刃物の組織の話
刃物はただの鉄やステンレスではなく、鋼と呼ばれるものを使っています。
この鋼は、熱処理により、硬度が変化する事が特徴となっていて、それにより、刃物として役立つ事になります。
鋼にはイメージで言うと、細胞のような組織が存在し、それの組み合わせにより、バランスを保っていますが、その中で硬くなるために必要なのが炭素です。
炭素は鋼の内部に含まれており、それが小さく綺麗に分布し、切れ味に影響を与えますから、重要な素材の一つです。
多すぎても少なすぎても、刃物としての良し悪しに影響をするので、バランスを見て入れてあるのですが、割合は僅かに数%です。
その数%の中でも、更に0.1%単位での差もあるので、影響力の大きな素材である事は確かと言えます。
細かいお話は割愛しますが、その炭素が刃の要となっていますが、それと同じくらい重要なのが、熱処理になります。
熱処理が悪ければ、結局刃物の性能は出ませんから、バラツキのある製造では、不安しかありません。
結果が良い刃物は、熱処理が上手く出来ている思っても、おかしくはありませんし、それに合わせ、研磨や研ぎの事も、性能を生かすためには、必ず必要なものですから、総合的な結果として、色々な事を考えてみるのも、面白いと思います。
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