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2024年9月24日 (火)

上級品と低級品

厳密には分ける事が難しい事ですが、刃物のランクで考え、上級品と低級品があったとします。

それらに同じ研ぎで良いのか?と、疑問をお持ちの方が多いようですが、それに関しては私も考えるところです。

実際に今までお話をしたお客様の例で言えば、上級の刃物にはプロ用の研磨と研ぎを行い、低級の刃物には家庭用としての研磨を行うという事が多いです。

仕事で使うかどうかで、刃物研磨や研ぎについての事を決める事が、普段は多いかもしれませんが、上級の刃物に対し、安い研磨を行ってしまうと、勿体ないという部分があります。

当方で行う研磨や研ぎは、プロ用の研磨で無ければまともに切れないという事はありませんが、それでも細かい範囲を見ていくと、作業や加工の方法が色々と異なるりますし、仕上がりの見た目にも違いが多くありますので、高い研磨にして良かったというお声が多いです。

そう考えると、上級品には上級の研磨と研ぎを行う事をおすすめ致します。

考え方を変えますと、日頃から5000円の刃物までしか研いでいない所に、10万円の刃物の研ぎを出せますか?

日頃から30万の刃物を研いでいる所であれば、10万円の刃物の研ぎを出しても安心ではないでしょうか?

それがお店や職人が持つ、仕事のランクの違いであったり、その刃物に必要な研磨や研ぎではないかと考えます。

実際に、20万円の刃物を、2000円で研いでくれる所に出して、取り返しのつかない事になった例も耳にした事がありますので、刃物のランクに合わせ、研磨や研ぎのランクも考えて行きましょう。

私自身、自分でお金を使い、一般の範囲での高額とされる以上の刃物を購入して、研いで使って色々と勉強もしてきていますので、そもそも高額品を触る怖さがありませんし、良し悪しも下から上までかなりの範囲を把握していますから、そういう点は特にご安心頂ける材料かと思います。

 

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