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2023年9月27日 (水)

安全対策として、好みに合わせて

刃物の使用で、怪我をされた事は、皆さん大体の方はあると思います。

その理由は、使い方が悪かったか、変に力を入れてしまっていたか、他に気を取られてのたまたまだったなど、色々あると思います。

特に手を切った経験がある方の多くは、包丁に集中しています。

その包丁の研ぎで、子供用として、切先やアゴを丸く削る事も、当店では行っています。

そんな事をしたら、切先の使い方や、アゴの使い方が学べないじゃないか!と、思う方もいらっしゃるとは思いますが、まずは大きな怪我にならないよう、使い方を学ぶ意味では、これはありだと考えています。

子供用としてでは無くても、切先は特に使わないし刺さったら危ないから・・・や、アゴはこじって使いたいし叩いて傷みやすいから・・・と、刃をあえて落としたり、丸く削り取るなど、そういったご希望がたまにありますので、その方に合わせての加工は、このように行っています。

それにより、安心して使えたり、使い勝手が上がるなど、良い点も多くなり、その方に合った包丁に変化をしていると思います。

切れ方に関しては、真っ直ぐに刃が使えない方は、刃の欠損やまくれに繋がる可能性がある為、ある程度の鈍角気味に刃を仕上げたり、刃先をあえて分厚くしてから、鈍角刃を付けるなども、有効ではあります。

その場合、気持ち良い切れ味であったり、食材を傷めにくい切り方とは、少し方向性は異なりますが、それにより、損傷を回避出来たり、永切れする部分はあります。

結局、包丁の研ぎの多くは、基準があるにしても、包丁の性能や作りが一定化されていない事を考えると、こうしてカスタマイズをして使う事で、その方に合わせていく事が、実は正解なのでは無いかと考える部分があります。

それは絶対にやめた方が良いです!と、私が言い切るような内容以外は、許容範囲内に性能は収まると思いますので、必要に合わせて、研磨のご依頼の際に、ご希望をお伝えください。

※おまかせ内容などでのご依頼の場合には、あくまでおまかせでの対応となり、個別のご要望にはお答えできませんので、ご注意ください。

 

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