今日がある事を忘れていました。
数年に一度以外は、2月は28日までなので、今日がある事に気が付いたのは昨日でした。
曜日は気にしているのですが、特別な予定でも入っていないと、日付は気にしないので、あまりカレンダーは見ませんが、今回の事は完全な見落としでした。
数日前にカレンダーを見ているのに、その前に物が置いてあって、丁度隠れていました。
前日に気が付いていたので、一日間違えずに済みました・・・。
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数年に一度以外は、2月は28日までなので、今日がある事に気が付いたのは昨日でした。
曜日は気にしているのですが、特別な予定でも入っていないと、日付は気にしないので、あまりカレンダーは見ませんが、今回の事は完全な見落としでした。
数日前にカレンダーを見ているのに、その前に物が置いてあって、丁度隠れていました。
前日に気が付いていたので、一日間違えずに済みました・・・。
仕事の中で人造砥石を一番良く使いますが、その使い方で最近よくやるのは砥石の目立てです。
目立ては過去からやってたのでは?と思う方が多いかと思いますが、その通りです。
以前の目立ては、どちらかというと、荒く砥面を仕上げ、砥石の乗りを良くする意味合いが強かったのですが、最近の考えで使う目立ては、荒くするというより、荒さはそのままで刃物の乗りを良くし、目つまりが出にくい状態を作る事を目的としています。
それを行う事で、研ぎの効率が上がるのと、刃物の仕上がりが安定します。
なぜ仕上がりが安定するかというと、砥石の乗りが良い状態と、滑りや詰まりが出ている状態では、仕上がりにばらつきがありますし、それが刃先に影響を及ぼすとしたら、安定するほうが良い訳ですから、その調整の意味もあります。
過去の考えだと、その砥石での研ぎの最終段階は、砥面修正を行い、精度を戻しつつ砥石の乗りを安定させていましたが、この方法を上手く確立出来ると、同じ精度の中でも、仕上がりが安定してきます。
どの砥石にどんな目立て名倉を合わせるかは、試しながら調整をして探していくしかありませんが、中荒~中研ぎくらいまでの範囲では、これはかなり有効だと思います。
時代は円安で、コロナの影響もあって、流行りも大きく変わりました。
しかし、コロナがだいぶ落ち着きつつあり、円安が大きく進んだ事で、流行りもまた変わってきているようです。
僅か数年の流行りで終わった分野は、かなりの大赤字になっているようです。
また、円安を狙った事業展開で、今後円高に動きがシフトした場合、国内消費を無視した事業者は、相手にされなくなると言われています。
利益に走れば、より利益が出る方向を見るのは当然かもしれませんが、変わらずにそこに存在するものがあるというのは、本当に大事なのだと思います。
色々な方々とお話をする機会がありますが、こんな時代だからこそ、国内での仕事を大切にという声も多くあるようです。
私自身は海外に行く事は無いと思いますし、もしどこかに移転するような事があったとしても、国内で地道に仕事をただやっているだけだと思います。
新しく面白い仕事は、是非受け入れてやっていきたいとは思っていますが、利益の事だけではなく、しっかりと内容を吟味して考えていきたいと思っています。
すっかり書くのを忘れていましたが、昨年、ある製品をサンプルとして頂きました。
そこまで凄く使い込んではいませんが、基本性能は知っている系統なので、ほぼ把握できてはいます。
ここで注目すべき違いはそのサイズです。
一般的な製品の半分程度ですが、思っていたよりも違和感なく使えます。
ある程度の大きさが必要であると考えていた部分が大きかったので、この発想は全くありませんでしたが、場所を取らない事や、無駄な部分が減るという意味では、これもありだと思います。
この製品はこのままでも良いと思いますが、色々と変化を加えたら、もっと面白い部分が増え、利便性も上がって来るでしょう。
一般化する事は、今のところはまだないかもしれませんが、一つの選択肢として、十分にありだと思います。
