« 2023年5月 | トップページ | 2023年7月 »

2023年6月

2023年6月30日 (金)

研ぐべき場所と、そうではない場所

刃物は研いで、刃を再生する事が出来ますから、研ぎとは重要な作業になります。

しかし、研ぎの根本の部分になりますが、研いで良い場所と、そうではない場所があります。

ここで言う「研いではいけない場所」は、私達のような刃物研磨の本職の話ではなく、あくまでも素人の方や仕事で刃物を使うプロの方など、一般範囲の方々の場合です。

分かりやすい例をいくつかだけ挙げますが、鋏(ハサミ)類、片刃和包丁、和剃刀、鉋、などの部類は、片側のみが研ぎの範囲になります。

研ぎの範囲と言うと、裏側は研いではいけないの???と思うかもしれませんが、研いではいけないのではなく、軽く刃先を仕上げ砥石で馴染ませる程度か、裏が出なくなったら、軽く中研ぎか仕上げ研ぎで薄く復活させる程度までです。

それだったら、裏も研いでいる事になるのでは???と思われると思いますが、それもおっしゃる通りですが、研ぎを行うと書いてしまうと、それを誤解する方も多いようなので、表側で研いで刃を出して、裏で軽く調整という意味で、あえて書かせて頂きました。

もし裏を研ぎ過ぎたら、直せないんですか???と聞かれる事がありますが、想定される研ぎすぎた状態までは、大体は直す事が出来ます。

しかし、べた研ぎを完全にしてしまった場合で、いわゆる裏鋤(うらすき、削りで作った溝の事)が見当たらない状態や、それに近い状態まで進んでしまっていると、製造方法によっては、裏の鋤直しを行っても、もう戻せない事がありますので、いつか直してもらえば大丈夫!と思うのは、かなり危険な考えです。

特に、鋼と地金を合わせて作られた、いわゆる合わせ刃物の場合、裏側に鋼がありますので、裏を研ぐという事は、鋼を減らす事になってしまい、本来は表から研いで、刃先だけを形成するものが、無駄に裏の刃になる鋼を削ってしまっている状態なので、削りシロが無く、裏鋤が出来ないという事もあります。

全鋼の場合でも、全体を削って刃を付けられるとはいえ、そこまで裏がベタになれば、身が薄くなっていますから、そこから削り出しを行って、どのくらいの強度を残せるのか、その辺りは状態次第です。

刃物を購入当初から、使用の末期まで、100%の状態維持をして、研いで使っていく事は、まず不可能ではありますが、それでも、やってはいけない事をやってしまう場合と、やってはいけない事を避けて通って来たものとでは、その後の修正修理での戻り具合も、大きく違う形になります。

この辺りは、当店で刃物をご購入頂く際に、ご質問を頂ければ、必要範囲のご説明として、お話をさせて頂きます。

 

2023年6月29日 (木)

砥石に目立ては必要か?

砥石を使うには、面修正が必要です。

これは頻繁に行う必要性があります。

そうする事で、常時安定した面で、安定した研ぎが出来ます。

しかし、面直しのやり方により、砥石の目が変化する為、性能は左右される事になるので、どういった目立てが良いのか???と考える事になるでしょう。

砥石の目立ての考えは、いくつかありますが、乗りを良くしたければ、基本的には荒めにすると良いです。

ただ、基本的にと書いたように、そうではないケースもあり、タイプによっては、修正が細かく面一の方が、性能を発揮出来るケースもあります。

使う刃物によって、砥石の性能が生きるか死ぬかもありますので、そもそもの相性が悪いものは、頑張って使おうとしても、良い結果にならない事もあります。

多くの砥石を持ち、性能を色々と知る方は、出来る限りで色々な事を試してみてください。

思っているよりも、色々な相性や結果が、見えてくると思います。

 

2023年6月28日 (水)

ご来店のご予約について

曜日や時間は不明ですが、しばらく野暮用で、ご予約による対応を頂ける日時に、制限がかかっております。

ご連絡を頂きまして、可能な限りは対応をと思いますが、HPに予定が記載されていなくても、不在の場合や対応不可の場合もありますので、予めご了承くださいませ。

 

2023年6月27日 (火)

不具合

最近、スマホの調子が悪いです。

通知が大幅に遅れたり、自ら確認しないと通知が来なかったりもあります。

リアルタイムで必要な情報が、リアルタイムで得られないと、PCで済まそうとしても同じなので、残念な状態です。

なるべく早いうちに替える計画をしようと思います。

 

2023年6月26日 (月)

重さは必要です

包丁分野では、重さの話が比較的出てきます。

・重すぎて手が疲れる!

