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2024年6月

2024年6月15日 (土)

ようやく終わりが見えて来ました。

長い事作業をしていたものが、ようやく最終段階に入り、わずかで終わりです。

大きなやり直しを1回と、軽いやり直しを2回で、やっと刃物が落ち着いてくれました。

こういう事はたまにありますが、自分が思っているよりも、今までの事例は増えています。

これは私の基準が厳しくなった事も理由ですが、状況の改善にはそれくらいの可能性も考え、段取りを組んで行かないといけないという事でもあると思います。

内容的には、かなり難しい設定を多く含む作業なので、致し方ないと思う反面、技術的な苦労やコストも考えると、内容を変更しないと難しいと思う部分も出てきてしまっています。

刃物分野に完全なものは無いとしても、基準に届かない状態では、私が作業する意味についての疑問も出てきますし、どうでも良い訳では無く、結果を求めてご利用を頂いているケースが多いので、それに準じた内容の維持は、最優先にしていかなければというのがあります。

そこまでではない方には、他に選択肢もご用意していますし、最上を望んでいないのであれば、納期や金額も抑えられますから、その差がどうしても出てしまう事は仕方がない事なのでしょう。

ご利用のハードルは上がりますが、そもそものハードルは高い部分があると思いますので、今更だとおっしゃって頂ける部分はあると思っています。

 

2024年6月14日 (金)

厳しいようですが・・・

たった一つの事や、ひとくくりの事すら出来ないのであれば、プロとしては使い物になりませんし、向いていないと思います。

何年やっても、急にそこから伸びる事はありませんので、ある程度の年数で見切りを付け、諦めた方が良いでしょう。

職人や一流のプロと呼ばれる人が、ずっと出来ない人生で来て、何十年後に急に良い腕になる事などあり得ません。

そんな話を、一流のプロの方と、先日お話していました。

分野ごとに必要な事は違いますが、出来ない事を言い訳には出来ないのは同じだと思いますし、狭い範囲の事であればなおの事です。

それがいつ出来るようになるのかで、人生は決まってしまいます。

いつもお話をするように、技術は才能社会ですから、才能が無いと難しいです。

それっぽい形にするだけでは、それをプロの仕事と呼ぶ事は出来ませんし、そこに価値を見出してくださる方は少ないと言われています。

そして、ただの作業員で終わるか、職人になるかは、本人や周りの人の環境です。

多くの人が関わる仕事で、一人でも劣っている人がいたら、その仕事は悪い結末を迎えます。

管理出来ない上司や社長の元では、自分の成長はありませんし、その人達を基準に仕事をする以上は、それを超える事も出来ません。

そもそも越えられる能力があったら、多分そこにはいないはずです。

 

2024年6月13日 (木)

研ぎの確実性は簡単にあげられます。

研ぎで成功率が低い方の特徴としては、砥石の面直しが確実に出来ていない事が多いです。

ブロック塀のブロックに金剛砂を合わせて擦りつけて・・・や、大きなグラインダー砥石のようなものに金剛砂を撒いて・・・は、過去から良く行われている方が多いのですが、この辺りは精度とは無縁の修正になります。

私も色々と過去に苦労をしながら、なんとか砥石の修正をもっと良くしたいと思い、様々な方法をやってきた側ですから、それは現代における面直しとしては、精度のせの字にも被らないようなレベルでしかありません。

そんなはずはない!型で作られてるんだぞ!とおっしゃる方も、過去の複数いらっしゃいますが、それらの製品の初期の面精度のレベルもそうですし、そのブロックや砥石の面の管理は、どのように行うのでしょうか?

私が問題視しているのはそこです。

大きく精度がズレる可能性があるものに対し、直しが出来ない修正方法は、例え初期にどんなに精度が高くても、直ぐに精度落ちしてしまいますから、その面を信用する事は出来ません。

修正専用の砥石というものも販売されていますが、これらブロックや砥石と同じ部類の考えになります。

また、上級者は除外しますが、砥石を複数擦り合わせて行いそのまま研ぐ場合や、同じように複数擦り合わせたものを修正用砥石のように使う方法等の場合、その面が確実に直ったとの見込み違いも多くありますし、片側のズレが大きいものを擦り合わせた際に、どうしても全く同じ面の構成にする事は難しいというのもあります。

修正用の砥石は、荒く密度が低い荒砥物で直そうとすれば、早く終わるのは確かにあるのですが、その砥石の面も早く崩れますし、ほとんどの修正用砥石と言われるものは、硬すぎて修正力が上がらず、結局はいつまで経っても直らないというのもあります。

それらをクリアし、楽に精度良く修正が可能なのは、シャプトンの砥石修正器です。

シャプトン社は、良質な砥石の製造を熱心に行って来ただけではなく、砥石の修正も早い段階から重要視して製品化するなど、砥石だけをただ売るのではなく、正しく修正された砥石で、正しく確実に研いで貰おうという考えがあるメーカーです。

過去から販売が続くロングセラーの「なおる」は、砥粒を撒いて、水と合わせて砥石を修正する板で、直りの早さと目立ても同時に出来るので、特に荒砥~中砥(中仕上げ手前まで)に効果が高いです。

仕上げ砥石類には別売りで粒子がかなり揃った細目パウダーを使えば、表面を光沢のある面一に仕上げられます。

たまに面の確認をし、精度がズレて来たと思ったら、メーカーに送って直しをお願いする事も可能ですし、ご自身で精度の高い版をお持ちの方は、そこに荒めの耐水ペーパーを貼り付け、丁寧に擦ってあげれば、また精度は戻す事が可能です。