将来の事を考え、継ぐ者の話が出てきます。
私の頭の中と体にしか、この知識と技術は存在していないので、一代で終わってしまうのは勿体ないと言われますが、私自身の考えとしては、必要としてくださる方達が、今の100倍はいなければ、そこまでの必要性は無いのではないかと思っています。
勿体ないと言われるのは、確かに理由も分かっていて、独自に学んだオリジナルの部分が多いですし、現在を生きるレベルの高い職人が亡くなられた後は、それらに匹敵する職人が育っていないのは理解していますから、それを後継者に継ぐ事は一つの責任でもあるかもしれません。
問題は、それ相応の人材がいるかどうかです。
知識と技術はただ学べば得られるものではなく、才能と努力と探求心も必要ですし、表面的に見えているものがあったとしても、それがどこまで伸びていくかの問題もあります。
とりあえずやるだけやってみて・・・と、良く言われる事もありますが、無駄に時間とお金を使って学んだとしても、将来に繋がらないのであれば、その時間とお金は無駄になってしまいます。
私が自力で出来る所まで、何とかできるような人でなければ、こういった方面で突出した人としては見られないと思っていますし、ある程度の人が出来るようなレベルの学びで止まるなら、それは並の上でしかないと思っているので、その人がどう考え、どう進んでいくのかによると思います。
単純に仕事にして行かれるようにと、学びをしてもらう事は十分に可能だと思っていますが、その先に進める人をとなると、話はまた変わってきます。
技術を学ぶにもお金がかかりますから、自分に大きな投資が出来ないと、それは実現が難しいと考えていますので、どこまでそれが出来るのかも重要になります。
入り口で諦めなければならないのであれば、それは大きな損失にはなりませんが、ダラダラと気付かずに進むのは勿体ないと思うので、その見極めも大事です。
それらも分かる人がしっかりと見てあげないと、勝手な自己評価で失敗してしまう事もあるので、素直に話を受け入れられるかどうかというのも、必要な要素ではあると思います。
果たして今後、そういった部分に進もうと思える人が出て来るのか・・・。
こんな小さな規模で、ひっそりと研磨や研ぎの仕事をしていますが、色々な情報や良いお話を頂ける機会は比較的多いです。
新しい製品のお話であったり、将来的な構想の大きなお話もあります。
私がそこで何を出来るのか、明確なビジョンまで含めたお話に発展するばかりではありませんが、そういったお話を耳に出来るだけでも、非常に大きな事だと思っています。
折角であれば、その話の中枢にいられれば、色々と出来る事もありますし、何かを変える事も出来るので、なるべくそういった事には一緒にやろうと思っています。
私のような個人では、考えて行動をするにも、規模や資金の問題もあり、やりたくでも出来ない事は多数あります。
自分でやろうとしたところで、やりきれない事も分かっていますし、それらを変わりにやって貰えるのであれば、それだけでも非常に意味がある事ですから、私の思う構想やアイディアは、そういう場で表に出しています。
アイディアや独自のものは、外に出すのは勿体ないとおっしゃる方も多いかもしれませんが、それがどうすれば実現できるか分かっているからこそ、そこに留めておくのは勿体ない事だと思っていますので、誰かが代わりにやってくれたり協力をしてくれるのであればと思っています。
今もいくつか製品としてのアイディアがありますし、それを実際に作って売ることも検討はしていますが、それも多分自分一人では動かないでしょう。
他にもやるべき事が山積みですから、自分でなければならない範囲を、必ず優先していく必要性はあります。
円安の影響で、色々な技術やものが海外に流出しています。
それに気付いても遅いのは、円高になった時です。
海外の需要は、円安の今だから特に多いだけですから、国内のお客様をまず大事にしつつ、海外もと思うのなら良いのですが、海外の事ばかりに目を向けて、国内をないがしろにしている所は、いずれ国内のお客様から相手にされなくなります。
