方向性は変えません！！！

仕事をしていると、刃物業界、砥石業界、研ぎの業界だけではなく、色々な業種の方とも、色々なお話をする機会があります。

それぞれ、思う形があって、仕事をされていると思います。

私の場合、いつも実用のお話をしていて、これは開店からずっと変わらずやってきていますし、この先も変わる事は決してありません。

時代に合わせ、色々な事を追加していく事は、悪い事では無いと思いますし、内容を変更する事も、致し方ない場合はあると思いますが、あまりにも大きく変えすぎるのは、どうかと思っています。

それ以前に利用して下さったお客様からすれば、あの時の方が良かった・・・とか、もうあの商品を買えない（サービスを受けられない）のか・・・など、色々と思う所があると思います。

止むを得ない場合もあるとは思いますが、単純に自分のところの都合だけで、お客様を振り回して良いものでは、決して無いと思っていますから、利用する方がいる限り、そのサービスは出来る限りの継続をしています。

実際に、ほとんど需要が無いけれど、この人だけは利用してくれている！買ってくれている！という商品は、ずっと残しています。

その為の時間やコストは、利益に反映されるものではありませんが、それが提供をしている側として、お客様を困らせない事になると思っていますし、自分自身も同じような事があると、残念に思う気持ちがあるので、そういう部分は大事にしています。

何を売りにするかは、お客様が決めるという商売方法もあるとは思いますが、自分が利用する側としては、内容をコロコロと変えて欲しくはないですよね。

良くなる方向だったとしても、それにより、今までの良さを少しでも失うのであれば、変えない方が良いですし、今までが悪すぎたとしても、それで成り立っていたとしたら、その内容は残しつつ、別の事を新たに作る事で、今までのお客様も不満が出ないと考えていますから、追加という形をとっています。

当方が、幅広く研磨を扱う中で、内容を追加してきたのは、そういう理由です。

前の内容を完全に無くすと、それが気に入っている方には、ご満足頂けなくなります。

もちろん、ご利用者が0であったり、それを支持する方が一人もいらっしゃらないのであれば、変えた方が良いとは思いますが・・・。

金額に関しては、時代の流れもありますから、致し方ない事ですが、内容自体を大きく変えすぎると、それは必要無いんだけど・・・とか、前ので十分だった・・・という声も、必ずあると思っています。

それを防ぐ意味で、変更を加えつつも、残すものは残しています。

やり方は色々あると思いますし、会社単位の場合、生き残りや利益優先というのは、それぞれ考えがあるとは思いますが、利益追求型になると、いずれ大きく崩れる事は、世の中を見ていると分かる事ですし、地道に同じ事を続け、理解者を増やしていく事の方が、私は大事だと思っています。

飲食では特に多い事として、事業規模の拡大で、崩れるケースが良く見られますが、外目に見ていて、あれはなるべくしてなったよね！という声を、良く耳にします。

複数の社屋があろうと、一社だけであっても、目が届かない範囲があるだけで、もうマイナスだと考えていますが、それが広くなると、知らないうちに悪い事が勝手に進んでしまうので、管理者の能力が余程高くないと、規模拡大をしても、どんどんぼろが出るのは、当然の事です。

そこに変更を加えると、ついて行かれない人も増えますから、もうグダグダでしょう。

そうならない為に、地道な活動をしている事が、一番お客様には負担が無いと考えています。

私の場合、地道な活動のおかげか、色々な方面から、お声がけを頂く事も増えました。

そして、方向性を変えていない事で、信用は非常に高いです。

ぶれた発言や行動をしている人とは、付き合いたくないという方達も、非常に多いのですが、私自身もそれは思う所なので、そういう方達とのお付き合いは、大切にしていきたいと思っています。

技術的な内容になると、意見の食い違いや、悪く言えば対立もあると思います。

ただ、それを悪く捉えるか、真面目に向き合っていると考えるかで、大きく見方が変わる事だと思っていますから、悪いとは思っていません。

それで臍を曲げるくらいなら、むしろまともな取引を出来る相手では無いと思いますから、勝手にどうぞ状態だと思います。

上手い事付き合うような、形だけの事よりも、本当にそれに対し、一緒に考えて、一緒にやって行かれる方が、やりがいもあると思っています。