久しぶりに酷い状態を見ました
先日お返しをしました、ある刃物の研磨依頼でしたが、欠けが多く、まくれも合わせてあり、更に曲がりとねじれが混在していて、その状態で研ごうとしてしまった為に、全ての基準が狂っておかしくなっていました。
ある程度でも、刃物の事が分かる方だったら、これはまずい!と思われるでしょう。
まさにそういうレベルの状態でした。
他では当たり前のように、何件も断られ、当方へのご依頼でしたが、この状態から推測するところでは、100%は無理かもしれませんが、さほど分からないレベルまでなら、直せると思います!とお話をし、ご依頼を頂きました。
正直、この手の作業は、いつもお話をしています通り、保証は付けられませんし、特注扱いとなりますので、金額はかなり高くなりますし、納期も未定で、先払いでのご依頼のみお受けする形です。
やってみなければ分からないですし、途中でどうしようもない不具合が出れば、ご相談次第ですが、そこまでの料金のみ頂き、返品になる可能性もあります。
それでも是非!とご依頼を頂く事もありますので、難しいだろう・・・と思いつつも、こうしてお受けする事があります。
加工は困難の連続で、基準が崩れてしまっている刃物は、それを作るのがまず難しく、闇雲に作業をする事も出来ないので、じっくりと状況を見ながら、少しずつ直していきます。
細かい説明は割愛しますが、最終的には、元々こういう刃物だったんじゃないの?と思える範囲まで、直す事が出来ました。
欠けやまくれや、全体の位置合わせの影響で、二回りくらい小さくはなりましたが、それでも状態がおかしかったとは思えないレベルになったので、本当に安心しました。
単純な研ぎ屋的内容や、その手の専門職では、こういった作業が出来ない所は多くあります。
また、受けたとしても、お金にならないからという理由や、面倒だからと単純な理由で、お断りされる事も多いと思います。
当方では可能な限り、こちらの提示する条件さえ承諾を頂ければ、こういった作業はお受けしています。
通常通りの範囲で作業出来る刃物が、作業依頼で来てくれる方が、もちろん作業はやりやすいのですが、この手の作業を当方は出来る事や、少しでも刃物難民を減らしたいという思いもありますので、出来る限りでお受けしています。
どうやっても直せないだろう・・・と思うものは、一瞬でお断りするレベルになってしまいますから、その際にはご了承ください。
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