また、ブームとしての流れも、時代が変われば終わりますから、それを十分に理解していれば良いのすが、国内の企業のやり方に対し、懸念を示す専門家も多いようです。
その時が来たら、それははっきりと分かる事だと思いますが、変わらずに今まで通りにやるというのも、非常に大事な事だと思っています。
コロナがまん延し、色々と世の中が変わった頃から、特に色々な技術が変わりました。
いうならば、暇な時期が増えたので、研究に没頭していた部分があるからです。
そのおかげで今、かなりレベルの上がった作業をお受け出来るようになった範囲も多く、特にいくつかの刃物分野では、自分でもこんなに変わったのか・・・と思うほど、非常に良くなりました。
特に大きな違いが出たのは、日本刀分野です。
日本刀は決まり事が多くあるので、そこから外さずに色々な状況を作る事は、本当に難しい部分があります。
当方で最上級としている研ぎで比較をすると、過去の計算と現在の計算では、全く異なる考えを含めて成り立たせていますので、斬れ方が大きく変わったと思います。
それ以下の研ぎでも、性能は過去より上がっていますし、設定だけではなく、刃の考えも変えてやっています。
過去にご利用を頂いた方でも、今改めてご利用を頂くと、相当な違いを感じられると思います。
今ある最上級は、ある時から斬り損じをしない上級者向けとして、かなり厳密で繊細な設定に変えましたから、その枠組みを作った事で、こちらも思い切って攻めた研磨を行えるようになりました。
色々と調整をしつつ、細かい設定を行う研磨や研ぎや、非常に時間がかかります。
何となく機械で削って磨いて、なんとなく刃付けをする程度なら、慣れていれば短時間で終わる場合もありますが、それはあくまでも何となくの話です。
しっかりと調整をしつつ、この先の事も考えて加工をしていくと、どうしても時間はかかりますし、研ぎも厳密に行おうとすると、それだけ微調整を加えながらの作業になるので、かなり大変になります。
それっぽい見た目にするだけなら、意外と簡単に出来ますが、必要な要素を持たせつつ、綺麗に仕上げていくとなれば、どうしても大変なのは仕方がない事です。
スピード勝負をするのであれば、それなりのやり方はありますから、流れ作業では無かったとしても、それなりの早さで終わらせる事は出来ますが、それで満足するような方なら、多分他の所に作業に出して十分に満足されていますので、そうではない所をなるべくやるようにしています。
それなりに人数がいる所だと、単価はどうしても高くなりますし、手間と時間を考えれば、そこまではやれません。
私はじっくり向き合う仕事の方が、どちらかというと向いていると思いますし、そちらをなるべくやるようにしています。
そのおかげで、他ではご満足頂けないお客様が、当方にはいらして頂いていますので、そういった方達の為にも良い仕事をしていきたいと思っています。
刃物は焦って研いでも、良い結果にはなりません。
軽く研ぎを行って、なんとなく刃が戻る事はあっても、きっちりと研げていない場合には勿体ないです。
折角研ぐのであれば、刃物の状態を見極め、下地から綺麗に研いで、段階を踏んで仕上げていきましょう。
そして、各段階ごとに、研ぎの不足が無いようにしていけば、良い結果に繋がると思います。
使う砥石や修正方法により、刃物の研ぎは大きく変わってきます。
研げていても刃先に損傷を作る砥石も多く存在していますし、研げる事だけではなく、刃を整える能力がどれだけあるのかを見て、使う砥石は決めて頂きたいと思います。
刃物の当たり外れのお話を良く書いていますので、お客様とも刃物の性質についての話になる事があります。
例えば中級的な所が3万円の相場の刃物があったとして、3千円で当たりを引けるかどうかと質問されたら、答えはNOです。
これは刃物に関わる方達のほとんどが、まずそうおっしゃるはずです。
同じ鋼材を使っていたとしても、その刃物にかける手間やコストも当然違います。
そして研磨も単純なものか、手間のかかったものなのかで、かなりの違いはあるはずです。
