年数の問題ではありません
技術職や技術関連の話になると、年数を語る人が非常に多いですし、お客様も、より年数を重ねた職人に!とお話をされている方がいらしゃいます。
過去にも何度か記載をしましたが、年数をメインで語る方に、残念ながら特別に腕の良い方は、まずいらっしゃいません。
言い方を変えて考えますと、年数による経験の話は、出来る出来ないではなく、こういった場面ではこうすると良い!や、こういう場面ではこういう事はやめておいた方が良い!こうした方が良い!など、そんな感じの事に対しては、経験値は関係してくると思いますが、それ以上の事はありません。
出来る方は直ぐに出来て、しかも最初からレベルが高いですし、そうでは無い方は、何年やっても出来ないままという事は、良くある話です。
もちろん、長年頑張り続け、一流になられている方もいらっしゃるので、長く時間が掛かったら悪い訳ではありませんが、それと年数を単純に結びつけるのは、間違いだと思います。
年数で全てが解決出来るのであれば、年数が上の技術者の方が、若い方や中堅より、必ず上の技術を持っているという事になってしまいますが、何年やっても何十年やっても、それなりで止まっている人が多いのはなぜでしょうか?
その場合、年数を長くやって残っているだけで、脱落しなかったというだけの事です。
そう考えると、分かりやすい構図だと思います。
やる気がないのに出来が良くて、やる気があるのに出来が悪い事も多々あると思いますが、それは結局、才能で左右される事の方が多い為です。
あとは、どこまでその事に対し、レベルを上げて行かれるかや、そこまででいいやと思うかだと思います。
例えば、私の場合で言うと、性能的な部分は、非常に細かく気にして研究をしていますが、見た目の部分に関しては、性能を劣化させる可能性がある事が多いので、何となくのところで良しとしています。
それが逆のパターンもありますし、両方取る方もいらっしゃると思います。
私の考えとしては、完璧さを求めるときりが無いですし、それっぽくなっていれば、それで良い部分というのは多いので、性能と将来的な寿命の事などを、特に重要視しています。
それにより、一度で完璧な条件や見た目にしようとすると、次はもう直せないような場合があっても、その次回やそのまた次も、確保する事が可能になりますから、長くお使い頂ける事になります。
お客様も、ご自身の中で何を重視し、それに対しどのくらいの事を求めるのか、そこをはっきりとしたイメージで持ち、それに合わせた技術を持つ方にご依頼されると、より良い結果に繋がりやすいと思います。
実際の所、多くの技術の出どころはほとんど一緒で、あとは上手い下手や高い安いでしかなかったりしますから、選択するにも難しい部分はありますよね。
せめて、選択肢が多くあり、ご自身で選べる環境の方が、満足度は高いと思います。
うちもまだ不足が多くあると思いますから、必要無いと言われないように、お客様のご意見を出来る限り生かす形を、今後も取って行こうと思っています。
ご利用を頂き、ご意見を頂ける方々には、本当にありがたい事だと思っています。
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