・軽いと力を入れて切らないといけないので重さは必要!

重すぎて手が疲れるケースは、まな板が高すぎる可能性があります。

重いと言っても、近い製品でこれなら!というものが、わずか数十gの差だったりする事も多いのに、そんなに極端に疲れる可能性は低いですから、使う条件の問題が大きい可能性があります。

軽いと切りにくい、もしくは、力が必要になるので良くない、とおっしゃられるケースは、確かに多くあります。

包丁は基本的には金属(鋼)で、重みがありますから、その重さを使い、動かすだけで切れていく感じは、本来は理想と言われています。

ですから、その重さが重いほど、実は楽だという方も多く、そこに切れ味が良いとなれば、なおのこと、無駄な力も必要なくなります。

これらは、好みにもよるものではありますが、状況からの見解として、そこに当てはまりそうなお話なので、ご自身の使用状況や使い方なども含め、これらのお話は考慮されると良いと思います。

 

2023年6月25日 (日)

年代の穴

職人の世界は、過去にも書いた事がありますが、バブル崩壊やリーマンショックの影響で、その時期は人がとられていなかったり、リストラをしたりで、年代的に人が少なかったり、いなかったり、育っていないなど、致命的な部分があります。

その前後でまかなえれば、問題は無いのかもしれませんが、それより上はもう引退の世代だったりするので、しっかりと技術を引き継いで、世代交代という形になっていないケースは、かなりあると言われています。

これは、刃物の世界でも同じだと言われていますし、もちろん、研磨や研ぎの範囲もそこに含まれています。

それらに関わる範囲の仕事は、もっと技能を優先して、レベルの維持に努める必要があると思いますが、基本的には落ちる一方です。

色々な方面からのお話が、ここ数年は特に良く耳に入ってきますが、まあ酷い話が多いです。

結局は、同じやり方でも、職人の勘や才能に頼る部分が多いので、例えば100人がそれを学んだとして、本当の意味で伝承していかれる人が、どれだけいるのかという所を考えると、一人いるかいないかと言えます。

それはシビアに見すぎでは?と思われるかもしれませんが、書いている通り、「本当の意味での伝承」のお話なので、大袈裟ではなく、本当にそうであろうと思っています。

それぞれ、同じような仕事に従事していても、向き不向きもありますし、得意不得意もあります。

全てを持ち合わせた人も、稀にいらっしゃるようですが、その分野における総合的な評価は、かなり厳しい目で見られますし、素人からの評価と、プロからの評価は、だいぶ違いがありますので、それらも含めて総合的に考えると、その人にお願いをしたいと考える人は、やはりわずかにはなると思います。

色々な部分で、全自動化は進むと思います。

それにより、安定する部分もあれば、今までのような限界突破的な技術は、多く失われていく事になりますし、面白みも無くなるので、そこに価値があるかと考えると、魅力は失われると思うので、そうならないで貰いたいと願うところです。

 

 

2023年6月24日 (土)

限界です

良く使う機械の一部が、だいぶ厳しい状態になっています。

一部というより、半分くらいでしょうか・・・。

部分的に消耗品的要素も多いので、交換や整備をしつつ、使ってきていますが、致し方ない事です。

部品はだいぶ前に購入済みなので、交換をするだけですが、それをいつやるか・・・。

交換するだけではなく、調整も必要になりますが、そもそも時間が取れない状況なので、それすらも簡単に出来ないので困ってしまっています。

本当に使えなくなると、そこで止む無く仕事を止めて交換でしょうか。

一日で終われば良いのですが、やってみないとなんとも・・・。

 

