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2022年12月 5日 (月)

もっと早く!!!

お客様からのお話で、刃物の研ぎを依頼する際に、怒られたという事が結構あるようです。

このお話は、結構な数で聞いていますが、内容のほとんどは、サビについてです。

サビは、軽いうちであれば、簡単に取れたり、刃の状態を改善のついでに、取り除く事が可能ではありますが、浸食がすすむと、削り込まないと取れなくなります。

酷い場合には、穴が大きく空き、復活が難しい場合もあったりします。

それが鋼の刃物だけではなく、ステンレス系でも起こり事で、そんな事にどうしたらなるの?と、思う状況になっている場合もありますから、その気持ちも理解できます。

刃物を大切にする意識や、お客様の為と思って、そういう話をされているのだと思います。

それ以外だと、扱いの悪さとして、刃物の性能以上の使い方をしていたり、刃物の使い方の根本が間違っていると、そういった指摘が多いようです。

これらのお話は、当方でも、それっぽい事はあったりしましたが、怒るというよりも、何度もお話しても改善をしてくれない場合、刃物を毎回大きく削らないといけなくなるので、どんどん小さくなっていきます。

扱いが全体的に良い方と比べ、サビや曲がりなどの歪を多く生むような使い方をしている方だと、5~10倍くらいの速い速度で、刃物の寿命が縮まっていくと思いますので、将来的なコストはどんどん上がります。

しかも、状態が悪い場合、一回の作業代金も高くなったりもしますから、少しでも長く研ぎに出さずに使おう!と思っていると、かえって高い事になる場合も多くあると思います。

ですから、頻繁に作業に出された方が、意外と安上がりな場合もあるのです。

また、状態が悪化すれば、断られる場合も出てくると思いますから、そうなると、まだ刃物の大きさはあっても、買い直しになり、それも大きなコストUPになると思えば、どうやって使って行く事が、無駄が少なくなって、いつでも良い状態で刃物を使い続けられるのか、想像もできるかと思います。

刃物の寿命は、刃物の性質だけでも決まってきますが、それ以外に、研ぎの事や、扱いや管理でも、大きく変わってきますから、是非長い目で考えてみてください。

 

 

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