状維持のままですが、正直調子はだいぶ悪いです。

今できる対策は済んでいますので、いきなり電源が入らなくなる事は無いと祈りたいです。

原因は大体把握していますが、個人で何とかなる範囲ではないですし、年数もかなり使っていますので、仕方がないと思います。

さて・・・。

表題のお話にはいりますね。

何の刃物の話なのかを書くと、それはいつからですか?と連絡が来てしまいそうなので、やんわりとだけお話をさせて頂きます。

ある刃物の研磨で、現在改良を模索している範囲があり、そちらは金額を抑える為です。

ここ数年は特に、色々な物の価格がどんどん値上がりしており、同じ条件の中で価格を下げるのは困難ですが、根本的にやり方から変えて行けば、可能な場合もあります。

もし開発が進んだとして、結果が良い状況は維持したいのですが、それがどこまで出来るのかで、導入するかどうかは変わります。

あまりにも劣化し、それで安くなりました!では、そこに価値はないからです。

私が思う研磨や研ぎは、全てが最高峰である必要は無いと思っていますので、安い価格帯の研磨や研ぎに関しても、このように力を入れています。

このお話は、なんとなく目途は付くのではないかと思っているので、前向きに考えて研究をしていきます。

あり得ない額でとは無理でも、私個人としても可能な限りは価格を下げたい範囲でもあるので、頑張ってみますね。

 

2025年9月24日 (水)

高そうに見えて実は安いです

販売店や移動による研ぎを行う所は数多くありますが、その件に関しては何度も書いて来ました。

設備等がしっかりと整っており、職人と言える人がしっかりと作業を行える状況で無ければ、まともな研ぎを受ける事は出来ません。

分かりやすい所だと、ホームセンターで売っているDIY用の機械を使っていたり、砥石も安く性能が低い物を1~3丁程度で済ませていたり、そんなところを見れば一目瞭然です。

そういった所での作業品が、当方に修理として良く入って来ますが、ちょっと上手い程度の素人以下のレベルで作業をされているので、もう開いた口が塞がりません。

当方では、まともな機材をいくつも導入しており、砥石も常時数十丁は用意して相性に合わせて作業をしていますし、専門的な加工は当然行えます。

それぞれの刃物に対しての勉強や研究を重ねてきている事と、プロ向けに技術をご提供する事を主として活動していますので、素人を騙すような仕事はしていません。

近年では、そういったところも結構な金額を平然と取るようになったようで、コストがだいぶ高い当方よりも、作業代金が高い事もあるようです。

そう考えると、確実で安心してご利用頂けて、しかも金額は変わらない程度か安いくらいであれば、決して損は無いでしょう。

納期も近年は、一般刃物類で1週間程度とさせて頂いていますので、さほど長くは無いかと思います。

 

2025年9月23日 (火)

安定した刃付け

刃物研ぎは、一般的には刃付けをする事と思われていますが、研ぎは「修正整形、面付け、刃付け」などに分類されます。

大きく直す場合には修正や整形を行い、そこから必要な刃付けの段取り前までの面付けを行い、最後に刃付けの流れです。

これは表現としては色々な言い方があると思いますので、参考程度にお考えください。

今回お話するのは、あくまでも刃付けのみです。

研ぎが完成されており、最終的な段階として、刃付けを行う場面で、どうしても上手く刃が付かないという方は多くいらっしゃいます。

それまでの段階が問題無しという固定的な条件として見て、それでも上手く刃付けが出来ない場合、使う砥石や面直しであったり、研ぎの圧力が強すぎる事や、角度が一定化していないなど、それらの影響があると思われます。

必要最低限度の研ぎで、ほとんどのケースは終了しますので、あまりにも長い時間がかかる場合には、色々な問題が出てしまっていると言えます。

自分では出来ているつもりというのが、一番の失敗になりますので、毎回上手く安定して刃付けが出来ない場合には、不足が重なっているという事実を受け入れ、そこから改善へと進みましょう。

