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2023年8月

2023年8月31日 (木)

柄やハンドルの磨きについて

当店では、「家庭用包丁」と「和包丁」と「洋包丁」と「和や洋のナイフ」に関して、全体的な修正整形や削りを含む作業や、機械による仕上げと、手作業による仕上げのご用意があります。

そこに、柄やハンドルの加工作業として、削りや磨きの作業をご合わせてご用意しています。

包丁自体の研ぎと言われる範囲だけではなく、修正整形を含む修理的要素まで、作業を受ける所はありますが、柄やハンドルの削りや磨きによる調整は、やっていない所がほとんどです。

金属とはまた異なる素材で、それに対しての削りや磨きを入れる事は、修理的な要素が含まれる場合、だいぶ難しくなります。

ただ荒い素材を使って、表面の汚れを落としたり、バフで表面だけを軽く磨くのとは異なり、使用の中で自然劣化や、ご自身でのメンテナンスにより、形状が変わってしまった場合などがあって、にぎり具合が変わってしまった場合などでも、この作業は有効です。

だいぶ前から、この柄やハンドルの磨きは、当方の作業内容として、和包丁、洋包丁、家庭用包丁、和ナイフ、洋ナイフ、の範囲で、取り扱いをしてきましたが、刃部の研磨や研ぎや修理と合わせ、ご依頼を頂く事が多くあり、現状回復をしたい方から、ご好評を頂いていました。

削りと磨きと言っても、元の状態がどうなのかや、どのように加工をしたいのかで、お受け出来る内容は異なりますが、交換を検討していたが、金額がかなりかかるので困っていた方は、交換をしなくても済むケースもあると思います。

そういった意味でも、この作業は、意味が十分にあると思っています。

今回、家庭用包丁と和包丁と洋包丁の範囲に関しましては、作業の方向性が良い形で変更出来た為、料金はだいぶ下がりました。

それぞれの刃物の種類により、仕上げ方は異なりますが、十分にご満足頂ける内容にはなっていると思いますので、研磨や研ぎのご依頼に合わせ、是非ご用命ください。

各種刃物の研磨ページもリンクを貼っておきます。

・家庭用包丁の研磨

・和包丁の研磨

・洋包丁の研磨

・ナイフ研磨

2023年8月30日 (水)

ネットに出ている情報は正しいのか???

お客様から良く、ネットに出ている情報について、その内容が正しいのか間違いなのか、ご質問を頂く事があります。

内容次第になりますので、絶対に間違っているとも、絶対に正しいとも言えません。

ただ、多くの情報は、素人のそれっぽいだけのお話がほとんどなので、正しい範囲ではない場合が多いです。

プロの方が情報を出されているケースがありますが、重要なポイントに関しては、ほぼ隠されています。

しかし、意外と多いのが、プロに聞いたポイントを抑えたやり方など、それらを公開しているケースで、そんなのを出して大丈夫かな・・・?と思ったりもします。

本人はそれが貴重な内容だと分かっているのか、分かっていてあえて出しているのか、その辺りは分かりませんが、多くの職人や業者が、情報を開示したくないという理由も、分かる気がします。

折角得た特別な情報なら、自慢するのではなく、自分の中に留めて置く事が、非常に重要だと思います。

ただ、企業が自ら開示している例もあり、そこに他業者からの批判がある事を多く耳にする事もありますので、どこまで開示するかは、かなり慎重に考えるべきだと私は思います。

 

2023年8月29日 (火)

無理な研ぎが多くあります。

長い刃物の研ぎは、バランスが難しいとされていますが、単純に全体像のバランスを指す意味が多く、細かい部分にまでは目を向けられていなかったり、除外される事も多いです。

その理由としては、その判断が出来る人が少ない事にあります。

なんかおかしい!と感じ、どこに出してもそれが結果として分からず、作業をお願いしても、改善しなかった例も多くあります。

その理由は、あくまでも全体像しか見ておらず、部分的な不具合を解消できていない事にあります。

先ほども記載しましたが、長物として、日本刀や包丁などがあります。

それらは、単純なバランスだけで、答えが出る訳ではありませんし、それなりの方が使えば、当然おかしいと分かる事ですね・・・。

問題の多くは、部分研ぎにあり、基本精度がおかしく、基準も無くて、研ぎやすい所が多く研がれてしまい、細かい凹凸ではなく、大きな凹凸が出来て、波打ったような状態になっている事が多いです。

全体的に、高い所を減らすのが、正解だと私は思っていますが、砥石が当たらない箇所を、必死に研いだり削った結果、更に深く掘られてしまい、全体から見るとそこだけ肉が無い事もあります。

そうならないためには、初期の製造段階で、歪取りを行いつつ、まともな人が基本の形を作る事が必要ですが、そうなっている事の方が稀で、早くそれっぽく製造され、更に研ぎで崩されている事が多いのが現状ですから、根本解決に至るには、それを理解して整形出来る人が必要です。

私は手研ぎを行う事だけではなく、この手の精度問題には、過去から多く着目してきました。

部分研ぎをしたような状態で、精度を合わせる事は不可能ですから、それ以外をちゃんと直す事をやっています。

ご依頼の内容によっては、計測までして確認をする場合もありますが、ほとんどの場合、砥石の当て方にポイントを置き、実際に皆さんが研いで使う場面を想定して、そこから基準出しをしています。

この辺りは、実際に使う側であり、使う人を多く見て来たからこそ、明確に解明をしている内容ですが、うちで研磨や研ぎを行った後は、非常に研ぎやすいとか、使いやすいというご意見が多いのも、その正しい意味でのバランスにあります。

何もかもを直しきると、全体がいきなり小さくなってしまいますから、場合によってはある程度の妥協点は作ります。

それでも、初期に比べると、相当改善されますから、その差は歴然です。

私が思う使いやすさとは、研いだ後の良さも当然ですが、その後のメンテナンスが正しく行いやすくする為の、しっかりとした基準作りです。

当方では、こういったただ綺麗にする作業よりも、適格に使いやすくする実用の為の基準作りに対し、多くの時間を使っています。

実際にご利用を頂きまして、その結果を是非、今の状況と比較して頂きたいと思います。

毎日のように研ぐ方は、数か月に一度や、1年に一度でも良いので、一旦状況を戻す研磨を行ってください。

それにより、毎日の研ぎと使いが、かなり楽になると思いますし、研ぐ事や使う事へのストレスは、大きく減らす事が出来るはずです。

なお、長物として日本刀も含めましたが、こちらはご自身で研ぐ方は、ほぼいらっしゃらないと思いますし、適当な加工を行った日本刀は、もう直せない事がほとんどなので、適当に研いで、崩れてきたら直してもらおうと思う事は、やめてください。

