完璧と安定
刃物の研ぎは、不安定な結果になる事が多いです。
これに関しては、毎回絶対に近いような条件で、研ぎが行える刃物もありますので、それは除外します。
一生懸命に完璧を求めようとする方も、たまにいらっしゃいますが、どうしても思うようにいかない事が多いようです。
それは、完璧を求めるからです。
それだけのレベルでの研ぎが出来るのであれば、毎回の苦労を考えると、少し手前の状況で、良しとしてみたら良いと思います。
自分で思う100点以上が、そこにあったとしても、毎回100点は無理でしょう。
そう考えると、95点で合格にすれば、大きな苦労にはならなくなります。
また、90点にすれば、研ぐ事が楽しくなるかもしれません。
一般論で考えれば、90点の研ぎを、毎回成功させる事は、凄い事だと思いますし、それが趣味や仕事に活かせたら、かなりの影響があると思います。
ただ、毎回同じ刃物だけを触っているのであれば、性質や性能など、色々な事を理解されていると思いますので、どこを合格点とするのかは、本当に難しい問題だと思います。
私の場合には、仕事で初めて触る刃物を、大きく削って、大きく研いで、磨いて、刃付けをして、お客様にお返しします。
それは、不慣れな刃物で、癖も分からない訳ですから、とても難しい事です。
まれに、慣れた刃物の研ぎだけが上手く出来て、プロになれるかな?と考える方もいらっしゃるようですが、そんな甘くはありません。
出会った刃物の状況判断と、それの性能判断、そして、最終的な結果を想定し、現実的に剃れを形にする事は、難しい事です。
そこに、点数をつけるとしたら、非常に良い点数になる事もありますし、シビアに見ると、落第点の事もあります。
ただ、落第点と言っても、それが私自身のせいではない事もあり、仕方がない事だったりしますので、そういった部分は、ある意味では落第点ではありません。
しかし、表面的に結果だけを見ると、それが上手く出来ていない事にはなるので、あえて落第点と言っていますが、そこまで出来ただけ十分良かったと言って貰えるレベルには、最低でも持っていけているはずです。
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