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2024年4月 4日 (木)

少しずつ増やしていきます。

研磨のご依頼や、今後の新しい仕事で使えるように、新しい道具を探し始めました。

今までの物でも出来なくは無いのですが、より仕上がりを良くする事や、状態を揃えるなど、良い方向に技術の改善が少しでも出来ればと思っています。

当店のお客様の多くは、実用性能としての刃の性質を求めてのご利用が多いのですが、近年では特に、上級の仕上げを望むお客様が増えつつあるので、少しずつ段階的に、仕上げを変えて行こうと思っています。

今後色々とテストをし、それらが導入で来たとして、今までの仕上げと入れ替えにするだけの場合と、別項目として作る場合と、分かれるとは思いますが、良い方向に変わる事だけは確実にしたいと考えています。

以前より何度も、こちらのブログではお伝えをしていますし、お客様とのメールやご来店でのやり取りの中で、仕上げにこだわり過ぎると、実用性能が落ちる事が多いというお話は、今も考えとしては変わっていません。

細かく綺麗な仕上げにしていくと、微調整が良く出来て、綺麗に精度まで良くなると思っている方も意外と多いのですが、磨き込みの作業になってくると、当たらない部位を無理にでも当てなければならず、それが微妙にでもズレたりすれば、ほとんど削れないくらいの荒さであっても、大きなズレが生じる事があります。

また、傷のバランスが変わる事で、刃物の反り曲がりなど、歪としても出てしまう事がありますので、それを避ける意味もありました。

そうなるよりは、荒さをそれなりに残しても、丁度良い頃合いで収まる範囲が、私は良いと考えていますので、その先に行く事はあまり乗り気ではなかったのです。

しかし、お客様からのお声で、出来るなら是非というお話が比較的多くあり、技術的な問題ではなく、私の心情の範囲である事を考えれば、ご理解を頂いた中でのご利用であれば、問題は無いと考え始めた部分があります。

何の刃物にどのように導入するかは、今後の道具次第になりますが、比較的幅広く使えるようなものを選び、仕上げの調整に使えればと思っています。

 

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