可能であれば、似たような商品でそのくらいの金額差があるものを購入し、比較してみてください。
もし見て使って、全く遜色がないとすれば、それは3万円の商品の方が、ただのぼったくりの可能性もあります。
謳い文句で商品の表面的な価値は変わりますから、それを鵜呑みにするばかりでは、良い製品は掴めません。
CMが悪い話を一切しないのと同じで、良い事を知るのではなく、悪い事も知る必要性がありますので、誰の何という言葉を信じるかで、その先の刃物ライフは大きく変わるでしょう。
私は高い商品をむやみに薦めません。
なぜなら、それは無意味な購入となる可能性があるからです。
良い商品は高いとは限りませんし、高い理由が何なのかを理解できないと、購入が無駄に終わる可能性が高いです。
お金に余裕がある方は、どんどん色々な製品を購入して試せば良いと思いますが、一つの製品を購入するか悩む方は、その一つが当たりかどうかが非常に大きな問題です。
だからこそ、なんとなくで手を出すのではなく、ある程度の確証を得てから購入する事をお薦めしています。
安物買いのなんとやらは本当に存在していますので、逆に安いものをお薦めするつもりはありません。
何をどう購入するかは、そのものを良く理解したから購入する事をお薦め致します。
刃物の修理的な依頼で研磨の仕事が入る事がありますが、絶対的に無理な内容があります。
それは、歪が酷くて刃物に亀裂が複数や深めに入ってる場合です。
これに関しては、歪取りをしようとすれば更に亀裂が深く入り、そもそもその歪自体が、あり得ないくらいに入っている場合、通常位置に移動しようとしたら、それだけで亀裂や割れの原因になるくらいですし、もう限界を超えている事になります。
わずかな亀裂だけで、まずそこを削っておけば、加工が可能な場合もありますが、先ほど記載の条件だと厳しいでしょう。
どうすればそうなるのか、使用者に質問をして知りたいと思う部分もありますが、あり得ない使い方をしている事が要因でしょう。
刃物には限界があり、その限界は意外と低いです。
用途に見合った刃物と、必要な刃物のランクの物を使い、その刃物を的確に研いで使いましょう。
久しぶりに仕事で必要になり、古くから使っていて、滅多に出さない道具を引っ張り出してきました。
一応メンテナンスをしてからしまってあったので、ほぼそのままで使えました。
ただ滅多に使わないという事は、やはり自然劣化もありますから、定期的に使う場面があればと思います。
使い道が限られいるもので、普段使わないものだと、わざわざ用意をしないという所も多いと思いますし、そういった仕事の扱いは避けると思います。
しかし、特別な理由がないものは、当方ではお受けすると決めていますので、そういう道具は結構な数があります。
次の出番が来るまで、またしばらく休んでいてもらいます。
ちなみに、園芸や農具や彫刻刀や丸い刃物に関しては、当方ではお受けしていませんが、園芸と農具は汚れ作業に使う刃物の為、作業で色々と汚してしまうと他作業に不衛生な影響が出てしまう事と、彫刻刀や丸い刃物の場合には、レベルの高い研ぎを行いたい場合、それぞれの形状に合わせて専用の砥石を用意する必要がある為です。
たまにご依頼を頂くメニューにない研ぎですが、これは作業時間とコストの関係で、かなり高額になります。
通常の研ぎの2倍で収まればラッキーで、3~5倍くらいかかる事もあります。
そこまでして特別な研ぎを求めるのは、どうしても不満を解消できないという部分にあるようです。
そもそもそういった研ぎは、実際コスト的に合わないですし、それだけの成果を出すのも大変なので、受けて貰える事はそうは無いと思います。
だからこそ価値がある部分もありますし、大切に残しておきたい技術の範囲ではあります。
刃物は切れ味が落ちると、研ぎを行う必要性があります。
その時、誰にどのような研ぎをお願いするのかです。
ご自身で研げるとしたら、それで解決ではあるかもしれませんが、どこまで研ぎが行えて、それがどれだけ実用として生きて来る研ぎなのかで、意味合いも変わってきます。