日本刀は構造上、削る量に限界がありますから、その造りを知れば、余計な事はしないようにしようと、怖くなるはずなのですが・・・。

 

2023年8月28日 (月)

止むを得ない事

今年の9月以降、色々な物が大きく値上げになると言われていますが、今回はだいぶ上がるのでは?と思っています。

その裏には、色々な事が関係していて、どこでも回避不能な状態と言えますから、致し方ない事だと思います。

当店も今年の早い時期に、値上げをしなければならなかった箇所が、実際にはいくつもありましたが、結局はほとんどを見送っていました。

昨年末までの大幅な道具類の値上げから、更に今年にいくつもの分野が値上がりをし、利幅は大きく下がったままでした。

さすがに今回は、そのままという訳にもいかず、大幅な値上げの必要もあります。

技術をそのままで、値上げをする事だけを考えるのではなく、いくつかの範囲では内容を減らし、金額を下げてのご提供をした部分もありますが、更に内容を減らし、金額を保持するか、安くご提供出来る方法を考えるか、その手の事も視野には入れています。

どういう形が良いのかは、お客様によると思いますし、何もかもを残し続けるのも、色々な準備の関係もあって難しいので、悩むところです。

とにかく出来る限りで安く!と考える方もいれば、高くても良い技術を!と思う方もいるので、ある程度の選択肢は残していくつもりではありますが、かなり両極端になる可能性もあります。

お客様のご利用が多ければ、その分だけ下げられる範囲も増えて来るのですが、今の景気状態では、それもなかなか難しい事ですし、全体的には値上がりの方向性が多くはなると思います。

確定的な内容の開示や変更前は、今の金額と内容を保持していますので、金額を気にされる方は、急いで研磨のご依頼をなさってください。

商品のご購入や研磨のご依頼をお待ちしております。

 

2023年8月27日 (日)

テスト中です

今後販売の可能性のあるものを、現在テスト中です。

時間に余裕がある訳ではないので、少しずつ確実に・・・といった感じで進めていますが、良さそうでしたら、新たな販売品に加わるかもしれません。

いつも書いていますが、当方は売れるからという理由や、利益が大きいからという理由で、販売品を増やしません。

あくまでも、私がおすすめ出来るという判断をした製品のみ、常時販売の販売品として設定をします。

今後も、商品が増えたり減ったりすると思いますが、その時は、そういう事だと思ってください。

他に何かの理由がある場合には、ちゃんと記載をします。

 

2023年8月26日 (土)

情報はお見逃しなく!

一時的な情報などは、ブログにしか記載をしていない場合があります。

いつもお伝えをしていますが、こちらでの情報が一番早いですから、出来る限りチェックをお忘れなく!

今後、短期の内容や、時期的な今だけ系の内容など、それらもこちらに記載をしていきます。

記載のブログにリンクを貼るか、常設ページとしてHPで見て頂くよう、情報の掲示をします。

 

2023年8月25日 (金)

嘘の販売品

何年も前から、ヤフオクに古物を様々に出している古物商が、中古包丁の販売もやっていますが、中古品の加工品を新品として販売していました。

あくまでも主幹としていながら、同メーカーの同じロゴのついた包丁を売っていたのを、過去に見た事が何度もありますので、ロゴを削って修理等で加工された形跡がある事は、十分に理解をしているはずです。

金額は驚く程かなりの高額ですが、いくらで売りに出しても自由なので、そこは問題ではなく、中古品を新品として販売している所です。

しかも、加工として良く行われる痕跡があるので、これで新品と言う事は、まずないでしょう。

過去にも、中古包丁の種類の名前を間違ってオークションに乗せていたり、根本的な知識がないのに、ただ売れるからと扱っていただけなのは分かっていましたが、今回は流石に、多少数を見ていれば判断が付く内容だったので、新品と言えば高額になりやすいからと、高く売るための嘘であると思いますし、これは良くない事です。

これがオークションや古物商の現実だと思うと、本当に残念に思います。

古物の取り扱いに関しては、新品以上に色々な知識が必要になりますし、商品に対して確認も大事だと思っています。

少なくとも、怪しいものは、新品や未使用という言葉を用いる事は、大きな問題だと思いますので、信用性は無いと言えます。

現在販売中のものでも、過去に販売されていた物でも、入荷が怪しいものは、基本的に取り扱わないというのが、現代の古物商には求められる部分ですし、信用が無い所からは、決して買わないようにしましょう。

当方が古物商の認可を取得した際に、警察の方と色々なお話をし、必要事項の確認もしましたが、HPへの掲示方法やその他店頭での対応など、かなりの割合の業者が、規定通りに行っていないようでした。

ある意味、法を通しているようで、やり取りは無法地帯化している部分もあるので、その辺りは十分に理解の上で、そういった所からの中古品の購入をなさってください。

不正な品では無かったとしても、修理や修復が必要な刃物を中古で購入し、修理不可という可能性も十分にあります。

その場合、自己責任となり、保証はつきませんし、ただのゴミになる事もそれなりにあるので、そういったリスクも十分に考えましょぅ。

また、出品物が盗品であったり、日本刀の登録証の偽物を合わせた物など、犯罪にあたる刃物を購入してしまった場合、警察のお世話になる可能性もありますので、そういう事が実際にある事も、知っておいてください。

当方で扱い古物は、出所のしっかりしたものと、信用のある方から以外、古物売買のご依頼はお受けしていませんので、ご安心ください。

古物の取り扱いページは、HPのTOPページ内と左フレームにありますので、是非ご利用ください。こちらです。

 

2023年8月24日 (木)

刃物が切れなくなる理由

今回は単純なお話になりますが、刃物が段々と切れなくなる理由をお話致します。

これは、使用方法が間違った方の事は含まれておらず、あくまでも通常使用の範囲でお使いの方が、自然に切れなくなっていく事に対してのお話です。

まず、研ぎを行った刃は、刃物の性能や使う砥石の#にもよりますが、刃先が鋭くなっていて、そこに凹凸が存在する事で、切れ味が出せています。

この凹凸の事は、完全にスルーして考えられる事が多いのですが、刃先の先はμ(ミクロン)以下の世界で、簡易的な話では説明が出来ません。

これが近年の高性能機材を用いて研究された、刃の考え方になります。

難しい話はそのくらいにしまして・・・。

その刃が存在する状態から、使用により摩耗が始まります。

摩耗の進行のしかたは、使用する刃物の種類と、対する素材によって異なりますが、基本的な考え方としては、刃先が段々と減っていき、丸くなって行ったり、潰れて行ったり、横に倒れてしまう(まくれ)事や、見えない欠けが出来てしまう、など、それらの要因で、切れ味を失っていきます。

そこで必要なのが、砥石での研ぎですが、この使えなくなった刃先を再生し、また改めて切れ味を出せるようにする事です。

この繰り返して、刃物が切れるようになったり、切れなくなったりしていきます。

もし、完璧!と思うレベルで刃物を研いでおいて、使おうと思ったら、ぶつけたりしていないのに、勝手に切れなくなっていた・・・という場合には、見えなかったとしても、サビによる刃の消滅が考えられます。

刃物の刃は消耗品です。

定期的に研いで、気持ち良く作業に使えるようにしましょう!

