« プロって何なんだろう・・・ | トップページ | 嬉しい失敗 »

2022年9月 7日 (水)

生きた刃物と死んだ刃物

刃物の良し悪しは、色々と考え方や好みがあるものなので、100%の良し悪しは語れませんが、それでも専門的観点から見ると、判断基準はあります。

簡単に言えば、研いでちゃんと刃が付くかどうかや、適切な範囲で研いで性能が維持できるかどうかです。

そして、そこに至るまでに、色々な研ぎが必要な訳ですから、その段階での不具合が少ない事も大切です。

状況の悪いものに、良い刃を付ける事は、まず無理な話なので、刃付けに向かう前には、修正や下地作りが大事になります。

それが出来ていない中で、無理に頑張っても、無駄な労力でしかありませんから、当方では楽に扱える状態に、研磨で作り変えるようにしています。

歪が多かったり、刃の出が悪い状況では、生きた刃物とは言えないと思っています。

それぞれで条件が異なるので、全てにおいて、完璧に直せる訳ではありませんが、どこまで先に繋がる状況を作れるのかで、それが生きた刃物に変わってくれる可能性はありますから、試してみる価値はあるでしょう。

 

« プロって何なんだろう・・・ | トップページ | 嬉しい失敗 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

研ぎ」カテゴリの記事

刃物」カテゴリの記事

砥石」カテゴリの記事