すぐに刃先に刃が綺麗に出ない場合には、それまでの流れが良く無い状態ですから、基本となる面付けや精度の問題から改善が必要になるので、しかるべき方に見て頂いて、正解へとたどり着いてください。

 

2025年9月22日 (月)

鋼材のランクだけで性能は判断出来ません

よく言われる事として、刃物を鋼材の種類だけで性能判断する部分があると思います。

基本性能としては、鋼材メーカーが推奨する焼き入れ焼き戻しの温度で加工されますから、その範囲内であれば大体似た感じはなるようです。

しかし、そこから上下に離れた場合や、時間によるコントロールが行われる事で、硬度や靭性には変化が出てくると言われています。

鋼系は特にその傾向が強く、同じ鋼品なのに全く別物として感じ取れるものは多数あります。

なまくらっぽいモノから、ガチガチに硬すぎるようなモノもあり、実は別の鋼なのではないか?と思ってしまう事も良くあります。

厳密な成分分析に出せば、本当に鋼材を偽っているケースもあり得ますが・・・。

鋼材のランク付けが良くされていますが、実は少し下のランクの鋼材でも、鍛造や熱処理によっては、非常に良い性能を出している場合もありますし、逆に上位ランクの鋼材でも、本当に良く出来たモノ以外は、良いという判断が出来ないような部類もあります。

この辺りは数を触った経験がある方っであれば、納得出来る所もあると思いますが、少数しか触った事が無い方には分からないかもしれません。

本当の意味でお客様に良い物をすすめてくれる所を探す事から、まずは必要になる事が、一番の問題点だと思いますが、良し悪しを明確に伝えるだけの知識と経験が無い所も多いので、実際に使う側としての能力にも特化した方でなければ、安心して話を受け入れられないというのはあると思います。

 

2025年9月21日 (日)

簡単ですか?

刃物の研ぎを自分でやってみようかと悩まれている方から、色々とご相談を頂く事があります。

研ぐのは簡単ですか?と大体聞かれますが、今より切れるようにするまでなら、さほど苦労はされないかと思います。

大体の角度と動かし方だけ学べば、研ぐ事の初歩の事はクリア出来るはずです。

その先には、砥石の#(メッシュ、荒さ)をいくつか使う事や、刃を全体的にしっかりと付けられるようにするなど、どんどんハードルは上がっていきます。

それ以上になると、どんどんレベルが上がってきて、ただ刃を付けるのではなく、意味のある刃に変えていく事が必要になります。

簡単かどうかと聞かれると、簡単とは決して言えませんが、初歩の初歩だけ乗り越えれば・・・という所だと思いますので、ご興味がある方はやってみるのも良いと思います。

 

2025年9月20日 (土)

もうそろそろ・・・と言いたいところではあります

一部の常連様のみ、条件付きでお受けしている作業の一つとして、左利き刃物の研磨があります。

この件は何度も書いて来ましたが、たまに問い合わせがあるので、今一度書いておこうと思います。

一応左利きも作業は出来ますが、右利き刃物程のレベルでは作業が出来ないので、基本的にはお断りをさせて頂いています。

販売品の左利き刃物は、右利き刃物よりどうしても劣るものがほとんどですが、これは通常右利きがベースに作られている為です。

左利きの刃物の作業は、正確に同じようにとお行うためには、全て左手で行う必要性があり、両利きの方が作業をやったとしても、利き手が右の場合には、やはり右の方が上手く出来るでしょう。

左右で全く遜色ない作業が出来る方を探すより、左利きの方が左利きの方に向けて研ぎを行う方の方が、確実で良いとは思っています。

もちろんその方が、右利きの研ぎの上手い方と同じレベルで、左利きの研ぎが出来ていればの話です。

そうでなければ、私が左利きの刃物の研ぎを行った方が、仕上がりは良い可能性もあります。

そのくらいの所まで一応作業は出来ますが、完全に左利き用の作業が出来ると表現が出来る状況ではないので、とどまっているというのが現状です。

左利き刃物の販売や研磨に関しては、業界では多くが倍~3倍の価格設定となっているのがほとんどです。

刃物を扱う中で、利き手に左右される刃物を使う業界の場合、左利きの方は一生高い金額を払う必要がありますので、右利きの方以外はそういった業界に進む事は正直おすすめしません・・・。

