身につくという事
技術職は身についてこそ・・・と良く言われますが、それは単純で表面的に見られる事がありますが、私はそうではないと思っています。
例えば、決まり通りの仕事を、決まり通りに行う事。
それはそれで、しっかりと作業が出来ている事になるでしょう。
しかし、基本的な部分で、構造体にばらつきがあったとしたら?
それに対して対処する事は、相当難しい事となります。
あくまでも決まった条件の中で、決まった物を加工するだけなら、誤差範囲に収められる可能性は十分にありますが、そうではない事が多い場合、それを理解して加工を行えないと、全くの別物になってしまいます。
もちろん、どうしようもないような基本であった場合、基準に近づける事すら、難しい場合もありますから、それは除外しますが、そういう事も視野に入れつつ、加工をしなければならないのは事実です。
全く問題が無いものであれば、見なくても加工ができるくらいまで、レベルを上げる事は可能だと考えますが、それも一つの熟練の技ではあります。
バラつきがある中で、少しでも良くしようと加工を行おうと考えたり、実際に加工を行う事と比べ、同じようなやり方と考え方だけでは、良くしようにも、悪化する可能性が高くなりますから、それは身についたとは言えないと考えます。
正直な所、どうして・・・て思うような状態のものや、他で断られたようなものも、当方には依頼が来る場合がありますが、可能な限りは対応をしています。
こういうものは直せないと、単純に断られたり、細かい話をすると、面倒だからと断られる事も多いと思いますが、一番は時間の無駄が多く、儲からないという考えになるでしょう。
それと、あとでクレームになるのが怖いというのもあると思います。
その手の物を、当方でお受けする場合、必ず注意事項やあらゆる可能性の話をしますが、それらを理解した上でのご依頼であれば、出来る限りを頑張って作業させて頂きます。
時間と労力と技術と見解と、それらをきっちりと相談と理解をした上で、ご依頼先を決定なさってください。
断られる事に理由がある事は、もちろんしっかりと考える必要性もあります。
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