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2024年1月12日 (金)

刃物が小さくなるまで我慢するのはやめましょう

例えばある包丁があったとします。

それが研いで使用を重ね、段々と小さくなってきたとします。

それを初期段階と同じ用途で使い、同じように使える範囲と言えるのは、大体3分の1の消費くらいまでです。

それでももう小さくて使いにくいとおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。

長さはそのままで、身幅だけが細くなる場合もあれば、身幅はあまり変わらず、長さが短くなっていく事もあるでしょう。

それらの影響で、使い勝手は大きく変わっていきますから、研いで使える範囲の最後までと思っても、性能をずっと維持出来る訳ではありません。

そう考えると、なるべく大きめで身幅があるものをと考える部分もあるのですが、それをやりすぎると、初期の状況があまり良くない結果になる事もあります。

全くサイズを変えずに、刃物を使い続ける事は、替え刃でもない限りは無理ですから、この辺りは致し方ないと思います。

特に包丁のような衛生面を大事にしなければならない刃物は、中心の刃となる部分を例え替え刃にして便利になっても、合わせ目や段差の問題がでれば、どうしてもそこには汚れや水分が溜まり、とてつもなく不衛生になりますから、そういった事は不可能と言えます。

ですから、研いで使って小さくなっていく事は、致し方ないと思うしかありません。

大きな歪があったり、欠けやサビによる欠損がある場合、それなりに大きく削り取る必要がありますから、どうしても一回り小さくなってしまいます。

それを避ける意味でも、状態良く使い続け、研ぎの量は出来る限り抑えながら、ストレス無く長く使って頂きたいと思っています。

 

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