2023年8月23日 (水)

ご報告ありがとうございます。

しばらく前に、日本刀の研磨でご利用を頂いたお客様より、ご報告を頂きました。

初期の状態だけではなく、使い込んでどうなるかまで、状況を見てくださっていたようで、ありがとうございます。

この方は、扱いはかなり丁寧で、かなりの量を斬られていますが、斬り損じはほぼ無く、大きな損傷が出ない使い方をし、毎回研磨のご依頼を頂く方です。

長くなりますので、内容を省略させて頂きますが、初期状態は当然のように良く斬れて、振っただけでも芯が通ったような安定感があり、斬った感触は柔らかくスルっと斬れていく感触だったとの事です。

斬れ味は数か月の使用で、少し落ちた気がするが、問題の無い範囲であるという事でした。

テスト的に、刃の付け方を変えていましたが、それは特に良く出ていた感じもあります。

現代刀は特有の硬さがあると言われていますが、実用で使う場合、ある意味では現代の使用に合っていて、非常に振りやすく、斬りやすいとも言えるものが多いと思っています。

そんな中で、実用の研磨を現代刀としてや、体配や用途などに合わせ、研磨で表現をするのは、かなり大変さがありますが、結果がしっかりと出てくれたようで安心しました。

こうしてご報告を頂けますと、作業をした身としては、非常に安心します。

色々と悩み所も多く、作業が大変な日本刀ですが、他では出来ない表現と性能を引き出す研ぎは、当方では行えていると思います。

最終的には、元の状態と基本性能であったり、使用者の安定した使用も必要になりますから、状態や状況次第にはなりますが、日本刀を実用品として、居合抜刀試斬でお使いになられる方には、かなり有益な研磨になるかと思います。

自らの体験と実力のある方のご意見を含めながら、勉強と研究を重ね、かなりの時間とコストを使い、性能特化の日本刀研磨を行っていますので、自信を持っておすすめ致します。

色々な研磨の種類や仕上げ方法もご用意しており、お好きな内容をご選択頂けますので、是非ご利用ください。

 

2023年8月22日 (火)

便利で高性能なダイヤモンド砥石はいかがですか???

先日販売を開始しました、NSK工業の焼結ダイヤモンド砥石ですが、こちらは過去から私が使ってきて、良いと思う点が多くありました。

一つ目は、研ぎ滑りが無い事です。

多くのレジンボンドタイプのダイヤモンド砥石は、目つまりが酷く、研ぎ味は滑る感じで、柔らかいプラスチックの上で刃物を動かしている感覚の物が多くありました。

しかし、この砥石は、研ぎ滑りが明確に出ない事と、目つまりがかなり抑えられていて、ダイヤ量もしっかりと入っているので、更に研ぎ味が良いです。

次に、研磨力ですが、どんなに頑張っても、レジンボンドものはダイヤの支えが弱く、目立て後の能力を維持できないものが多くありました。

また、研磨力重視の製品と思われるものは、明らかにその表示#より荒く、単純に研磨力を上げるようにしてあるものもありました。

この製品は、研ぎ上がりは#相応にかなり近いですし、安定した研ぎ目をしているので、次の段階での研ぎはかなり楽です。

そして、一般的にダイヤ層が1mmの製品がほとんどの中、数mmでの製品化を基本としており、だからと言って特別高い訳ではないので、比率的に見ると、お得である事も良さの一つです。

永く使って感じる所ですが、他社製品では、レジンボンド物のダイヤ砥石は、ダイヤ層の劣化が見られるものもありましたが、この製品なかなり前の製品を一部で未だに使っていますが、劣化らしきものは見られませんので、そういった意味での安定もあります。

最後に、製品の#が多く用意されていて、必要な範囲に合わせ、内容を調整しやすい事もあります。

一般的なダイヤモンド砥石の製品は、細かく#設定がされていない事が多く、一部の#だけでしか使えなかったのですが、このダイヤモンド砥石は、幅広く#が製造されているので、荒砥~超仕上げまで、超硬刃物であっても、楽に研ぎが行える事は非常に助かります。

色々な#や製品ラインナップを試した事がありますが、かなり幅広く使えると感じました。

当店での販売は、HPに記載の通り、包丁関連をメインとして、扱うように考えています。

製品硬度などは、色々と変更が可能ですが、当店での基本となるものは、比較的柔らかめで、目つまりが少なく、研ぎ味が良くて、効率優先での製品として頂いています。

基本的に、平面の砥石で研げる包丁類であれば、どれでも問題なく使えます。

受注生産が基本なので、納期は少しお時間を頂きますが、さほど長くはかからないと思います。

長くお使いになりたい方は、更に厚物もお願いすれば製作が可能です。

また、ダイヤモンド砥石の使用に対し、面直しを心配される方もいらっしゃいますが、当方でそれなりの精度まで修正が可能です。

なかなか納得のダイヤモンド砥石に出会えなかった方は、是非ご購入ください。

ご購入の際に、どのくらいの#が合うのかなど、試し研ぎをして頂く事も可能ですので、私のご説明だけではなく、実際に使ってみたいという方は、いくつかサンプルのご用意と、私が使用しているものもありますので、ご予約の上でご来店なさってください。

私が何年も色々な#を使用してきていますので、ただ販売するだけではなく、適格なアドバイスも出来ますから、その辺りもご安心ください。

 

2023年8月21日 (月)