2023年6月23日 (金)

ワクワク

新しいタイプの刃物や砥石が販売される時は、どんなモノなんだろう!?と、ワクワクします。

現在あるもので、不満があるないは別として、新しく出てきたものが、どういう感じなのかは、それだけかなり気になります。

テストをする機会があれば、当方で販売していなかったとしても、それに対してのおすすめもしやすいですし、将来的な標準化への可能性もあるので、知っておく必要があります。

100%把握する事は難しいですが、一つでも多く触って、理解をしておくことは、色々と重要なポイントが含まれます。

最近はそういうお話も特に入ってきていないので、少し寂しい時期です。

 

2023年6月22日 (木)

改良しました

簡単な部分でしかありませんが、包丁類の削り調整や修正後の仕上げを、少し改良しました。

以前より荒目になっていますが、下地は変わりません。

つまり、最後の磨きが、少し荒くなりました。

それにより、切る際の刃物の動きが良くなる部分がありますし、傷も目立たなくなるので結構良いと思い、こちらに変更をしました。

人によっては、さほど荒くはないように感じると思いますが、一応荒くなっています。

是非違いを感じて頂ければと思います。

 

2023年6月21日 (水)

刃物の形の変更

刃物を自分好みにする為に、刃物の形状変更を、ご自身でされる方がいらっしゃいます。

それは決して悪い事ではありません。

それにより、使い勝手や性能として、自分の思う所に持って行かれれば、その刃物はより一層、活躍してくれると思います。

その加工は、正直簡単ではありません。

長年研いで使って、やっとそうなる事がほとんどですが、あとは一気に加工する場合、ひたすら荒砥で頑張って研ぎ減らすように、地道に努力される方もいらっしゃいます。

一瞬で・・・というのは、何があっても無理ですが、当方のように、加工機械を持っていて、その後の研ぎまで対応が出来る所であれば、納期と金額の折り合いさえつけば、問題なくお受けできます。

決まった形以外、加工修理等を行えない所も、かなり多く存在していますので、その辺りは良く見定めてから、ご依頼をされる事をおすすめ致します。

 

2023年6月20日 (火)

研ぎの成功率

ご自身で刃物を研いでいる方で、研ぎの成功率はどのくらいでしょうか?

思うレベルにもよるので、難しい考え方にはなると思いますが、成功と言える範囲に収めるのに、90%を越えたら相当良い方だと思っています。

ちなみに私は、仕事の内容により、研ぎのレベルを変えているので、その都度で成功と言える範囲が異なりますが、そこそこ高いレベルの研ぎだと、95%くらいです。

残りの5%は、妥協点だと思っていますが、その5%に当てはまったとしても、それが悪い評価をされる事は、まず無い範囲の話になるので、これでも十分に厳しい成功率だと思っています。

100%の成功と言える方がいたとしたら、それは見ているものと、感じているものが、多分間違っています。

そもそも、研ぎの成功には、刃物の性質も含まれるので、それを合わせて考えると、100%を毎回出す事は出来ません。

今、研ぎが上手く出来ない方は、最初の目標として、50%を目指してください。

2回に1回成功するだけでも、最初は凄い事だと思いますので、それなりにその刃物を使える状況を維持する為に、まずはその辺りから狙っていきましょう。

同じ事を繰り返し練習しても、成功しない方も多いのですが、そういった方の場合、考え方や技術が間違っていますので、上手い下手以前に、それらを今一度見直す必要はあると思います。

また、同じミスをしてしまう方は、もうミスではなく、それが基本になってしまっているので、早い段階で回避するよう、まともな技術と見解をお持ちの方から、学んだ方が先が見えると思います。

 

2023年6月19日 (月)

