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2023年3月 3日 (金)

今更ではありますが砥石について

刃物を確実に研げる方法として、人造砥石をお使いの方も多いと思います。

その人造砥石も、質が色々とあり、刃をしっかりと形成出来る砥石もあれば、刃を作りつつも欠損させる可能性があるものもあり、砥石=まともに研げるという訳ではないと言えます。

人造砥石と言われるものは、色々な製法がありますが、使用するのは研磨剤となる砥粒と呼ばれる砥石に使われる粉で、それを固めた物になります。

研げるはずが、なぜ刃を傷めるの???と聞かれると、色々な説明が必要になりますが、簡単にお話をすると、硬さや荒さや塊の影響によるものです。

一つの研磨剤だけが、綺麗にほぐれて来るような砥石もあれば、硬い塊になった状態のものが、ゴロゴロと落ちて来るような場合もあるので、実際の研磨剤の#と比べて、どういう傷が付くのかを見れば、はっきりとわかりやすいと思います。

硬すぎる砥石や、柔らかすぎる砥石は、それぞれに+面もありますが、-面も多くなります。

中間的な物だと、幅広く使える範囲で良いのですが、特別な相性問題になると不足があるかもしれません。

その為、色々な砥石を用意して、対応をしていくしかないのですが、一つの砥石だけを使い、何でも研げると思っていらっしゃる方も多いようなので、それでは不足ですよ!とお伝えをしています。

数多く持っていれば良いという訳ではないのですが、この砥石一個でなんとかします!と思われても、そこには無理が生じますから、それなりに必要な物は、揃えて頂きたいと思います。

ですので、もし砥石のお話になり、色々な砥石をおすすめしたとしても、沢山数を売ろうとしているぞ!と、思わないでくださいね。

最低限度の数であったり、これだけあれば大丈夫な揃え方など、色々な考えがありますので、そちらも合わせてお話をさせて頂いています。

なお、最低限度でと思うと、実際は上級者向けの考え方になり、一つの砥石で幅広く対応をする必要性があるので、研ぎは難しくなると思ってください。

さて・・・。

日本刀の販売ページの販売品のものは、まだ販売中です。

最終的な掲示内容は維持としており、最安値での販売となっており、お得なサービスもおつけしたままにしてあります。

この手の新作刀としましては、今後の入荷はありませんので、最後の一振りになります。

また、彫刻入りの日本刀は、海外での高額取引をされている関係で、国内の価格が安い事もあり、販売品の海外流出が多くあり、国内に健全な状態で残っている数は、かなり少ないとされていますので、特に刀身の出来が良く、派手な彫刻入りとなると、現状では貴重な一品と言えます。

是非ご購入頂ければと思います。

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