永切れは理想
お客様から研ぎのご依頼を頂き、作業をして納品する立場としては、切れ味を体感して頂く事と合わせ、永切れを大事にしたいと考えています。
切れ味だけに集中するのであれば、それを引き出す方法はあります。
しかしその反面、永切れとは無縁になる事がほとんどなので、両立する事が難しい部分です。
特に切れ味が確実に必要な範囲に対し、永切れを考える余裕がない場合、刃物の性能に頼る部分が大きいので、良くない刃物の作業となる場合には、条件的に厳しいと言えます。
しかし、刃物の研ぎを上手くコントロールし、刃物への負担を減らしながら研ぐ事が出来るようになってくると、その永切れは合わせて表現がしやすくなります。
一つに集中しすぎると、研ぎはバランスを崩すので、極端な作業はおすすめしません。
バランスの良い研ぎの考えは、使用者の方によって、だいぶ差がありますが、私は非常に大事にしたい部分なので、今後も研究材料としては、重要な部分と考えています。
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