どんなに頑張っても無理です

低級の刃物を購入し、上級刃物や最上級刃物と同じレベルまで、性能を引き上げる事は、100%無理です。

元々持つ性能に対し、それを生かす事や、引き上げる事は出来ますが、元々ないものに追加する事は出来ません。

刃物の研磨でのご相談で、こういう性能にしたい!というお話は良くありますが、それが叶わない内容である事は、結構な割合であります。

そこまで望むのであれば、良い刃物を購入すれば解決ですよ!と、そうなってしまうのは現状です。

同じ刃物であれば、同じだと思っている方も、少なからずいらっしゃいますが、全くの別物です。

ただ同じ名前が付いた刃物という製品であるだけですから、同じ事が出来ると思わないでください。

そうでなければ、良質な刃物という話や、金額が大きく違う意味も、全く無くなる事ですよね・・・。

せめてこのラインまで行けば、その内容には近づきますよ!という所は、お伝えする事は出来ます。

 

2023年6月18日 (日)

見た目で判断は出来ません

以前から、刃物は見た目で判断してはいけないと、何度もお伝えをしてきていますが、まだまだそのお話は浸透しておらず、選択に困った際に、ご質問を頂く事も多いので、今一度お伝えをと思います。

刃物の見た目が同じであれば、その刃物は同じではありません。

あくまでも、一般論としての見た目の範囲の違いであり、それらは別の物になります。

見た目が同じ・・・いいえ!

その見た目が同じだと思っているのは、表面的な部分だけで、精度や総合的な性能に関わる形状は、かなり違うはずです。

この手のお話は、ご相談として過去から頂いており、近年になってからは、特に多くなっていると感じています。

実際に使う側の立場で考えると、構成がどうなっているかは、使い手側に合わせる必要があり、その構成は間違っている事が多いです。

プロと素人をミックスして考えても、大多数がこうしている・・・という範囲に、適合しない状態のものは、私は良いものだとは思いません。

買った時は良くても、その後の管理が出来ないような状況で、刃物を購入してしまえば、それは安定して使っていく事は難しいです。

それを理解出来る方は、見た目より中身を重視しています。

必要な要素を潰してまで、見た目に振ってしまうものは、実用品には程遠くなります。

いずれ崩壊する内容は、将来を見据えた製品ではなく、その場しのぎで売る事を考えた製品と考えます。

良いものを100%売るのは難しいとしても、そういう気持ちと、その後の対応なども含め、大事な事だと思っています。

私が出来る範囲は、本当に世の中の僅かでしかありませんが、それを改善に導き、結果や成果を大きく出されている方もいらっしゃるので、改善を試みる研磨や研ぎをやってきて、本当に良かったと思っています。

まだまだ、やれる事や改善出来る事は、数多く存在しています。

それらをより高いレベルで、一人でも多くの方に、体感頂けるように、今後も心掛けて、技術の開発や作業をと思っています。

 

2023年6月17日 (土)

今年の梅雨は暑い

明日は35℃予報になっています。

梅雨の時期は、涼しくなったりするものだと、私の記憶ではあるのですが、今年は30℃越えが多く、かなり暑いです。

暑さに弱い私は、もうぐったりしてきています・・・。

 

2023年6月16日 (金)

最近の傾向

以前にも何度か書いていますが、刃物の硬度はどんどん上がっています。

過去からある同鋼材でも、硬度は上がっていて、硬すぎる刃物が増えてきています。

程よい硬さというものがあって、それが良い結果に繋がっていた部分がありますから、ただ硬いだけの刃物は、受け入れがたいものがあります。

研ぎやすく切れ味が出やすいくらいが、実は意外と刃持ちが良かったりする事もあるので、本来よりも硬く出来ていて、砥石が滑るレベルになると、それは考えものです。

作った人がそれに気付いているのか、いないのか、それが良いと思ってわざとやっているのか、気付いていないのか、その辺りは非常に気になります。

結局、研いで使えないと、その刃物の良し悪しを理解できないので、総合的に考え、必要な技術の勉強はしておいた方が良いと思います。

研ぎでもそうですが、使い方を知り、使う人の技術を知ると、どう研げば良いのかが見えてきますし、その使い方を自分が身につければ、更に良い研ぎも出来るようになります。

実際に使う方方達が、どう研いで使っているかを知らないと、次のその方が研ぐ時、おかしな事が色々と出てきます。

 

