技術関連の企業や事業所でも、業界に密接はしているように見えるけれど、内容は一流のプロからすれば、何かおかしい事が重なっているという事が・・・。
技術は古い技術もあれば、新しい技術もありますが、それがどういった場面で認められているのかです。
趣味的範囲であれば、何かにおける責任はありませんが、これが世に出る商品や、世に出る技術の場合、その業界に対しての責任問題にもなります。
良い悪いの判断は、最終的にはお客様が決定するものであるとされてはいますが、業界での評判というのもかなり大切ではあると思います。
だいぶ悪い意味で目を付けられている企業も、結構噂で耳にしますが、妬みなどが関係しているのかと思えば、どうもそうではない事が多いようです。
無理に同業から好かれる必要は無いと思いますが、必要範囲の基本的流れだけは、やはり崩してはいけないというのは必ずあり、そこを悪い意味で注目されてしまっているようです。
当方で行っている技術の多くは、オリジナルや完全オリジナルのものですが、基本の部分は絶対に外さないようにしていますし、そこからのアレンジによる味付けのようなもので、それが違いとなるようにしています。
細かい部分を見ていくと、不足はあると思いますが、実用という部分に関して言えば、かなりの高評価を頂いておりますので、その声を信じて堂々とおすすめをしています。
それぞれの仕事や技術に対し、一部のみをそれぞれが行い、何かの完成形にするケースがほとんどですが、私は個人ですから、全ての事を一人で一貫して行います。
その為、一つずつの作業の意味が、繋がりになっていますので、良く評価をしてくださる方のお話では、まとまりがあるという形のようです。
メーカーなどの企業にように、大金を使った宣伝を行ったり、一年中営業をかけ続けるような、時間やお金は一切ありません。
今までそういった事には0円で、宣伝に繋がるかもしれないブログを書く程度のみですが、それでもなお、こうして続けて来れているのは、それだけの評価を頂けている事にあります。
色々な所へ研磨や研ぎの依頼をし、それでもご満足を頂けなかった方からは、特に大きな評価を頂いておりますが、私個人が元々そちら側の刃物を使う人間でした。
当時、自分では解決できない刃物に対する問題点を、一流と言われる企業に技術の依頼をしても、満足の結果にはなっておらず、ここまでしか出来ません・・・と。
金額の問題であれば、もっと出しますから!と伝えても、うちで受けられるのは・・・で終わってしまっていました。
結局どうしたかと言えば、思う条件を全て満たす事は出来なくても、必要な部分を優先的に加工をし、それで使い続ける事をしていました。
当時、機械や道具も種類が少なく、出来る事は僅かではありましたが、その僅かな範囲には強いこだわりはあって、それを見て触った方達が、驚きの声を上げてくださったり、黙り込んでしまったのは、今でも覚えていますので、意味を理解し、加工や使用を理解している人からすれば、ここまで人の手だけで出来るものなのか・・・と思われたのでしょう。
今は機械や道具も増え、思う形に近いものが、だいぶ出来るようになりました。
元々、原理や理論を考えるタイプだったようで、色々な方とお話をする中から、そういった部分からくる見解や検証、色々なテストや研究には、重要な部分が含まれるという事が分かり、それらを生かす形で色々な開発をしてきました。
一部の技術は、人から教わった物も入っていますが、それらもそのままで使うのではなく、内容を解体して解明に繋げ、結果の為にやり方を変えているもので、現在は100%そのままのものを使っているケースは、一切ありません。
結果的には近い物になっている事もありますが、色々な部分で多くの違いがあり、それの組み合わせになりますから、かなり設定も異なってきます。
一番の違いは、やはり過去から重要視をしている手研ぎの部分で、それを基準にした機械加工を行っていますから、機械加工の時点で作りが異なります。
それに関しては、今のところ、相当の違いがあると、業界の方からもおっしゃって頂けています。
全体の状況の為に、細かい事は除外する事もありますが、現状ではそれが難しいという判断をしていますので、致し方ないと思っています。
どうしても綺麗な方向にするのが世の中ですが、綺麗さに隠れた不足まで、多くの方が見ていませんし、見えていません。
そこは解決済みなので、かなりの強みとして頂けていますが、どうやって綺麗さとの融合を完成させていくのかが、今後の課題だと考えています。
そこまでやれない理由は、金額の部分ですが、実際にそこまでやるとすれば、どれだけの方が利用できるのか?と思うと、ごく少数派になってしまいます。
少数で高額の仕事が出来る事は、理想的だとおっしゃる方も多いようですが、私は少しでも多くの方に、実用におけるストレスを無くす事や、刃物の性能と研ぎの重要性を理解して頂く活動を、出来る限り優先したいと考えていますので、そういった仕事を優先する事は難しいと考えています。
私の手のかけ方をご存じの方からすれば、安すぎないか?と心配される事もあるくらいです。
作業は早くて綺麗で上手く終わらせれば、一番無駄が無いと良く言われますが、微調整を加えなければ到達できない範囲の為に、最短を取る事は残念ながら不可能ですから、そこまで到達していないので、そこで出来ているという判断をしているものでしかありません。
実際に、完成された製品や研ぎは、位置関係がおかしいものがほとんどで、そういった部分を理解している方達からすれば、分かりやすく表現をすると、とても気持ちの悪い物なのです。
色々なズレに気付くレベルの方達からすれば、何があろうと避けたい状況のものが、世の中の常識ですが、それ以上必要無いのではなく、やれるのであればやってあげたいという思いが強くあります。
色々と経験をし、絶対に大手には出さないとおっしゃっている方も多く、結局その都度作業する方が変わる可能性が高い事や、作業時間で区切られてしまうようなやり方では、技術は思う結果にはならないというのがありますから、結果だけの為に行う事を避ければ、出来るはずもありません。
個人の好みに合わせた研磨や研ぎも、個人間であれば十分に可能ですが、細かい話を含めて行けば、作業をする人が直接話をしない大手では、加工する人に伝わる訳もありません。
顧客管理と言われる部分は、営業や事務がそれらを把握し、お客様と直接のやり取りや受付を技術がやりませんので、思う形にする事はそもそもまず無理です。
そういった部分は、対話と加工を一人で行う部分に、大きな意味があると思っています。
規模でカバーできない範囲は、どうしても出てきてしまいますし、最短での仕事も難しいですが、かなりの割合の方々が、出して良かったとおっしゃって頂いており、リピーターになって頂けている率もかなり高いので、少しずつ範囲は広まって来ていますから、私はこの形を崩したいとは思いません。
扱いに困らない刃物へと変化させ、定期的に細かい調整を続ければ、ずっとストレスなくお使い頂ける形になる部分が多くありますので、どこでどうお金や時間をかけるかだと思います。
刃物を購入したり、研磨や研ぎに出して、その時だけの出費で済ませようとすれば、必ず不足が生じますので、刃物と向き合う場合には長い目で見て、良い時間をどれだけ多く使えるのかを考えてみてください。
実用品は芸術品ではありませんので、芸術を求めた結果、性能を多く潰してしまっているケースがかなり多いので、その辺りへの理解も増えれば、研磨や研ぎの世界は今以上に使い物になる製品が増えると考えています。
お客様がただ良い刃物を望み、私が良い研磨や研ぎを行っても、何も生まれるものはありませんから、一緒になって良い形を完成して行かれるように、お互いに意見や努力をし、結果を造り上げていかれればと考えています。