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2024年8月12日 (月)

当たり前でも特別な場合もあります

当方で刃物の研磨や研ぎをご利用頂き、凄い切れ味だった!と驚かれる事がかなり多いです。

特に初めてのご利用の場合、今までの研ぎとの差を感じられると思いますが、当初の状態と比べれば、確かに天地の差にはなっている事は多いです。

現状でも十分な技術で研ぎがされていて、それより少し良い程度であれば、違いはあるね!と思う程度だと思います。

当方で思う研磨や研ぎは、当たり前に使える実用の研磨や研ぎを行っていますし、使用の状況をお伺いし、必要に合わせて作業をしていますから、異常な切れ味を作り出すのではなく、刃がしっかり作用するのかや、永切れがどうなのかなど、綜合的にバランスを作ります。

そこが凄く切れると感じる一つのポイントです。

とにかくなんでも細かく研ぎを行い、強度より切れ味優先にされている方もそれなりに多いですが、その状態だと刃を直ぐに傷める可能性がありますし、実際の切れ味が発揮できる状況ではない場合も多いです。

それに対し、凄く切れる刃だと勘違いをされる方も多く、そういう切れ味を最高レベルと思っているようなケースもありますが、それはプロの行う仕事ではありませんから、そもそもが論外です。

私がおすすめする研磨や研ぎは、勉強や研究を重ね、実際にご使用になる方々のご意見も集めつつ、刃物の性能も合わせながら、バランスを作り出しています。

色々な研磨や研ぎをやってきて、その中で学んだ事には、通常ではご提供をしないような内容が、非常に多く含まれていますが、その中には適用できなかったやり方も含まれています。

いくら用途に寄せた研ぎを行ったとしても、それ自体が使えないと判断をしたものは、適用する事は出来ませんから、その辺りを含めて、私がやらない理由を考えてみてください。

 

 

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