ちょっと習ってなんとなくレベルの高い研ぎが出来るかも・・・と思う方は、まずその時点で脱落するでしょう。
色々な分野の方達は、それぞれの技能を学ぶ過程で、段々と研ぎが出来るようになります。
器用でそれなりに成長が早い人でも、みるみる上手くなるようなものではないので、時間と労力と努力が必要になります・
自分で研げたらな・・・と良くお話をされる方がいらっしゃいますが、確かにその通りではあるかもしれませんが、同じレベルの研ぎが出来るのであれば・・・と思えないのであれば、人に任せた方が安くて早いというのはあります。
今一つのものをテストしています。
これは直接製品になるかは分かりませんが、今後の参考としては、非常に面白い内容ではあると思います。
良し悪しだけではなく、可能性としても面白みはありますし、ただの製品としてしまうのは勿体ないと思う部分もあります。
もし世に出ると想定をした場合、これがいくらになって、どのくらいの数が作れるのかは、全く未知数でしかありませんが、安定した良い製品をお客様にお届け出来るとしたら、これは一つの製品や考え方としては、非常に面白いのではないかと思います。
可能な限り、実現できればと思いますが、いつどのような形で、それが可能となるのかすら分からないので、勝手な想像でしかありません。
どんなに丁寧に研ぎを行っても、特別な傷が残るタイプの砥石以外では、通常は研ぎで傷は入りません。
それでもなお、傷が入ってしまう場合、刃物側に荒い不純物がついていた可能性があります。
その不純物は、ゴミのようなものや、研ぎで洗い流しきれなかった砥石の粉や、刃物に刺さった硬い物質など、それらの影響が可能性としてあります。
回避可能な範囲は表面的なものだけで、刃物食いついたような硬い物質や研磨剤などは、どうしようもありません。
特に製造直後の刃物は、不純物が表面に出てきていたり、研磨の影響で研磨剤が刺さっていて、それらが研ぎの時に出てきてしまう事はあるようです。
こればかりは、その時の加工の問題なので、あとで触る人達は気が付いた時には遅いので、なんとかならないものかな・・・と。
刃物の組織や良い時と悪い時があります。
これは製造の問題で、造り手がどういう加工をしたのかによる結果です。
同じような刃物を研磨し、手研ぎで丁寧に研ぎを入れていっても、どうしても刃の付きや、刃の精密さがおかしい事がありますから、そういう時は諦めます。
表面と内部で違いや、研ぎ込んでみて砥石に刃物が追い付く事もありますが、最初の感覚は大体当たっています。
高額の刃物を買う以上、期待をして買う方が多いと思いますが、そうではない事も多々あります。
そう考えると、意外と安定感がある中級クラスのものは、不満が少ない傾向にあったりするので、良くおすすめをしています。
研ぎの依頼で来た刃物を見て、毎回すんなりとお見積りを作れる訳ではありません。
ぱっと見はおかしくないのに、よく見ているとどうも何かがおかしいと感じる場合があります。
そういった時は、自分の見る目と刃物を疑うのと、両方を疑ってかかります。
ほとんどの場合は、やはり刃物がおかしい事が多いのですが、厳密に計測をしてみても、何も出てこない事もあります。
そうなると、あの時は違和感は何だったのだろうか・・・と、疑問が残る事になります。
刃物の硬度や靭性に合わせ、色々と模索していた研磨の範囲がありましたが、何とか完成しました。
この方式だと、硬度や耐摩耗性の影響は受けにくく、仕上がりもかなり安定します。
問題はまだ残っていて、研磨はクリアしても、研ぎの範囲がまだ未完成です。
現状では、砥石が追い付いていない状態なので、それは技術でどうにか出来る訳ではありませんし、商品探しをしなければと思っています。
過去に多くの方にご利用を頂き、非常に勉強になったとのお声が多かった研ぎ教室ですが、今のところはまだ復活は難しい状況です。
仕事の時間の割り振りの問題や、荷物の置き場所の問題などもあり、時間と場所の確保が難しいと考えています。
水道と研ぎ場ばさえあれば、それで研ぎ教室は可能と言えば可能ですが、出来る限り良い環境で学んで頂きたいと思っていますから、どこでも良い訳では無いと考えています。
