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2023年10月29日 (日)

間違った研ぎの代償

ご自身で刃物の研ぎをされる方が、普段適当にしてしまったり、技術が無くて形を崩してしまう場合、それがいつまでも直せない事は多いでしょう。

多分、その状況に対し、気が付いていない方が半数以上だと思いますが、気付いている方は早いうちに解決しましょう。

ご自身で直そうとしてダメだった方や、最初から直せる自信がない方や、頑張ってみようと思ったけど、それ以上悪化させるのが怖い方は、状況が悪くても直す対応をしてくれる所に、刃物の研ぎ修理の依頼をしてください。

もちろん当店でも大丈夫です。

もし、悪化したまま、それを研いで使い続けた場合、段々と直る事はまずありません。

なぜなら、状態が悪化したという事は、普段の研ぎでは不足があるので、そうなってしまった為です。

それを現実として受け入れ、別の方法でと考えると、研ぎを学んで悪化しないようにしたり、少しずつ直せるレベルにするか、先ほどの記載のように、研ぎ修理を依頼した方が良いです。

刃物は上手く使う方と、そうではない方で比較をすると、大体3倍くらいは、刃物の寿命に差が出ると考えられます。

実際に使えない領域を作ってしまって、それを直すために削る分や、切れなかったり刃持ちが悪く、研ぎが多くなって無駄な研ぎで消耗してしまう分もそうです。

今までの修正や修理の経験から、場合により5倍以上の差になる事もあると考えています。

そんな大袈裟な!と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、状況次第ですが、刃物の使える領域の3分の1程度を一気に消耗して、修復をしたケースもあるくらいなので、決して大袈裟なお話ではありません。

まさかこの程度の修正で・・・と軽く考えている方も多いかもしれませんが、思っていらっしゃるよりも、プロの目からすると、意外と状態が悪いという判断になる事も多々ありますので・・・。

安く済ませて、安心して使い続けるには、早め早めに研ぎ修理にお出し頂き、修正や修復にならないよう、心がけて頂く事です。

 

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