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2013年5月26日 (日)

刀掛けと刀の置き方の関係

日本刀を飾ったり、展示をする場合には、刀掛けが必要になります。

その刀掛けに日本刀を掛ける際に、決まり事がある事を、皆さんはご存じでしょうか?

現代の飾り方は、以下の通りとなります。

・茎(なかご)が左、切っ先が右、刃が上向き
これは、刀、脇差、短刀を飾る場合です。

・茎が左、切っ先が右、刃が下向き
これは、太刀(たち)の場合のみの飾り方です。

白鞘の状態で飾る場合でも、刀身を出して飾る場合も、こちらがマナーとなります。

過去の時代では・・・

・茎側(柄、つか)が右、鞘や切っ先側が左、刃は?!
これは、戦闘を実際に行った時代の飾り方で、日本刀の世界は基本的に右利き扱いですから、鞘が左で柄が右に来ると、いち早く抜きやすい事にあります。

もし、現代で、この過去と同じ向きで飾り方を行うと、「いつでも刀を抜いて斬るぞ!」と言う意味となり、大変失礼で、無作法とされています。

博物館や刀剣商などで、過去の置き方をしているような無知な所は、さすがに無いとは思います。
ネットオークションなどでは、これらを平然と行っている業者も多くいますので、そういった所の利用は、避けたい所です。

この、直ぐに刀身を抜けない状態と言うのは、居合の作法でも同じで、座った礼の際には、自分側から見て、柄が左で鞘が右に来ますし、立った礼の際には、刀身を収めた拵で、右手に鞘を持ちます。

これも、同じように、直ぐに利き手で抜けないと言う扱いになり、失礼が無いと言う扱いなのです。

では、比較的珍しい、「両利き流派や、両手使い流派の場合には、どちらの向きで置いても、いつでも抜いて斬れるよね???」と言われてしまいそうです。

この辺りは、両手利き流派の方に、今度お聞きしてみます。

皆さんも、ご自宅等で刀掛けをお使いになる際には、わずかな事ではありますが、気にして飾ってみてください。

折角写真を撮るのであれば、誰から見ても、日本刀も素晴らしく、作法も的確であると、言って頂けるように、向きにも気を付けてみてください。

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コメント

合理的には(*^-^)、、右が柄で左が刃先と思っていましたが、、300年の安泰が続くとその様な作法になりましたか、、、、
納得です。

森様

コメント有難うございます。

日本刀関連の作法に関しましては、諸説あるそうですが、その中でも考え方が綺麗な部分を、私は取り入れるようにしています。

過去の時代を強く思う方は、今でも柄を右にし、いつでも抜いて・・・とおっしゃる方もいるとは思います。

茶の作法の中で、器の向きで対立をした流派があるように、同じ日本刀でも、分野や作法による違いもありますから、何が良いのかは、個人が決める事だろうと思っています。

今後も宜しければ、ブログやHPをご覧頂けますと幸いです。

今後とも、宜しくお願い申し上げます。

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