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2024年9月 4日 (水)

ジャキジャキ???

包丁で色々な野菜を切る時、ジャキジャキ・・・のような凄い音がしていませんか?

この原因は、刃がまともについていない場合か、小刃やその付近ばかりを研ぎすぎていて刃の厚みが分厚くなっていたり、刃角が鈍角過ぎる場合、などが多いです。

これらの回避の為に、刃先方面の厚みを抜く研ぎを行いますが、ご自身で日頃から上手く研ぎながら使う方と、普段は小刃付近のみを研いで、厚みが増えてきたら当方のような研磨のプロの所にお出し頂き、直される方も多くいらっしゃいます。

あまり極端に薄くし過ぎると、強度が低下しますので、野菜がバリバリと裂けるような感じにならないギリギリを狙うと良いと思います。

当方でこの手の直しを依頼される場合には、想定より少し鋭角気味にします。

それでは先に記載をしましたギリギリを・・・の話とは違う感じに見えてしまうかもしれませんが、小刃の研ぎを多く繰り返す方の場合、厚みが早い段階で増え始める傾向がありますので、初期は傷めないように気を付けて使って頂き、少し小刃研ぎを行った頃合いで、丁度良い感じになるところを狙っている為です。

日頃から厚みの事を意識して研ぐ事は、結構大変な作業になりますし、時間もかなり必要になるでしょう。

特に研ぐ本数が多い方の場合、毎日の研ぎは重労働になりますから、そこから解放される意味では、定期的に当方にお出し頂き、厚み抜きやその他調整を行って頂くと、普段の研ぎ自体も楽になりますし、良い状況を維持できます。

包丁の研ぎは、ただ刃を付けるだけでは不足なので、出来る限り環境に合わせ、研ぎを色々と変えていきましょう。

それにより、食材へのダメージを減らすだけではなく、気持ち良く刃物を使えますし、ストレスから解放されます。

 

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