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2023年5月 5日 (金)

切れ味と刃角について

刃物は薄くすればするほど、切れると思っている方が、かなりの割合でいらっしゃいます。

カッターナイフや、替え刃カミソリなど、その辺りが薄い刃だと思っている方も多いのですが・・・。

実際のところ、身が薄いのは事実ですが、刃先は意外と鈍角です。

よく観察すると、機械研磨により、3段で研がれていたりする事もあるので、実際は小刃のようなものが、結構な鈍角でついていると思ってください。

ただ基本の厚みが薄い事で、切り抜けがしやすいという事実はあります。

本題の切れ味と刃角の関係ですが、薄さの意味合いが2種あります。

今説明をした、刃全体の厚みによる影響と、刃先の角度や小刃の大きさなどの影響です。

これらを総合して見て、実際に切断する場面で、その刃がどう作用するかを考えますが、刃先の先の角度が鋭角過ぎると、刃は強度を保てないので、刃付きが悪くなりますし、切断の際に、刃先が踊る状況になり、切り進む力が弱くなります。

ある程度まで、強度の確保をしつつ、角度が鈍角すぎない程度まで、上手く収める事が出来れば、良い結果にはなると思います。

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