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2022年5月17日 (火)

しっくりくる感じ

普段の仕事の中で、刃物の研ぎを行っていると、違和感が多い物がほとんどで、稀にそこそこ良い感じのものに出会います。

そんなに酷い物しかないの?と思われた方、それが現実です。

表面的な見た目や、光の歪みだけの問題だけではなく、実際に手研ぎを行った際に、思うように研ぎが進み、形が崩れない物に出会うと、全てがこうあって欲しいな・・・と思います。

現実的には、そのレベルでの生産や加工は不可能で、一本入魂!のような状態で製作をしなければ、まず無理でしょう。

そもそも、1本だけの固定で余裕を持った作業をしたとしても、それが出来る人は僅かに限られますから、その時点で難しい問題とも言えます。

特に崩れが大きく、難しいとされているのは、和包丁の分野です。

鋼や生産拠点により、製造のレベルが違いますし、職人の良し悪しによっても、千差万別ではありますが、全体的に見て、難しいとされているのは和包丁です。

和包丁の場合、見た目と精度と性能の両立は、簡単には出来ませんから、何もかもを盛り込まずに注文をする事を、当方ではおすすめしています。

包丁全体で言える事ですが、注文の際には、金額だけで見るのではなく、自分に合う性能のものを探し、それに相性の良い研ぎを行うと、特に良い結果になりやすいと思います。

求める物が多い方は、全体的に高額方面のものを買う必要性が出てきますが、それでもお金を出せば、希望の性能に近づけられると考えると、安いものなのかもしれません。

業界によっては、お金を出したところで、希望の物が手に入らない分野もありますから・・・。

 

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