2023年6月15日 (木)

アレンジは基本を学んだ後で

どんな事でもそうだと思いますが、やはり基本は大事です。

しかし、いきなりアレンジから入る方もいます。

基本となる部分を、それなりに学んで身に着けて、それで必要があれば、アレンジをすれば良いと思うのですが、そうは考えない事も多いと思います。

・アレンジの方が楽

・アレンジの方が時間が短い

・アレンジの方がコストが安い

等、色々な理由があるとは思います。

それが有効になるのは、それなりのレベルに達した方が多く、基本が上手くいかないからといって、いきなりアレンジをやろうとするのは、大きな失敗を招きます。

私自身、オリジナルの技術を多く持っていて、それを評価頂ける部分が大きくありますので、アレンジ的な事は、悪いとは思いません。

ただ、基本は抑えた上で、少しずつアレンジを加え、新しい技法を作って来たという流れですから、いきなりアレンジが有効になった訳ではありません。

基本を外しての技術的成功は、基本的にはありませんので、基本は大事にしつつ、そこに何かを加えるというのが、失敗を防ぐ考え方だと思います。

 

2023年6月14日 (水)

第九波

新型コロナウイルスのまん延は、また多く始まっており、感染が拡大しているようです。

感染者の数が大幅に増えており、学校内などでの多数の感染拡大も、だいぶみられるようですし、これが第九波と言われていますね。

私はずっと、マスクの着用を続けており、マスクを外して良いと言われてからも、大丈夫など無いと思っていますから、油断しなくて良かったと思っています。

重症化率や死亡率は、過去に比べるとだいぶ低いようですが、体調が悪くなり、仕事が出来なくなるのは困りますから、体調管理の一つとして考えて、まだしばらくは継続になると思います。

 

2023年6月13日 (火)

美味しい季節

暑くなってくると、アイスコーヒーが美味しくなりますね。

うちは豆ねこのおかげで、コーヒーには困らないのですが、暑くなってくると、熱いコーヒーよりも、冷たいアイスコーヒーが飲みたくなります。

濃い目に淹れたコーヒーを、氷で冷やして飲むのが一般的ですが、美味しい水に一晩浸し(8時間くらい)て、それを濾して飲む「水出しアイスコーヒー」は特におすすめです。

水出しコーヒーの場合、味わいはしっかりと出ても、えぐみや油っぽさはなく、ゴクゴクと飲めるさわやかな味わいと、さっぱりとした後味を楽しめます。

アイスコーヒー専用の豆は、豆ねこで売っていますので、是非お試しください。

豆ねこのアイスコーヒー豆「豆ねこアイス」の販売ページはこちらです。

ネットでも店頭でも、暑い時期は通常販売しています。

 

2023年6月12日 (月)

惜しかったです

ある刃物のある研ぎで、特別な仕上げ方をするのですが、これには色々と相性があります。

鋼材や作りによって、砥石で研いでも削れ方や、見栄えも変わってくるので、本当に難しいのです。

その一つで、色々と検証をしていって、これはいけるだろう!と思っていた第一候補は、あまり良い結果ではなかったのですが、第2候補は無事に良い結果になりました。

砥石の性質と刃物の性質を知ると、ある程度の相性は見えてきますが、それでも簡単に相性が分かる訳ではなく、やはり試して結果を見るまでは、可能性でしかありません。

しかし、予想が出来るのと、全く分からないのとでは、見つけるまでの差が大きくありますから、想定出来る方が強みではあります。

こういった相性の問題は、扱う刃物の種類や、研ぎ方などの種類の多さで、かなりの組み合わせになり、無限大とも言えますから、うちのように幅広く色々は刃物を扱う場合、その分だけ、砥石を多く研ぎ方も多くで、準備しておく必要があります。

 

2023年6月11日 (日)

マスクを着けていますか???

