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2022年11月 6日 (日)

自分でできる範囲は、自分でやりましょう。

うちのお客様では、あまりない事ですが、外部からの依頼の仕事で良くあるのが、汚れた刃物をそのまま研ぎの依頼に出されるケースです。

刃物の種類によっては、洗浄が難しい場合もありますが、それが包丁だった場合、皆さんはどう思いますか?

研いで切れるかどうか以前の問題ですよね。

そして、汚れを落とすにも、ちょっと洗えば落ちる物なら、急ぎで業者さんに預けたので、仕方がなかった事も考えられますが、明らかに長期間、汚いままで使い続けたであろう、蓄積され固まった汚れがついていたとしたら???

研ぎに出すから、その時に綺麗にしてくれるでしょう!は、大きな間違いです。

その汚れを落とす事に、時間がかかるような場合、お断りをするか、別途清掃料金を請求する事も、本気で検討しようかと思った事がありました。

その辺りは、ご自身の恥と思い、どこの業者さんに出すにしても、良く考えた方が良い部分です。

その汚れた包丁で、調理をする場合、被害を受けるのはだれでしょうか?

お客様が食中毒になる事で、ようやく表に出ると思いますが、その場合、ご自身の責任は問われないかもしれません。

しかし、お店の責任にはなります。

衛生管理責任者が、保健所への申請で登録されていますが、その人が管理をしていないという事なので、仕方がないと思いますが・・・。

ただ、自分自身で管理する道具として、唯一となる包丁は、自分自身のプライドのようなものだとも言われていますし、ただ綺麗に洗えば良いだけなのに、それが管理できない時点で、料理を作る事が上手い下手の問題ではないと思います。

私は過去に、何度か記載をしてきましたが、包丁の柄を汚すような包丁の使いは、するべきではないと考えています。

綺麗に洗った手で、包丁を使うとしても、人間の手ですら、皮脂や汗などが柄のつくわけで、完璧と言える状況は、そう簡単には作れません。

だからこそ、汚さないように、出来る限りをして、汚れているかどうかは関係なく、洗うという行為は大事になります。

包丁やまな板は、得に感染源となる事が多いとされていますので、まな板は漂白をしても、包丁の柄や刃部には汚れがあるでは、その汚れをまな板や食材に移す事になる事も、考えなければなりません。

研ぎについて、上手い下手もありますが、少なくとも、睡眠時間を削ってでも、ちゃんと研いで仕事に使っていました。

綺麗に洗う事は、その包丁を長く使う為にも、良い事ではありますし、当たり前の範囲なので、そういう目で見られる事を、本気で考えましょう。

ちなみに、洗う事と、削る事は違います。

削るという事は、形が変わり、その表面が傷つき、余計な汚れの蓄積を生みます。

汚れを毎回落としているだけで、蓄積汚れはつきませんので、柔らかいスポンジと中性洗剤で洗う事や、落ちにくい汚れは、メラミンスポンジ(激落ちくんなど)を使うなどし、綺麗にしておきましょう。

 

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