作り手側と使い手側の違い
刃物の種類によっては、使い手側が基本的に研ぎを行わない物がありますが、それは除外して考えます。
使い手側が研ぎを行って、実際に使用をと考えた場合に、商品として売られている刃物が、非常に研ぎにくかったり、どう考えても使用に合わない研ぎがされている事は、結構な割合で多くあります。
その理由は、使い手側の情報を、作り手側が理解していない事にあります。
例えば、そこにある刃物があって、作り手側からすれば、こういう形でこういう角度!みたいなのがあったとします。
しかし、実際に研いで使う側からすると、その形や角度では使いにくい!研ぎにくい!があるので、その違いです。
これが良い研ぎ方ですよ!と、作り手側が提案をしたとしても、一般的にはその研ぎ方が行われていない事も多かったりします。
実際に、刃物の研ぎのご依頼を頂き、その刃物を見ると、色々な情報が得られますから、そこに合わせた研磨と研ぎを行ってあげると、その刃物はお客様にはとても研ぎやすく、使いやすい刃物になったりします。
細かい設定を、毎回できる訳ではありませんが、内容のご指定を頂ける範囲の研ぎの場合には、ご要望をお伝えください。
絶対とは言い切れませんが、出来る限りでそれに合わせ、色々と設定を変える事も可能です。
良いか悪いかは、明らかにあったとしても、悪いに近い範囲でなければ、一つの研ぎ方や使い方にはなるので、そこを知る事は大事な事だと思っています。
一つのやり方では、何も理解できていないので、それが出来たところで・・・という考えがありますから、出来る限り、幅広く対応を出来るよう、色々な知識や意思疎通は大事な事だと思っています。
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