ダイヤモンド砥石で面管理が確実に出来る方は、精度を良くしたダイヤモンド砥石で、水をかけながら擦り続ければ、それだけで面を直す事も可能です。

まだこれでも管理が・・・とおっしゃる方には、電着ダイヤを高精度に作った「空母」がおすすめです。

こちらは元々、鉋や切出小刀や鑿など、平面研ぎに対しての販売として、片面は刃物の修正、片面は砥石の修正にと、両面の構成で作られており、平面に直った刃物と平面に直った砥石の融合で、精度の高い研ぎを実現する形です。

必要なのは水だけで、シャプトンの砥石との相性良く作られています。

私は両面とも、砥石の修正に使ってしまっていますが、刃の黒幕など、シャプトン製の砥石サイズに丁度合うので、重厚感のある砥石台としても非常に有効です。

寿命は相当長いので、たまに研いで面修正を行う程度であれば、5年以上確実に持ちます。

毎日のように研ぎで使う方でも、一日中ずっと砥石の修正をしているような方でなければ、3年くらいはもつでしょう。

寿命を迎えた電着面は、再電着を依頼する事も可能なので、初期投資は高めですが、その後のコストはかなり抑えられます。

そして、過去に販売された硝子砥石専用の修正器として販売されたのが「硝子修正器」です。

こちらは片面の設定ですが、高精度な硝子面を有効に使い、電着ダイヤ修正器としていて、これらの中では精度が一番高いです。

空母の砥石修正面と比べ、寿命はさほど変わらない程度と思いますが、空母は重量があるので砥石の上で動かしての修正は向きませんが、こちらのガラス修正器は軽量なので、必要に応じて砥石の上で動かす事も可能です。

こちらは再電着は出来ませんが、購入後は水のみ必要と考えると、かなり楽で価格も抑えられて、おすすめしやすいです。

色々と使い方に相性もありますので、ご相談を頂ければと思います。

いずれも必要な修正器として、当方ではずっと販売をしてきていますが、それ以前のユーザー時代からも、信用のある修正器として使ってきていますので、間違いない製品と言えますし、現在も私の仕事の中で、精度の高い作業に合わせ使っていますので、その辺りも信用頂ける材料かと思います。

砥石の面修正専用品の、「硝子修正器」と「空母」と「なおる」の販売はこちらで行っています。

2024年6月12日 (水)

分かっていても認めたくないのでしょう・・・

日本刀研磨の多くは、現代では色々な加工方法が行われており、機械加工や薬品も使われています。

一流とされる研師の仕事では、それらは無いだろうと言われていますが、安い研磨関連だと両方使われているのは当たり前とも言われています。

そうでなければ、わずか数万で最上級作業や上級作業とほぼ同じ事をやっていたら、コストがどう考えても合いません。

売れない研師は、品評会で名誉ある賞を取らない限り、知名度は上がりませんし、高い仕事の依頼は来ませんから、生活の為に安い研磨を受けていますが、それを勉強だからといって、何も使わずに手作業だけでやっているとしたら、いくらなんでも安すぎます。

ただ、こういったお話に関しては、研磨をする側は理解していたとしても、利用するお客様側は認めたくない部分があり、日本刀研磨は伝統的な技術だから機械など使うはずがない!とおっしゃる方も中にはいらっしゃるようです。

そうはいっても、刀工が行う鍛冶押しでも、機械加工は行われている場合がありますが、それを隠さずに行っている方も多くいらっしゃいます。

日本刀研磨においての機械加工は、下地作りに良く使われ、場合によっては仕上げの途中まで行われる事もあり、刃文や地を多く出す為には、下地や仕上げ研ぎが終わった後、薬品を使っている例も多いです。

その先で上手く仕上げを行うと、薬品を使った事は分からないと言われていますが、あまりにも凹凸がはっきり出過ぎていたりすれば、薬品を使っている可能性は高いと思います。

日本刀を見て使う範囲だけだと、分からない事も多いかもしれませんが、私は研ぐ事が仕事で、刃物の状況を直接見ていますので、匂いも感じ取っていますから、薬品の存在を確認できます。

中和すればある程度は分からなくなるのだと思いますが、それでも残る部分があり、その上から仕上げの加工を行っても、研いだ時に匂いが出てきますので、それは明確に分かります。

しかし、これらを悪く言っているのではなく、昔は出来なかった事が今出来ると思えば、それも良しと考えていますので、最高レベルの美術品や、それに近いレベルのものに対する作業以外は、それで良いと思っています。

結局仕上がりだけを見る人が多く、その刃物がどういう加工をされ、何を意図しているのかは分からないので、最終的な見た目だけの判断をし、綺麗だから大丈夫と思うのです。

それは他分野の刃物でも、仕上げだけで判断する方が多いので、同じ事だと思います。

何もかもを疑っていては、良い物も悪く見えてしまう事はありますが、加工を正しく知って利用するのであれば、それはむしろ良い事だと思っています。

当方では、過去に何度か記載をしましたが、おまかせ研磨に関しては、大きく加工が必要な場合は、機械加工を加えています。

(※薬品については、意図したものとしてお客様に求められない限り、当方では使用する事はありません。)

