職人の確保
ここ数年、仕事のオファーは色々と頂くようになりました。
内容的に当方では無理なものもあるので、必ずお受け出来る訳ではありませんが、極力お受けするようにはしています。
色々な方面からお話を頂く中で、多くの方が嘆いているのは、職人の数や質の問題です。
どこかに何かを依頼しようにも、出来ない事が多すぎたりレベルが低い場合も多く、お話を聞く限りでは、この先の職人の確保は、かなりの大問題になっていると思います。
全ての作業を一人で出来ないにしても、それなりに色々な仕事を幅広く確実に出来ないと、まともな職人としては認められない部分があります。
もちろん、分業として考えると、一部の固定的な仕事だけでも良いのかもしれませんが、一つの刃物だけで見ても、最初から最後までを一人で加工出来る例は本当に少ないようです。
その点で見ると、私は幅広くそれなりのレベルで加工が可能ですし、刃物の種類の取り扱いも多く、なおかつそれぞれの刃物をそれなりに使えるというのも、信用に値する部分だと言われます。
自分の造ったり加工をする刃物を、最低限度のレベルを超え、まともに使えないとなれば、その人の作業の信用性は無く、こうしなさいと意味も分からずに習っただ加工をしているだけですから、それが良いのか悪いのかも分からないでしょう。
そして、その加工を改善する必要性が出た場合に、何をどうすればどう変わるのか、自分で確認も出来ない訳ですし、それで職人と呼べるのかどうかは、大きな疑問が残るでしょう。
技術には理由が必要で、なぜそれをこうするのか、どうしてこれがいけないのか、内容を理解して説明が出来なければ、こういうものだと誤魔化す一言を使った所で、何も人には伝える事は出来ませんし、納得をしてもらう事も出来ないでしょう。
人と良くお話をしている中で、学者のような知識、職人としての技術、プロとしての使い手の腕、などが必要であり、それを有している人があまりにも少ない事は、信用に値しないという専門家の声も耳にしてきましたし、学ぶべき事がとんでもなく多いと思います。
仕事外の時間や休みの日に、どれだけの学びを行えるのかで、将来は決まると言われていますが、本気でその仕事に全てをつぎ込むつもりでなければ、一流という扱いは当然されませんし、将来の差はとんでもなく大きくなるので、その事に恐怖を感じなければと思います。
私はこの仕事を続けられる限りは、邁進していくつもりでいますから、是非ご利用を頂きながら、応援を頂ければと思います。
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