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2024年8月23日 (金)

そこそこまでならやりようはあります

簡単に良い切れ味が出ない刃物は、多くが柔らかい傾向にあります。

硬すぎて研ぎが入らない事もありますが、そちらの方が割合は少ないので、今回は割愛します。

柔らかい刃物の研ぎで、上手くいかない理由は、研ぎで力の入れすぎです。

硬い刃物なら多少の圧力は必要ですが、柔らかい刃物の場合、砥石の攻撃性がもろに入りますから、極力力を抜いて研ぐ必要があります。

それでも刃が荒れたり、刃の形状が変わるような感じになる場合は、更に力を抜いて圧力を落としましょう。

それでもダメな場合、砥石を柔らかいものに変えるか、組織が繊細なタイプに変えましょう。

硬度が一般的な刃物に、一般的な硬度の砥石を使うと、丁度良い傷になるとして、圧力の調整をしても、何倍も荒い感じの仕上がりになる事もあります。

砥石を柔らかくする事で、攻撃性はかなり弱まりますし、組織が繊細なタイプのものだと、そもそも細かく仕上がりやすい傾向にあるので、それらである程度の回避は可能です。

極論を言えば、その条件で#3000で研ぐつもりだとすると、#5000や#6000で研げば、比較的近い目になるかもしれません。

これは例でしかないので、実際はそれでも荒れる可能性はありますが、倍くらい細かいものをその砥石に想定するのも良いと思います。

それでもだめなレベルの刃物は、硬度が低いというよりも、低すぎる場合もありますので、買い直しをする事が解決の道になるかもしれません。

なお、硬い刃物の場合、力を入れて研ぐと、圧に負けて割れる可能性がありますので、研ぎがなかなか入らないとしても、圧力での解決はなるべく避けましょう。

その場合には、ダイヤモンド砥石を使う事が、回避策としては良いと思います。

 

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