現在は、機械加工の幅を減らし、手作業率が上がっていますので、欠けや大きな形のズレの修正範囲のみに限られますが、使用をする事はあります。

その後、手研ぎに入って、磨きと刃付けを行い、それと並行して拵の修理も行っていますが、価格を抑える為には必要な部分であり、上級の研磨との差を付けています。

更に上級の研磨だと、精度を上げる為の特別な研磨も行っていますので、色々な部分で良さを引き出す作業が含まれているので、それ以上に差があるとも言えます。

機械加工を適当に行えば、かえって悪い状況になる可能性は高いので、もちろん上手い下手は出てきますが、私は機械での加工を他の刃物類でも多く行っていますし、それをベースにした手研ぎでの高精度研磨を確立していますので、頑張っても手作業で必要な精度が出せない方よりは、明らかに私の機械加工の方がレベルは高いはずです。

当方の日本刀研磨は、美術品に対して行う研磨ではなく、実用品に対して行う研磨ですから、それが問題になる事もありませんし、必要性能をより引き出しやすくなるのであれば、むしろ歓迎される方が多いと考えています。

他刃物類でもそうですが、手作業を売りにしていても、それ相応の結果が出る研ぎばかりではありませんから、機械加工も加えつつ、手研ぎの良さをプラス出来れば、それは良い事だと考えます。

そもそも、機械加工が一切行えない状況で、難しい直しは行う事が困難ですから、総合的な技術として幅広く見れば、機械加工も必要不可欠と言えるでしょう。

現在のおまかせ研磨でも、内容を考えるとかなりお得だと思いますが、まだ安く出来る方法はないか?とのお話は稀にあります。

これ以上落とすと、当方での加工技術を明確に発揮できなくなる部分があり、折角のご利用であればと思う所はありますが、現代における価格の上昇を考えると、誰もが安くある事で助かるのは十分に理解出来ます。

そこまで落とすとなれば、「使い物になる」というのが必要な要素になるので、それ以下にならないようにしなければなりません。

その辺りに対応できる形で、どこまで抑えられるかは分かりませんが、新しい研磨サービスを検討していますので、完成までお待ちください。

機械加工率が高いものにはなると想定しますので、研磨自体の価値が上がる事はまず無いと思いますが、実用性能を極端に落とすような事無く、低価格で短期納期の加工をご用意し、実用としてのご理解のある方に、色々な負担なくご利用を頂ける形を作れればと思っています。

あくまでも実用として、使えない研磨でお代を頂くつもりはありませんので、その辺りは十分に結果を残して出来るかどうかが、重要な部分だと考えています。

もし低価格で短期納期の研磨が完成した場合、現状のおまかせ研磨に関しては、グレードアップをするか、廃止になる可能性もあります。

その辺りは、実際に当店の研磨をご利用頂いているお客様から、ご意見を頂戴出来ればと思います。

今後も色々な企画をし、このように幅広く対応をと思っていますので、研磨の際には是非当店のご利用をご検討して頂ければ幸いです。

様々な状況説明や、必要項目の内容をお話し、お見積りを作成していますので、実際にご利用を頂ければ、現状を知り回復が可能な範囲が多くあると思います。

 

2024年6月11日 (火)

上手く作業をしては駄目です

技術は学ぶ事が大変で、レベルが少し上がるだけでも、かなり苦労をする事ですが、更に身に付ける事はもっと大変になります。

技術の作業を学ぶ事は、こうすればいい、こういう場合はこうやればいいと、人から教わった事をただ覚えても、それをただやっただけにしかなりません。

私が良くお話をしているのは、上手くやるのではなく、自然にそちらの方向へ向かう技術の大切さです。

上手くやる事を考えると、やらされているような形だけの技術になり、その中の意味合いなどが消えてしまいます。

必要な要素である意味合いが消えた技術は、そこから得られる良さは格段に落ち、取り繕った形だけのもので、それは技術とは呼べないと思います。

良く言われる「味」とは、そういうものでは無いと考えています。

ですから、自然にそうならない構成で出来ている技術は、そもそもそれ自体に価値があるのか?という疑問すら感じる事もあります。

毎回、条件が異なる中での技術は、どう構成をしていくのかで、最終結果が大きく変わります。

それは経験によるものであったり、それ以外に方法が無い場合もありますが、多くの場合には、やり方は初期段階で複数の枝分かれがあり、最終的な状況の想定に合わせ、十分な選択肢はあります。

そんな中でただまとめあげて完成させるのではなく、それぞれの選択が必要であったとしても、それをただこなすのではなく、必要な物事をしっかりと含めながらやっていくと、自然に必要な形が決まっていくものです。

これ以外に方法が無いという場合でも、こうすればいいんでしょ!とただ加工をしたものには、凄さを感じないものです。

なんというか、冷たい感じが出ている刃物は、私は好きではないですし、それに手を伸ばして使おうとは思えません。

ただ意気込んで作られたとか、そういう事ではなく、その辺りは考えやその先を見込んだ事が含まれているかなので、そこまで見えるようになって、ようやくプロの領域に入るのだと私は考えます。

私が日頃、手をかけてやる部分がありますが、それは基礎の構成の部分です。

その時点で、仕上げでは誤魔化せない重要な部分が決まります。

技術における重要な要素を理解せず、ただ加工をしたものは、性能を発揮出来ませんから、一番重要なのはそこだと考えています。

私が良くお話をしている、仕上げで誤魔化すとは、そういう部分が欠けているに関わらず、それっぽく見せた状態を指します。

この辺りをご理解頂いている方は、新品の刃物を購入し、こうじゃないんだけど・・・と悩まれ、当方に加工の依頼をされるケースが多いです。

構成が難しい形状の想定をご希望になる方も稀にいらっしゃいますが、それが無理であればお受け出来ません。

可能であってもマイナスが多くあれば、やめた方が良いとお話をします。

丁度良い所は、刃物の使い手側にいないと、良し悪しが分かるモノではないので、それを理解しているからこその技術はありますので、ご相談頂ければと思います。

内容が細かくなれば、特注扱いになり、金額と納期が増えますが、ご満足頂ける刃物へと、変化させる事が出来ると思います。

 

2024年6月10日 (月)

必要なモノを厳選して揃えましょう!