研ぎに必要な安定と綺麗な水を用意しつつ、十分な広さとリラックス出来る環境も必要ですね。
未だに問い合わせも多くありますが、いずれまた復活はしたいと考えていますので、その時が来るまでお待ちください。
なお、当店のお客様としてのご利用歴が無く、特にその製品についてのご購入や教える事を特別にお約束をした訳では無い方に、知識や技術の事をお話したり、無償で教えるような事は行っておりませんので予めご了承ください。
知識や技術は立派な財産です。
特にここ5~6年程のレベルが上がり続けている技術は、誰にも本質の部分や細かい重要な内容は見せてもおらず、お教えもしていません。
実際に使える研ぎとは何かを考え研究をしたオリジナルの技術が、かなりの割合を占めていますので、ご理解を頂ければと思います。
刃物や砥石や研磨(研ぎを含む)の金額に関して、全てをそれなりの上位で揃えるのは厳しい方も多いかと思います。
しかし、世の中の全ての方が、良い物ばかりを持ち、良い技術に恵まれている訳ではありませんので、それは決しておかしくありません。
これしか金額が使えないので・・・と、引け目のような感じでおっしゃる方もいらっしゃいますが、それは人それぞれなので仕方がない事です。
それより問題点としては、どこを削減するかです。
何もかもを安くし、思う所に何一つ届かず、不満やストレスを感じながら、刃物ライフを送る事は、非常に苦しい事になる場合もあるでしょう。
ですから、ご自身の中で、そこを諦めるのかを、定めていく必要があると思います。
ほとんどの方は、刃物だけは良いものを!とお考えかも知れませんが、これは正解でもあり、不正解でもあると思います。
私自身の経験上、どんなに良い刃物がそこにあっても、良い砥石と良い研ぎが無いと、その刃物は生きないからです。
そこでたどり着いた答えは、砥石と研ぎでした。
刃物は既に中級レベル以上を持っていましたが、そこには色々な不満がありました。
まだまだ使える刃物があって、金額が1.5~2倍近くしていたので、それを買い足そうか、買い替えるか、非常に迷いました。
そこで出会ったある一つの砥石に衝撃を受け、その砥石を使いつつも、砥石修正に関してのレベルUPや安定を求め、色々な研ぎを模索していたところ、その刃物はもっともっと性能を持っている事にも気が付きました。
その為、刃物は中級以上で、砥石は上級品で、砥石修正と目立てにはコストを十分にかけると、考えが大きく変わった部分がありました。
その後、もっと良い刃物を手にし、それまでの経験のおかげもあって、刃物の性質の違いを良く理解出来たという感じです。
良く言われるような「低級品、中級品、上級品」に関して言うと、低級品と中級品の間は非常に広く、分かりやすいと思いますが、上級品に関しては中級品との差が意外と狭いです。
つまり、その差を分かりにくい訳ですから、違いを感じられないのであれば、買っても勿体ないと思う部分があります。
上級品の上には最上級品がありますから、そこの差はもっと狭く感じると思いますが、その違いが必要な方の為に存在しています。
私の場合には、刃物も砥石も研磨も研ぎも、一番下から一番上まで、出来る限りを知るという意味で、色々と手を出しては検証をしていましたが、もしそれが仕事に直結する範囲では無かったとしたら、そこまでは考えなかっただろうと思います。
幅広く関係する部分を知る事で、色々な良い点に気付けますし、言われている程良くはない部分も見つけます。
良い部分を伸ばしすぎた結果、その反面、弱点が露点してしまう事もありますから、自分の思うものがどこなのか、同じ刃物の中でもバランスがありますので、その点を熟知した人に相談をし、購入される事をおすすめ致します。
高い物を買って、損をした!買わなければ良かった!と思うのは、非常に残念な事なので、後悔をしない買い物をして頂きたいと思います。
和包丁や洋包丁で、切先(先端)が鋭いタイプのものがありますが、それらの刃付けはどのようにされていますでしょうか?
