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2022年6月24日 (金)

最適な研ぎは刃物と使用者で変わります。

一般論で言われる良い研ぎは、あくまでも一定の条件下でしか成り立ちません。

良い研ぎとは何か?!を追求すればするほど、答えが無い事が理解できますし、迷宮のようになっていく世界です。

研ぎが安定して、これなら・・・と思う研ぎが出来ても、刃物の性質が悪ければ、その研ぎは相性が合いませんし、刃物の性能が高すぎても、相性が合わない可能性があります。

そして、使用者の方の使い方で、それらの条件は、また大きく変わってしまいます。

ですから、100点満点どころか、90点を取れば超高得点と言えますし、80点取れば十分に合格レベルとも言えます。

それ程に難しいと考えると、50点を取れなかったとしても、決しておかしくはないのです。

自分の中では、特別に良い研ぎだと思っていても、更に良い研ぎを見て体験すれば、明らかに劣っている事が理解できますから、より上手い方の研ぎから、多くの事を学ぶ必要があると思います。

私自身も、過去に色々な方々の刃物や研ぎや使用を見てきて、はっきりとした差が出る事を、十分に理解してきました。

研ぎにおける理想とは何か?!と考えると、最終的には使用者の方が、どう感じるかなのですが、そこにばかり焦点を当てすぎると、正しいと言える範囲から、脱してしまう事もありますので、必ずしも使用者の方が正しいという意味ではありません。

良し悪しを追求する場合、関わる方達全員で、そこに向かう必要性がありますから、一致団結する事が、良い点数への近道だと考えています。

 

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