製品の評価
刃物や砥石などの道具として見た製品は、高ければ必ず良いものという訳ではありません。
そこには、基本的な性能があったり、使い勝手があったりして、それらを各ポイントで見つつ、総合的な判断として見て、価格だけの価値があるかどうかです。
自分自身でのテスト的な使用や、色々な仕事を頂く中で、それらを多く見て来ましたが、伸びや安定に繋がっているメーカーと、そうではない所とでは、大きな差があります。
それは、製品の安定生産と、悪い物を徹底的に出さないようにするかどうかです。
正直な所、これは一番難しい所でもあると思います。
良い物だけを出す場合、その分、廃棄が増えたり、製造に対してのシビアさも出るので、生産性が落ちます。
何より、最終的な検品の段階で、許容範囲をどこまでOKにするのかで、その評価も変わります。
そもそも、検品をする人が、使う側の使用を理解し、製品も理解して、それを良いか悪いか判断出来ているかどうかです。
色々なメーカーを見ていると、その辺りが明確に出ています。
また、アフターの部分として、販売後の製品に対する対応や、問い合わせの窓口の対応力など、それらでも評価が全く異なるので、やり取りがどこまでまともに出来るのかは、特に重要なのかもしれません。
確実に良い形で伸びた所は、会社内の連携や、電話対応、製品の知識と解決など、幅広く見ても、本当に素晴らしいです。
それらは全て、経営者や重役、役職を持つ方達が、どれだけの能力があって、社会を理解しているかで、レベルの違いは明確に出ています。
実際に、そういった会社の経営者のお話を伺うと、徹底的に悪い部分を排除する活動をされていますから、本当に学ぶ事が多いです。
私は会社化して、規模を大きくしたいとか、特別多く儲けたいという意識が無いので、会社とは動き方は全く別になりますが、方向性であったり、個人だから出来る事に、それらを含める事は可能な部分はありますから、うちは会社じゃないし!と、そこで切り捨てた考えはしません。
刃物や砥石や研磨に関わる範囲は、結局は使い手の問題が非常に大きくなります。
だからこそ、刃物を使えるようになり、砥石を多く触って知り、研磨を幅広く勉強する事で、生産や加工側だけの考えや知識ではなく、使い手側の状況を理解して、良い部分と悪い部分を、明確にお伝えする事が必要だと考えています。
自分の中でやるべき方向性は、ずっと変わらずに実用のみですが、そこに必要な技術や道具は、まだまだ不足もあり、可能性を生かし切れていない範囲も多いので、それらの改善の為にも、良い刃物と良い砥石が多く世に出てくれる事を、いつでも願っています。
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