時間の合間に・・・

私が良く、作業の合間に作業を・・・と書いていますが、この合間はどんな感じなのかであったり、可能な作業はどんな内容なのか、少し書いてみようと思います。

作業の合間と書いているのは、一つの刃物の作業時間が長くかかるとして、それが例えばですが、数日かけて行う作業だったとします。

その時、その数日をフルにその作業にだけ、完全に振る事は出来ませんから、他にやる事も進めます。

メールだったり、仕事の電話だったり、HPの書き換えなど、事務系の仕事もありますし、他に細かい作業の仕事もあって、それらも進めています。

そんな中で、休憩時間であったり、この作業をまだ続けるのは・・・と思った場合に、切り替えの意味で、他の作業を少し行う事があり、それを大体は合間の作業と呼んでいます。

それが10分の事もあれば、30分の時もありますし、1時間の事もありますし、3時間の事もあります。

その時に、別途合間に作業をする内容に、どれだけ労力が使えるかや、今の体力や精神力の残り具合を考え、なるべく勢いを潰したくない時は、この合間を有効にしています。

ただ、合間作業を頑張りすぎると、今メインで進めなければならない作業が、おろそかになってしまう事もありますから、その辺りは他の仕事の段取りとの兼ね合いで、考えてやるようにしています。

それでも、どうも勢いで乗ってしまう事があり、その状態で我を忘れ、進め過ぎて疲れてしまう事もあるので、その辺りは反省をしなければと思っています。

止む無く急ぎの仕事がある場合などは、この合間の仕事として、作業を進める事が多いのですが、メインの仕事と合間の仕事で、内容が被ってしまう場合、その時によりますが、他の刃物の仕事がしたい・・・と、思ってしまう事もありますし、なかなか合間という使い方も、難しい問題ではあります。

過去に比べると、作業は早くなりましたし、体力や精神力の維持も考え、休憩は多めに取るようにはなりましたが、まだまだ一日の活動量は、通常の職人ではありえない時間でやっていますし、この辺りは良い仕事の為には、どうにかしていかなければならないという、何年も前からの課題です。

何度も書いていますが、技術職として見ると、当方の利益率は相当低いので、その辺りも休めない原因ではあります。

この休めない問題は、年々増えてきている部分もあり、当方の負担の大きさを、専門家にも指摘されています。

 

2023年8月20日 (日)

新たに製作中です

最近UPをしました、「当方で加工を行った刃物の販売」ですが、数週間以内に追加の予定があります。

本当は、もっと早く始め、更に追加の予定もあったのですが、体調不良になってしまった事で、全体的に遅れています。

加工自体は、他の作業の合間にやる感じで、優先的には行っていませんので、かなりの日数を使っていますし、今の状況だと、一か月に1本作れるかどうか・・・程度です。

状況を見ながら、加工できそうなものを確認し、作業の段取りを組んで、あとは時間次第で作業になりますが、色々な刃物の種類があるので、どれからやろうかな?と思っています。

納得の加工範囲に収められるか、その都度状況を見ないと分かりませんから、得意分野からなるべくやって行こうと思っていますので、しばらくは包丁方面が多いかもしれません。

ちなみに、以前にも記載をしましたが、オークションなどで安く買ったものを、再生して販売している訳ではなく、まともな業者さんからの仕入れやご提供のみで、あくまでも加工によるサイズ等の問題で、製品基準に合わなかったものというだけですから、品質的には決して問題ありません。

もし今後、中古品を入手しての加工販売を行う場合には、その手の物は法律通りに、古物としての販売ページに掲示をしますから、その辺りはご安心ください。

そういった意味では、通常販売品に比べ、かなりお安く相当お得な内容で、高品質な刃物が即購入で入手できますので、安心かと思います。

かなり丁寧に作業はしていますし、流れ作業ではない事も、オリジナルの製品的に考えれば、良品を手にするチャンスと言えます。

お気に召して頂き、ご購入を頂ければと思います。

 

2023年8月19日 (土)

頑張ってはいます・・・

作業が遅れている範囲がまだ残っていますが、ここ1ヵ月程、体調不良がありましたので、その期間はそちらの刃物の作業が出来ず、進みが良くなっていたのに、止まってしまっていました。

入院にならなかっただけ、まだマシだとは思いますし、休む訳にはいかないので、収入がなるべく減らないように、無理をしてでも出来る限りの仕事は進めていましたが、負担の大きな仕事に関しては、手を付けられませんでした。

またこれで遅れる事になってしまっているので、本当に申し訳ない気持ちですが、こういう時に負担の大きな仕事は無理に作業を進めても、良い結果にならない可能性がありますから、どうかご容赦ください。

まだ体調不良は残っており、作業時間を以前より減らさないといけない状態で、体力の低下と薬での治療もしていますので、まだ完全回復までには、時間を要すると思います。

 

2023年8月18日 (金)

久しぶりに酷い状態を見ました

先日お返しをしました、ある刃物の研磨依頼でしたが、欠けが多く、まくれも合わせてあり、更に曲がりとねじれが混在していて、その状態で研ごうとしてしまった為に、全ての基準が狂っておかしくなっていました。

ある程度でも、刃物の事が分かる方だったら、これはまずい!と思われるでしょう。

まさにそういうレベルの状態でした。

他では当たり前のように、何件も断られ、当方へのご依頼でしたが、この状態から推測するところでは、100%は無理かもしれませんが、さほど分からないレベルまでなら、直せると思います!とお話をし、ご依頼を頂きました。

正直、この手の作業は、いつもお話をしています通り、保証は付けられませんし、特注扱いとなりますので、金額はかなり高くなりますし、納期も未定で、先払いでのご依頼のみお受けする形です。

やってみなければ分からないですし、途中でどうしようもない不具合が出れば、ご相談次第ですが、そこまでの料金のみ頂き、返品になる可能性もあります。

それでも是非!とご依頼を頂く事もありますので、難しいだろう・・・と思いつつも、こうしてお受けする事があります。

加工は困難の連続で、基準が崩れてしまっている刃物は、それを作るのがまず難しく、闇雲に作業をする事も出来ないので、じっくりと状況を見ながら、少しずつ直していきます。

細かい説明は割愛しますが、最終的には、元々こういう刃物だったんじゃないの?と思える範囲まで、直す事が出来ました。

欠けやまくれや、全体の位置合わせの影響で、二回りくらい小さくはなりましたが、それでも状態がおかしかったとは思えないレベルになったので、本当に安心しました。

単純な研ぎ屋的内容や、その手の専門職では、こういった作業が出来ない所は多くあります。

また、受けたとしても、お金にならないからという理由や、面倒だからと単純な理由で、お断りされる事も多いと思います。

当方では可能な限り、こちらの提示する条件さえ承諾を頂ければ、こういった作業はお受けしています。

通常通りの範囲で作業出来る刃物が、作業依頼で来てくれる方が、もちろん作業はやりやすいのですが、この手の作業を当方は出来る事や、少しでも刃物難民を減らしたいという思いもありますので、出来る限りでお受けしています。

