音に注目
研ぎを行う際に、色々な注意点がありますが、私が注目すべきと思うのは、音にあります。
音は色々なものを表現してくれますが、砥石や刃物の関係性を明確化してくれる一つの要素です。
音の大きさもそうですが、鳴る音の高い低いや、継続的に同じ音なのか、断続的なばらついた音なのか、それらでもある程度の事が見えてきます。
研ぎをマスターする中で、選択する砥石は色々と変わってくると思いますが、音があまりしない砥石もあります。
その手の砥石に関して言えば、研削性が低いと考えるかもしれませんが、意外と音が少なく小さい方が、思いっきり削れているケースもあったりするので、その辺りは特性の違いを読み解くのも大事です。
同じ砥石を同じ条件で使った場合に、刃物ごとに音が異なるのであれば、それは色々な違いです。
もちろん刃物の種類によっては、全鋼と地金との合わせがあり、その違いだけでも音はかなり変わりますが、刃先を小刃として研ぐ場面では、面から研ぐ場合との比較でみると、そこまで大きな差には出ない事もあります。
他にも研ぎで気にすした方が良い点はいくつかありますが、今回は音に関してのお話を少しだけ書かせて頂きました。
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