刃物や砥石は、数多く手に入れて管理をすると、かなりの高額になります。

私自身も勉強や研究の為に、素人時代に使った金額は、まあまあな金額がする車で言うと何台分に相当するか分からないくらいです。

それだけの苦労をして、今の知識と技術を得ました。

どこかに就職をすれば、勉強や研究の資金が無くても、仕事の中で教えて貰えて、学ぶ材料も与えて貰え、それで学べるかもしれませんが、自分で懐を痛めて学ぶ事をしないので、どうしてもお客様が購入や利用して下さる事の重みを、なかなか理解できないと思います。

私が良くお話をする、「刃物や砥石の使用者側」とお話をしているのは、ほとんどの範囲に関しては、お金を全て自分で捻出し、それを使って来たからこそ言える事で、単純にその金額が高い安いだけで見ていない部分があります。

どんなに良い製品であったとしても、他に1万円で売っているものがあれば、10万円のモノを購入する場合、もちろん躊躇します。

違いがどうあるのか、何が売りになっているのか、それを購入する事の意味があるのか、3万円のあの商品ではダメなのか、と。

そういった感じで、誰よりもその重さは理解しています。

自分がこうして何かを提供する側になり、利益も上げなければならいので、金額は抑えたいと思う部分がありますが、他より何倍も時間とお金を使う技術に関しては、止む無くそういった金額にするしか無いのです。

話を戻しますが、私がおすすめする技術や商品は、必要範囲の物として考えると、購入して良かった!損をしなくて済んだ!と思えるような、おすすめの商品をメインとしています。

だからこそ、商品を簡単に増やさないのです。

自分が購入して、これは使い物にならなかった・・・と思えば、それが売れ筋だったとしても、販売品には含められませんし、安心して販売出来ないと判断をすれば、取り扱い項目から減らします。

私は仕事に関しては、私情による判断はせず、かなり厳しい目で見ています。

実際には表に出すよりも、それ以上の厳しい目を持っていますので、こだわりが強いお客様に対しては、素直に細かい範囲も含めた利点と難点をお伝えさせて頂き、ご納得頂ければという形で、ご提供をしています。

それでご利用が無ければ、残念だと思う気持ちはもちろんありますが、それでも良し悪しを知らずに購入してしまい、後で後悔を与えてしまうような事になるのは、どうしても避けたいという思いがあります。

どこで購入しても同じ商品だったとしても、意味のある購入をして頂きたいという思いがありますので、ご質問には極力お答えしています。

技術のご利用や、ご購入の際には、とにかく色々と購入をしてみるのも、良い勉強にはなると思いますが、予算が限られる話ですから、必要範囲をまず定め、それらをまとめてか順に購入し、環境を整えてしまった方が、無駄な出費は絶対に無いと言えます。

中途半端に色々な物に手を出してみて、これじゃない!あれじゃない!とやっているうちに、これが揃っていれば・・・の物は、とっくに何回分も購入出来た金額を超えている事でしょう。

それが冒険で面白いと思う方であれば、楽しみの一つとしてアリだと思いますが、予算を無駄にする事無く、良い環境にしたいと思うのであれば、それぞれをまとめて考えて購入し、不足分を追加する考えで良いと思います。

そうする事で、初期投資は高くなっても、大きな無駄は相当省けますし、余計なストレスにもなりません。

現代では、どうしても気に入らなかったら、オークションや売買サイトで売ってしまうという手もありますが、使った金額をきっちり回収できる訳ではありませんし、余計な手間もかかりますから、無駄を減らすという意味では、良い購入方法の一つでは無いかと思います。

購入や技術の利用には、色々とポイントがありますので、それらを知っていくと、良い組み合わせが見つかると思います。

 

2024年6月 9日 (日)

見抜く力

刃物の状態を見て、何が原因でこうなったのか、ほとんどの事は分かります。

色々な目線で見て判断する部分と、自分の正しい研ぎで砥石に当ててみれば、なおの事で一目瞭然です。

新品でも使用中のものでも、状況が良くならない原因は基準にあります。

その基準がどこにあり、何を考えて作られたのかを読めるようになると、結論が見えてきます。

私の技術は、基本に忠実な部分と、改良を加えて別物にした部分がありますが、必要精度の範囲は除外していませんので、明らかなズレは研ぎで直ぐに出ます。

本来当たらないはずの場所に研ぎが当たったり、当たるはずの場所に当たらなかったり、研ぐ量で調整をしてもしきれないものは、基本構成に問題がある事は確実と言えます。

ですから、作業をする人の技量や安定は、そこで表面化するとも言えるでしょう。

完全ではないにしても、仕上げ砥石をほんの少しだけでも当てて確認をしていれば、そういう事にはならずに済むはずなのですが、とりあえずやっておいた!のような作業物が多いのは、本当に残念です。

