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2024年4月21日 (日)

手の込んだ内容

ここ1か月半くらいの流れで見ますと、研磨でご依頼の内容は、当方で上級のものや内容を吟味したものでのものが、結構多くありました。

おまかせ内容や、簡易作業などを除き、通常の一般作業範囲で見れば、かなり十分と感じて頂けるとは思いますが、選択肢が色々とあると、上の方を試してみたくなるようです。

刃物がそれ相応で、使う腕の問題もありますので、必ずその性能差を実感して頂けるとは限りませんが、少なくとも作業内容の違いで、性能差は大きくでます。

レベルが0~10あったとして、当方で言う所の簡易作業が2で、通常のレベルが5だったとしましょう。

それを9までやったとします。

2と9の差は相当あるので、ここを分からない方はほとんどいないと思いますが、5と9でも結構差はありますから、そういった範囲での結果を体験したいという方や、それをキープする形で、ご注文を頂く事も多いです。

色々な物事がそうだと思いますが、上を知ると下には下がれない部分がありますよね。

違いが分かる方からすれば、金額や納期ではなく、作業の良し悪しでしかないので、自分の思う所がそこだと思えば、そこを選ぶしかないのだと思います。

普段の刃物使いで、我慢をされている方は、結構いらっしゃると思います。

それは刃物の基本性能であったり、研ぎの問題でもありますし、その辺りはそれなりの出費さえすれば、解決方法があります。

過去の刃物屋さんは、カード払いが出来ない所も多くありましたし、売ったら売りっぱなしだったような所も多くあったようです。

現代では、カード払いや電子決済なども可能になりましたから、分割という方法であれば、過去にはきつかった金額の物でも、かなり買いやすくなったと思います。

こんな話を書くと、高級品を売りつけて来るのではないか?、と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、以前からお話をしていますように、誰もが最高級品を買う必要はありません。

例えば、20万と25万の差はほとんどありませんから、その差が分かる方だけ買えば良いのです。

ただ、3000円で我慢していても、それはその刃物の基準以下の可能性が高いですから、せめて1万円~3万円にしましょう。

そして、それ相応の研ぎを入れてから、良し悪しを語りましょう。

最高級品と最上級品は意味が違います。

その辺りも色々と刃物を触ると、良く分かると思いますし、3万円でもかなりの高性能品もあります。

物事は試さないと分からない事が多いですし、自分がどこまで違いが分かるのかを知るのも、刃物や研ぎの分野ではかなり重要なポイントです。

最終的には、使い手の技量や保管管理問題が繋がるので、それも合わせて刃物を選ぶ基準にはなると思います。

まともな判断が出来る方にそれを相談し、ご自身にあった刃物を購入してください。

私は使い手側の考えが多くあるので、必要に応じての価値のあるものをおすすめしています。

ご自身の思っている範囲から見て、下側をおすすめしたり、上側をおすすめする事があると思いますが、それが客観的に見た場合の、一つの意見だと思って頂ければ、納得して頂ける範囲もあると思います。

 

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