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2024年6月11日 (火)

上手く作業をしては駄目です

技術は学ぶ事が大変で、レベルが少し上がるだけでも、かなり苦労をする事ですが、更に身に付ける事はもっと大変になります。

技術の作業を学ぶ事は、こうすればいい、こういう場合はこうやればいいと、人から教わった事をただ覚えても、それをただやっただけにしかなりません。

私が良くお話をしているのは、上手くやるのではなく、自然にそちらの方向へ向かう技術の大切さです。

上手くやる事を考えると、やらされているような形だけの技術になり、その中の意味合いなどが消えてしまいます。

必要な要素である意味合いが消えた技術は、そこから得られる良さは格段に落ち、取り繕った形だけのもので、それは技術とは呼べないと思います。

良く言われる「味」とは、そういうものでは無いと考えています。

ですから、自然にそうならない構成で出来ている技術は、そもそもそれ自体に価値があるのか?という疑問すら感じる事もあります。

毎回、条件が異なる中での技術は、どう構成をしていくのかで、最終結果が大きく変わります。

それは経験によるものであったり、それ以外に方法が無い場合もありますが、多くの場合には、やり方は初期段階で複数の枝分かれがあり、最終的な状況の想定に合わせ、十分な選択肢はあります。

そんな中でただまとめあげて完成させるのではなく、それぞれの選択が必要であったとしても、それをただこなすのではなく、必要な物事をしっかりと含めながらやっていくと、自然に必要な形が決まっていくものです。

これ以外に方法が無いという場合でも、こうすればいいんでしょ!とただ加工をしたものには、凄さを感じないものです。

なんというか、冷たい感じが出ている刃物は、私は好きではないですし、それに手を伸ばして使おうとは思えません。

ただ意気込んで作られたとか、そういう事ではなく、その辺りは考えやその先を見込んだ事が含まれているかなので、そこまで見えるようになって、ようやくプロの領域に入るのだと私は考えます。

私が日頃、手をかけてやる部分がありますが、それは基礎の構成の部分です。

その時点で、仕上げでは誤魔化せない重要な部分が決まります。

技術における重要な要素を理解せず、ただ加工をしたものは、性能を発揮出来ませんから、一番重要なのはそこだと考えています。

私が良くお話をしている、仕上げで誤魔化すとは、そういう部分が欠けているに関わらず、それっぽく見せた状態を指します。

この辺りをご理解頂いている方は、新品の刃物を購入し、こうじゃないんだけど・・・と悩まれ、当方に加工の依頼をされるケースが多いです。

構成が難しい形状の想定をご希望になる方も稀にいらっしゃいますが、それが無理であればお受け出来ません。

可能であってもマイナスが多くあれば、やめた方が良いとお話をします。

丁度良い所は、刃物の使い手側にいないと、良し悪しが分かるモノではないので、それを理解しているからこその技術はありますので、ご相談頂ければと思います。

内容が細かくなれば、特注扱いになり、金額と納期が増えますが、ご満足頂ける刃物へと、変化させる事が出来ると思います。

 

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