どうやっても直せないだろう・・・と思うものは、一瞬でお断りするレベルになってしまいますから、その際にはご了承ください。

 

2023年8月17日 (木)

体感してください

刃物の研ぎが上手く出来ていると思っている方も、上手く出来ていないと思っている方も、是非当店の研磨をご利用ください。

実用でお使いになる中で、必ずと言って良い割合で、細かい不具合以上の事が起こっています。

それをどう解決するかで、その先の刃物の生かし方が変わりますから、一度お出し頂いて、状況の確認と、ご自身での研ぎとの違いを、体感して頂きたいと思います。

特に、手作業を多く含む内容をご希望頂ければ、色々な調整も含め、この先に楽に研いで楽に使えるよう、研磨や研ぎを行いますので、その辺りも今までとの違いは出て来ると思います。

機械作業だけだと、どうしても表現しきれない範囲がありますから、当方の売りでもある手作業は、出来る限り多く含んだ内容でご利用ください。

ただ使うだけなら、機械作業メインのものでも、十分な性能は出せますが、その先の研ぎや使用まで考えると、機械でのズレを手作業で調整済みなのと、そうではないのとでは、違いは色々と出ています。

 

2023年8月16日 (水)

問題あり

硬度が安定しない刃物があり、それの研磨や研ぎを行うと、不具合が明確に出ます。

本来だと深い傷が入らないような刃物であっても、異常な傷の入りが見られたり、いつまでも傷が消えないなど、そういった問題に直面します。

この手のものは、何度も今まで経験がありますから、作業を始めて少しすれば、大体の想像がつきます。

そういった刃物は、使えない訳ではないのですが、基準的な範囲から見ると、明らかにおかしいのは確実です。

同じような見た目に仕上げようとしても、仕上がりきらないので、同じ結果になるよう、研ぎや磨きを入れても、表面的には見た目の色合いが揃わなかったり、傷目が合わなかったりするので、それを何とかしようにも、どうしようもありません。

この手の問題は、手作り品の場合のには、熱処理による問題や、鍛造の影響があったりしますが、工業製品の場合では、熱処理によるものは考えにくいようで、その後の研磨時に熱ダレをしているケースがあると、私は考えています。

正直、それを引いてしまった方は、外れを買ったと思うしか無いのですが、明らかにおかしいと判断すれば、メーカー等の購入先に状況を細かく伝え、交換の依頼をされると良いと思います。

私は年間に結構な数の研磨や研ぎを行っていますので、この手の問題には、何度か遭遇します。

加工をする際に、こちらがどれだけ気を付けて、熱ダレを出さないように作業をしても、元の状態がそれでは、どうしようもない問題です。

砥石の使用条件等を同じにし、極力作業をしていますので、こういった事は他の所よりも、かなり細かく拾っていると思います。

逆に、硬すぎる場合も、もちろん砥石滑りや傷の具合で、大体の判断はできます。

 

2023年8月15日 (火)

無理と無謀はお受けしません

状態が明らかに悪くどうしようもないようなレベルの物であったり、希望される内容に無理がある場合、お受けする事が出来ません。

他で断られた内容でも、当方では普通にお受けしている事も多数ありますが、状況や内容によっては、流石にお受け出来ない事があります。

状態が明らかに悪く、直しようがないものも、稀に来ますが、それらは作業をしても、改善の見込みが無いか、改善する可能性が低い場合には、お互いに無駄な時間と労力になる可能性があります。

また、作業に対する希望が、無理のある内容の場合や、状況と作業に関するご説明しても、ご理解を頂けない場合には、お断り致します。

何でもお金になれば、無理にでも受けている所もあるようですが、その先の結果が付いてこないのは当然です。

まともな状態にならないと思う刃物に、これ以上、無駄にお金を払う事になるのであれば、新しい刃物にその分のお金を使った方が、良いと考えられます。

 

 

2023年8月14日 (月)

頑張るだけでは結果は出ません

研ぎを一生懸命にやっても、結果がどうしても出ないというお声は、過去から沢山耳にしてきました。

上手い下手は別として、時間さえあれば、初めてでも上手く出来る人はいます。

ただ、その初めてが、何度も上手く続く訳ではありませんが、その可能性は0ではありません。

通常、1時間かけてプロが行う作業を、10日かけて行えば、可能かもしれません。

そこに必要なのは、何を理解し、何を実行するかという部分です。

これは、実際にあったお話なので、人の能力の問題もありますが、説明を聞いてそれを理解し、実際にそうなるように作業さえすれば、それに近い物は出来ます。

では、一生懸命にやっても、結果が出ないのはなぜだと思いますか???

それは、内容を理解していない事と、思うように実行できていないからです。

まず、内容の理解は、簡単ではありません。

研ぎという作業は、見えない所に対し、見えない作業を行うものですから、そこからまず考えなければなりません。

砥石の面は?

刃物の面は?

研ぎの動きは?

それらをちゃんと理解し、適切な状態で、スタートする必要があります。

そして、最後にどうなるのが正解なのかを知り、そこに近づけて行けば、それっぽい所には、なんとなく収まるでしょう。

そうならないのは、焦りが作業に出てしまったり、無理な事をやっていたり、手抜きをするからです。

まずは、正当と思える範囲のやり方を、地道に学んで身に着けて、それを安定して出せるようになってから、時間は短縮すれば良いと思います。

私は興味がある事は、大体は早い段階でそこそこ出来るようになりますが、それでも時間がかかる内容もありますし、更にレベルを上げての判断に合わせると、相当時間はかかっています。

つまり、簡単に出来るようになると思っている方が、間違いなのです。

同じ結果で良くないのであれば、そのやり方は間違っていますし、考え方も変えなければなりません。

頭と体の一致が技術の場合は難しいので、そこをどう寄せて行かれるか・・・。

 

2023年8月13日 (日)