2025年9月19日 (金)

最近は動きが見られません

刃物と砥石は色々な進化をしてきましたが、ここ10年は大きな動きはあまりありませんでした。

良く言えば、それだけ完成された製品が売られているのかもしれませんが、悪く言えば、開発がされていないか遅れているとも捉えられます。

この辺りをどう考えるかですが、一部では新しい鋼を使った刃物が出回っていますし、それに対して砥石も高性能化が必要になっている部分もあり、相性を合わせていく為には、それぞれが一緒に成長していくことも大事だと思っています。

特に砥石に関しては、刃物の先を見据えての開発が必要だと思っていて、近年のステンレス鋼や粉末鋼に対しての能力を考えると、追い付いていない部分も多く見られるのと、楽に早く綺麗に仕上がる為の製品造りは、もっと必要だろうと思っています。

砥石は一時期、凄く硬い方面へと需要が変わっていた時期もありましたが、近年で人気なのは中硬~少し硬めだと思います。

あとは砥石の密度にもよりますが、無駄に砥石が減らない事や、それでも研磨力をどれだけ残せて、研ぎ上がりが安定しているのかという、なんとも難しい分野が砥石の世界です。

私は特に砥石には注目をして、今まで研究を進めて来ましたので、砥石の性能を生かして研ぐ為には、安心して任せられる砥石が必要だと思っています。

仕上がりが良い事は大前提ですが、その為に速度や研ぎ味を捨てたくはないので、そのバランスを兼ね備えた砥石が時代に合わせて作られていく事を、いつも心待ちにしています。

新しい研磨剤の開発でもされないと、新しい砥石はなかなか出てこない可能性もあるので、素材の部分から開発がどんどん進む事も必要でしょう。

私のような研ぎを行う者からすると、砥石は本当に大事な道具ですから、今後も高性能な製品が出てくる事は、いつでも楽しみにしています。

 

2025年9月18日 (木)

だいぶ涼しくなりましたね

真夏の一時期よりは、だいぶ気温が下がってきました。

夜間は毎日熱帯夜でしたが、クーラーが無くても過ごせる日もありますね。

研磨や研ぎの作業は、体を使っての仕事ですから、真冬でも結構汗をかくことがあるくらいなので、真夏はそれなりに過酷です。

だからと言って、クーラーで冷やし過ぎれば体には良くないですし、丸一日ほぼつけっぱなしで電気代も凄い事になってしまうので、なるべく弱くつけています。

あとは扇風機でなんとかカバーする程度としていますが、それだと汗だくで顔が真っ赤になっている事もあるようです。

その暑さから解放されると、ようやく作業がはかどるようになります。

真夏は頑張っても作業が思うように進まない事も多いのですが、質を落とさない為にも、無理をせずにスピードより質でやっています。

 

2025年9月17日 (水)

より安い方がいいですか?

刃物研磨の代金は、年々上がって来ています。

それは機械類や道具類など、価格の高騰の影響もありますし、人件費や作業をする人の生活費の事もあるからです。

より安ければ安いだけ良いと考える気持ちも分かりますが、安くすればするだけ、良い仕事は出来なくなります。

機械やそれに使う部材の質によって、作業の質も変わりますし、砥石も同じです。

高性能な物を使い、それを上手く生かしていけば、それだけ良い仕事になります。

その為のコストと思えば、安く提供を望み過ぎる事で、質は当然下がりますから、決してラッキーでは無いと思います。

こんな時代だからこそ、安くご提供をと思う部分もありますが、その為に質を落とすとして、そんなに大きく落ちる方向で安く作業をして、それに価値があるのか?と考えてしまう部分もあります。