業種によっては、一流の腕を持ち合わせるまで、仕事は手伝い程度までしか出来ず、重要な仕事はやらせないという物事もありますが、練習させないと結果が出せないからと、無理に出来ない人にやらせて、それを製品化している例があり、その手の状況があると、明らかに製品の質が落ちますから、直ぐにそれは分かります。

もし同じ人がやっているなら、機械の整備や部材の管理が悪かったり、作業に慣れた事で、大丈夫だと錯覚をし、手抜き状態になっている可能性もあるでしょう。

ある程度のバラツキは、どうしても出てしまいますが、明らかに違いが出るとすれば、そういった部分だと思います。

必要な性能を決めるのは、基本の部分ですから、その基本を生かす為には、基準を最低限度は守る必要があります。

 

2024年6月 8日 (土)

性能を感じてください

当方の刃物研磨は、実用で刃物を使う事を十分に理解していますので、そこから必要な要素をしっかりと生かしつつ、研磨を行っています。

ただ作業が出来るという事ではないので、その差は大きいとお客様におっしゃって頂けています。

色々な研磨を今まで開発してきて、全体的に見て、十分な領域にはあると思います。

条件によって、結果は異なりますので、絶対とは言い切れませんが、刃物が持つ性能を実用とどう絡めて行くのかは、当方の得意としている範囲です。

研磨や研ぎは、少し何かが出来た程度では、熟知したとは言えません。

様々な刃物が持つ、それぞれの性質や原理と理論を知り、それを刃物に生かした作業が出来てこそ、成り立つモノだと思っています。

見た目がそっくりでも、中身は大きく違う事もありますので、良くお伝えをしているのは、見た目に騙されない事という所です。

実際に使ってみて、何かが違うという所から入り、ある程度の知識や技術を得て来ると、これが多分おかしいという形まで見えてきます。

その辺りまで来れば、見た目での違いの判別も出来るようになるでしょう。

細かい歪がどうとか、そういう部分ではなく、もっとはっきり見えるものが沢山ありますので、まずはそこから見て感じて判断が出来るようになりましょう。

難しい加工の場合、精度維持は相当困難になりますので、私は実用で必要な部分を残す事を優先しています。

あくまでも「実用」を大切にした研磨や研ぎですが、使って頂ければ良さが分かると思います。

 

2024年6月 7日 (金)

実用刀というジャンル

日本刀の真剣は、現代においては美術品扱いで製作されています。

しかし、居合、抜刀、試斬、に使用するものに関しては、実用品扱いです。

その実用品としての日本刀は、美術品とは求められるものが異なるので、それに合わせた研磨や拵の設定が必要になります。

日本刀は、過去に構成を考えられた形が今も残っており、その製造の材料は玉鋼と決まっており、工程も独特です。

色々な決まり事を経て、日本刀は登録が許され、誰でも所持する事が出来ますが、登録証と日本刀に合わせ、所持者の変更が必要な事が特徴です。

それ以外は、常識の範囲内であれば、特に何か困るような事はありません。

日本刀における実用刀は、どのように研いで使うのかで、性能が大きく変わります。

私自身、過去に腕のある方から、試斬を教えて頂き、実際に色々な斬り方を試せるくらいまでは、十分に勉強をさせて頂き、実用に向いている研ぎとは何なのかを模索してきました。

極力軽く、そして正確に斬れる刃は、体の負担を減らし、次の動作に移る際に、無駄な力が入っていないので、楽な動きになると思います。

斬れない状態で必死に斬ろうとして、余程の腕が無いと斬る事は出来ません。

まともな試斬で刃筋確認をしたり、大会に出て成績をと思えば、使いやすい状態の日本刀の状態にしておく必要性があります。

稀に、振り回して使うので、適当に研ぎでも大丈夫とおっしゃる方もいらっしゃいますが、それは初期の基本形状があり、少し研いだくらいでは形が崩れず、なんとか使えているだけであり、そういった研ぎではまともに斬れるようなものではありません。

多くの日本刀は、実用としてみると、研ぎの構成がおかしい部分が多く存在しているので、その調整をしつつ、斬れる刃を付けるのが私の仕事です。

安く済ませる方法もありますが、最低限度の必要な要素を無視した研ぎでは、まともに斬れませんので、その状態で必死に斬ろうとして、どんどんフォームを崩す事や、無駄な力を入れて振る癖を付けない為にも、早めの対策を行ってください。

当方で行う日本刀研磨は、「居合抜刀用面精度研磨(斬れ味重視)」と、「居合抜刀用面精度研磨(通常の磨き)」と、「おまかせ研磨」があります。

居合抜刀用面精度研磨は、私が色々な刃物の研磨の研究をしてきた事を盛り込んだ特別な研ぎで、面の研ぎ方により精度を作り出すのが独特で、それとの組み合わせとして、拵の修理や調整も実用刀に合わせた設定を行えるようになっています。

その中でも斬れ味重視は、斬り損じをしないレベルの上級者向けの設定となっており、過去最高の斬り込みや斬り抜けを実現しています。

居合抜刀用面精度研磨の通常の磨きでも、十分な実用レベルは体験頂けると思いますので、そちらをご選択ください。

まともな研磨をと思う方は、これらの居合抜刀用面精度研磨をご選択ください。

なお、順番待ちがありますし、作業自体も1~2カ月程度は必要となるケースがありますので、混雑具合に合わせて納期がそれなりに必要となります。

おまかせ研磨は、内容の指定やご要望はお伺い出来ませんが、拵の簡易修理から入り、歪取りや修正研磨、仕上げ研磨までを、使える性能に持って行く、比較的簡易的な作業を総合的にまとめたお手頃な内容で、納期は混雑無しで1~2カ月としています。

