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2024年1月22日 (月)

効果はあるのか???

砥石を使う事として、面修正は必須項目ですが、良くご質問を頂くのは、修正後の砥面に関してです。

修正の種類によりますが、面の状態が大きく変わるのは、ご自身で研ぎを行う方のほとんどの方が理解している事だと思います。

いくつか例を挙げますが、近年良く行われる電着ダイヤやダイヤモンド砥石系での修正だと、砥面は面一になりやすいです。

ここでいう面一は、砥面の大きな凸凹を直す過程で、細かい砥粒の凹凸も削られ、イメージとして言うとツルツルで鏡面のような段差のない面になります。

それに対し、荒砥での修正や、金板やセラミック板に荒い砥粒を撒いて使う修正だと、砥石の面はその荒い粒子の凹凸に近いザラザラとした凸凹が残ります。

今挙げた2種での比較は、同じ砥石の修正で考えても、ツルツルとザラザラで、非常に分かりやすいでしょう。

ツルツルの砥石は、研ぎ汁が出にくく、その砥石での研ぎは細かめに仕上がります。

ザラザラの砥石は、とぎ汁が出やすい、その砥石での研ぎは荒めに仕上がります。

研ぎの効率や仕上がりなど、考え方によって相性がありますし、そもそもの砥石の硬さによって、研ぎの考えも変わってきますから、必ずではありませんが、このような構成になる事は、覚えておいてください。

それらを使いこなし、研ぎの段階を考えた場合、どの辺りまでザラザラな荒めに修正をし、どこから細かくしはじめ、どこからは極力ツルツルにしていくのか、考えがまとまって来ると思います。

上手く研げないとおっしゃっている方は、砥石を良いものに変えるのと、砥石の使い方も変えてみてください。

それだけで今までの研ぎとは、何もかもが大きく変わって来ると思います。

使用する砥石の構成や、修正について考え直したい方は、当店でのご購入を前提としてご相談を頂ければ、細かくお話をさせて頂きます。

 

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