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2023年3月 1日 (水)

暖かいのは助かりますが

このところ、本当に暖かい日が多く、外の出て日差しを浴びると、暑いと感じる事も増えました。

その分、花粉の影響が大きくなっていますから、もう少し花粉症が悪化して来たら、アレルギー薬のお世話にならないと、仕事がまともに出来なくなるかもしれません。

昔は花粉症では無かったのですが、ある時を境に、急に花粉症になった気がします。

体質が変わる事は、誰しもある事のようですが、花粉症であるかないかの事は、かなり大きいと言えると思っていますから、無い方が助かりますよね。

注射でおさえる方法もあるようですので、今後は検討も考えています。

さて・・・。

このところ、家庭用の包丁の研磨が、少し増えてきています。

出来る限りで、プロ寄りの作業としていた、家庭用の包丁の研磨や研ぎは、本当にプロ用に近くなり過ぎてしまい、金額もかなり上がっていましたから、作業内容を変更し、内容はおまかせのみとして、その代わりに一定額でのお見積りとした事で、ご利用頂きやすくなった部分があると思います。

これは、以前からやろうと思っていた事でしたが、なかなか切り替えるタイミングが無かったり、設定の計算や作業内容を決めるのに、時間が取れなかった事で、遅くなってしまっていました。

お客様によっては、おまかせの簡易的内容と、こだわりの方向けで作る話も、頂いてはいたのですが、ご家庭用の場合には、見た目や切れ方に対しこだわるよりも、実用向けで早い納品や、なるべく価格を抑えてというご意見が多く、そちらを優先したというのがあります。

では、こだわりの方は?となりますが、正直な所、プロ用と言えるような内容になる事が多いので、そちらはプロ用をご利用頂き、細かいご要望をお伝え頂いて、それに合わせての作業が、お客様には選択肢が増えますし、家庭用の設定の中ではそれは出来ません!とはならないので、良いと判断をしました。

話を戻しますが、現在の家庭用包丁の研磨では、今のところ、あまりにも状態が悪く、直せないレベルではないけれど、一定額内での作業は流石に無理がある・・・という場合には、実際になっていませんが、そういった場面になった場合に、どのような対応をしたら良いのか、その辺りは検討中のままでいます。

別途、修理的内容ではなく、修復的な考えとして、状態が悪い物の場合に、追加金を設定しておくのか、別の項目として修復作業を作るのか、ずっと答えが出ずにいます。

お客様にお伺いをしても、うちの場合は多くの方が、こうしたら良いのでは?とか、こうなると嬉しいです!ではなく、ご都合で必要な内容に変えてください!、自分は変更があっても変わらず出しますから!、それより扱いを無くさないでくださいね!、のように言われる事が多いので、ありがたいやら、ご意見が欲しいやらで、複雑な心境ではあります。

何かあった時に、特例で特注のような扱いをする事は、色々な刃物でありますが、想定出来る範囲の事は、予め用意をしておいた方が良いですよね・・・。

もう少し情報を集めつつ、何かの設定は考えたいと思います。

和包丁の研磨洋包丁の研磨も、色々と変更を加え、今のような内容になっていますが、選択肢が増えた事で、好みに合わせやすくなった!と、ご好評を頂いています。

むしろ、選択肢が増えた事で、選びにくい!と言われていた部分も、だいぶまとめてありますので、分かりやすくなったと思います。

そんなに選択肢はいらないよ!とおっしゃるプロの方も、結構いらっしゃるのですが、その理由の多くは、今までそういう事をやっている所がほとんど無く、〇〇包丁の研ぎはこれです!みたいな、固定的な作業でしか無かった事で、それが当たり前だと思っていたからという事です。

しかし、実際に色々と選択肢があるのを知ると、この包丁はこれにしてみようかな!と、楽しみにはなるようでしたので、作っておいて良かったと思っています。

当たり前の事を、当たり前にやる事は、当然大切だと思いますし、それが仕事としては必要な事だと思います。

私が考えるのは、それだけではなく、刃物の世界の面白さや凄さを、感じて頂けるきっかけになればと思って、なるべく他ではやらない目線で考えてみたり、選択肢を増やすようにしています。

良質な刃物をお持ちの場合には、性能を引き出す意味で、選択肢が広がりますから、そこに面白みを加えてみると、刃物への愛着はもっと強くなるかもしれません。

条件次第にはなりますが、それ以外にも、色々な仕上げはご用意がありますので、何かの機会にでも、刃物の事で色々なお話をして頂ければ、実はそれ出来ます!みたいなのは、出て来るかもしれません。

何の選択肢も用意せずに、これが仕事なんで!とか、こういうものだから!みたいな、つまらない仕事はしたくないので、出来る限りをご用意しつつ、出来ない物やそうすべきではない事は、明確にお伝えをしていきます。

 

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