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2023年5月11日 (木)

何が起こるか分からないからこそ・・・

刃物の使用時、突発的な何かが起こる事があるかもしれません。

あくまでも想定のお話でしかありませんが、その時にどうするのか?どうなるのか?を、ある程度考えておくと、早い対処が可能です。

例えば、何か硬いものにぶつかり、欠けてしまった場合や、細かい亀裂が入ってしまった場合で、予備の刃物が無かったとしたら?

同じ条件でも、予備があるのと無いのとでは、直ぐに交換で使えるかどうかで、大きく差が出てきます。

もし予備が無ければ、急いで荒砥で研いで、中研ぎをして、仕上げと研ぎをして・・・と、どのくらいの時間が必要でしょうか。4

予備があったとしても、その予備は日頃から全く使っておらず、使おうと思ったら、使える状況では無くなっていた・・・、何てこともあり得るでしょう。

これは、何が言いたいかという所ですが、可能性でしかないにしても、想定される場面は、色々とありますので、刃物の扱いに関して、安易に大丈夫とは思わない方が良いという事です。

私も過去に、調理の世界にいた時、過去に部活で指を損傷した後遺症で、疲れてくると指がつる現象があり、急にそれが起こって、コンクリートの床に包丁を落としてしまった事があります。

落ちた向きが良かったので、大きな損傷は免れましたが、一度地面に落ちた包丁を、洗ってその場で使う訳にはいかないので、時間のある時に、損傷の詳細な確認と、徹底的に洗浄を行う事を考え、予備の包丁を出して使った事があります。

これは、包丁であれ、鉋であれ、鑿であれ、日本刀であれ、鋏であれ、どれも同じ事です。

少なくとも、予備があるか無いかで、直ぐに使えるかは変わりますし、焦る事も無くなるでしょう。

そして、予備の刃物が無いと、研ぎや修理に出す時間がなくなり、困り果てる事になります。

無理にとんでもない数を持っている必要はありませんが、それなりの数は用意して、余裕のある刃物ライフを送って頂ければと思います。

 

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