実は・・・

先々週から、体調を崩していました。

今はだいぶ治まっていますが、復活と言えるレベルまでは、まだ回復していません。

そんな状況での作業は、相当辛いものがあり、いつもの倍どころではない時間を要して、ようやくなんとか終わらせられるというレベルです。

自分でも良くこんな状態で、仕事をしていたな・・・と思いますが、自営なんてそんなものです。

普段から、大きな利益を上げるような仕事のやり方は、全くやっていませんから、利益率は相当低いので、余裕など全くありませんし、休む事は死活問題になります。

そこまでコストと時間をかけての作業は、本質をご理解頂ける方達からは、当方でなければ・・・と、いつもご利用を頂いていますので、本当にありがたいと思います。

お客様からも、感謝のお言葉を頂く事が多くありますが、それだけの事をやっているからこそ、伝わるものがあると思っています。

ただ綺麗にするような、表面的な事に執着せず、実用品としての結果を優先していますので、使用への理解ある研ぎ屋が作業をするとどうなるのか、実際にご利用を頂き、その意味を感じてください。

多くの方にご利用頂く事で、また次のお客様へと繋がって行きます。

 

2023年8月12日 (土)

確証が得られた

地道に活動をする中で、意識をしていなくても、たまたま見つける新しい事もあります。

これは世に気付かれてないな・・・と思うと、少し意識するようにしていますが、そういった場面がいくつかあり、それに関しての検証も始めると、段々と研究に変わっていきます。

その結果、確証が得られたものは、コストや他の作業内容との相性なども考えつつ、導入に至るケースが多いです。

確証が無くても試してみるというのは一つの方法ですが、そうテストにご協力を頂ける場面ばかりではないので、自分だけの判断で終わりそうな時は、様子見で導入はしません。

ご意見を頂ける方に関しては、新しいものを色々と体験頂き、それに関してどう変化を感じるかで、実際に導入する内容の変更も加えつつ、良いと言ってもらえそうな所を、なるべく選択しています。

私が良いと思ったものが、全て良いとは思っていませんし、使用のレベルも様々なので、見ている所に丁度マッチさせるには、使用者の意見も必要ですから、100%勝手な判断では、導入は決めていません。

 

2023年8月11日 (金)

手抜きをすると後が大変です

刃物を面で研いで、刃付けを行うような刃物に対し、忙しいから・・・や、欠けてしまったから・・・と、刃先だけを必死に研いだり、本来は多く研がない裏から研いで、早く直そうとするケースが良くあります。

それを一度やってしまうと、次もなかなか面から直そうと出来なくなってしまい、結局そのまま刃先だけで何とかしようとする形になってしまうと、もう抜け出すのは簡単ではありません。

そうなる前に、早めにプロのところに依頼をして、きっちり直しましょう。

欠けが出たり、刃先がなかなかでないと思う場面は、早期に改善をすれば、大きく直す必要はなくなります。

そして、作業自体も、安く早く済みます。

それがどんどん悪化し、色々な不具合を併発し始めると、全てを総合的に直す為に、時間もお金もかかります。

一般で機材や道具が全て揃っている方は、まずいらっしゃらないですし、技術的にもただ研いで使うのと、整形や修理的な内容になると、また別の技術や知識も必要となりますから、なんとななると思って無理に作業を進めずに、早めに出して頂く方が、刃物の消耗も少なく、確実に研いで使える状態になりますから、安心かと思います。

特に高額な刃物や、精密さを求めた研ぎでお使いの方の場合、変な所に出すと、むしろグチャグチャになって戻って来てしまうので、今より良くなって戻してもらえるような、まともな職人に依頼しましょう。

大手や有名どころに出して、まともでは無くなってしまったものが、当方に直して欲しいと依頼で良くきますが、本当に酷いものです。

技術も知識もセンスも無くて、そういった仕事をちゃんと出来る人は、どこにもいません。

必要な要素が色々ありますが、実用品としてちゃんと研いで使える状態にするのは、簡単な事ではありませんし、その先にまた修理の時期が来た場合の事まで考え、調整を行えるかどうかというのも、私は重要だと思っています。

直しがされても、将来を潰してしまうやり方は、良い方法とは思いません。

 

2023年8月10日 (木)

砥石とは名ばかり

刃物を研ぐ為の砥石が、砥石として活躍出来ないレベルの物が多数あります。

それらが話の主役になってしまう事があり、大きな問題だと思っています。

私が良いと思うのは、ひとまず有名どころの砥石を数多く使ってみて、そこから無名系に手を出してみた方が、刃物との相性や研ぎ上がりの違いが、明確に分かりやすいと思っています。

砥石は明らかに良いとされるものが、数多くありますから、それらを当たり前に使いこなせるところまで来れば、大体の事は把握できます。

気を付けなければばらないうのは、最初に書きましたが、砥石として活躍出来ないものです。

これは、明らかに砥石とは呼んではいけないものだと思っています。

何を理由にこんな製品を作ったのか???と、疑問しか残らない砥石もどきは、今まで多数見た事がありますが、それを使っていると言われた時に、何と言って良いのやら・・・。

そこを基準にして、刃物を語られてしまうと、全てが崩れている話でしかないので、まず砥石を替えてからでなければ、その刃物が悪いかどうかすら分かりません。

実際に、そういったケースでの刃物の評価は、そういう砥石を使っている方の意見から考えると、明らかに悪くはない事がほとんどです。

どこを基準にするのかは、好みもあると思いますが、わずかな数しか触った事が無い場合、良い悪いなど分かる訳ではありませんから、その先へもっと踏み込んでから、評価する事をおすすめ致します。

 

2023年8月 9日 (水)

ご連絡は可能です。

来週の月曜と火曜は、豆ねこがお休みとなっております。

豆ねこがお休みの日は、入り口が同じ為、当店は開店出来ませんので、お休み扱いとなっています。

そういう日は、お荷物のお受け取りや、ご来店の対応は不可となっておりますが、裏では仕事をしていますので、こういった日でも、可能な限りでご連絡は致します。

商品のご注文など、遠慮なくご連絡ください。

 

2023年8月 8日 (火)

暑さは和らいできましたが・・・

まだまだ暑いという感覚は抜けない暑さですね。

この先10日程、ずっと雨の予報となっており、台風や線状降水帯の影響を心配する声が多くあります。

大雨の影響は、毎年のように、何らかの形で大きく出ていますから、油断は出来ないと思います。

 

2023年8月 7日 (月)

