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2023年7月22日 (土)

新品のような・・・はもうやめましょう!

刃物研磨業界では、新品のような切れ味!のような表現がされます。

これに関して、違和感があるような内容だと感じています。

そもそも、新品状態が良く切れるというのは、一部の業界だけには存在していますが、それ以外に関しては、新品時の切れ味の悪さに、愕然とする方が多いのが事実です。

そこに基準を持たせた表現で研ぎを行う事は、価値があるのかと大きな疑問を感じます。

専門家やプロと言われる方達の中でも、製造方面の場合、一つずつに大きな手を加えられないのも分かりますが、やれない訳ではありません。

実際にそのような形を取っているメーカーや刃物屋さんも、少なからずありますから・・・。

例えば、見た目に関して、新品同様に!であれば、製造時と同じ機材と同じやり方でやれば、そのようになるかもしれません。

しかし、切れ味に関して言えば、製造時のレベルを基準とすると、まともに切れないというのが、切れ味を知る方達の意見でもありますから、新品=凄く良い加工であり凄く切れている!というような話になると、大きな勘違いをする方達も出てきます。

また、以前にも近いお話をしましたが、これだけ欠けていてもこんな一瞬で!みたいな表現をしていた例も、実際に同業の方達からは、お客様から簡単に直せるなら安くしろ!みたいな言い方をされて困ると聞きました。

その欠けだけをただ取るには、機械で刃を潰すだけなので、早い時間で終わるかもしれません。

しかし、その刃を潰した事で、刃先の厚みが分厚くなり、形状や角度などを適切な範囲に戻すまでに、相当な労力を必要としますし、更にそれだけ加工量が増えれば、本来は触らなくても良かった部位まで、削り直しや磨き直しにもなり、かなりの時間とコストを要しますから、まともな説明もなく、一瞬で!と表現されると、分からない方達からすれば、大きな勘違いに繋がる事を、十分に理解して発言をして頂きたいと思います。

これから先、どこまで私達が必要とされるのかは分かりません。

だからこそ、出来る限りの範囲で、お客様に近い存在として、研磨や研ぎをお受けしていきたいと考えていますから、時間をかけて正しい説明をし、刃物や研磨や研ぎの事に関して、理解を深めていく活動というのは、重要だと思っています。

 

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