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2023年10月 6日 (金)

直接的な効果

砥石の種類によって、研ぎの質が違います。

良い悪いの意味では無く、効果と考えれば分かりやすいかもしれません。

例えば、研ぎ汁が多く出るタイプは、研ぎでの刃物の仕上がりは濁りやすく、研ぎやすい感じがするでしょう。

それに対し、研ぎ汁が出にくいタイプは、光って仕上がり安く、研ぎにくい感じがすると思います。

この中間が幅広く存在していますが、どの砥石を使えばこうなるよ!ではなく、刃物と砥石の相性の問題ですし、地金がある刃物と、全部鋼の刃物とでは、砥石への乗り方がそもそも違うので、その辺りも含めて考えると、色々な砥石を用意して、適材適所で使う必要性はあると思います。

私はガチガチに硬い砥石はあまり使いません。

過去には、硬い方向を使っていた時期もありましたが、硬すぎる砥石は、硬く荒い粒子が含まれていたり、集合してしまっている場合には、それが荒い傷となって明確に出てしまうので、それを避ける意味もあります。

中硬~気持ち硬めが、特に良く使う部類にはなりますが、それも先程のお話のように、相性によって変わってきますので、その時によって使う幅が違います。

砥石自体の組織的部分を考えると、均一な粒子のタイプと、複合的な荒さのタイプがあり、同条件でも全く違う仕上がりになりますから、実際に研いでみてどうなるかで、判断をしていくしかありません。

必ずしも、研ぎ目にバラツキがあってはいけない訳でもなく、揃い過ぎても良いとは限らないのが砥石なので、表面的な考えだけでは、砥石の効果は見えてこないと思います。

今は便利な確実な砥石の面修正器も出ていますし、それをどう使っていくかでも、結果が色々と変わっていきますから、とにかく色々使って試していくしかありません。

 

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