大きな内容を二つ更新しました。

HPの方に、二つ新しく大きな内容をUPしました。

もうとっくに終わっている予定でしたが、色々な事が重なり、一時的に不可となってしまっていた為、今日になってしまいました。

少しずつ進め、ようやくここまでたどり着きました。

まず一つ目ですが、新しいダイヤモンド砥石の販売を開始致しました。

それは、NSK工業の焼結ダイヤモンド砥石です。

こちらは、レジンボンド系のダイヤモンド砥石によるあるような、研ぎ滑りが無く、研磨力が高くて傷目も揃っており、非常に高品質です。

硬質刃物でも綺麗に早く研ぎ終わるので、非常におすすめです。

特に当店では、包丁類などの面が広く研ぎが苦労する範囲に対し、おすすめの製品をメインとして扱いますが、それ以外の製品も入荷は可能ですので、是非ご相談ください。

まだネットでも知名度が出ていなかった頃から、私はこちらの製品を実際に使ってきていて、他に良くあるダイヤモンド砥石とは、性能が違う事を理解していました。

いつか販売が出来ればと思っていましたが、ようやくこうして販売まで準備が出来ました。

なお、販売は特別に認められた所だけが許可されており、当然当店も契約の上で販売となっておりますので、安心してご利用ください。

もう一つは、当方で加工を行った刃物の販売です。

こちらは、メーカー等で基準を満たせず、製品になれなかった刃物を、私が研磨と刃付けを行い、販売品の刃物とするプロジェクトです。

製品としての品質に問題はありませんし、研磨と刃付けは私が行いますので、間違いなく実用品として使えるものになります。

次は何が出せるかは、物を見てからの加工後の判断になるので、何とも言えませんが、出来る限りで製造をして行こうと思いますので、気長にお待ちください。

いずれも、まだ更新が完全ではありませんので、今後少しずつ改善をしていきます。

 

2023年8月 6日 (日)

また一つ便利なものが・・・

以前から使っていた道具で、また一つ商品が無くなってしまいました。

マニアックな製品ではありましたが、これがあるだけで非常に助かっただけに、残念の一言です。

代わりの物は、似た製品なら沢山ありますが、どれも性能的に相性が合わず、これだけが唯一だったので、この先どうするか困っています。

過去にも散々探して、ようやくそこにたどり着いた経緯がありますから、簡単に探せるとも思えませんし、経費も相当かかるので、もう諦めるしかないでしょう。

それが必要な仕事は、今後取り扱いをやめ、他の事に労力をかけようと思います。

 

2023年8月 5日 (土)

いずれ公開します

研ぎは出来ているはずなのに、どうしても切れ味がまともに出にくかった刃物が、安定して切れ味を出せるようになる方法を見つけました。

これは、一部の刃物での検証でしかありませんので、全ての刃物に対して言える事ではありませんが、片刃系に関して言えば、結構有効になると思います。

研ぎがまともに入っていなかった訳ではなく、ちゃんとした研ぎとして完成されなかった理由があるので、それが解明出来た事は非常に大きいと思います。

下地作りが重要なのですが、それ以前に、製品の裏の完成度の低さが問題になるのですが、それは見た目の問題ではなく、研いでみた時に分かるレベルの難しさです。

ちなみに、私が加工や修理を真面目におこなったものは、ほとんどの場合にそうはならない事を考えると、研いで使う事を考えた製品作りが、ちゃんと行われていないという事も、これで明確に分かってしまった部分でもあります。

どうにかして、この根本の部分を変えたいと思う気持ちはありますが、業界の方達は自分達が正しいと思い込んでいて、こういった話を聞く耳を持たない事を知っていますから、まあ何を言っても無駄でしょう。

砥石が正しい答えを出せるようになった事は、この手の研究に関して言えば、まず重要なスタートだったと思いますから、そこには大きな感謝をしなければなりません。

 

2023年8月 4日 (金)

研ぐ事がきつい・・・

お客様からお話頂く内容の中に、年々増えているのは、刃物を研ぐ事がきついというお話です。

特に包丁やナイフ関連は、幅広く鋼材が導入されており、近年の鋼材の進化により、高密度で硬く高靭性にもなってきていますから、出来の良し悪しに関係なく、全体的に研ぐ事が難しくなってきています。

当方にご依頼で頂くお仕事でも、やはり砥石が乗らないような刃物も増えていて、これでは実用からほど遠いな・・・と思ってしまう事も多々あります。

程よく研ぎがしやすくて、刃の性質が良く、まあまあ永切れする感じが、実際は一番使いやすいと思います。

永切れ重視の場合、完全に管理さえしていけば、良い結果にはなりますが、日頃の研ぎで、手抜きを一度でもしてしまうと、それを直すのが大変になりますし、損傷させてしまった場合は、もう自力で直すのは困難とも言えます。

普段の管理に関して、時間と労力をどれだけかけてでも、切る場面にそれだけの結果を出したいという方には、これ以上ない結果になる場合もありますが、そうではない方は、それなりうの覚悟を持って、そういった刃物を購入してください。

その手の刃物は、主力用にはなかなか出来ないので、実際に自分では手に負えず、手放す方が多いのも現状です。

あとは、専門家に管理を完全に依頼し、ご自身は使うだけに専念するなどすれば、金額はかかりますが、結果はいつでも安定していますし、管理する為の苦労は無くなりますから、それは一つの手です。

 

2023年8月 3日 (木)

変更して正解

ご家庭用包丁の研ぎで、作業内容を変更した際に、刃付けに関しても変更を加えましたが、これは正解でした。

切り込んで行こうとする刃の力や、切れる感じもそれなりあり、長切れも更に期待できますから、全体的に使い勝手は良くなったとの声を頂いています。

以前の刃は、プロ用寄りの刃で、繊細でするっと切れるような刃でしたが、繊細に扱う必要性があり、相性が合わなかった方もいらっしゃったかと思います。

特別に細かい刃であった訳ではありませんが、家庭用としては思い切って使える刃では無かった部分はありましたし、以前記載をしました通り、やはりプロ用に寄せ過ぎていたのは良くなかったのでしょう。

その判断をするまでに、長い時間を要してしまった事には、色々な要因がありますが、もっと早く変更すべきでした。

 

2023年8月 2日 (水)

奥の更に奥に・・・

和包丁で良くご相談を頂く内容に、納品初期の研磨が酷く、研ぎ面の穴が多く空いていたり、研いでも傷が全く取れないというものがあります。

これらは、原因が明確に分かっています。

まず、研ぎ面を研ぐ場面で、穴的な状態が現れ、砥石が当たらない部位が多くあるのは、円形の円部を使って加工をしている為です。

円の円周で削る場合、点で当たる加工を行いますから、どうしても穴的なものは出来てしまいますし、磨きでも同じように、円の円周を使う事が一般的なので、整えられているように見えて、実は面がグチャグチャだったりします。

