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2024年4月16日 (火)

決まった原理の中に収めないといけない刃物

刃物の研ぎは自由です。

誰が何に対しどんな研ぎを行っても、それは個人の自由です。

しかし、仕事で刃物を扱う場合、どうしても基準のようなものがあり、その中で収めないといけない刃物も存在しています。

説明をしなくても、大体の想像が出来た方もいらっしゃうかもしれませんが、2枚刃ものには自由度はありません。

1枚刃の場合には、その研ぎが使い物になれば、なんとか使えてしまう場合もありますが、2枚刃の場合、合わさり方の問題があり、刃の作用の仕方もそれぞれの刃物で異なるので、その基準だけは避ける事が出来ません。

もしそれを無視してしまった場合、それは刃物としての役割を全く担えない状態になると思ってください。

なので、2枚刃に関しては、ご自身で何らかの加工を行わない事をおすすめ致します。

何となかるだろう!やってみよう!の結果、取り返しのつかない事になります。

それは直ぐにやってきます。

そうなってしまうと、大々的な修復が必要になるか、買い直しになる事もありますので、そのちょっとの思いが、後で大きな痛手を負います。

もちろん1枚刃でも、基準とされるような研ぎから外れれば、どんどんおかしい事になっていきます。

その主な原因は、砥石の面修正です。

研ぎを行う為には、砥石が必要で、砥石の面に合わせ、刃物は形を変えていきます。

これに関しては、研ぎのご依頼を頂いた時に、本来はこうなるはず・・・と思われる状態があるのですが、砥石の当たり方が明らかにおかしく面に出ますので、これは直ぐに分かります。

極端に低い場所があると、そこは当ててはいけない領域で、砥石が当たらない領域でもあったはずなので、その時点で研ぎの流れが良くない事は直ぐに分かります。

何事にも、決まり事が色々ありますが、最低限度の保持は、必ず必要です。

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