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2023年1月22日 (日)

ご報告ありがとうございます

昨年に日本刀研磨でお返しをしたお客様から、少し前に大会で、優勝されたとのご報告を頂きました。

こちらのお客様は、日本刀研磨に関して、色々な情報を頂いています。

また、私の研磨の開発に関して、テストやご意見をお願いしている方が、数名いらっしゃいますが、その中の一人でもあります。

元々、日本刀の研磨に関して、腕で斬れば良いという考えの方は多く、実際にそういう考えの中で、当店をご利用頂く方も結構いらっしゃいます。

それなりの大会になると、ただ上手い下手の話だけでは、結果は出せなくなりますから、良い腕を持つのは当然必要ですが、良い日本刀と、良い研ぎと、それを使いこなす腕も必要になります。

腕がほぼ互角だった場合、どこで差がつくかというと、体調の良し悪しであったり、当日の動きが良いかもありますが、それとは別に、日本刀と研ぎの問題は、大きく出てきます。

それらを腕だけでカバーする事は、まず不可能なので、少しでも良い日本刀を探し、少しでも良い研ぎを求め、ご利用が始まる事が多いようです。

技術に自信があるからと、そこで何もかもを留めてしまえば、それ以上の可能性を潰してしまう事もあります。

私が過去に試斬を人から教わり、練習を始めた頃、どうしてそんなに簡単に斬れるんですか?と、何度も質問された事があります。

居合をやるでもなく、試斬もやっていた訳でもないのですが、教わった方の教え方が良かった事と、私の運動神経も影響はしたと思いますが、それ以上に、日本刀の質と研ぎが良かった事が挙げられます。

私は毎回、研ぎを行って、色々なテストの為に、試斬会に参加をさせて頂いていましたが、畳表を斬った時の音や、斬り口に関して、こだわりを持ってやっていました。

もちろん、私以上に結果を出せている方も、年数と腕の関係で、いらっしゃいましたが、ビギナーとしてはそこまでの結果は、出せていませんでしたので、そこは間違いないでしょう。

そもそも私は、部活で痛めた古傷の影響で、体に負担をかけられないので、動きの中でパワーを求める事は、難しい状態ですから、体に普段をかけず、軽く斬れる研ぎというのを、課題の一つとして、研究を始めました。

今まで私が行ってきた研ぎは、成功例と失敗例もあり、失敗例は特に、何が悪かったのかを、色々と確認して、そこから学ぶものを、良い研ぎに生かすようにしてきました。

特に現在の研ぎは、今まででは不可能だった部分が、色々と可能になっていて、それが大きな結果となっています。

・低価格で納期が短くただ日本刀として使えれば良いと思う方向けの「おまかせ研磨」

・当店標準となる精度と総合バランスに優れた「居合抜刀用面精度研磨(標準)」

・上級者向けの設定で斬れ味を特に求める方向けの「居合抜刀用面精度研磨(斬れ味重視)」

大きく分けて、この3通りの研磨を、当方では扱っています。

おまかせ研磨は、あくまでもおまかせで簡易的な内容にはなりますが、まともに使える範囲にはしっかりと収めます。

居合抜刀用面精度研磨は、いずれもオプション設定がご用意してありますので、仕上げ方などを変更する事も可能です。

それぞれの求める内容や、ご予算に応じて、ご利用を頂ければと思います。

詳しくは、当方のHP日本刀研磨のページと、拵修理のページに記載がありますので、内容を良くご確認ください。

 

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