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2024年7月 5日 (金)

可能な場合も実は多いんです

刃物の研ぎで、どうしても思うような刃にならない・・・とおっしゃる方は結構いらっしゃいます。

刃物自体の問題で、理想通りの良い刃が付きにくい場合や、どうやってもそういう刃は付けられない場合もあります。

しかし、ご希望の刃に出来る事は結構な割合であります。

その研磨後、実際に結果を体験されて、どうしてそう出来たのか分からないと、皆さん口を揃えておっしゃいます。

それが可能になった理由は、その刃物の性質を読み、正しく確実に研げた事が、一番に挙げられるかと思います。

必要な要素を確実に盛り込めば、それなりの刃にする事は可能です。

あとは、その刃物の性質が特殊な場合、研ぐ方法をそれに合わせて変える事で、通常は回避できない部分を、上手く回避しつつ性能を引き出す事も出来ます。

言葉だけだと、分からない事も多いと思いますが、色々な鋼の性質を研究で理解していますから、いくつかの方法をそれに合わせて開発してあります。

その鋼の性能通りではない場合、上手く回避できない事もありますが、その場合は諦めるしかありません。

ただ、出来る可能性を捨てる事無く、やれるだけの事はやるというのが、私の基本スタイルです。

最初の段階で、私が無理だと完全にお話をする場合は、何をやろうとどう考えても無理な内容や結果の場合です。

 

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