使うのが怖い砥石
砥石の性質は、刃物の研ぎに大きく影響します。
以前購入して、凄く良かったと思っていたのに、改良の噂すらない中で、性能が悪くなっている事もあります。
特にそれが多いのは、高温焼結される砥石で、いわゆるビトリファイド系です。
実際に刃物ごとで、ビトリファイドの人造砥石を使用している範囲もありますが、そういった事が何度もありました。
その為、今はそれ以外に選択肢がない場合を除き、使う事はあまりありません。
硬さの変化は、研ぎに大きく影響しますので、購入ごとに変わってしまうのは、かなりきつい問題ではありますが、私が特に問題視するのは、研ぎの荒さの部分です。
その荒さは、砥石の粉である砥粒の粒度の問題ではなく、結合の問題で、大きく固まった塊が出てきてしまうと、それが刃先を損傷させたり、面に大きな傷をつける事もあります。
最悪の場合、地金のある刃物には、地金に刺さっていつまでも抜けなくなる事もあります。
研ぎの圧力でも可能性は変わりますが、それだけで回避は出来ません。
これを防ぐには、砥石の面を直す際に、名倉のようなものをかけて、荒目の粒子を取り除くか、ダイヤでの修正で、凹凸を極力で面一にして、その荒い粒子が出て来る前に、再度面修正を行う事で、ある程度までは防げます。
ただ、根本的な解決にはならないので、可能性は高く残ったままになります。
そんな事もあり、高温焼結系は、使うのが怖くなります。
ビトリファイド系が全てという訳ではありませんし、地金も極軟鉄か錬鉄かで、結果が変わる事があるので、それも含めて、あくまでも可能性です。
それを良しとするか無しとするかは、個人の判断になります。
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