マスクは事実上、解禁となった形で、屋内などでは着用の有無を考えて行動というのが、現在の状況だと思います。

私はまだ、マスクはほぼ着けている状態で、行動をしています。

正直、やりすぎでは無いかという声も、あるかもしれませんが、私が見ている限り、色々なお店などでは、9割以上の方がマスクをしているようです。

屋外では、着けていない方を見かける事も増えましたが、それなりに近くを人が通るような場所だと、やはり結構な割合で、屋外でもマスクは着用しているようです。

当店をご利用のお客様には、HPで掲示の通り、マスクの着用は強制しないとしていますが、今のところ、100%のお客様が、マスクを着けた上で、ご来店を頂いています。

私自身がそうですが、もし万が一、コロナやインフルエンザに感染し、それを誰かにうつしてしまっては・・・という思いがありますし、特に当店は自営業ですから、仕事が休みになると、収入が即時止まる訳ですし、その辺りの解釈も含めると、お互いに着用をする事が、良い形であると考えています。

現状でも、店舗や個人宅など、自分以外の方に権限がある範囲は、その方達の指示に従う必要はありますね。

外していいと言われても、私は基本的に外すつもりはないので、まだまだ様子見だと思っています。

 

2023年6月10日 (土)

もう少しお待ちください

作業予定のものが、思うように進んでおらず、時間を要しています。

他の作業をやりながらである事も影響していますが、一部の作業品で、段取りから2カ月程遅れています。

だいぶ遅れを解消していましたが、想定よりもかなり苦労している事態となっていますが、いつもお話をしています通り、手抜きをせず、十分な範囲に持って行く為に、時間を頂いている状態なので、無理に早い納品をする事は出来ません。

ですので、ご理解とご了承を頂ければ幸いです。

 

2023年6月 9日 (金)

刃物が切れないと作業の効率は上がりません

素人でもプロでも、刃物を必要とする範囲は、刃物に頼る部分が多いです。

刃物の性能は当然の事ながら、研ぎがまともにされていないと、無駄な力が必要となったり、無駄に大きく動かさなければならなかったり、切り口が悪くなるなど、作業性が極端に悪くなります。

その為に、性能の良い刃物を買い、まともな研ぎになるようにする事を、無駄だと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、コストや時間を要したとしても、その切れ味を確保する事は、大きな意味があると思います。

もちろん、ご自身で研ぐのであれば、砥石も良いものを色々と揃える必要もあると思います。

その砥石を使いこなす為の技術も必要ですし、毎回の安定も必要です。

それが難しい場合には、研ぎに出した方が、時間と労力は無駄になりませんし、確実性も上がります。

その為に、私達はいるようなものです。

まともな作業を出来る所を探し、まともな人に作業をしてもらえば、ちゃんとした結果は得られます。

安い所や店舗を持たないようなところであったり、ちゃんとした勉強や研究をしていないところでは、良い結果は得られる事はありませんので、真面目で異常なくらい、しっかりやっている所に、必ずお願いしてください。

まともな技術には、コストがかかりますので、安い作業であったり、短時間で済む事は、まずあり得ません。

 

2023年6月 8日 (木)

探しているものが見つからない

仕事で必要な道具で、どうしても見つからないものがあります。

それが無いと、その作業は出来ないと言える程に、結構重要な物です。

ただ、滅多にその道具が必要になる訳ではないので、今は困っていませんが、いざその仕事が入ったらどうするか・・・。

代用品は、一応あるにはありますが、それだと不足は出て来そうなので、引き続き探していきたいと思います。

そんなに特別な事をやっている訳ではないと思いますが、どうしてこうも必要な道具が見つからないのでしょうかね。

自分で作れるモノなら、頑張って作りますが、そういう部類ではないので無理です。

 

2023年6月 7日 (水)

事務作業が・・・

色々とやる事が山積みで、事務作業に時間を裂けずにいます。

そこが何とかなると、だいぶ時間は空くのですが、人を雇う余裕などないので、全部自分でやるしかありません。

最近は徹夜での作業も増え、出張も相変わらずそこそこ入るので、体力的にも厳しくなっています。

景気が良くなれば、色々と変えられる部分も出て来るので、今はこのまま頑張るしかないですね・・・。

段取り通りに出来ない事が増えているので、ご迷惑をお掛けしてしまっているお客様もいらっしゃいますが、この場をお借りしてお詫び申し上げます。

 

