決まり事はありません
研ぎのやり方で、これが「基本なんですよね?」や「こうしないといけないんですよね?」と、おっしゃる方は非常に多いと感じています。
そういうご質問の際に、私がお答えするのは、「基本と言われるものはありますが、それが正しいという訳でもなく、基準でもない」とお伝えをします。
そして「こうしないといけないと決めたのは、どこの誰でもなく、自分でしかない」と。
結局、どこかで植え付けられた考えでしかなく、それをやって結果が出ないのは、知識や技術が難しい事はあっても、出来る要素がそこには少ないというのも、理由の一つだと考えますから、もっと分かりやすく、一つずつ確実に進む方法を、しっかりと伝えてあげる事が、それこそ必要な事だと考えています。
例えば、研ぎの癖が人にはありますが、その癖は悪く出る事が多く、良い事に繋がる癖もあったりします。
それらを全て潰してしまうのではなく、生かす方向として、思う正解に近づくように、導いてあげる事が出来れば、解決は近づきますし、良し悪しの理解も出来るはずです。
以前にも記載をしましたが、人から習っただけで、良いと思われる(あくまでも思われるだけです)方法しか学ばない人は、状況が悪くなる理由も分かりませんから、そういう事をしっかりとお伝えする事は出来ません。
どうしてこうなるのか?
どうすればそれを回避出来るのか?
意外と簡単な事で、その繰り返す失敗を回避する事は出来ます。
結局、上手く出来ないのは、間違った見解での頭と、物を見ても理解しきれていない事や、実際にそれを表現できない技術部分にあるので、それらを少しでも多く、理解して上手く出来るようになるよう、総合的に見てあげる事が必要だと思います。
そして、それなりに出来るうようになってからは、自分で自分に合った方法を見つけたり、より良くなる為にどうしたら良いのかを、探す事も大切になります。
難しい事を考えないとして、結果が良ければ、それで良いと思いますから、結果の為に何が必要で、何が不足しているのか、何が今のままで良いのか、それらを確実に知る事が、その先に繋がる事になりますし、それをまず理解する事から始めてみましょう。
最低限度として、砥石の面修正や目立ては知らないと、上手く研ごうと思っても、それでは精度が足りないですし、研げる可能性を潰してしまいますから、そこは絶対に外してはいけないポイントです。
良い砥石を使い、良い修正を行い、良い目立てをする。
それが出来るだけでも、研ぎの初歩となる基準がそこに完成されます。
そこそこ出来るようになったら、良いと言われてる砥石や修正器を買おう!と思っている方は、まずそこに原因がある場合も多いので、今あるのもで何とかしようと思わない事も大切だと思います。
折角の可能性を潰すのは、非常に勿体ないので、後で!ではなく、今!だと思います。
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