しかし、ご依頼が多く重なると、意外と納期が長くなる事もありますが、これ以上は簡略化をした内容にするつもりはありませんので、試斬専用でとにかく使える状態にする事を目的としつつ、最短納期が狙える研磨も現在開発中です。

こちらに関しては、ほぼ完成していますが、あとはどのような形で、おまかせ研磨との違いを出していくのかが、まだ検討の段階となっております。

このように当方では、レベルや求められる内容に合わせ、幅広く対応が可能なので、様々なお客様がいらっしゃいます。

実用刀というジャンルをご理解頂けるのであれば、ご希望に沿える範囲が必ずあると思いますので、是非ご利用ください。

 

2024年6月 6日 (木)

今年は良い発見が多くあります

研究の部分に関しては、ここ数年、特別に意気込んでやっている訳ではないので、理由は全く分かりませんが、非常に良い発見が多くあります。

その発見は一人で満足しているような事ではなく、これを知って実際に実技として表現が出来れば、かなり良い方向へ変わるという技術です。

色々な方面から情報は頂いていますが、当たり前にその手の事が行われているというお話は無く、それに近い結果のものはないようです。

信用出来る方面からの情報筋は、色々な意味で非常に助かる事が多いです。

あとは、道具を一部変えた事で、仕上がりがかなり良くなった範囲も完成しました。

こちらは予想と見込みから完成出来た内容なので、努力によるものですが、これの発展も更にいけそうなので、少し先にはなるとは思いますが、そちらも完成させたいと思います。

 

2024年6月 5日 (水)

現代刀がおすすめです

実用刀として日本刀を使用する、居合、抜刀、試斬、の範囲に関して言えば、現代刀をおすすめしています。

古い刀の場合、今までどのような使い方をされてきたのかが分からず、製造の構造も読めない場合がありますので、性能や寿命も読みにくいです。

絶対に使わない方が良いのは?と良くご質問がありますが、私がおすすめしないのは、新々刀期のごっつ過ぎる日本刀であったり、古刀と呼ばれる室町期のものなどです。

新々刀の中でも、体配的に使える物はもちろんありますが、全体的に肉厚で重さも重く、そもそも切断に向いていない形状です。

また、一般刃物に良くあるように、そこから削って薄身にする事が出来る構造とは限りませんので、使えなくなる可能性もありますので、そこから改善をするにしても、攻められる限界がありますから、現代における実用には向きません。

また、古刀に関しては、皮鉄量が明らかに少ない物が多く、腰のしなりについても弱く、くの字に曲がりやすいなどの理由もありますので、切り損じた場合の直しも難しくなります。

それ以外でも、現代刀以外は、基本的におすすめをしない声は多くありますが、歴史物として重要な物でもありますし、時代によっては人を斬っている可能性があったり、飾りのように作られていて性能が良くない物もありますから、色々な意味を考えると、現代刀は安心して使えるという部分が大きいでしょう。

現代刀でも性能の差は幅広くありますが、使えないという事はあまりないと思います。

そして何より、現代刀を購入して使用する事は、今後の時代に日本刀文化を引き継ぐ為に、刀工さんや研師さんが食べていく道を作る事になりますし、そういった意味では貢献も出来ると考えるからです。

是非、現代刀を購入して、日本刀業界を残せるようにしていきましょう!

実用刀ではなく、美術品としての日本刀となりますが、当店で販売中の刀が現在は一振りありますので、宜しければこちらから是非ご覧ください。

 

2024年6月 4日 (火)

現状ではまだ復活は難しいです

過去に開催をしていました、「研ぎ教室」の件についてですが、今でもたまにお問い合わせを頂きます。

ご希望の最中地点をレベルに合わせた設定として、個別指導として行っていた研ぎ教室は、当時は色々な範囲の方々からご利用を頂きました。

研ぎ方をただお教えするのではなく、初期段階での状態の改善をしてから、最低限度はまともな状態を知っての研ぎを行う事や、砥石の使い方として砥石の種類や特性、砥石の面修正や保管管理など、それらも含めてお伝えをしていました。

あの時、ご利用になられた方から、改めての利用予約の事や、ご利用になられなかったけれど、是非行きたいと思っていたという方、以前の開催は知らなかったけれど、やって貰えるか質問をされている方など、結構注目を頂いているようで、ありがたいと思いますが・・・。

開催につきましては、現状の状況ですと、難しいとしかお話出来ません。

まず、場所をあける事が出来ないというのが、一番大きな問題点ですし、コロナ以降、狭い領域で近い対応を行う事も、好ましい状態とは言えません。

また、機材や道具など、現在はお見せ出来ない内容も増え、それを毎回片付けられる程、スペースの確保も出ない事もあります。

もちろん業者さんに関しても、作業場へ立ち入る事は、通常はお断りをしています。

他にも色々と理由はあるのですが、一つ解決をしたくらいでは、開催できます!とは言える状態ではない事を、改めて記載しておきます。

この辺りは、ご期待に沿える活動が出来ずで、本当に申し訳なく思いますが、ご理解とご了承を頂ければ幸いです。

 