2023年6月 6日 (火)

おいしい仕事はありません

当方では、作業時間やコスト、技術の難しさなどで、金額を設定しています。

たまに、このくらいの仕事だと、おいしいんじゃないですか?のような話も、されてしまう事がありますが、分からない方からすれば、そう見えるのかな?と思いつつも、決してそんな事はないんですけど・・・と思っています。

簡単そうに見える作業でも、一日掛りの事もあるので、そうなると、正直な所、他の仕事を数多くやった方が、儲かる場合もあります。

一日にわずかな数しか出来ない仕事は、大抵この部類なので、体力やコストを考えつつ、利益をとなると、仕事の時間を増やすしかありません。

あとは、企業などで人数がいる場合、作業だけをやっていれば良い人は、職人であったり作業員ですが、私の場合、全ての業務を一人でやっていますので、他に時間が必要ですし、作業だけを一日やって終える訳にはいかず、結局作業数は厳しくなります。

また、大口での道具や部材の購入は、低価格に抑えられますが、個人での入荷の場合、個数が少なく、金額は特別安くはならない事がほとんどなので、コストは元々高いです。

それにプラスして、水道や電気も値上がりがありますし、何もかもの値上がりがあって、金額を抑えるのは、厳しいという問題ではなく、無理な事です。

総合的に、色々な事を変えていく必要はあるのですが、それをいじる時間もなく・・・。

今は流れが悪い状態なので、多くのお仕事を頂いて、流れを変えたいと思っています。

 

2023年6月 5日 (月)

手抜きをします!!!

タイトルを見て、おいおい!と思った方は多いかと思います。

そうです・・・。

手抜きをします!

何に関してかと言いますと、技術作業です。

こんな堂々と言って良いのですか???と、心配になる方もいらっしゃるでしょう。

大丈夫です。

今までがやりすぎだっただけなので。

こういう範囲は、結構ありますので、内容を変更したり、項目を別に作って、対応をしていきます。

ご時世に合わせ、内容を削ってでも、金額を落としてもらいたいという声が、多少ある状況ですから、仕方が無いと思います。

ただ、やろうと思えばここまで出来ますよ!的なものは、捨て去るつもりはないので、無駄にはしません。

 

2023年6月 4日 (日)

見えない人と見える人

刃物研磨のご依頼の際に、曲がってないけど・・・とか、歪はありませんが・・・や、欠けてませんので・・・とか、損傷はないです・・・など、ご自身での自己診断をした上で、そこは作業しないで済むから、安く終わりますよね?見たいな感じで、ご連絡を頂く場合があります。

これらに関しては、良く警告をさせて頂きます。

なぜかというと、その人には、見えていないのか、安く済ませようとして、あえてそう言っているのか、その辺りは分かりませんが、実物を拝見すると、ご報告を頂いた状態では無い事がほとんどだからです。

特に、この手の話を、ご自身で自信満々にされるような方は、高確率で大きな問題を抱えているケースがあります。

そもそも、曲がりの判断をどうやっていますか?

目視で見ていますか?

目視で本当に見えますか?

ゲージで計測したような精度に近いものを、あなたは見えているのですか?

歪に関して言えば、そういうレベルの話を、こちらはしています。

欠けは本当に無いですか?

欠けが無い事をどうやって判断しましたか?

その他の損傷も含め、判断基準が確実な物をお持ちであり、その上で大丈夫となぜ言えるのでしょうか?