一般のお客様の中でも、自分は良く分からないからとおっしゃる方もいらっしゃいますが、だからと言って手抜きをするような事はありませんし、段々と良い状態に慣れると、自然に良さや違いが分かってくると思っていますので、同じような金額であれば、凄く良かったと言って頂ける作業をと思っています。

 

2025年9月16日 (火)

和包丁は短めに

30年程前だと、和包丁の基本サイズは、懐石の場合で柳刃などの刺身系が尺一が基本とされ、寿司やカウンター仕事で尺と言われました。

現代ではそれよりもサイズが小さくなり、懐石系で尺、寿司系で9寸~尺と言われます。

当時は誰もが尺1を使っていた印象もありますが、実際に研ぎのご依頼やご注文では、尺が増えていますので、この流れはやはり変わったのでしょう。

長めの包丁は、大きく柵取りをするなど、一気に切りたい場合には有効ですが、それ以外の場面では、そこまで長さが必要になる事はありません。

それだけ現代の研ぎは、当時よりも当たり前に切れる方向へと進化した事で、無理に大きく長くという刃物の力を必要としなくなっているとも言えます。

実際に現代の刃物でそれなりに研ぎが入れば、端から端までの長さを使うような切り方をしなくても、十分に刺身を綺麗に切れます。

使い方次第との声もありますが、基本の研ぎがそれなりにされてさえいれば、長さに頼る必要が無い事は確認されています。

柔らかい素材の切断では、切り滑りが起こらないよう、刃先は無理に細かくしない事と、丸っ刃にならないような研ぎを行えば、実際にそれだけで実用性は十分に出て来ます。

カウンター仕事などで包丁作業をよりお客様に良く見せる意味では、長い刃物は良いのかもしれませんが、実際に長さが長くなればなる程に、刃先のブレが大きくなりますから、より繊細な切断からは遠ざかるのは間違いありません。

腕や指先の延長線上に対し、どこまでその刃物が存在しているのかで、仕事の良さは決まると考えられる部分は大きいと思いますから、無駄に長くする事はマイナスとなる事もあるでしょう。

 

2025年9月15日 (月)

やはり鋼?

包丁分野では、ステン系がかなり流行っている印象が強いです。

水回りで使う刃物として考えると、サビにくい方が使いやすい部分はありますから、そういう方向へ行くのは必然ではあるのかもしれません。

昔のステンレス系は、全く使い物にならないと言われるような性能でしたが、それが段々と良くなった事にも影響されているでしょう。

最初はシャキッとした刃になりにくい事や、組織が荒く刃持ちが良くないなど、その辺りの問題でステンレス系はどうしてもメイン用にはならなかった印象があります。

近代のステンレス系は、だいぶ刃の性質は良くなり、組織は細かく、はっきりした刃が付きやすく、刃持ちも良くなりました。

本当に良質と言えるステンレス系の包丁は、金額もそれなりに違いがありますので、気軽に購入するのは難しいと思いますが、鋼の上質な本焼を購入する事を考えると、そこまでの差では無いと思います。

それ以外の部分を見ると、ステンレス系は硬く研ぎにくい事などもありますから、そこをどのくらい許容できるのかという部分も考慮すべきでしょう。

極限を求めた場合、今の所はまだ鋼の本焼を超える滑らかな切れ味は無いとも言われていますし、研ぎ味や研ぎの時間の部分を考えると、鋼の本焼に軍配が上がるとも言えるでしょう。

結局は何を優先するのかで選択肢は変わってきますから、ご自身が最優先とするものを良く考えて、好みで選ぶと良いと思います。

腕だけでカバーできない範囲があります

刃物の切れ味に関して、こだわる話が非常に多く出ているのは、それだけ刃物の切れ味が重要だからです。

腕があれば刃物は確かに特別な活躍はしてくれますが、それ以上に刃物の切れ味が良い事で、誰もが作業性や結果に近づける事が可能です。

特にここぞという切れ味が必要な場面で、腕があっても切れ味が良く無い刃物を使用していれば、少し腕は低くても切れる刃物を使用している方の方が、間違いなく上に来ると言えるでしょう。