2024年6月 3日 (月)

こんな事があるのか・・・

最近良くある仕事の中で、硬度が高すぎて研げず、磨きもまともに入れる事が難しい刃物があります。

それらを手にした方達が、まともに実用品として使えるとは思えません。

耐摩耗性が高いからといって、必ず永切れするとは限りませんし、研ぎきれない刃物は、結局性能を出せませんから、それではその刃物は生きて来ません。

機械や砥石を駆使し、作業をする側からして、そう感じるくらいですから、本当に軽く考えてそういうものを購入すると、後で大きな後悔をします。

これは使い手側の腕に頼る部分ではないので、製造側が一方的にそれを良い製品として、思い違いをしているだけでしかありません。

私はそこそこ指先に力を込められるタイプではあると思いますが、手がしびれるくらい磨いて磨きが入らないのは、本当に大きな問題です。

早くそれに気付いて、改良をしないと、後でとんでもない事になるでしょう。

それぞれの鋼が持つ性能は、必要以上にいじってはいけないという部分もあるので、生かせる範囲を越えない事が必要です。

直接ご意見を出来る関係であれば、こういった事は見逃さずに伝えますが、そうではない場合には何ともできません。

ご購入されてお使いになられているお客様が、直接声を上げて改良の必要性がある理由を伝えてあげましょう。

それでも伝わらないようであれば、他のメーカーに早く切り替えた方が良いと思います。

良い方向への改良は誰もが受け入れてくれると思いますが、いわゆる改悪になってくると、多くは勘違いしちゃったんだな・・・と、見切りをつける例が多いそうですから、そういう声が届くうちでなければ・・・。

 

 

2024年6月 2日 (日)

思っているよりも1はとてつもなく大きな数字です

刃物の研ぎの事は、素人時代から検証や研究をしてきていて、色々な方達とお話をしてきています。

そんな中で出て来る数字は、「μ(ミクロン)」や「n(ナノ)」のお話が特に多いです。

そういった研究を重ねている方達とお話をすると、一般的な考えやそこまで見えていない人達からすると、頭がおかしくなってくるような数値かもしれません。

しかし、それくらいの領域でモノを見ていないと、刃物は良くならないというのが現状です。

多くの事は、情報として出ていませんから、始めて聞いた時には、本当に驚きました。

もうかなり前のお話なので、細かい時期は忘れましたが、そこまで必要とされず、言われもしていなかった時代に、そういった研究はもうかなり進められていました。

私はそれを早くから知り得たので、研ぎの持つ責任という部分に関して、十分に理解しながら、研ぎの研究をしていました。

本格的に何かの刃物に対し、良い刃というものは何か?!と追及していくと、荒い刃の中にも良し悪しがあり、超細かい刃の中にも良し悪しがありますが、特に難しくなっていくのは細かい方です。

極限の細かさをただ求めるのではなく、刃が揃う事が重要ですが、それが可能な砥石は本当に少なく、研いでいると刃にばらつきが出てしまう事もあり、結果として使える砥石は限られていましたが、それは現在でも同じです。

あとは使い方により、かなり違いも出て来るのですが、数値や細かさだけではなく、砥石が持つ性質にも着目する必要がありますし、本当に難しい世界です。

ほとんどの人には目に見えず、数字も意味が分からないで終わるような範囲ですが、これを理解するのとしないのとでは、研ぎに対しての考えは大きく変わります。

分かりやすい所で言うと、同じ刃物に対し、同じ下地研ぎを段階的に行い、最後の砥石だけを変えて検証したとしましょう。

そこまでやれば、確実に違いが分かるので、あとは研ぎの時間で調整をするなど、どこまで刃が安定するのか、その辺りでの判断が限界です。

そして、何かの対象物を切ってみて、切れ味が良いと考えるのが、一般的な範囲での検証の限界です。

私が行うのは、それに似たような形ではありますが、そもそもそこまでの流れで、砥石を変えてどう違いが出るかは、切るまでもなく、研ぎ目でほとんど分かりますので、これは無理だろうなと思うと、その砥石での研ぎは大体失敗しています。

何で判断するのかは、細かくお話をするのが難しいのですが、砥石と刃物が起こす振動や、引っ掛かりのある粒子による研ぎの違和感、水と研ぎ汁の関係、刃物が持つ光沢や濁りの関係等、その他も色々含めて、意外と判断基準は多くあります。

ですから、それらをクリアした時点で、切れ味が良いのは当然という頭から入りますので、よく切れるかどうかというのは、そもそもその時点でもう見ていません。

どう切れるのかが大切であり、それが切断物の違いに対して、刃がどう作用するのかを表す大事な部分です。

言われてみると、そういう感覚があったかな・・・と思う方はいらっしゃると思いますが、切れ味の中にも、硬い感じや柔らかい感じがあります。

これは、刃が硬いか柔らかいかでおっしゃる方もいますが、決してそういう事ではありません。

刃の性質と砥石による研ぎの傷目の関係で、刃がどのように作用しているかの問題です。

実際に同じような刃物の中でも、やわかめの刃物が硬い切れ味に感じ、硬めの刃物が柔らかい切れ味に感じる事もありますから、刃物硬度の意味ではない事が言えると思います。

切れた時に無理やり切っている感覚と、そこにある何かをほぐすように切っていくような感覚もありますし、何事も無かったかのように切っていく感覚もあるでしょう。

これらの表現は、色々沢山ありすぎて、その時になってみないと分かりません。

それこそ人が持つ感覚の部分で、良い研ぎとは何かを考えていくと、現状で思う限界地点は、細かさの話ではないと思っています。

どうすればそういう研ぎが可能なのかは、刃物を使う側にしか分からない事なので、それを理解して研ぎを行える為にも、私は刃物をそれなりに使えるようにまずしていました。

いつかこういった研究結果を、発表出来る時が来るかもしれませんが、細かくまとめる時間も無いので、だいぶ先のお話にはなるでしょう。

分かる人にしか分からない刃物の性質や研ぎの事は、本当にそれを求める方にお届けしたいと思っていますし、ある意味では極論的な部分でもあるので、普段の研ぎではそれらは含めた研ぎを行いません。