欠けや損傷に関しては、一般の方には見えない損傷も多くあるのですが・・・。

こうではないか?くらいなら、見解としてのお話なので、お話頂く事は全く構いませんし、特に注意をしてみる意味では、ポイントを教えて頂けるのは助かります。

ただ、大丈夫という判断に関しては、まず当たる事は多くはないので、あまり気軽に言わない方が良いと思います。

そういう発言をすると、分かっていないものを分かったと勘違いしていると、自ら表現している事になります。

これは、常連様ですと、良くお分かり頂けている部分だと思いますが、予想外の不具合を私が見つける事が多くあります。

また、私がここがこうで・・・と説明をして、ようやく見えるケースもあり、色々な部分に関して、状況の確認方法と、それを見る為の力も必要になりますから、分からない方や見えない方には、未知の存在でしかありません。

説明をしても、見えない方も多くいらっしゃるくらいなので、それをどう見せるか、色々と考えてしまう事もありますが、それがあるないで、作業の内容が大きく変わる事がほとんどなので、見逃さないように、こちらは注視しています。

基本的に、状況判断に関しては、おまかせを頂ければ、状態から見て、良い方向になるための作業を、算出させて頂きますので、安心してお任せください。

理解をするのは、その後でも十分だと思いますし、使ってどう変わったかを感じられれば、それもまた理解に繋がると思います。

 

2023年6月 3日 (土)

どれか導入するか・・・

色々とやる事が山積み状態なので、直ぐに何もかもを変える事は出来ませんが、変える為の内容に関しては、準備の前段階にあるものが多数あります。

それらの導入は、どんな形で行うのかや、どのタイミングでやるのかなど、考えるべき所が多いです。

過去には、何でも勢いで導入をする事もありました。

しかし、お客様が折角、内容の把握をしてくださっていたのに、いきなりガラッと変わりすぎて、ついてこれない状態になってしまった事も、いくつかありましたので、そうならないように、慎重になっている部分もあります。

ちょっとした事でも、人によっては、それがとても大きな事だったりするので、必要と思えば導入をしてきました。

それに気付く方は、多分少なかったりしますが、それでもなんか良くなった!とか、ここ変えたでしょ?と、おっしゃって頂ける事は、たまにありますから、それで充分です。

大きな変更の場合、気付いてもらえないと、ガックリくる場合もありますが、半数以上の方がそれを良いと評価して下さるのがほとんどなので、変えて良かったと思えます。

単純に技術だけ替えている場合と、色々と道具から変えている事もあるので、良い評価が無ければ、元に戻す可能性はあります。

そうなると、折角変わって喜んで下さっている方達は、なんで戻しちゃうの!と、焦ってしまうかもしれませんので、余程の事が無ければ、私自身が良いと思えば、戻す事は無いと思いますが・・・。

 

2023年6月 2日 (金)

もうしばらくお待ちください

色々と販売品をUP予定なのですが、他に急ぎでやる事が多すぎて、そちらに手が回っていません。

一点物での販売もありますので、早い物順になると思いますが、宜しければUPした際には、お買い求めください。

それにしても、なんでこんなにも、同じような事が同時期に重なるのか・・・。

 

2023年6月 1日 (木)

必要な事は絶対に外してはいけません。

刃物の基本とされる部分が、全て正しいとは思いません。

しかし、だからといって、その全てが正しくない訳ではありません。

刃物の研ぎや研磨に関する情報は、その多くが、過去に構築された内容であり、それを覆すだけの情報が出回っていない為、それが正しいという形になっているだけの可能性もあります。

また、有名な人がそれを提唱した事で、過去からそれが固定化している場合もありますが、色々な分野において、それらは現代で変更しても良いと思う部分が、かなり存在しています。

当店を長くご利用頂いているお客様は、そういった範囲の事は、かなりの割合でご理解を頂いていると思いますが、まだ体験していない方は、正しい研ぎとは何かを、理解できないままだと思います。

もちろん、それが正しいとも言い切れず、好みの問題もありますので、無理にとは言いませんが、私の研究の成果について、ご興味がある方は、是非細かいお話の上でご利用ください。

今までとは違った感覚で、その研ぎの違いを見る事が出来ると思います。

ちなみに、最低限度として、やってはいけない事や、やらない方が良い事や、変えてはいけない部分も、もちろん多く存在しています。

それらはしっかりと解明の上で、残すようにしつつ、他の変えて良い場所を改良しているので、その辺りは安心してください。

 

« 2023年5月 | トップページ | 2023年7月 »