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2024年1月13日 (土)

やって見なければ分からない?

刃物の研磨や研ぎは、100%の結果が保証出来る訳ではありません。

私の思うレベル以下で考えると、それっぽい研ぎのようなものと表現をする範囲として見れば、どんな刃物でもそこには合格出来る部分はあるかもしれませんが、そういうレベルの話ではありません。

求められる性能が、どういった範囲にあるのかで、その結果を考えなければなりませんから、思うような結果にならない事もあります。

特に繊細に使う刃物の場合、刃物の性質の問題や、砥石との相性などの影響で、それらははっきり出てしまう事があります。

研ぎ方や砥石を変えて、違った結果に出来る事も多くありますが、何をやってもしっくりこない場合もあり、作業可能な条件であったり、刃物の性質の問題は、どうしても避けようがありませんので、致し方ないと思います。

そういうレベルを求めるのであれば、それ相応の結果が出る刃物を用意し、それに良い研ぎを入れなければなりません。

良い結果はマイナス要素をどれだけ減らせるかで、結果が大きく変わりますから、求めるものが多ければ多い程、出費も時間も技術も必要になります。

最終的には、色々とやってみないと分からない範囲もありますが、この刃物では絶対にお客様が求められる性能を出す事は不可能というパターンは、確実な範囲が多くありますので、その範囲で求められても無理でしょうと言わざるを得ない事もあったりします。

刃物はどんな刃物も同じではありません。

良し悪しの差がありますので、自分の思うレベルが高い方は、それなりに高いレベルの刃物を購入するところから始めてください。

 

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