そうはいっても、そこに通ずる道筋の研ぎは含めているので、ある程度は感じられる方もいらっしゃるようですし、なんだかよく分からないけど、切れ方が他と違う感じがする・・・のような言われ方をした事があるので、全く除外している訳では無いと言えるでしょう。

私が行う実用研ぎは、こういった研究も行いつつ、安定化へと繋げられるようにしています。

本格的な細かい調整まで含むと、自分で所有をして、毎回のように使っているような、慣れている刃物の研ぎは無いので、まず性質判断からしなければなりませんし、時間とコストがかなり大きくかかりますから、簡単にはお受け出来ませんので、ご理解とご了承を・・・。

 

2024年6月 1日 (土)

今までいくつか解明した刃物の特性と解決方法

刃物の研ぎを良くする為であったり、どうしても結果に繋がらない場合に、刃物の性質が関係している場合があります。

刃物自体の性質の問題は、どうしようもないという形で、諦めるケースがほとんどです。

もちろん、ギリギリまでやれる事はやりますが、それ以上は無理という意味です。

もっと上があるのに、その刃物では出来ない理由は、製造過程にある場合と、鋼材にある場合があります。

いずれの場合も、購入した以降は、どうしようもない部分の話ですから、多くの方は諦めていました。

中には、その解決方法として、今までより良い結果になるよう、性能の引き上げが可能なものも、いくつか発見していますから、それらに関しては、刃物や砥石の研究をしてきた事が、大きく生かされています。

総合的な勉強や研究をしてきたからこそ、そういった解決方法が見つかった事で、一部だけの事に対し、知識と技術があるだけでは、まず見つけられないような内容と言えるでしょう。

私の持っている知識や技術は、ほとんどが表には出していません。

出す必要が無い事ですし、出す機会も無いですから、今後も出す事は無いでしょう。

ただ、今後の仕事として、刃物の研磨などを考えている方に対し、有料で色々な事を講習をする場合には、必要に応じて解放はしていきます。

私のお付き合いの中で、ほんの僅かな範囲の方だけは、知識や技術の交流をしていますので、そういった話をする事はありますが、実際にその知識と技術を完全に持ち合わせていないと、説明をされたところで理解は出来ないような内容がほとんどなので、その内容がどれだけ凄い事なのかは、多分分からないと思います。

砥石も色々なタイプがあって、ピンポイントでこれを使わないと・・・と言うような、本当にたまたま見つかった結果もありますから、あまり偉そうには言えないのですが、それでも世に解決策が出ていない事を考えると、大きな発見であろうものは、いくつか存在していますので、そういったものを今後も見つけ、いつかそれを理解出来る人達が現れたら、生かしてもらう場面もあるかと考えています。

上手い下手で解決されてしまうような、刃物の世界の技術には、色々な研究の成果である事は多くあります。

本当に細かく見ていくと、それはとても難しく、良く分からない世界になっていきますが、それに関しての原理と解決が見つかると、どうしてその刃物はこうであったのか・・・と言うのも、なんとなく繋がって行きます。

逆に、最初から構成を理解していた事により、解決策を見つけた例もあり、この辺りは一般的な研ぎ屋の研究レベルでは無いと、一部で賞賛を頂いています。

それでも私は、ただの研ぎ屋として、良かった!助かった!と言って貰えるような、そんな仕事を続けて行きたいと思っています。

以前に何度もありましたが、こんな小さな研ぎ屋が、なんでこんな事を知っていて、こんな事が出来るのか?と。

その手の言い回しは、人に話すと失礼な言い方だとおっしゃる方もいらっしゃいますが、私はそうではないと思っています。

実際にこんな小さな規模でやっている者が、そんな事を出来るとは誰も思わないでしょう。

しかし、良く考えてみてください。

企業などに就職をすれば、その領域の中で、それ以上の知識や技術を持つものが、育つはずはありません。

しかし、むしろ個人で小規模で、誰にも決められた流れが無い仕事や勉強をするからこそ、そういった知識や技術を学べて、色々な事を全て一人で出来るのです。

面白くて大いに役立つ知識と技術は、お客様からも頂く事がありますが、それでもお客様と共に育てて来た、研磨や研ぎの世界となっていますし、使い手側も使う知識や技術を得られますし、良い事が多くなります。

私は素人やプロとブログで枠組みを書く事もありますが、それは分かりやすく分けた話であり、実際の所は素人がプロを遥かに越えるような知識や技術をお持ちの方もいらっしゃいますから、負けるわけにはいきません。

年齢や性別も関係なく、出来る人の意見はしっかり受け入れていますし、優れた知識や技術は、いくらでも受け入れをしていますので、頑固なように見えても、かなり柔軟な頭は持っている方だと思います。

 

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