包丁の先端は使う方と使わない方がいて、万が一の場面で危険を伴う事と損傷が大きくなる事を考え、切先は潰すように研いでいる方も結構いらっしゃいます。
先端が無い事で困るとしたら、刺してから切るようなえぐり作業や、包丁をまな板に向けて立てて使うイカを細く切ったり、刺して切り込みを入れてから刻むような作業など、その辺りかと思います。
今までも良く刃を潰す部類として、魚の水洗い用出刃などでは、全体的に刃付けらしくない刃を求める方が多いとお話をしましたが、これもまた切っ先は潰すように丸くしている方も多いです。
包丁の出来や研ぎと使用により、刃が大きく欠け落ちる可能性もありますし、身に傷をなるべくつけなく無いという事で、刃付けを抑える事で有効性はあると思います。
逆に、研ぎをきっちり入れる場合、刃線をたどっていきながら、切先まで研ぎを到達させようとすると、切先付近だけが急激にRが大きく付き、潰れた先端だけを直したかのようになってしまう方がいらっしゃいます。
それに関しては、切先を直さなければという意識が強すぎて、立てすぎて研いでいたり、実際に毎回のように切っ先が潰れてしまう事で、どうしても切っ先をそのように研がなければならなくなる事もあります。
それらに関しては、多少短くはなりますが、強度の保持と形状修正の為に、峰側から取り除く事をおすすめしています。
刃側から取ってしまうと、刃線調整のために刃を大きく取り除く必要があり、刃先側ばかりが峰側に近づくと、全体的に切っ先だけが細くなる形となってしまうからです。
修復的な調整に関しては、当方のような整形修正が可能な所にご依頼を頂ければ、違和感がなるべく無いように直しを入れさせて頂きます。
刃物も砥石も、決して安くはないですよね。
必要なモノに対し、必要な投資を行う事は、非常に有意義だと思います。
資金の準備は大変だと思いますが、刃物や砥石でそれなりに金額がするものをご購入頂いた方の多くは、非常にご満足を頂いています。
今までの刃物や砥石は何だったのか?と、早く買わなかった事を後悔される方も多いのが特徴です。
全てにおいて、無意味に一番高い物を買えば良い訳ではなく、ご自身の思うレベル以上のものを買えば、十分にご満足は頂けると思います。
最上級をいきなり手にしたところで、その良さの意味も体感できない可能性もありますし、まずは・・・と思う所を探し、狙いに上手く当てはまるかを考えつつ、ご購入をご検討いただくのが良いかと思います。
色々な砥石が販売されていますが、砥石のご購入をご希望のお話があって、その時に寿命についてのお話が稀にあります。
簡単にご説明をしますと、使用環境により何倍も寿命は上下しますから、厳密なお話は出来ません。
例えば、使用頻度が異常に多い私の場合ですと、同じ砥石を特に多く使った場合、1ヵ月で1丁無くなる事もあります。
逆にほぼ使わない砥石の場合、数年経ってもまだ残っている場合もあります。
また、砥石の修正頻度や、研ぎの時間、使う刃物の地金の有無に関しても、砥石の寿命に関わってきますので、計算をするのは難しいです。
ダイヤモンド砥石が1mmで製造されているとして、それが半年持たないとおっしゃっていた方もいらっしゃいました。
それは、面の修正と目立てを毎回何度も行っており、それが原因ではありますが、だからといって面修正を行わず、色々な砥石が販売されていますが、砥石のご購入をご希望のお話があって、その時に寿命についてのお話が稀にあります。
簡単にご説明をしますと、使用環境により何倍も寿命は上下しますから、厳密なお話は出来ません。
例えば、使用頻度が異常に多い私の場合ですと、同じ砥石を特に多く使った場合、1ヵ月で1丁無くなる事もありますし、逆にほぼ使わない砥石の場合、数年経ってもまだ残っている場合もあります。
また、砥石の修正頻度や、研ぎの時間、使う刃物の地金の有無に関しても、砥石の寿命に関わってきますので、計算をするのは難しいです。