だからこそ、皆が競い合うように、良い刃物を探し続けて、更に切れ味を求めて研ぎを重要視しています。

良い刃物がそこにあっても、研ぎが良く無ければその刃物は生きません。

研ぎの役割は実際の所、刃物以上に必要とされますから、刃物だけにお金をかけても、その恩恵は受けられませんし、本当に良い状態を知らなければ、その刃物を持つことも勿体ないままで終わります。

切れ味を一言で説明する事は出来ませんし、刃物ごとに必要な要素も異なるので、一概には固定的な話は出来ませんが、使用環境とマッチした研ぎが出来れば、良い刃物の性能と合わせて、非常に素晴らしい結果をもたらせてくれるはずです。

その刃物のその使用方法に対し、どんな刃が必要なのかを考え、それに合わせた研ぎが出来れば、何よりも強い味方になります。

 

2025年9月14日 (日)

今欲しい物

私は普段から料理をします。

常連様や以前からこのブログをご覧の方は、ご存じかと思いますが、昔は調理業界で働いていましたので、それなりには今でも料理は作れます。

仕事用として所有していた包丁は、20丁くらいありましたが、それらを家で使う事はほぼ無く、家では家庭用を別に用意しています。

そうなると仕事用の包丁は勿体ないと思う方もいらっしゃると思いますが、必要な時には出して使っていますので、決して無駄にはしていませんし、色々な意味でのサンプルや検証としても使う事はありますから、性能を良く知る刃物としては持っている事に意味があります。

多分使う事よりも、そういった検証の意味の方が強くなっていますが、ここぞという時はプロ用の包丁は必要になるので、まず使わないだろうと思う包丁以外は、今後も残しておこうと考えています。

話を戻しますが、包丁を家庭用と使う場面で、包丁を直ぐ使う為に置いておく場所を、今後増やそうかと思っていて、今は牛刀とペティの2丁のみ、私用として出してありますが、今後可能であれば3~5丁置けるようにと思っています。

牛刀とペティはいずれもステン系で、性能もそれなりの物ですから、それ自体に不満はありませんが、刻み作業や繊維が少し硬い素材を切る場合、粉末系の相性が良いので、まずは一丁、粉末系の牛刀か三徳をと考えています。

牛刀の長さは元々21cmの物ですが、何年も研いで使っているので少し短くなっていますから、折角ならと24cm辺りを狙っています。

比較的気軽に使える金額で、色々と調べていますが、金額が高いか長さが短いかで、理想的なものがありません。

予算として10~30万かければ、理想的なものは手に入るのですが、先ほど書いたようにあくまでも家庭用としてなので、そこまでのものは買おうとは思えません。

何を優先すべきかで、ある程度の妥協は必要になりそうで、悩むところです。

理想的なものが今後見つかれば良いのですが・・・。

2025年9月13日 (土)

改めて実感

私は仕事の中でも刃物を使う場面は良くあります。

例えば、日本刀の拵の修理では、切出小刀や鉋を使います。

木材相手で切れ味が悪い刃物を使うと、直ぐに表面はザラザラやボロボロになってしまいます。

どうしても逆目での作業が必要な場合が多くありますが、もし切れ味が悪い刃物で行うと、想定より食い込んで割れにも繋がります。

切れ味が良い状態で、無理に切り込むような使い方をしなければ、大きくダメージを与えるような作業にはなりません。

木材が劣化している場合は、自然に裂けるような状況にもなりますから、特に負担なく切れやすい状態を作ってあげる必要性があります。

その他にも、はさみやカッターなどは良く使いますが、これらもそのままではなく、定期的に研いで使っていますから、作業性は非常に良いと思います。

色々と忙しい時期は、自分の刃物のメンテナンスに時間をかけられないので、そのまま何とか使うか、簡易的なメンテナンスで済ませますが、基本的には時間をかけてしっかりと良い研ぎに繋げています。