それと、近い内容でのお話では、面にすらなっていないというのも良くあります。

円の円周を使い、平面を作る事は、まず不可能なので、基本構成すらズレたままで、削りと磨きを円周で行い続けると、あちらこちらに方向がズレ、面自体の構成すら危うい状態になるのも、良く目にしています。

これらは、平面に近い加工が可能な機材を使えば、解決はそれなりに可能ですし、その先で一流の職人が手作業で手研ぎを行えば、砥石をまともに修正して研ぐ方の場合で考えますと、9割方まで当たるレベルにする事は可能です。

ただ、それを行うと、かなりのコストと時間がかかりますし、腕が試される部分でもあり、誰にでも出来る仕事ではないので、決して安くはありません。

ベタなら比較的楽に出来ますが、レベル高くハマグリ刃系で仕上げる場合には、何となく出来るレベルの人がやると、特別良くはならないので、頼まない方が良いです。

和包丁の研ぎ面は、ただ簡単に面付けを行う事は出来ず、色々な要素が含まれています。

それらの加工を高レベルで行い、更に良い刃付けを行う事は、本当に難しい加工で、それらが出来る職人の数は、ほんのわずかです。

狙って探さないと、そういう加工はしてもらえませんので、どこでも頼めば出来る訳ではない事は、十分に理解をしてください。

もう1点、研いでも全く傷が取れないと、ご相談を頂く事があります。

それに関して言うと、お客様が荒砥で付けた傷が取れていない場合と、商品として加工された場面で、荒傷をきっちり取らずに表面的に仕上げられている場合の傷が、お客様が研いだ事で現れる場合もあります。

判断基準としては、自分の研ぎ癖や、砥石の使い方を考え、研ぎの向きと傷の向きが、同等であるかどうかを見ると、大体の判断は付くと思います。

そもそも穴が多くあり、砥石が当たり切っていない可能性もあるのですが、砥石が確実にあたり、色目が同じで面が揃っている事が確認できても、傷の方向が違っていて、そのような症状がある場合には、商品化の際の傷であると言えるでしょう。

なお、当方では、それらの加工や手研ぎでの作業は、標準化していますので、高レベルの精度や切れ方を望まれる方は、是非ご利用ください。

大手一流メーカーにも適用されている技術ですが、更に当店オリジナルとして、上のレベルの作業も用意しています。

安い作業ではありませんが、一度ご利用を頂きますと、基準が出てきますので、その先の研ぎや使用が楽になります。

長い目で見ますと、毎回では無くても良いので、短期で定期的にご利用を頂き、状態を安定化させて頂く事をおすすめ致します。

それにより、大きな加工を行う必要性が減りますので、無駄に削り落とす事もなく、使用でのストレスも多く減らす事が出来ます。

2023年8月 1日 (火)

ご希望に沿えるかどうか・・・

日本刀研磨は、特別に多くの数が来るわけではありませんが、ご意見は特に多く集まる刃物の一つです。

その中で多いのは、作業内容よりも金額面のお話です。

折角ならまともに安心して使える状況にしたいとおっしゃる方が多く、そこは外したくないので、当方にご依頼のお話が来るケースが多く、金額が安いからではない事がほとんどですが、お得な「おまかせ研磨」でもまだ高いというお話になる事もあります。

おまかせ研磨は、歪取りを行いつつ、常識の範囲内の修正研磨や拵の簡易修理を含み、簡易磨きと刃付けまで、おまかせ内容でのみ、ご依頼をお受けする内容です。

それぞれのサイズにより、金額は異なりますが、全部込みでの内容として考えると、自分で利用する事を考えても、これはかなりお得だと思います。

当方のメインの日本刀研磨となる、「居合抜刀用面精度研磨」に比べると、色々な面で劣る部分が多くありますが、それでも一般論として考えると、実用性能をと思う範囲は、おまかせ研磨でも十分含まれてはいます。

良くある居合研ぎとされるものの多くは、刃先だけ丸めて整え、表面を美術研磨のように綺麗目に仕上げてある例を多々見て来ましたが、これは斬れなくなる問題にしかなりません。

そもそも、斬れ味に関係ないとしても、まともな美術研磨が30~40万と言われているのに、5万前後で受ける内容の中に、綺麗に整える研ぎを含めたら、まともに仕上がるはずもありませんよね・・・。

どこを削減するかと考えると、実用の場合には、形や刃付けに関して、最低限度のラインというものがあると考えていますから、それを下回った時点で、まともに斬れなくて当然です。

当方では、実用に対しての仕上げを考えた場合、ただ見た目への満足を付け足すのは無意味と判断し、整形修正と刃付けを一番時間とコストをかける場所に位置付けています。

元々がまともな研磨の物がほぼ無いので、そこから歪取りや修正整形を行う時点で、かなりの時間がかかりますし、その先の研磨でも、ズレの調整をしていきますから、実はこの手の下地や形作りが、一番大変で難しい範囲であり、そこを特に大事にする場合、その時点で金額は高くなります。

色々と考えた中で、総合性能としての発揮が出来るようにするには、当方が掲示している金額はかかると判断して、現状での最安値としています。

ただ、これでもまだ、金額的に厳しいという声がある事は、理解をしていますので、更に金額を下げた内容が作れるか、今後検討はしたいと思います。

あとは、私自身の考えや必要とするラインの中に、研磨を作れるかどうかの問題が大きいです。

かなり厳しい選択になるかもしれませんから、頑固な私が受け入れられれば可能かもしれません。

なお、「居合抜刀用面精度研磨」の歪取りや、修正整形に関する範囲は、更に上のレベルを狙って行っていますし、面の構成も良くしていますし、特別枠となる上級者向けの「斬れ味重視」に関しては、総合的にシビアな設定と特別な技術を含める事で、より一層、明確な斬れ味や性能特化の研磨とさせて頂いていますので、是非そちらもご利用ください。

元々私が得意な範囲として、実用の理解と実際の使用経験を経て、研磨の開発を行っている部分がありますので、他との差別化はかなり明確に出ていると思います。

日本刀の場合、形で斬る部分と、刃で斬る部分があり、それらの融合を狙いながら、上級の実用研磨をご提供しています。

他刃物で培った技術を、色々と日本刀の研磨にも盛り込む事で、性能を生かす事を見据え、計算と構成を変えられるというのが、幅広く深くで勉強と研究をしてきた当方ならではです。

一つの刃物の世界だけしか見て携わっていない方達には、間違いなく真似が出来る内容ではありません。

 

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