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2024年9月19日 (木)

結局は作業をする人で決まります

お客様からのご相談で、あるメーカーで同じ刃物を毎年で購入されていた方から、製品のレベルが下がったというお話がありました。

研ぎを行う限りでは、誤差の範囲の性能差だと思いますが、お客様が気になったのは仕上がりだそうです。

見ると確かに、機械加工された範囲で、下地の傷が大きく残っている部分が多く、以前のものはそれが見られません。

もちろん、使用傷は多少なりともありますが、製造時の傷は見え方が別なので、違いは分かります。

これは過去にも記載をした事がありますが、メーカーが改良を加え、製品が変わる事はありますが、業務の委託先や、自社生産だったとしても、作業をする人が変わったりすれば、そういった見た目の違いは大きく変わる事があります。

正直なところ、機械加工の場合で見た目にこだわった仕上げ作業では、段階を踏んだ作業をまともにやっていれば、そこまで目立つ下地傷が出る事は無いのですが、それでも傷を残してしまうような加工品が出回る事はあります。

その時は、外れだと思うしかないでしょう。

もしくは生産基準が変わり、そういった傷はスルーする生産になったなど、裏事情があるかもしれません。

その刃物を過去に購入し、その時の感動や安心感を!と思えば、やはり遜色ない状態というのは求められますから、最低限度の品質管理として、管理責任者の責任は大きいでしょう。

手作業品に関しては、100%同じにするのは難しいので、機械加工とは違う見解になります。

当方での機械作業と手作業でも、レベルの高い範囲に関しては、年々良くなっているとおっしゃって頂けていますので、見た目重視ではなく、実用の刃物の性能を引き出す研磨や研ぎとしては、安心してご利用ください。

 

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