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2022年5月 3日 (火)

たまたまですが・・・

難しく面倒で、通常は受ける事が無い、左利き刃物の作業が、稀に入ってきます。

あくまでも特例なので、簡単に受けるとか、同じ金額でとは、決して考えないでくださいね!

右利きの作業と比べると、とんでもなく時間がかかりますし、利き手と反対の作業は難しい事だらけなので、それなりには出来ても、根本的にやりたくないですし、右利き程は上手く出来ませんので・・・。

それでもいいし、いくらでもいいし、納期もいつまででも待つよ!、と言われれば、お受けする事はありますが、正直どこのメーカーも職人も、左利きはね・・・と思っているはずです。

ですから、左利きの職人が行う、左利き専門作業のところがあれば、通常はそこに依頼するよう、お話をしています。

しかし、右利きの職人が何となくでやった作業より、そこが上手いとは限らないでしょ?と、以前にお客様から言われ、確かにそうですよね・・・と、何も言い返せなかった事はありました。

もちろん逆もあって、左利きの職人が、右利きの作業をやって、右利きの職人よりも、上手く作業する可能性はありますよね。

ですから、どちらにでも言える事ではありますが、比率的に見ると、前者の方が明らかに多いので、そちらの話が出やすいだろうと考えています。

話しを戻しますが、そんな感じで、左利きの作業品は、苦労だらけなので、受けたくはありませんが、止むを得ずの場合のみ、特例としてお受けする事はあります。

金額は右利き作業の数倍頂きますし、右利き程は出来ないと最初から伝えているので、仕上がりにも文句なしで!と、条件は付けさせて頂いていますが、それででも是非お願いしたいです!と言われ、渋々お受けする形です。

そんな中でも、上手く仕上げていく方法を、色々と考えながら、現在はでそれなりになっていますが、右利きだったらここはもっと・・・と思いつつも、新品よりは確実に良いとは言える状態なので、もっとレベルは上げて行きたいと思っています。

ただ、何度も書きますが、やりたい訳ではなく、こういう事もあるんですよ!と書いているだけなので、気軽に頼まないでくださいね。

そもそも、左利き刃物の販売は、良品が少ない事で有名ですから、それを知る方達は、基本的に諦めるか、右利きに変えるなど、将来性を色々と考えている方が多いです。

昔は和食の世界では、左利きはご法度とされていた部分が多くありましたが、近代ではそれがだいぶ減ってきていますので、左利きの方は増えたようです。

なぜ左利きがダメなのか?ですが、分かりやすく言うと、刺身を引く際に、向きが変わってしまう事などが、主な理由とされています。

これに関しては、引き方の工夫をすれば、右利きと同じ向きで、同じような形に切る事は出来るのですが、実際の所、細かい話をすれば、包丁の入れる向きとして、片刃の左右面が変わる事から、全く同じ扱いはされないという部分は、今でも残っています。

そんなの気にしないよ!という職場や、お客様もいらっしゃるとは思いますが、ある程度の決まり事が厳しい和食の世界は、意に反する事として扱われる事は、今でも残っているようです。

他の業界として、鋏業界は特に難しく、指の太さの影響だけでも、特注しないといけないような世界ですから、標準的範囲が存在する業界には、その範囲内ではない場合、大きな出費や苦労がある事だけは、十分に知っておいた方が良いでしょう。

しかし、その反面、左利きに対する対応力が、世の中は低いという部分もあるので、そこにかえって入って仕事をする事で、同じ左利きを救う仕事が出来るという事にもなります。

右利きの職人がそれなりにいても、TOPレベルとされる人達は、わずかしかいない事を考えると、少数の左利きの中から、右利きと同じレベルで、TOPレベルと言われる方が出て来るのは、相当凄い事だと思っています。

右利きが圧倒的に多い事を考えると、この先も左利きに関する苦労は、永い年月続いて行くと思います。

スポーツの世界では、左利きは凄く重要視される事が多いので、だいぶ違いがありますよね。

 

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