出来れば自分の使う刃物の環境は、文句なしの状態でいつも使いたいと考えています。

 

2025年9月12日 (金)

一番難しいのか・・・

刃物研磨でどんな案件が難しいですか?と良く聞かれますが、これは人によって異なると思います。

私の場合には、なまくら刃物が一番では無いかと考えます。

なまくらとは昔から良く言われる刃物が柔らかい状況で、焼が入っていないような硬度が出ていないものを指します。

日本刀業界では良く使われる言葉ですが、多くの方がご存じではあると思います。

なまくらが難しいのは、一般的な刃物と同じように研ごうとしても、まともに刃が付かない事です。

焼き入れと焼き戻しにより硬度硬度を得た刃物は、砥石を使わなければ研げませんが、なまくら刃物はヤスリでも簡単に削れてしまうくらいなのっで、砥石っで研ごうとすると荒れてしまい、刃先の形成が難しいです。

完全になまくらと言えないような状態でも、普段使っているような砥石で普段通りに研ぐと、結果は相当酷くなりますから、使う砥石の選定は難しくなります。

そんな刃物の研ぎは受けないという選択肢はもちろんありますが、古くから使われてきたもので、大切にしているというお話があれば、結果は良くならない事をお伝えしても、多くは出来る限りでやって欲しいと言われますから、ご依頼を頂いた以上、出来る限りの事はしたいと思います。

もし、それなりの刃付けが出来たとしても、永切れどころか、少し使うだけで刃は落ちてしまうと思いますが、それでも了解を頂ければ作業はさせて頂きます。

ちなみに、例えば一流メーカーが自社製品のみで刃物研磨を受けていた場合、私のようなお話になる事はまず無いはずです。

そんな製品を販売したとなれば、大きな問題になっていますし、そのような製品が出回る事はまず無いでしょう。

大量生産のメーカーでも、それなりに名のあるところであれば、そこまでのものは販売していないと思いますから、それも無いでしょう。

簡単にクネクネ曲がるような刃物は、基本的には買い替えをおすすめしますが、こういう事もあるというお話として、少し書かせて頂きました。

 

2025年9月11日 (木)

一つのやり方が完成

以前に何度か書いて来ましたが、洋包丁をの身を薄くしての色々なテストは、ようやく完結しました。

結果としては、検証に関しての十分な結果は得られました。

一部の方々にはこの技術は生かせると考えられますし、刃物の性能次第では、特に良いという評価も得られるでしょう。

食材割れを防ぎつつ、切れ味と強度を保持する事は難しいので、刃物の性能とプラスして、使用環境や使用者の使い方に左右されますし、扱いには厄介さもあると感じる方もそれなりの割合でいらっしゃるはずなので、本当の意味で繊細に使える方限定とも言えます。

刃物は一切傷まずに使える!という方であれば、全く問題にはならないでしょう。

必ず真っ直ぐに刃を使う、叩きつけない、どこかにぶつけない、硬い物を切らない、こじらない、保管管理は完璧に行う、など、これらは必須条件になりますが、それらをしっかりとクリア出来る方であれば、特別感は得られるでしょう。

ちなみに、丁寧という言葉を使うと、丁寧=ゆっくりという意味で考える方がいらっしゃいますが、そうではありません。

速さに比例してこれらの可能性が上がると考えられる方には、得る物以上に失うモノが増えますから、決しておすすめは致しません。

 

2025年9月10日 (水)

まだ継続中です!

9月1日のブログに書いた内容は、今の所、内容を継続中です。

一部終了時期が早まる可能性の範囲もありますので、ご利用をご希望のお客様は、お早めにご利用ください!

 

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