ダイヤモンド砥石が1mmで製造されているとして、それが半年持たないとおっしゃっていた方もいらっしゃいましたが、それは、面の修正と目立てを毎回何度も行っており、それが原因ではあります。
それにより、高い精度と安定した研ぎは出来る状態ですから、良い事だと思いますが、研ぐ量とそれに合わせての修正や目立てが増えれば、そういった事も可能性としてはあるという事です。
だからといって面修正を行わずに、目立てもしない場合には、研ぎ自体の影響により、刃物の精度や形状に問題が起こる可能性もあり増すので、それで良いのかと考えると、研ぎを優先すべきと私は考えますので、致し方ない事と思います。
人造砥石の場合も、製造方法や砥石の密度、修正頻度や目立ての影響、とぎ汁の量などによって、だいぶ大きく寿命は変わりますので、それもやはりどのくらいというお話は難しいです。
砥石を一つか二つだけ購入し、合計10000円前後だったとして、それが1週間で無くなってしまうのであれば、それはかなり高額に感じてしまいますが、それが1年持つと考えると一か月に850円以下ですし、3年持つとすれば一か月は300円以下になりますので、それが高いと思うような事は、さすがに無いかと思います。
そう考えると、より良い砥石を購入し、良い性能をしっかりと生かして研いで使った方が、むしろ損にはならないと考えます。
とにかく安くと砥石を購入し、砥石の修正もせず、目立ても行わない場合には、苦労とストレスばかりが残る事になりますし、それを先行投資として購入する事と考えて、良しとするのは有効だと考えます。
刃物を購入して使おうと思ったら、研いで形跡はあるものの、ほぼ切れない状態だった方や、研いでも切れないとおっしゃる方は、それなりに結構いらっしゃいます。
状況を拝見して、何が原因かが分かれば、解決が出来るケースがほとんどではありますが、一部ではそういった問題が解決できない場合があります。
刃物の刃というのは、熱処理により鋼材が硬くなり、焼き戻しで硬度が落ち着き、靭性があがるものですが、鍛造か熱処理のどこかで、何らかの問題が出ている可能性が高いです。
また、低級鋼を使った刃物は、そもそも硬度が出にくく、刃の付きも決して良いとは言えない物がありますので、力いっぱい研ぐような方は、まともな刃が付きにくい事もあるでしょう。
刃物自体がダメな場合、研ぎでの刃付けはほぼ不可能という場合もありますし、それに関しての解決方法は、クレームで刃物を交換してもらうしか無いでしょう。
そういった事が無いようにする為にも、それなりのランク以上の刃物を購入し、まずは使える範囲に収める事が大切だと思います。
砥石は色々なタイプが販売していますが、色によって性能の違いがあるのか、ご質問を頂いた事があります。
答えは、イエスでもありノーでもあります。
その理由としては、まずイエスの方からご説明しますが、砥石の素となる砥粒があり、それを固めて作りますが、その時に色を混ぜなければ、砥砥粒の色で砥石が完成します。
逆に、砥粒に色を入れた場合、その色の砥石になるという訳です。
つまり砥石の色は、研磨剤となる砥粒の種類により、研削性と研磨性が変わりますから、それも一つの判断基準にはなると思います。
しかし、その砥石が色をつけているかどうか、判断する事が難しい場合もあるので、その場合は性能を直接みるしかないでしょう。
当方で行っている刃物の研磨や研ぎは、オリジナルのものがかなり多いです。
基本とされる部分は大切にしつつ、業界で行われる加工方法や仕上げ方も導入しながら、色々な設定や位置関係、実際の刃付けに関わる範囲の調整などは、かなり変更をしています。
一般的な加工ものは、実際に多く使ってみて、不足があるものばかりでしたから、それらに変更を加え、自分の思う良い所に収まるよう、技術開発を行いました。
見た目を重視すると、どうしても性能の劣化が大きくなりますから、その辺りをある程度は諦め、性能重視の実用刃物となるよう、設定をしている事が特徴です。
個人で出来る数は僅かですから、手の込んだ作業は納期を長く頂く事が多いですが、その分のご満足は十分に頂けるものと思います。