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2024年1月27日 (土)

頑張ったのに・・・

かなり崩れた状態の形状をした刃物を直す場合、相当な労力が必要です。

製造時に熱処理された板から、刃物の形状を削り出すよりも、それは大変になる事もあるくらいです。

最終段階まできて、致命的な問題に遭遇すると、そこで作業を諦めなければならなくなる事もあります。

あとはお客様と相談の上で、その先を決める事になりますが、作業にかかった代金は頂かなければならないので、心苦しい事になります。

今までそういった事は何度か遭遇した事がありますが、割合的に見ると可能性は低いので、そこまで気にしなくても大丈夫だと思います。

どのくらいの状態が良い範囲で、どのくらいだと良くない状態で、どのくらいだと最悪なのか、判断基準は色々とあると思いますが、お客様からは相当シビアに見られる事もあります。

多分、良い状況を知れば、それもご理解頂けると思いますが、特別良いレベルでは無かったとしても、許容範囲というものがありますので、その範囲は超えて直せなければ、やる意味は無いと思っています。

かなり悪い状態だと、刃物のランクによっては、買った方が安い事もありますので、安く早くは難しいという事だけは、十分にご理解を頂ければと思います。

それだけ加工に時間とコストがかかりますから、致し方ない事です。

 

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