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2023年12月10日 (日)

砥石の使い分けのポイントは・・・

刃物に合わせ、砥石を選んでつかっていきますが、その際に重要なポイントは、何を目的とするかです。

・研ぎやすい?

・結果優先?

この二つでまずは選択する方が多いかと思います。

研ぎやすい砥石は、結果が良い訳では無い場合も多いのですが、使いにくい砥石を無理に使い、結果が伴わないよりは、ストレスが少ないかもしれないというのが、一つの考え方です。

私の場合には、研ぎやすさを選択したい気持ちは強いのですが、仕事として研ぎを行っていますから、結果を優先する方を取っています。

一緒に考えたいのは、鋼材との相性です。

・鋼系

・ステンレス系

・粉末系

と大きく見て3種で分けた場合、それぞれの特性との相性が、まず大きく分かれます。

細かく見ていくと、同じ部類の中にも、配合されている素材の違いや、製造の影響などで、砥石との相性も変わりますから、そこでの見方としては、最初に使った砥石の傷を、次の砥石で取り除く事が出来るのかどうかという所です。

それをいくつか繰り返し、段階を踏んで研ぎ進み、研ぎが完成していきますが、それぞれの砥石がどんなに良いものであろうとも、その段階での傷が取れないような構成で研ぎを行っても、切れ味はしっかりと出ませんので、#を飛ばし過ぎない事です。

理想は2~3倍程度で収める事で、メーカーや砥石のシリーズによっては、最大で4倍まではギリギリ行けると考えています。

その範囲を超えると、傷を取るのはまず難しいです。

ここまで書いた内容は、ほんの触り程度ですが、初期段階としてこれらを無視し、何でも砥石があれば研げると思っていると、確実に大きな損をします。

疲れるだけで、研ぎでの結果には繋がる事はありませんので、初歩の初歩から確実に一つずつ、研ぎの考えをまとめていきましょう。

 

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